JPS60125322A - 高強度高靭性鋼線の製造法 - Google Patents
高強度高靭性鋼線の製造法Info
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- JPS60125322A JPS60125322A JP23233283A JP23233283A JPS60125322A JP S60125322 A JPS60125322 A JP S60125322A JP 23233283 A JP23233283 A JP 23233283A JP 23233283 A JP23233283 A JP 23233283A JP S60125322 A JPS60125322 A JP S60125322A
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- wire
- strength
- diameter
- steel wire
- patenting
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D7/00—Modifying the physical properties of iron or steel by deformation
- C21D7/02—Modifying the physical properties of iron or steel by deformation by cold working
- C21D7/10—Modifying the physical properties of iron or steel by deformation by cold working of the whole cross-section, e.g. of concrete reinforcing bars
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- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Metal Extraction Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、冷却伸線により伸線速度、伸線加工痕、パテ
ンティング強さくパテンティング後で伸線加工前のロッ
ドの引張強さ)、伸線回数を特定の条件で有機的に組合
Vて太径の高強度高靭性鋼線を製造する方法に関するも
のである。
ンティング強さくパテンティング後で伸線加工前のロッ
ドの引張強さ)、伸線回数を特定の条件で有機的に組合
Vて太径の高強度高靭性鋼線を製造する方法に関するも
のである。
高炭素鋼線は、線径と引張強さとの関係が規格により定
められており、たと”えば第1図に示すように、硬鋼線
では線径1.0M以下で引張強さが220Ky/m(J
ISG3521)、ピアノ線では線径2.5ayr以下
テ引張強さ220Kfllrdg上(JISG3522
)の強度が要求されている。
められており、たと”えば第1図に示すように、硬鋼線
では線径1.0M以下で引張強さが220Ky/m(J
ISG3521)、ピアノ線では線径2.5ayr以下
テ引張強さ220Kfllrdg上(JISG3522
)の強度が要求されている。
従来、この規格に基いて種々の鋼線が製造されているが
、・とくに、安価な硬銅線の場合は溶製上、不純物等の
低減がピアノ練捏厳密ではないので、線径が2.0m以
上になると、引張強ざ200 KW/−以上の強度で高
靭性を得ることは困難であり、また、たとえピアノ線で
あっても線径4.Omtnで引張強さ200に9/−以
上のものを製造することは困難であった。その理由は、
従来の方法により大径で高強度化すると捻回値が異常を
示し、破断時にいわゆるタケワレを伴った飛散破断を示
すようになるためである。
、・とくに、安価な硬銅線の場合は溶製上、不純物等の
低減がピアノ練捏厳密ではないので、線径が2.0m以
上になると、引張強ざ200 KW/−以上の強度で高
靭性を得ることは困難であり、また、たとえピアノ線で
あっても線径4.Omtnで引張強さ200に9/−以
上のものを製造することは困難であった。その理由は、
従来の方法により大径で高強度化すると捻回値が異常を
示し、破断時にいわゆるタケワレを伴った飛散破断を示
すようになるためである。
このため、J l5G3536に−よるpcsg線およ
びPC鋼より線でも、単線では、線径2.9JIIl+
で引張強ざ191g/−程度、線径5.Oamで引張強
