JPS60123219A - ワイヤカット放電加工機の防水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はワイヤカット放電加工機の加工水飛散を防止す
る防水装置に関する。

従来技術 ワイヤカット放電加工機は移動テーブル上にワークを取
付け、電極であるワイヤとワークの間で放電を生ぜしめ
、ワークを溶解切断しながら移動テーブルのＸ、Ｙ軸方
向の動作量を制御して所望の形状のワーク製品を加工す
るものであるが、ワイヤ電極の冷却、放電過程で発生す
る金属粉の除去、ワイヤ電極とワークとの間の放電間隙
の絶縁抵抗を一定に保つ等の目的からワイヤ電極とワー
クとの間に水を加工液として噴射供給している。

故に他方ではワイヤ電極とワークとの間に供給した後の
加工水を回収する処理が行われており、特に四方に飛散
する加工水を回収するために防水カパーが用いられてい
る。すなわち、従来のワイヤカット放電加工機の防水カ
バーは、移動テーブル上に取付けたワークの四囲を囲繞
する箱形体によって形成されており、その箱形防水カバ
ーの上部は開口に形成されている。つまシ、四方への加
工水飛散を防止するものである。然しなから、最近、加
工速度の上昇に伴い、使用する加工水量、圧力が増加し
、このために加工水が防水カバーの」＝部間口を越える
ように上向き飛散をおこない、防水カバー外に出ること
が多くなっている。然しなから、単に防水カバーの上部
開口に天井板を固定する方法では、ワイヤ電極、供水ノ
ズル、ワイヤ電極ガイド等がＸ、Ｙ座標平面内では不動
にもかかわらず、ワーク、移動テーブル、防水カバーは
Ｘ。

Ｙ座標平面内で移動し、前者と後者の相対移動がＸ、Ｙ
座標平面内で生ずることにより、単に防水カバーの上部
開口を天井板で閉塞する方法は採り得ないという不都合
を有している。

発明の目的 依って本発明の目的は、上述の従来の防水カバーにおけ
る不都合を解消すべく、移動テーブル、ワーク、防水カ
バーとワイヤ電極、供水ノズル、ワイヤ電極との間の相
対移動にもかかわらず、加工水の上方飛散を確実に防止
することができるワイヤカット放電加工機の防水装置を
提供せんとするものである。

発明の概要 上述の目的を達成するために、本発明によれば、ワイヤ
カット放電加工機の移動テーブル上にワークを取付ける
と共にそのワークの四囲を囲繞するように前記移動デー
プルに取付けた防水カバーによって加工水の飛散を防止
するワイヤカット放電加工機において、前記防水カバー
の上部開口を上方から閉塞する防水天井板を前記ワイヤ
カット放電加工機の固定部によって保持する構造とした
ことを特徴とするワイヤカット放電加工機の防水装置が
提供される。この場合にワークとワイヤ電極との間の放
電加工領域では比較的高温状態が持続するために、防水
天井板は予め熱変形のない部材、例えば金属フレームに
防水布を張設したもの、ビニール紙を張設したもの等が
望ましい。以下、本発明を添付図面に示す実施例に基い
て説明する。

第１図は本発明による防水装置が具備されたワイヤカッ
ト放電加工機の正面暗示図である。同第１図において、
ワイヤカット放電加工機は、略逆り字形を有した静止コ
ラム１０を有し、このコラム１０の先端にはスライダ１
２が設けられ、このスライダ１２はコラム１０に対して
若干の上下調節動、つまり加工すべきワークの厚さに応
じた上下調節動が可能に形成されている。このスライダ
１２の下端にはワイヤ電極ガイドと加工水の供給ノズル
とを具備した加工ヘッド１４が取付けられ、この加工ヘ
ッド１４は放電加工の間に不動に維持される。加工ヘッ
ド１４の下方にはワーク取付台１６が移動テーブル１８
の上面に固定載置された状態で取付けられ、ワーク取付
台１６上にワークＷが取付けられる。従って移動テーブ
ル１８が水平面内におけるＸ軸方向とＹ軸方向とに移動
することにより、ワーク取付台１６と共にワークＷもＸ
軸方向およびＹ軸方向に移動する。ワーク取付台１６の
内部にはコラム１０から延長した固定アーム２０の先端
が臨んでおシ、この固定アーム２０の先端にもワイヤ電
極ガイドと加工水供給ノズルとが具備されている。そし
てワイヤ電極２２はコラム１０の供給ドラム２４からガ
イドローラ２６゜２８．３０．３２を経て、巻取シトラ
ム３４に到る構成が採られ、これらの経路の一部では電
源（図示）と電気的に接続されている。そしてワイヤ電
極２２がワークＷ内を放電間隙を介しで走行する間に放
電加工が進捗するのである。ワークＷを所望の形状に切
断加工するには、放電加工の間に移動テーブル１８のＸ
軸方向、Ｙ軸方向の動作量を制御して所望の形状に一致
した軌跡に沿って放電加工を進捗させるものである。さ
て、放電１加工に当っては加工ヘッド１４の給水ノズル
と固定アーム２０の先端に設けられた給水ノズルとから
水流を放電加工域に噴射するが、このとき、本発明によ
れは、移動テーブル１８に取付けた防水カバー４０と、
スライダ１２の下方の加工ヘッド１４に取付けた防水天
井板４２とに上って防水装置を構成し、上述した給水ノ
ズルからの噴射水の水量、圧力が大きいときには、側方
、上方、下方に飛散する噴射後の加工水を確実に本装置
内に捕捉し、加工機周囲への飛散を防止するのである。

