JPS6011828Y2 - 高周波解凍装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高周波解凍装置の高周波発振部で発生した電波
が投入口と投入両扉との間隙から外部へ漏れるのを防止
することを目的としている。

高周波解凍装置の構造の概略は第１図に示すが、投入口
１から解凍室２に投入された被解凍物３は上下の電極４
から照射された電波によって加熱解凍される。

５が投入両扉であるが、従来の投入口扉部分の詳細は第
２図のようになっており、投入両扉６が閉じた状態のと
き、投入両扉６に取付けられたシールド板７が投入口前
面板８に接するよう構成されているが、扉を頻繁に開閉
すると投入口前面板８にシールド板７の衝撃が加わり歪
が生じ、シールド板７と投入口前面板８との密着性が劣
化するという欠点を有していた。

また、シールド板７は投入口扉裏板１０から突出してい
るため、扉を開いた状態で被解凍物を出入れする場合に
障害となって引掛り出入れがしにくく、しかもシールド
板７が変形することがあるという欠点を有していた。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以下にその
一実施例を第３図にもとづいて説明する。

第３図において、シールド板１２は投入口扉裏板１３に
取付けられており、投入両扉１４を閉じた状態のとき、
投入口前面壁エツジ１５に当接する。

上記構成においては、投入口前面壁エツジ１５は平面板
に比較して非常に頑丈であるし、シールド板１２にばね
性を持たせであるので、扉を頻繁に開閉しても衝撃によ
って投入口前面壁エツジまたはシールド板１２に歪が生
じ密着性が劣下するということはない。

また、図の如くシールド板１２は投入口扉裏板１３から
突出していないので扉を開いた状態での被解凍物の出入
れがし易く、被解凍物がぶつかってシールド板１２が変
形することがない。

このように、本考案によれば投入口と投入両扉との間隙
からの電波漏れ防止機構の信頼性が向上するとともに、
使い勝手も向上するという効果を泰する。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的な高周波解凍装置の側面断面図、第２図
は従来例の投入口扉部の断面図、第３図は本考案の一実
施例における高周波解凍装置の投入口扉部の断面図であ
る。 ２・・・・・・解凍室、 １２・・・・・・シールド板、 １４・・・・・・ 投入口層、 １５・・・・・・前面壁エツジ部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 被解凍物を収納する解凍室の投入両扉に、こ
   の扉を閉じた状態のときに投入口を構成する前面壁のエ
   ツジ部に当接するようにシールド板を設けた高周波解凍
   装置。
2. （２）シールド板は投入口扉裏板の表面より突出しない
   ように取付けた実用新案登録請求の範囲第１項記載の高
   周波解凍装置。