JPS6012542B2 - 冷蔵シヨ−ケ−ス - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は冷凍、冷蔵仕様のショーケースに関する。

頭記ショーケース、例えばオープンショーケースはケー
ス本体に冷凍機の蒸発器を装備し、該蒸発器と熱交換し
て冷却した空気を庫内に循環通風させてケース本体の前
面開口部に冷気ェアカーテンを吹出し形成することによ
り、外気熱の侵入を防止しつつ庫内に並べた商品を保冷
するように構成されるている。

一方オープンショーケ−スの熱負荷は外気侵入熱が大き
な割合を占め、保冷運転に伴って蒸発器の表面に外気に
含まれている水分が凝縮して霜を生じる。

しかも蒸発器への蓄積着霜量が増加するにつれて蒸発器
の熱交換効率が低下するし、更にはプレートフィンコイ
ルとして成る蒸発器のフィン間に霜詰まりが生じると通
風を著しく阻害するためにェアカーテン性能が悪化する
など、肴霜が原因となって保冷特性が大幅に低下する。
このために通常のオ−プンショーケースでは、所定時間
の保袷運転経過後には一旦冷凍機を停止し、電気ヒータ
、ホットガスあるいはオフサィクル除霜方式など周知の
除霜手段によって外部より除霜熱を与えることにより、
蒸発器に付着している霧を融解除去することが行われて
いる。

しかしながらこの除霜方式は除霜期間中には蒸発器が冷
却運動せず、かつ外部からは除霜熱が加えられるために
庫内温度の上昇が避けられず、この結果庫内商品の品溢
上昇を招くことになる。しかも品温の上昇は商品の品質
劣化の原因となることから、オープンショーケースでは
如何にして品温上昇への影響を抑制しつつ除霜をスムー
ズに行えるかがショーケースの保冷性能の良否を決定す
る重要な課題となっている。かかる課題の対策として１
台の凝縮ユニットに対してケース本体に２基の蒸発器を
装備し、各蒸発器を交互に冷却運転させるように切換制
御し、かつ一方が冷却動作している間に他方で除霜を行
うようにした運転方向が既に提案されている。

この方式によれば、２基の蒸発器のうち一方側が除霜を
行っている間にも他方側は冷却運転しているのでショー
ケースは稼動の全期間を通じて保冷運転状態を継続し、
商品の適温維持を図ることが可能となる。しかして従来
における前記の除霜方式では、両蒸発器の除霜熱源を冷
凍サイクル内の高温冷煤ガスあるいは液冷煤に求めてそ
の冷蝶の顕熱で除霜するようにしている。

すなわち１台の凝縮ユニットに対し一方の蒸発器を冷却
動作させている期間他方の蒸発器には高圧側の冷煤を遠
流させる。しかしながら２基の蒸発器と凝縮ユニットと
の間で前記のように冷凍サイクルを切換えるには複雑な
切換弁機構を必要とするのみならず、液パック等の問題
もあって運転の切換えをスムーズに行うことが困難であ
るし「更には袷媒回路の構成如何によっては系内に袷煤
寝込み現象が生じる恐れもある。本発明の上記の点にか
んがみなされたものであり、その目的はケース本体内に
装備した２基の蒸発器の運転の交互切換が運転上のトラ
ベルもなくスムーズに行え、しかも冷煤回路構成が簡易
である保冷性能の優れた新規な冷蔵ショーケースを得る
ことにある。

以下本発明を図示実施例に基づき詳述する。

まず第１図において、ケース本体の外箱１と内箱２との
間には全域に亘り隔壁３で仕切られた内外２層のィンナ
ダクト４Ｂおよびアウトダクト４Ａが形成され、かつィ
ンナダクト４８には蒸発器５Ｂと送風ファン６Ｂ、アウ
トダクト４Ａには蒸発器５Ａと送風ファン６Ａがそれぞ
れ収設配備されている。ここまでの構成により送風ファ
ン６Ｂを運転すればィンナダクト４Ｂを通じてケース本
体の前面関口部にェアカーテンを吹出し形成するように
庫内に空気の循環通風する。同機に送風ファン６Ａの運
転によりアウトダクト４Ａを通じてェアカーテンを吹出
し形成するように循環通風する。一方、蒸発器５Ａと５
Ｂとはそれぞれ膨脹弁としての減圧素子７Ａ，７Ｂとと
もに直列に結んだ上で、圧縮機８、凝縮器９より成る凝
縮ユニット１０へ配管接続されている。更に蒸発器５Ａ
，５Ｂのうち凝縮ユニット１０から見て冷凍サイクルの
上流側に位置する蒸発器５Ｂの減圧素子７８、および減
圧素子７Ａを含む下流側の蒸発器５Ａと並列にバイパス
弁１１，１２を介挿したバイパス回路１３，１４が図示
のごとく接続されている。バイパス弁にはＯＮ、ＯＦＦ
動作する電磁弁が用いられる。次に上記実施例の運転動
作について述べる。