さ165Kg/−程度、PC鋼より線では270K(1
891cy/−程度)のものしが(l実用化されておら
ず、それ以上の強度のものは未だ実用化されていない。
びPC鋼より線でも、単線では、線径2.9JIIl+
で引張強ざ191g/−程度、線径5.Oamで引張強
さ165Kg/−程度、PC鋼より線では270K(1
891cy/−程度)のものしが(l実用化されておら
ず、それ以上の強度のものは未だ実用化されていない。
しかし、最近、1/2” (12,7厘)、0.6”
(15,2mm) 、0.7“ (17゜8m)または
それ以上のPC鋼より線のWr要が高まりつつある。こ
のようなPC鋼より線を製造する場合、7本よりで、線
径4.2m以上の大径ワイヤを撚り合せる必要があるが
、従来では、線径4.2厘以上の太径ワイヤで引張強さ
200Ky/−以上で高靭性のものを得ることは困難で
あったため、前記1 / 2 ″以上の高強度のPC鋼
より線を製造することは極めて困難であった。
(15,2mm) 、0.7“ (17゜8m)または
それ以上のPC鋼より線のWr要が高まりつつある。こ
のようなPC鋼より線を製造する場合、7本よりで、線
径4.2m以上の大径ワイヤを撚り合せる必要があるが
、従来では、線径4.2厘以上の太径ワイヤで引張強さ
200Ky/−以上で高靭性のものを得ることは困難で
あったため、前記1 / 2 ″以上の高強度のPC鋼
より線を製造することは極めて困難であった。
一般に、大径で高強度化した場合、ワイヤ自体が脆化す
るので、最終伸縮時の巻取で断線が多発し、PC鋼単線
では直線化等の製造工程でもl1lilが生じ、より線
ではこれらに加えてより加工がさらに困難になる。また
、仮に、これらの製造工程でトラブルが生じなかった場
合でも、ワイヤ自体の脆化のため、ノツチ感受性が高く
なっているので、PCIIIでは緊張時の定着爪によっ
て破断するおそれがあり、緊張時の安全性の点で問題が
ある。また、ばね等では脆化によって疲労強匪が低下し
、耐久比(疲労限/引張強さ)は激減し、強度を高くし
た分のメリットがでなくなり経済的な面でもコストアッ
プのみで利点が見出せない。
るので、最終伸縮時の巻取で断線が多発し、PC鋼単線
では直線化等の製造工程でもl1lilが生じ、より線
ではこれらに加えてより加工がさらに困難になる。また
、仮に、これらの製造工程でトラブルが生じなかった場
合でも、ワイヤ自体の脆化のため、ノツチ感受性が高く
なっているので、PCIIIでは緊張時の定着爪によっ
て破断するおそれがあり、緊張時の安全性の点で問題が
ある。また、ばね等では脆化によって疲労強匪が低下し
、耐久比(疲労限/引張強さ)は激減し、強度を高くし
た分のメリットがでなくなり経済的な面でもコストアッ
プのみで利点が見出せない。
なお、従来、高強度化、高靭性化のために、伸線中に歪
時効を防止する意味で、冷却伸線(ダイス出口のワイヤ
を水で冷やす技術)が実用化されているが、その目的は
、夏期にワイヤの温瓜が上がるのを防止して歪時効を抑
え、断線を生じさせずに高速伸線を行うという経済性に
あり、大径で、高強度化、高靭性化を図るためのもので
はない。
時効を防止する意味で、冷却伸線(ダイス出口のワイヤ
を水で冷やす技術)が実用化されているが、その目的は
、夏期にワイヤの温瓜が上がるのを防止して歪時効を抑
え、断線を生じさせずに高速伸線を行うという経済性に
あり、大径で、高強度化、高靭性化を図るためのもので
はない。
また、従来より、伸縮回数を増やせば1工程当だりの加
工量が減り、発熱が少なくなり、線温が下がって歪時効
が起こり難く、伸線速瓜を速くできることや、パテンテ
ィング後の引張強さが高いOラドを加工すれば、脆化が
起こり安いことは認識されている。しかしながら、大径
で、高強度化、高靭性化を図るために、それらの製造上
の因子を特定の条件下で相互に関連させて製造する技術
は未だ実用化されておらず、この点の早期解決が渇望さ
れていた。
工量が減り、発熱が少なくなり、線温が下がって歪時効
が起こり難く、伸線速瓜を速くできることや、パテンテ
ィング後の引張強さが高いOラドを加工すれば、脆化が
起こり安いことは認識されている。しかしながら、大径
で、高強度化、高靭性化を図るために、それらの製造上
の因子を特定の条件下で相互に関連させて製造する技術
は未だ実用化されておらず、この点の早期解決が渇望さ
れていた。
本発明はこのような点に鑑み、とくに線径3履以上の大
径で、高強度、高靭性の鋼線を容易に製造できる方法を
提供するものである。
径で、高強度、高靭性の鋼線を容易に製造できる方法を