この際に、本発明では、Ｘ軸方向、Ｙ軸方向への移動が
ない加工ヘッド１４に防水天井板４２を取付けて、防水
カバー４０の上方開口を閉塞する構成にしたことから、
防水カバー４０が移動テーブル１８、ワークＷと共に移
動しても、これらの移動量を見込んだ面積を有する防水
天井板４２を形成しておけば、常に加工水の上方飛散を
防止することができるのである。なお、放電加工には熱
発生が伴い、長時間加工のときには防水カバー４０内の
温度も比較的高温となる。従って、防水天井板４２はこ
れらの高温によって熱変形を生じ、防水カバー４０の上
縁との間に漏水間隙が発生することを防止すべく、熱変
形のない部材によって形成することが望ましい。この熱
変形が発生しない部材とするためには、金属板やプラス
チック板ではそシが生ずるので防水天井板４２の周囲枠
のみを金属枠に形成し、これに防水布、ビニール紙等を
張設した構成を採る実施例が望ましい。なお、防水天井
板４２は放電加工機の固定部に数句ければよいから、上
述した加工ヘッド１４に取付ける構成に替えて、コラム
１０に適宜のブラケット部材や支持金具を用いて保持さ
せるようにしても良い。つまり、防水天井板４２は機固
定部に保持されればよいのである。

なお、防水天井板の面積は予め防水カバーの上方開口を
被覆する大きさに選定するもので、既述のように、防水
カバー４０が移動テーブル１８、ワークＷと共に移動す
る移動量を見込み、常に漏水間隙が生じて加工水がそこ
から飛散することが無いように設計選定すれば良いこと
は、言うまでもないが、第２図に取出し図示するように
、防水カバー４０の上部に縁４４を設け、その縁４４の
内側の開口域で加工ヘッド１４と、ワークｗ１ワーク取
付台１６、移動テーブル１８の三者との間の相対移動が
生じるようにする。っまシ、縁４４の張出し幅を予め上
記相対移動の妨げとならない寸法幅に選定しておけば、
防水天井板４２の面積は畝縁４４の内側の開口を被覆す
る面積値で充分となり、徒らに大きな防水天井板を形成
する必要がなくなる。その上、縁４４を略水平にして設
けておけば、防水カバー４０の上端と防水天井板４２と
の隙間から水が外方に漏水しにくくなり、防水効果を一
層向上させることができる。

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ワイ
ヤカット放電加工機における加工水が水量増加、圧力増
加したときにも機外にそれが飛散するのを巧みに防止す
るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による防水装置を具備したワイヤカット
放電加工機の暗示正面図、第２図は一変形実施例を取出
し図示した余１視図。 １０・・・コラム、１２・・・スライダ、１４・・・加
工ヘッド、１６・・・ワーク取付台、１８・・・移動テ
ーブル、２２・・・ワイヤ電極、４０・・・防水カバー
、４２・・・防水天井板、４４・・・縁。 第１図 ９ 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 工、　ワイヤカット放電加工機の移動テーブル上−にワ
   ークを増刊“けると共にそのワークの四囲を囲繞するよ
   うに前記移動テーブルに取付けた防水カバーによって加
   工水の飛散を防止するワイヤカット放電加工機において
   、前記防水カバーの上部開口を上方から閉塞する防水天
   井板を前記ワイヤカット放電加工機の固定部によって保
   持する構造としたことを特徴とするワイヤカット放電加
   工機の防水装置。 ２、％許請求の範囲第１項に記載のワイヤカット放電加
   工機の防水装置において、前記防水カバーの上面四囲に
   予め内方向きの縁を形成具備させ、腰縁と前記防水天井
   板との両者によって上方飛散を防止するようにしたワイ
   ヤカット放電加工機の防水装置。 ３、特許請求の範囲第１項又は第２項に記載のワイヤカ
   ット放電加工機の防水装置において、前記防水天井板を
   耐熱変形材料で形成したワイヤカット放電加工機の防水
   装置。