JPS6011831Y2 - 直火式コ−ヒ−ロ−スタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、一般にグリーンコーヒーと呼称されているも
ので、油性の銀皮で覆われている生のコーヒー豆を加熱
焙煎してレギュラーコーヒーを作成する装置で、詳しく
は、生のコーヒー豆を収容可能な駆動回転式ドラム、ド
ラムの下方に設置されるコーヒー豆焙煎用の燃焼加熱装
置、焙煎後のコーヒー豆を受容し、かつ、これを攪拌し
乍ら強制吸引外気流との熱交換によって冷却する強制冷
却装置を備えさせである直火式コーヒーロースタ−の改
良に関する。

従来一般の直火式コーヒーロースタ−においては、前記
燃焼加熱装置として、都市ガスやＬＰガスなどの気体燃
料を燃焼させるガスバーナが用いられていたが、この場
合は、バーナの構造的な制約条件等の影響から加熱温度
のコントロール、均熱等が難かしく、そのため、局部過
熱や加熱不足などの加熱むらを生じ易く、かつ、単位豆
についてみても、外表面が焦げ付いてい乍ら、果肉芯は
十分に加熱していないといった焙煎不良を生じ易く、全
体として風味、芳香の良い焙煎を行ないにくい。

その上、熱損が多くて燃料費の面でも不利であった。

本考案は、かかる実情に鑑み、燃料として木炭を使用す
ることにより、燃料費の低減と、風味、芳香の低下を抑
えた良好な焙煎が行なえ、しかも木炭を利用することに
伴なって派生する作業操作面での煩雑さを可及的に抑制
できるようにする点を目的とする。

本考案による直火式コーヒーロースタ−は、官記のもの
において、前記燃焼加熱装置を、木炭式のものに構成す
るとともに、この木炭式燃焼加熱装置の下部に、木炭に
対する着火用バーナおよび木炭燃焼保持用送風装置を設
けである事を特徴とする。

即ち、燃料として、比較的含水率が高くてそれの燃焼に
伴なってドラム内を高温にしてかつ比較的高湿度に保ち
易く、しかも、輻射熱利用によってドラム内全体を均一
かつ律速に加熱し易い木炭を使用することにより、加熱
むらや外表面の異常過熱に起因する果肉の破損等を極力
抑制し乍ら、果肉芯にまで５遍なく加熱し、燃料費の大
巾低減化と合わせて風味、芳香に優れた良好な焙煎が行
なえる。

しかも、木炭を使用する場合は、ガスのような瞬間的な
、そして、自動点火を行ないにくく、焙煎作業前にその
ための事前操作を要し、これが非常に煩わしく面倒なも
のになる点に鑑みて、本考案ロースタ−では、木炭に対
する着火用バーナおよび着火後における燃焼の安定保持
のための送風装置を付設したのであり、これによって、
木炭使用に伴なって派生する実作業面での着火等の操作
性の悪化を避は得、操作の簡便化ならびに安定燃焼保持
による効果的焙煎を可能とするに至った。

以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述すると、第１
図、第２図で示すように、接地架台ケーシング４の一側
寄り上端部に、耐熱性金属メツシュから構成された生コ
ーヒー豆収容ドラム１を水平軸芯周りに回転のみ自在に
支持させ、このドラム１内に生コーヒー豆を投入するた
めのホッパー５及び筒状ガイド６を、前記ドラム１の回
転軸ＩＡ軸芯方向一端上部に設けるとともに、前記ドラ
ム回転軸ＩＡをベルト伝動装置７を介して架台ケーシン
グ４の下端部−側に固定設置したモーター８に連動連結
させることにより、前記ドラム１を駆動回転自在に構成
する。

前記ドラム１の下側には、コーヒー豆焙煎用の燃焼加熱
装置２として、第３図イ、口で示すように、耐熱性金属
側板２Ａの内面にキャスタブル等の炉材２Ｂを貼着し、
かつ底部を簀子２Ｃから構成してあって、内部に適当量
の木炭を収納した状態で木炭に着火することにより、ド
ラム１に向けて火炎及び輻射熱を放出する木炭式火床を
、抜差操作自在に設置するとともに、この木炭式火床２
の直下位置に、第４図イ、口で示すように、前記入床２
の底部から落下する燃焼灰によって目詰り等を起さない
ように多数の並設炎孔部１９Ａを斜め上方に向かう傾斜
姿勢とした木炭着火用のパイプ式バーナ１９および着火
された木炭の燃焼を安定保持するために前記火床２に向
けて空気（外気）を吐出し供給する送風管２０Ａ、送風
機２０Ｂから戊る送風装置２０を固定的に設置し、かつ
、それの下部に燃焼灰受は具９を抜差操作自在に設置す
る。

前記ドラム１の軸芯方向−側壁部には、開閉蓋ＩＢ及び
シュート１Ｃを備えた焙煎コーヒー豆排出口ＩＤが形成
されており、この排出口１Ｄ下部に、回転式攪拌具１０
を内装した円筒状の冷却槽１１が固定設置され、前記攪
拌具１０を、縦軸１２、ベベルギヤ対１３を介して架台
ケーシング４内に設けたギヤートモ−ター１４に連動連
結スるとともに、前記冷却槽１１の上部から外気を下向
きに強制吸引しかつ側方に向けて排出するブロワ−１５
を前記架台ケーシング４内に設け、もって、焙煎後のコ
ーヒー豆を冷却槽１１内に受容させた状態で前記ギヤー
トモ−ター１４およびブロワ−１５を作動させる事によ
り、コーヒー豆を冷却槽１１内において強制攪拌し乍ら
、ブロワ−１５によって強制吸引される外気流との熱交
換をもって冷却（空冷）する強制冷却装置３を構成する
。

尚、図中１６は前記ドラム１の周囲に形成した排気路で
あり、１７は強制排気用ブロワ−であり、このブロワ−
１７による外部への排気口１７Ａには、焙煎によって剥
離された銀皮と排気ガスとを遠心分離するサイクロン式
セパレーター１８が接続される。

また、ＩＩＡは冷却された製品豆の取出し口であり、１
５Ａは冷却用排気口である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る直火式コーヒーロースタ−の実施例
を示し、第１図は全体の正面図、第２図は全体の平面図
、第３図イ、口及び第４図イ、口は夫々要部の拡大縦断
面図と平面図である。 １・・・・・・ドラム、２・・・・・・燃焼加熱装置、
３・・・・・・強制冷却装置、１９・・・・・・着火用
バーナ、２０・・・・・・燃焼保持用送風装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ■ 生のコーヒー豆を収容可能な駆動回転式ドラム１、
   ドラム１の下方に設置されるコーヒー豆焙煎用の燃焼加
   熱装置２、焙煎後のコーヒー豆を受容し、かつ、これを
   攪拌し乍ら強制吸引外気流との熱交換によって冷却する
   強制冷却装置３を備えさせである直火式コーヒーロース
   タ−であって、前記燃焼加熱装置２を、木炭式のものに
   構成するとともに、この木炭式燃焼加熱装置２の下部に
   、木炭に対する着火用バーナ１９および木炭燃焼保持用
   送風装置２０を設けである事を特徴とする直火式コーヒ
   ーロースタ−０■ 前記バーナ１９が、それらの炎孔部
   １９Ａを斜め上方に向けた姿勢で設けられている実用新
   案登録請求の範囲第■項に記載の直火式コーヒーロース
   タ−０