JPS60127802A - ヘリカルフイルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明ばＶＨＦ−ｔｒｍｙ帯で使用され、導電性の螺子
とヘリカルコイル間の容量を導電性螺子によって可変し
、周波数調整を行うへりカルフィルタに関するものであ
る。

従来例の構成とその問題点 一般にＶＨＦ帯やＵＨＦ帯の周波数帯では、ヘリカルフ
ィルタの周波数特性の調整を行うのに導電性螺子が使用
されるが、導電性螺子が高電位にあると、調整に用いる
ドライバーの影響で共振周波数が変わり、周波数特性の
調整が困難となるため、前記導電性螺子を接地して使用
されることが多い。導電性螺子を接地すれば電位が低く
なり、調整ドライバーの影響を受けることなく周波数調
整が可能となる。その時一般には導電性螺子をシールド
ケースに接触させ、シールドケースを介して接地する手
段が用いられている。

以下図面を参照しながら従来のへ１ノカルフイルタにつ
いて説明する。この種のヘリカルフィルタは第１図に示
すように構成されていた。すなわち、シールドケース１
の天井面に第２図に示すような貫通孔にねじ２を設けた
導電性のナツト３を半田付け、圧着、接着などにより装
着し２両者を電気的に接触させ、前記ナツト３のねじ部
２に導電性螺子４を螺合させるとともに、へリカルコイ
ル５を巻回したプラスチックからなる円筒状ボビン６を
シールドケース１内の導電性ナツト３の下方に挿入する
ことにより構成されていた。しかも、前記導電性螺子４
は導電性のナツト３によってのみ保持され、電気的にシ
ールドケース１と接触し。

接地されるようになっていた。

前記導電性螺子４とへリカルコイル５間には容量が存在
し、導電性螺子４を回転移動させることによって容量が
変化し、それによって同調周波数が変わり周波数特性を
調整することができるようになっている０しかしながら
、この構造のへリカルフィルタは、導電性螺子４が導電
性ナツト３によってのみ螺合されているだけであり、両
者の間にはがたがあり、振動や加振などにもより導電性
螺子４ががたついたり、動いたりして、シールドケース
１への接触が不十分となり、同調周波数がずれてしまい
、安定性にも欠けてしまうという欠点があった。また導
電性ナツト３の下部の円筒状ボビン６の内周面にリブ７
を設けて導電性螺子４の一部が螺合されるようにしても
、導電性螺子４を完全に係止することはできなかった。

これを防止するため通常は、導電性螺子４と導電性ナツ
ト３をペイント塗布や半田付けなどにより固定していた
。しかし、ペイントによる固定では、絶縁性のものを使
用すると導電性螺子４と導電性ナツト３が絶縁される危
険性があり、′１．た導電性のものを使用すれば高価で
あり大幅なコストアンプになるという不経済の面もあっ
た。１だ半田付けでは。

へリカルコイル５にも半田付けによる高熱が加わり特性
が大幅に変わるなどの危険性もあった。しかもいずれも
作業性を著しく悪くするものでｐっだ。

発明の目的 本発明はこのような従来の欠点を除去するもので、導電
性螺子のシールドケースへの接触を確実にして電気的接
触性を増すとともに、波形調整後は導電性螺子を確実に
係止し、振動に対してもがたつかず、作業性も良く、特
性も安定なへリカルフィルタを提供しようとするもので
ある。

発明の構成 この目的を達成するために本発明は、凸部、凹部を有す
るシールドケースの天井面の貫通孔の凹部に挿入された
円筒状ボビンの少なくとも２個以上の突片の内周面にリ
ブを設けるとともに、円筒。

状ボビンの左半面と右半面でのリブの大きさを変え、導
電性の螺子の中心と、シールドケースのめねじの中心を
ずらせて構成したものである。

この構成によって、導電性螺子は、シールドケース天面
の凹部のめねじによって螺合され、調整ドライバーによ
って回転させることによって、シールドケースの凸部に
挿入された円筒状ボビンの上端に設けた突片のリブにも
導電性螺子のねじ部が食い込み、ドライバーの回転を止
めることによって導電性螺子が円筒状ボビンに係止され
る。その時円筒状ボビンの左半面と右半面でのリブの太
きさが異なることにより、導電性螺子は、リブの小さい
方へ押されシールドケースの凹部のめねじへの接触性が
部分的に良くなる。したがって、導電性螺子は、シール
ドケースのめねじを通して電気的にシールドケースに接
触して接地されるとともに円筒状ボビンのリブによって
振動などに対するがたつきや回転が防止されることにな
る。

実施例の説明 以下本発明の一実施例を第３図〜第７図の図面を参照し
ながら説明する。

シールドケース１１の天井面に第４図のシールドケース
１１の斜視図に示すような円弧状の凸部１−２と四部１
３が各４個からなる貫通孔１４を設け、凸部１２には周
波数調整用の導電性螺子１５が螺合し、かつドライバー
などで回転すれば、上下に回転移動するようにめねじ１
６が゛設けられている。

また、一端を接地、他端を開放してなるへリカルコイル
１７を巻回したプラスチックからなる円筒状ボビン１８
の上部に、第５図に示すような内周面にリプ１９，２０
を有する円弧状の突片２１を設け、これを前記シールド
ケース１１の円弧状の凹部１３に挿入し、更に前記シー
ルドケース１１の天井面の貫通孔１４内には周波数調整
用の導電性螺子１６が螺合されている。