提供するものである。
すなわち、本発明は、線径31m以上の高炭素鋼線を冷
却伸線加工により伸翰速痕50〜800m/分で製造す
る場合において、パテンティング強さ120〜140K
s/j、伸IIIA加工度85〜92%で、伸縮回数を
9〜13回とし、かつ、パテンティング強さPと伸線加
工aDとの関係を、P≦−〇。18D+160としたこ
とを特徴とする高強度高靭性鋼線の製造法に係るもので
ある。
却伸線加工により伸翰速痕50〜800m/分で製造す
る場合において、パテンティング強さ120〜140K
s/j、伸IIIA加工度85〜92%で、伸縮回数を
9〜13回とし、かつ、パテンティング強さPと伸線加
工aDとの関係を、P≦−〇。18D+160としたこ
とを特徴とする高強度高靭性鋼線の製造法に係るもので
ある。
ここで、本発明の要旨となる冷却伸線による伸線速皮、
パテンティング強さ、伸線加工度、伸縮回数の特定条件
を見出すための実験例について説明する。
パテンティング強さ、伸線加工度、伸縮回数の特定条件
を見出すための実験例について説明する。
まず、上記特定条件を見出すための要因、水準として、
表1の実験条件を選定した。なお、この実験の試料とし
て、0.82%Cの高炭素鋼線で、線径13−の線材(
0ツド)を用いた。
表1の実験条件を選定した。なお、この実験の試料とし
て、0.82%Cの高炭素鋼線で、線径13−の線材(
0ツド)を用いた。
表1
*ピッチ=1601ood
伸縮は、8ヘツドの連続伸線機を用い、伸線回数が16
回の場合は折返し伸縮を行った。伸線時のダイおよび線
材出口の冷却手段として第2図の装置を用いた。第2図
において、ダイボックス1にダイケース2を取付け、こ
のダイケース2にスペーサ3およびケースキャップ4を
介してダイ5を取付け、ダイ5の外局に形成した冷却室
6内に給水および排水ロアから冷却水を供給、および排
出してダイ5を冷却できるようにし、かつ、ダイボック
ス1の線材出口側に冷却ジャケット8を設け、冷却ジャ
ケット8内に形成した冷却室9内に給水口10および排
水口11から冷却水を供給および排出してダイ5により
伸縮された線材Aを冷却できるようにしている。図中1
2はエアシール部、13はエア供給口である。この装置
により、線温を低く抑え、この実験において、伸線時に
線温が50〜90℃に抑えられるようにした。
回の場合は折返し伸縮を行った。伸線時のダイおよび線
材出口の冷却手段として第2図の装置を用いた。第2図
において、ダイボックス1にダイケース2を取付け、こ
のダイケース2にスペーサ3およびケースキャップ4を
介してダイ5を取付け、ダイ5の外局に形成した冷却室
6内に給水および排水ロアから冷却水を供給、および排
出してダイ5を冷却できるようにし、かつ、ダイボック
ス1の線材出口側に冷却ジャケット8を設け、冷却ジャ
ケット8内に形成した冷却室9内に給水口10および排
水口11から冷却水を供給および排出してダイ5により
伸縮された線材Aを冷却できるようにしている。図中1
2はエアシール部、13はエア供給口である。この装置
により、線温を低く抑え、この実験において、伸線時に
線温が50〜90℃に抑えられるようにした。
而して、前記表1に示した実験条件の要因、水準を表2
に示すように組合せて、実験社■〜@の実験を行った。
に示すように組合せて、実験社■〜@の実験を行った。
表2
この実験では、各実験馳■〜Oに基いて、前記線径13
朧の線材(0ツド)を、鉛パテンテイングし、酸洗、コ
ーティングした後、前記冷却手段を愉えた連続伸llA
l1により冷却伸線し、伸線後の線材(ワイ17)の引
張強さを測り、イのワイヤが高強度化しているか否かを
チェックし、かつ、そのワイヤを、100d (d :
@径)の標点距離、5Qrpmの回転数、軸荷重16*
yの条件で、捻回値および捻回破面を調べ、とくにその
破面にタデワレや鉤状の飛散破壊が起ったか否かをチェ
ックし、脆化しているか否かを判定した。
朧の線材(0ツド)を、鉛パテンテイングし、酸洗、コ
ーティングした後、前記冷却手段を愉えた連続伸llA
l1により冷却伸線し、伸線後の線材(ワイ17)の引
張強さを測り、イのワイヤが高強度化しているか否かを
チェックし、かつ、そのワイヤを、100d (d :
@径)の標点距離、5Qrpmの回転数、軸荷重16*
yの条件で、捻回値および捻回破面を調べ、とくにその
破面にタデワレや鉤状の飛散破壊が起ったか否かをチェ
ックし、脆化しているか否かを判定した。
その結果は第3図の通りである。第3図は、各実験船■
〜@毎に、1ビッヂ当りの伸縮加工硬化率(*ff/a
