JPS6012441Y2

JPS6012441Y2 - 床板装置

Info

Publication number: JPS6012441Y2
Application number: JP17514178U
Authority: JP
Inventors: 実池田
Original assignee: フランスベッド株式会社
Priority date: 1978-12-20
Filing date: 1978-12-20
Publication date: 1985-04-22
Also published as: JPS5590369U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はベッドや椅子などに使用されるクッション体を
載置するための床装置に関する。

たとえばベッドにおいて、そのクッション性能を向上さ
せるためにマツトレスを載置する床板にクッション性を
持たせるようにしたものがある。

一般に、このような床板としては、枠体の平行に離間対
向した一対の側板に受は部を設け、この受は部に上方に
湾曲した板ばねの両端部を係合させて、この板ばねを上
記側板間に架設するようにしたものがある。

このような構成によれば、上記板ばねが荷重に応じて下
方へ弾性的に変形するから、床板が適度なりッション性
を呈する。

ところで、このような構成によると、床板のクッション
性は、板ばねのもつ弾力性（やわらかさ）によって決定
してしまう。

したがって、やわらかなりッション性を得たい場合には
、やわらかな材料で板ばねを形成しなければならないの
だが、板ばねをやわらかくすると、この板ばねの強度が
低下してしまうので、板ばねに衝撃荷重が加わった場合
に損傷したり、荷重に対して大きく変形しすぎて、その
端部が上記受は部から外れる虞れがあるなどの問題が生
じる。

本考案は上記事情にもとづきなされたもので、その目的
とするところは、板ばねの端部に発泡弾性材料からなる
発泡ブロックを設け、この発泡ブロックを側板の受は部
に係合させ板ばねを側板間に架設するようにして、板ば
ねの材料を変えずにやわらかなりッション性を得ること
ができるようにした床板装置を提供することにある。

以下、本考案の一実施例をベッドに適用した図面にもと
づいて説明する。

図中１はベッドの枠体で、この枠体１は平行に離間した
側板２，２およびこれら側板２，２の両端に、たとえば
ねじやはめ込みなどによって分解自在に取着されたベッ
ドボード３とフッドボード４とから構成されている。

また、上記側板２，２の内面側には、受は部としての受
は棧５，５が設けられている。

そして、上記側板２，２間には、上方に向って湾曲した
複数本の板ばね６・・・が架設されている。

すなわち、板ばね６・・・は、両端部がウレタンフオー
ムなどの発泡弾性材料からなる弾性ブロック７によって
複数本づつ等間隔で連結されて２つの床板部８．８に形
成され、各床板部８，８の弾性ブロック７・・・を上記
受は棧５，５の上面に載置係合させることにより、側板
２，２間に架設されている。

上記弾性ブロック７には、この弾性ブロック７とほぼ同
じ長さ寸法の補強部材９が埋設されている。

この補強部材９は、合成樹脂や鋼板などによって断面コ
字状に形成され、その上下内面には板ばね６・・・の端
部上下面にそれぞれ１個づつ圧接する突起１０・・・が
形成されている。

したがって、板ばね６・・・に加わる荷重は、補強部材
９・・・を介して弾性ブロック７・・・に伝わるように
なっている。

また、図示しないが上記床板部８，８上にはマツトレス
が載置される。

一方、板ばね６の端部に弾性ブロック７を設けるには、
第４図に示すように板ばね６の端部に補強部材９を取着
したのち、この端部を下型１１と、この下型１１に上型
１２が回動自在に連結されてなる金型１３のキャビティ
１４内に保持し、このキャビティ１４に上記上型１２に
形成された注入口１５から液状の発泡弾性材料を注入し
て発泡させれば、第２図に示すように板ばね６の端部に
弾性ブロック７を設けることができる。

しかして、上記構成によれば、マツトレス上に人が横臥
すると、この人の荷重が板ばね６・・・に伝わり、この
板ばね６・・・が弾性的に変形して荷重を受けることに
より、クッション性を呈する。

ところで、板ばね６・・・に加わった荷重は、この板ば
ね６・・・が弾性変形することにより、その端部におい
て第２図に示すように補強部材９を介して弾性ブロック
７に垂直分力ａと水平分力すとなって伝わる。

したがって、上記弾性ブロック７も、板ばね６・・・に
荷重が加わることによって弾性的に変形するため、床板
装置全体のクッション性能は、板ばね６・・・のもつク
ッション性に弾性ブロック７・・・のもつクッション性
がプラスされるので極めて良好となる。

しかも、弾性ブロック７のクッション性は、弾性ブロッ
ク７を板ばね６の端部に発泡成形して設けるときに発泡
率を調節すれば、任意に設定できるので、容易に所望す
るやわらかさのクッション性にすることができる。

さらに、板ばね６の端部に補強部材９を介して弾性ブロ
ック７を設けたことにより、板ばね６に加わる荷重が上
記補強部材９を介して弾性ブロック７に確実に伝わるの
で、弾性ブロック７が極部的に大きな荷重を受けて早期
に損傷するようなことがない。

なお、上記一実施例では板ばねを発泡ブロックによって
複数本づつ連結して２つの床板部を形成したが、床板部
の数は限定されず、また板ばねを複数本連結せず１本づ
つそれぞれの端部に弾性ブロックを設けるようにしても
よい。

また、補強部材に形成する突起は、１つの板ばねの端部
上下面にそれぞれ２個づつ圧接するように設けてもよい
。

さらに、上記一実施例では、床板装置をベッドに適用し
たが、椅子やソファ−に適用してもよいことは無論であ
る。

以上述べたように本考案は、板ばねの端部にこの板ばね
に加わる荷重を受ける補強部材が埋設された発泡弾性材
料からなる弾性ブロックを取着し、この弾性ブロックを
枠体の平行に離間した一対の側板に設けられた受は部に
係合させて、上記板ばねを側板間に架設するようにした
から、この床板装置のもつクッション性能は、板ばねの
もつクッション性に弾性ブロックがもつクッション性が
プラスされる。

したがって、板ばねをやわらかな材料で作らなくとも、
所望するやわらかさのクッション性能を得ることができ
るので、やわらかなりッション性能を得るために、従来
のように板ばねの強度低下などによる床板装置の性能低
下を招くことがないという実用上大きな利点がある。

また、上記弾性ブロック内には板ばねに加わる荷重を受
ける補強部材が埋設されているから、上記弾性ブロック
が極部的に大きな荷重を受けて早期に損傷することがな
い。

さらに、弾性変形する板ばねの端部は、弾性ブロックを
介して側板に支持されているため、板ばねと側板とが直
に接触している場合のようにこれらの間できしみ音が生
じることもないなどの利点も有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はベッド
の斜視図、第２図は板ばね端部の断面図、第３図は第２
図■−■線に沿う断面図、第４図は板ばね端部に弾性ブ
ロックを設けるための手段を示す説明図である。１・・・・・・枠体、２・・・・・・側板、５・・・・
・・受は棧（受は部）、６・・・・・・板ばね、７・・
・・・・弾性ブロック。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

枠体の平行に離間した一対の側板に受は部を設け、この
受は部に板ばねの両端部を係合させて、この板ばねを上
記側板間に架設するものにおいて、上記板ばねの端部に
この板ばねに加わる荷重を受ける補強部材が埋設された
発泡弾性材料からなる弾性ブロックを取着し、この弾性
ブロックを上記受は部に係合させて、上記板ばねを側板
間に架設した床板装置。