尚、前記円筒状ボビン１８の上部に設けた突片２１のリ
プ１９，２０は、第６図のボビン上面図に示すように左
半面のリプ１９の形状を右半面のリプ２Ｑの形状より高
さ２幅ともに太きくしている。

前記導電性螺子１６をドライバーで回転させると７−ル
ドケース１１の貫通孔１４の凸部１２のめねじ１６と螺
合し、回転して上下移動すると同時に、シールドケース
１１の凹部１３に挿入した円筒状ボビン１８の突片２１
のリプ１９，２０にも導電性螺子１６のねじ部が食い込
み、自動的にねじが切られていくこ−とになる。ここで
、ドライバーの回転を停止すれば、導電性螺子１５のね
じ部が円筒状ボビン１８の突片２１のリプ１９，２０に
食い込み、係止することとなる。また、導電性螺子１５
はシールドケース１１の凹部１３のめねじ１６を通して
シールドケース１１と電気的に接触し接地されるが、導
電性螺子１５の嵌合状態は第７図に示すように、シー　
ルドケース１１の４個の凸部１２で決まる中心点Ｃ１と
導電性螺子１６が。

リプ１９，２○と嵌合して決まる導電性螺子１５の中心
点Ｃ２は同一点とならずｄだけ差が生ずる。

すなわぢ、形状の大きいリプ１９により導電性螺子１６
が形状の小さいリブ２ｏ側へ押され、その中心点Ｃ２が
ｄだけ右側に寄ることになる。これによって導電性螺子
１５のシールドケース１１の凸部１２のめねじ１６′と
の接触性が更に良くなり％電気的安定性も高いことにな
る。また、リプ１９゜２Ｏによって１回転やがたつきが
阻止されて固定される。

へリカルコイル１７と導電性螺子１６間には容量が存在
し、導電性螺子１６を回転移動させることにより、前記
容量を変えることができ、同調周波数を変えて周波数調
整を行うことができる。

このように、導電性螺子１６はシールドケース１１と電
気的に接触することができるとともに。

円筒状ボビン１８に設けた突片２１のリプ１９゜２Ｏに
よって固定されているため、ドライバーなどで導電性螺
子１５を回転させない限り、振動などにより自然に回転
することｌｄない。したがって。

導電性螺子１６のかだ防止のためのペイント塗布や半田
付は作業も不要で、しかも導電性螺子１６がシールドケ
ース１１を通して接地されているため、調整用ドライバ
ーの影響もなく容易に周波数調整ができ、がたつきもな
いため特性的にも安定したヘリカルフィルタを提供でき
ることになる。

なお、上記実施例ではシールドケース１１の天面に円弧
状の凸部１２．凹部１３とボビン１８の突片２１を各４
個ずつとしたが、２個、３個あるいは５個以上としても
実現可能である。また、従来の導電性ナツト３の内側形
状を本発明のような形状にしても同等の効果を得ること
ができる。

発明の効果 以上のように本発明のヘリカルフィルタによれば、周波
数調整用導電性螺子をシールドケースと確実に電気的に
しかも、安定に接触させ、導電性螺子をドライバーなど
で回転させない限り、振動などでは、自然に回転したり
がたつきの発生しない構造となっており、信頼性の向上
が図れるとともに、ペイント塗布や半田付けによる固定
なども不要で作業性も良くコスト的にも有利であるなど
の効果が得られる。

さらに、シールドケース天面に挿入された円筒状ボビン
の左半面もしくは右半面のうちの一方だけにリプを設け
れば、導電性螺子のシールドケースの凸部のめねじとの
接触性を高めることができ。

電気的安定性を良くすることができる。

また、導電性螺子が、円筒状ボビンと、シールドケース
の凸部のめねじの両方に嵌合するので。

シールドケースを鮫めでボビンを固定しなくても良く、
工数低減を図れるなどのメリットもある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のヘリカルフィルターの断面図。 第２図は同ヘリカルフィルタに用いる導電性ナツトの斜
視図１Ｍ３図は本発明のヘリ力ルフィルタの一実施例を
示す断面図、第４図は本発明におけるシールドケースの
天面の斜視図、第６図は本発明における円筒状ボビンの
上部の斜視図、第６図は本発明における円筒状ボビンの
上面図、第７図は本発明における導電性螺子の嵌合状態
を示す上面図である。 １１・・・・・・シールドケース、１２・・・・・・凸
部、１３・・・・・・凹部、１４・・・・・・貫通孔、
１６・・・・・・導電性螺子。 １６・・・・・・めねじ、１７・・・・・・ヘリカルコ
イル、１８・・・・・・円筒状ボビン、１９．２０・・
・・・・リブ、２１・・・・・・突片。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 第５図 第６図 第７（！ｌ１５

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）シールドケースの天井面に複数の円弧状の凸部、
   凹部からなる貫通孔を設け、この凸部に導電性螺子が回
   転自在に螺合するめねじを設け、四部にヘリカルコイル
   を巻回した円筒状ボビンの上端の円弧状の突片を挿入し
   て構成され、前記シールドケースの天井面の貫通孔に挿
   入された円筒状ボビンの少なくとも２個所以上の突片の
   内周面にリブを設けるとともに、円筒状ボビンの左半面
   と右半面でのリブの大きさを変え、導電性螺子の中心と
   、シールドケースのめねじの中心をずらせてなるへすカ
   ルフィルタ。
2. （２）　シールドケースの天井面に挿入された円筒状ボ
   ビンの左半面もしくは、右半面のうちの一方の突片だけ
   にリブを設けてなる特許請求の範囲第１項に記載のへす
   カルフィルタ。