d/l))と、伸縮回数との関係を曲線で示している。
〜@毎に、1ビッヂ当りの伸縮加工硬化率(*ff/a
d/l))と、伸縮回数との関係を曲線で示している。
さらに、この実験において、パテンティング強さと伸縮
加工痕が決ると、最終伸線上りのワイVの引張強さが2
10Kg/−以上を示づために必要な伸縮加工硬化率が
決るので、(の必要伸縮加工硬化率を同図に各実験船■
〜efDに対比させて水平w9Ar−示している。従っ
て、実際の伸縮加工硬化率がこの水平線より上位になけ
れば、引張強さが210Kg/−以上を満足していない
ことになる。また、実際のデータをとると、伸縮加工硬
化率が1.3に9/−/p以下のワイヤでないと、捻回
値は正常捻回とならないことが判ったので、この値も靭
性があるか否かの判IFi基準として第3図中に破線で
示している。
加工痕が決ると、最終伸線上りのワイVの引張強さが2
10Kg/−以上を示づために必要な伸縮加工硬化率が
決るので、(の必要伸縮加工硬化率を同図に各実験船■
〜efDに対比させて水平w9Ar−示している。従っ
て、実際の伸縮加工硬化率がこの水平線より上位になけ
れば、引張強さが210Kg/−以上を満足していない
ことになる。また、実際のデータをとると、伸縮加工硬
化率が1.3に9/−/p以下のワイヤでないと、捻回
値は正常捻回とならないことが判ったので、この値も靭
性があるか否かの判IFi基準として第3図中に破線で
示している。
第3図で明らかなように、伸縮回数が少ないと伸縮加工
硬化率は大きくなり、ついには捻回値が正常を示す破線
すなわら伸縮加工硬化率1.3Ky/−/pを越えてし
まい、脆化する。一方、伸縮回数が多くなると、伸線加
工硬化率が破線より下位になり、捻回値は正常であるが
、加工硬化が小さいために引張強さが21(ly/−の
境界を示す水平線の下になってしまい、強度不足となる
。従って、両者の兼合いにより、各実験船■〜O毎に適
正な伸satm数が存在することになる。この適正な伸
線回数を第3図から読取るには、第4図に承りように、
実験NQXで得られた加工硬化曲線に対し、捻回値が正
常を示す破線との交点から必要最小伸線回数へをめ、か
つ、引張強さが21ONSl/−を示す実験NQxの水
平線との交点から必要最大伸縮回数Bをめればよく、そ
のA−8の範囲が適正な伸縮回数となる。これにより、
A−8の伸線回数で、実験N[lXの条件設定を行えば
、引張強さ210Kg/−以上で、高靭性を示1線径3
m以上の高強痕ワイヤが得られることになる。
硬化率は大きくなり、ついには捻回値が正常を示す破線
すなわら伸縮加工硬化率1.3Ky/−/pを越えてし
まい、脆化する。一方、伸縮回数が多くなると、伸線加
工硬化率が破線より下位になり、捻回値は正常であるが
、加工硬化が小さいために引張強さが21(ly/−の
境界を示す水平線の下になってしまい、強度不足となる
。従って、両者の兼合いにより、各実験船■〜O毎に適
正な伸satm数が存在することになる。この適正な伸
線回数を第3図から読取るには、第4図に承りように、
実験NQXで得られた加工硬化曲線に対し、捻回値が正
常を示す破線との交点から必要最小伸線回数へをめ、か
つ、引張強さが21ONSl/−を示す実験NQxの水
平線との交点から必要最大伸縮回数Bをめればよく、そ
のA−8の範囲が適正な伸縮回数となる。これにより、
A−8の伸線回数で、実験N[lXの条件設定を行えば
、引張強さ210Kg/−以上で、高靭性を示1線径3
m以上の高強痕ワイヤが得られることになる。
この方法により、第3図の各実験データから必要最小伸
縮回数Aおよび必要最大伸線回数B@−読取り、まとめ
たのが表3である。なお、表3において、伸縮回数(A
またはB)が7.5回というような作業はないので、安
全側の8回という表現で示しである。また、表3で明ら
かなように、伸線速度を変えても前記適正条件は変化し
ないことが判る。
縮回数Aおよび必要最大伸線回数B@−読取り、まとめ
たのが表3である。なお、表3において、伸縮回数(A
またはB)が7.5回というような作業はないので、安
全側の8回という表現で示しである。また、表3で明ら
かなように、伸線速度を変えても前記適正条件は変化し
ないことが判る。
表3
上記実験では、伸線加、1度94%まで伸縮加工を行っ
lこが、実用[,94%という極端な伸縮加工は表面潤
滑の点で被膜が量産に耐え得ないので、伸縮加]二度は
92%までが適当であるといえる。
lこが、実用[,94%という極端な伸縮加工は表面潤
滑の点で被膜が量産に耐え得ないので、伸縮加]二度は