運転切換動作のタイムチャートは第３図に示すごとくで
あり、凝縮ユニット１０を連続運転のままバイパス弁１
１と１２が予め定めた周期に従ってＯＮ、ＯＦＦ制御さ
れる。まず第２図ａは蒸発器５Ａ，５Ｂのうち、アウト
ダクト４Ａの蒸発器５Ａを除霜、ィンナダクト４Ｂの蒸
発器５Ｂを冷却運転している状態を示す。この場合には
バイパス弁１ １がＯＦＦ「 １２がＯＮでファン６Ａ
，６Ｂはともに回転している。したがって冷媒は矢印の
ように流れ、凝縮ユニット１０→減圧素子７８→蒸発器
５８→バイパス弁】２→凝縮ユニットＩＱの間で冷凍サ
イクルを構成して蒸発器５８を冷却運転する。一方、蒸
発器５Ａは袷蝶が流れず、ファン６Ａの送風を受けて空
気の保有する熱量を除霜熱源としたオフサイクル除霜が
行われる。なお除霜によりガス化した袷媒は凝縮ユニッ
ト１０へ吸収回収される。またこの期間は同時に内外２
層のェアカーテンＡとＢや吹出し形成されるので高い外
気しや断性能が得られる。第２図ａの状態で所定時間が
経過すると、次に第２図ｂの運転に切換わり、今後は蒸
発器５Ａが冷却運転、蒸発器５Ｂが除霜運転となる。こ
の運転時にはバイパス弁１１がＯＮ、１２がＯＦＦ、更
にファン６Ｂが停止される。したがって冷媒は凝縮ユニ
ット１０→バイパス弁１１→蒸発器５Ｂ→減圧素子７Ａ
→蒸発器５Ａ→凝縮ユニット１０の順に流れて冷凍サイ
クルを構成する。特に蒸発器５８には高圧側の液冷蝶が
流れ、その顕熱を除霜熱源として蒸発器５Ｂに付着して
いる霜を融解除去する。またケース本体にはアウトダク
ト４Ａを通じて冷却運転中の蒸発器５Ａで冷やされた冷
気ェアカーテンＡが吹出し形成され「ショーケースの保
冷運転を維持する。しかもこの運転時には冷媒が蒸発器
５Ｂを通る過程で過冷却されるので、冷凍効果を高める
ことができる。なお、アウトダクト４Ａのファン６Ａに
２遠モータフアンを採用し、第２図ａの運転時にファン
６Ａを増速運転すれば、アウトダクト４Ａ内へェンタル
ピの高い外気を多く流すことができ、それだけ蒸発器５
Ａに対する空気式の除霜効果を高めることができ除霜時
間の短縮が図れる。

以上述べたように本発明は、ケース本体の外箱と内箱と
の間に各独立形成した内外２層のインナダクトおよびア
ウトダクトにそれぞれ蒸発器およびファンを収設し、か
つ前記両蒸発器を減圧素子とともに直列にして凝縮ユニ
ットへ配管接続するとともに、凝縮ユニットから見て冷
凍サイクルの上流側蒸発器の減圧素子および下流側蒸発
器にそれぞれバイパス弁付きバイパス回路を並列接続し
、前記各バイパス弁を交互に切換えることにより、上流
側蒸発器の冷却運転時に下流側蒸発器をオフサィクル除
霜し、下流側蒸発器の冷却運転時には上流側蒸発器を液
冷煤の顕熱で除霜するように構成したものである。

したがって運転切換用のバイパス弁を含む冷媒配管系統
が簡単であり、かつ冷却と除霜の切換えもスムーズに行
え、しかも運転切換過程で冷凍サイクルの系内で冷媒が
寝込む恐れもないこ所期の目的である保冷運転の継続に
よって庫内陳列商品の品温上昇防止を図った保冷性能の
優れた冷蔵ショーケースを提供することができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明実施例の構成図、第２図ａ，ｂはそれぞ
れ異なる運転状態の説明図、第３図は運転切換動作のタ
イムチャートである。 １・・…・外箱、２・・…・内箱、４Ａ…・・・アウト
ダクト、４Ｂ・・・・・・ィンナダクト、５Ａ・・・・
・・下流側蒸発器、５Ｂ・・・・・・上流側蒸発器、６
Ａ，６Ｂ・・．・・・ファン、７Ａ，７Ｂ…・・・減圧
素子、１０・・・・・・凝縮ユニット、１１，１２……
バイパス弁、１３，１４…．・・バイパス回路。 オー図 矛２図 汁３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ケース本体の外箱と内箱との間に各独立形成した内
   外２層のインナダクトおよびアウタダクトにそれぞれ蒸
   発器およびフアンを収設し、かつ前記両蒸発器を減圧素
   子とともに直列にして凝縮ユニツトへ接続するとともに
   、凝縮ユニツトから見て冷凍サイクルの上流側蒸発器の
   減圧素子および下流側蒸発器にそれぞれバイパス弁付き
   のバイパス回路を並列接続して成り、前記各バイパス弁
   を交互に切換えることにより、上流側蒸発器の冷却運転
   時に下流側蒸発器をオフサイクル除霜し、下流側蒸発器
   の冷却運転時には上流側蒸発器を液冷媒の顕熱で除霜す
   るようにしたことを特徴とする冷蔵シヨーケース。