92%までが適当であるといえる。
ところで、表3では、各パテンティング強さの水準と伸
線加工痕の水準との交絡関係が明らかにされていないの
で、この両要因の関係を捻回値の正常、異常の評価基準
として、第5図に表している。第5図において、パテン
ティング強さPと伸線加工度りとの関係が捻回M準線イ
以下のときは捻回値が正常を示し、捻回基準線イを越え
ると捻回値が異常を示すことが判明した。そこで、この
捻回基準線イをパテンティング強さPと伸線加工痕りと
の関係式で表すと、 P=−0,180+160・・・・・・・・・(1)で
められることが判った。従って、(1)式により、正常
捻回値を示す条件式として、P≦−0,180+160
・・・・・・・・・(2)が与えられることが判る。
線加工痕の水準との交絡関係が明らかにされていないの
で、この両要因の関係を捻回値の正常、異常の評価基準
として、第5図に表している。第5図において、パテン
ティング強さPと伸線加工度りとの関係が捻回M準線イ
以下のときは捻回値が正常を示し、捻回基準線イを越え
ると捻回値が異常を示すことが判明した。そこで、この
捻回基準線イをパテンティング強さPと伸線加工痕りと
の関係式で表すと、 P=−0,180+160・・・・・・・・・(1)で
められることが判った。従って、(1)式により、正常
捻回値を示す条件式として、P≦−0,180+160
・・・・・・・・・(2)が与えられることが判る。
以上の実験結果により、高強痕高靭性のワイヤを得るた
めの製造条件として、下記の特定条何が成立することが
判明した。
めの製造条件として、下記の特定条何が成立することが
判明した。
すなわち、a径3#以上の高炭素鋼線を冷却伸線により
伸線速痩50〜800m/分で製造する場合において、
パテンティング強さ120〜1408y/lsd、伸線
加工度85〜92%で、伸縮回数を9〜13回とし、か
つ、パテンティング強さPと伸線加工度りとの関係が、 P≦−0,18D+160 を満足することである。
伸線速痩50〜800m/分で製造する場合において、
パテンティング強さ120〜1408y/lsd、伸線
加工度85〜92%で、伸縮回数を9〜13回とし、か
つ、パテンティング強さPと伸線加工度りとの関係が、 P≦−0,18D+160 を満足することである。
ここで、伸縮速度の下限を50m/分としたのは、伸線
加工の特性上、表3で示した特定条件を満足する以外に
伸線速度が5077L/分以下そは遅ずぎて、経済性、
生産性に問題があり、コストアップとなるからである。
加工の特性上、表3で示した特定条件を満足する以外に
伸線速度が5077L/分以下そは遅ずぎて、経済性、
生産性に問題があり、コストアップとなるからである。
次に実1kPAについて説明する。
(I)大径で、8強度高靭性のPC鋼より線を製造する
ために、前述した特定条件に従って、0゜8%Cの高炭
素鋼線で、線径135111のロッドを鉛パテンテイン
グにより引張強ざ133Kg/−にし、酸洗、コーティ
ングの後、伸線速度200m/分、伸線回数12回の条
件で、第2図の冷却手段を備えた8ヘツドの連続伸縮機
を用いて、冷却伸線により、線径4.22m(伸線加工
度89.5%)および線径4.40mw(伸線加工度8
8.5%)まで伸線した。
ために、前述した特定条件に従って、0゜8%Cの高炭
素鋼線で、線径135111のロッドを鉛パテンテイン
グにより引張強ざ133Kg/−にし、酸洗、コーティ
ングの後、伸線速度200m/分、伸線回数12回の条
件で、第2図の冷却手段を備えた8ヘツドの連続伸縮機
を用いて、冷却伸線により、線径4.22m(伸線加工
度89.5%)および線径4.40mw(伸線加工度8
8.5%)まで伸線した。
このときのパテンティング強さP(133Kg/#11
11)と、伸線加工度D<89.5%および88゜5%
)を前記(2)式に代入すると、線径4.22IIaの
場合で、 133≦−0,18x89.5+160133≦143
.89 となり、線径4.40の場合も、同様に、133≦14
4.07 となり、いずれも前記(2)式を満足している。
11)と、伸線加工度D<89.5%および88゜5%
)を前記(2)式に代入すると、線径4.22IIaの
場合で、 133≦−0,18x89.5+160133≦143
.89 となり、線径4.40の場合も、同様に、133≦14
4.07 となり、いずれも前記(2)式を満足している。
また、比較のため、
(II)同じ線径13m+、パテンティング強さ133
附/−の0ツドを冷却伸線により、本発明の特定条件よ
り外れた、伸線回数8回、伸縮速度200m/分の組合
せ、 (Ill)前記(II)と同じロッドを冷却伸線なしで
伸縮回数8回、伸縮速度2007FL/分の組合せ(I
V)通常の線径12.7mmストランドの!M造条件で
ある、線径10IIIR,パテンティング強さ128K
y/atA、のロッドを冷却伸線により伸縮回数8回、
伸線速度200m/分の設定、 の各条件で、それぞれ線径4.22allおよび線径4
.40mのワイヤを製造した。
附/−の0ツドを冷却伸線により、本発明の特定条件よ
り外れた、伸線回数8回、伸縮速度200m/分の組合
せ、 (Ill)前記(II)と同じロッドを冷却伸線なしで
伸縮回数8回、伸縮速度2007FL/分の組合せ(I
V)通常の線径12.7mmストランドの!M造条件で
ある、線径10IIIR,パテンティング強さ128K
y/atA、のロッドを冷却伸線により伸縮回数8回、
伸線速度200m/分の設定、 の各条件で、それぞれ線径4.22allおよび線径4
.40mのワイヤを製造した。
次いで、上記(I)〜(IV)の条件で製造したワイヤ
のうち、線径4.40mmのワイヤを芯線、線径4.2
2amのワイヤを側線として、7本よりr12.7mの
ストランドに仕上げ、ブルーイングの後、種々の特性を
測定した。その結果は表4および表5に示す通りである
。
のうち、線径4.40mmのワイヤを芯線、線径4.2
2amのワイヤを側線として、7本よりr12.7mの
ストランドに仕上げ、ブルーイングの後、種々の特性を
測定した。その結果は表4および表5に示す通りである
。
表5
表4中において、
注1=応力腐蝕は、引張強さ×0.7.20%NH4N
O3,100℃でテストした。
O3,100℃でテストした。
注2:疲労強度は、σ1in=引張強さ×0.6.10
Kg幅で、300万回テストで切れず。
Kg幅で、300万回テストで切れず。
表4で明らかなように、特定条f1(I)により製造し
た本発明品は、該特定条件より少し外れた条件(II)
(I[[)により製造したワイヤおよび通常の条件(
IV)により製造した比較量に比べて、強度が高く、靭
性、延性にすぐれてa3す、また、応力腐蝕、レラクセ
ーションは通常材と同等であり、かつ、疲労強度は高く
なっていることが判る。
た本発明品は、該特定条件より少し外れた条件(II)
(I[[)により製造したワイヤおよび通常の条件(
IV)により製造した比較量に比べて、強度が高く、靭
性、延性にすぐれてa3す、また、応力腐蝕、レラクセ
ーションは通常材と同等であり、かつ、疲労強度は高く
なっていることが判る。
また、表4により、本発明の特定条件を少しCも外れる
と伸線中に脆化し、ワイヤの製造が困難であるとともに
、ストランドの製造が不可能になることも明らかである
。
と伸線中に脆化し、ワイヤの製造が困難であるとともに
、ストランドの製造が不可能になることも明らかである
。
なお、実施例には示していないが、本発明により製造し
たワイヤを7nメツキすると、太径で引張強さ200に
9/−以上の高強度Znメッキワイヤを製造することも
可能である。
たワイヤを7nメツキすると、太径で引張強さ200に
9/−以上の高強度Znメッキワイヤを製造することも
可能である。
以上説明したように、本発明によれば、線径3MR以上
の太径て、引張強さが200に9/−以上の高強度で、
高靭性の鋼線を容易に製造できる。また、本発明により
製造した鋼線を用いることにより、従来では不可能とさ
れていた1 / 2 ″以上の大径で、高強度高靭性の
PC鋼より線の製造も容易となり、実用価値の極めて高
いものである。
の太径て、引張強さが200に9/−以上の高強度で、
高靭性の鋼線を容易に製造できる。また、本発明により
製造した鋼線を用いることにより、従来では不可能とさ
れていた1 / 2 ″以上の大径で、高強度高靭性の
PC鋼より線の製造も容易となり、実用価値の極めて高
いものである。
第1図はJIS規格により定められた硬鋼線およびピア
ノ線の線径と引張強さとの関係を対数グラフに基いて表
した図、第2図は本発明の方法を実施する場合に用いら
れる連続伸111mの冷却部の。 −例を示す断面図、第3図は本発明の製造方法における
特定条件を見出すための実験例に基く1ピッチ当りの伸
線加工硬化率と伸線回数との関係および引張強さが21
0Kg/−に相当りる限界線ならびに捻回正常基準線と
の関係を示す図、第4図は第3図の実験データから適正
な伸線回数をめ 31.。 る方法を示す説明図、第5図は前記実験によるパテンテ
ィング強さと伸線加工痕との関係および正常捻回基準線
を示す図である。 1・・・ダイボックス、2・・・ダイケース、5・・・
ダイ、6・・・冷却室、8・・・冷却ジャケット、9・
・・冷却室。 特許出願人 神鋼鋼線工業株式会社
ノ線の線径と引張強さとの関係を対数グラフに基いて表
した図、第2図は本発明の方法を実施する場合に用いら
れる連続伸111mの冷却部の。 −例を示す断面図、第3図は本発明の製造方法における
特定条件を見出すための実験例に基く1ピッチ当りの伸
線加工硬化率と伸線回数との関係および引張強さが21
0Kg/−に相当りる限界線ならびに捻回正常基準線と
の関係を示す図、第4図は第3図の実験データから適正
な伸線回数をめ 31.。 る方法を示す説明図、第5図は前記実験によるパテンテ
ィング強さと伸線加工痕との関係および正常捻回基準線
を示す図である。 1・・・ダイボックス、2・・・ダイケース、5・・・
ダイ、6・・・冷却室、8・・・冷却ジャケット、9・
・・冷却室。 特許出願人 神鋼鋼線工業株式会社
Claims (1)
- 1、線径3MII以上の高炭素鋼線を冷却伸線加工によ
り伸線速度50〜800m/分で製造り゛る場合におい
て、パテンティング強さ120〜140Kg/ mA、
伸線加工度85〜92%で、伸線回数を9〜13回とし
、かつ、パテンティング強さPと伸線加工度りとの関係
を、P≦−o、iso+i60としたことを特徴どする
高強度高靭性鋼線の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23233283A JPS60125322A (ja) | 1983-12-08 | 1983-12-08 | 高強度高靭性鋼線の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23233283A JPS60125322A (ja) | 1983-12-08 | 1983-12-08 | 高強度高靭性鋼線の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60125322A true JPS60125322A (ja) | 1985-07-04 |
Family
ID=16937535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23233283A Pending JPS60125322A (ja) | 1983-12-08 | 1983-12-08 | 高強度高靭性鋼線の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60125322A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05157430A (ja) * | 1991-06-07 | 1993-06-22 | Samsung Electronics Co Ltd | 冷蔵庫の自動運転制御方法 |
JP2007029965A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Sumitomo Denko Steel Wire Kk | 高炭素鋼線、その製造方法とそれを用いた高強度pc鋼撚り線 |
CN102341194A (zh) * | 2009-03-02 | 2012-02-01 | 株式会社普利司通 | 钢丝的制造方法 |
CN102744278A (zh) * | 2012-06-28 | 2012-10-24 | 贵州钢绳股份有限公司 | 异型钢丝模拉生产工艺 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5852268U (ja) * | 1981-10-02 | 1983-04-08 | トヨタ自動車株式会社 | 自動車の施解錠の操作装置 |
JPS5838756B2 (ja) * | 1982-07-26 | 1983-08-25 | セイコーエプソン株式会社 | 電子時計 |
JPS5926990A (ja) * | 1982-08-02 | 1984-02-13 | 有限会社戎谷牧場 | 牛糞系肥料並びにその製造法及びその装置 |
-
1983
- 1983-12-08 JP JP23233283A patent/JPS60125322A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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