JPS6011287Y2 - 絶縁ロツド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、絶縁ロッドに関し、さらに詳細には、しゃ断
器の操作棒として有用な接続金具を両端に備えた絶縁ロ
ンドに関する。

従来の絶縁ロンドは、その両端に、しゃ断器におけるし
ゃ断器あるいは操作部と接続するための接続孔を予め成
形した接続金具を嵌装するとともに接着剤を塗布した連
結ピンを圧入することによって装着していた。

ために、絶縁ロッドに取り付けた接続金具の接続孔の位
置が少しでもずれると、しゃ断部あるいは操作部への取
り付けが困難なものとなっていた。

したがって、高精度の加工が要求されるとともにその工
数も多く必要され、特に、長尺の絶縁ロンドの接続金具
の加工においては、精度の維持が非常に困難なものとな
っていた。

本考案は、上述した点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、回動自在にして、かつ容易に離脱し
ない接続金具を備えた絶縁ロンドを提供するものであり
、以下、この考案の１実施例を詳細に説明する。

第１図に示すには、本考案に係る絶縁ロッド１の一部を
破断した断面説明図で、絶縁ロッド１はガラス繊維強化
プラスチックのごとく繊維を長手方向に集束するととも
に適宜の樹脂を含浸固化、した絶縁性のロッド本体２と
、たとえばしゃ断器におけるしゃ断部あるいは操作部に
接続するために一ロッド本体２の両端部に装着した接続
金具３などにより構威しである。

ロッド本体２の両端部には、内方に行くに従って小径と
なるように形威したテーパ一部４がそれぞれ形威してあ
り、各端面の軸心部には、円錐状に突出した突出部５が
一体ｒ的形成しである。

なお、ロッド本体２におけるテーパ一部４の最大外径は
、ロッド本体２の外径とほぼ等しく設けであるものであ
り、テーパ一部４の最小径部分に連接するロッド本体２
の外周面は円滑に設けであるものである。

前記各接続金具３の一端には、たとえばしゃ断器におけ
るしゃ断部あるいは操作部と連結ピン（図示省略）など
を介して接続するための接続孔６が穿設してあり、その
他端には、ロッド本体２の端部付近が摺動かっ回動自在
に嵌挿される摺動孔７が穿設しであるとともに、摺動孔
７に連接してこの摺動孔７の内径より大きい有底の空間
部８が形威しである。

なお、摺動孔７の内周面には、適数の周溝９が軸方向（
第１図において左右方向）に適宜に離隔して穿設してあ
り、この周溝９には、Ｏリングのごときシール部材１０
が嵌装しである。

前記各空間部８の内周面は、摺動孔７からの遠去かるに
従って大径になるように傾斜して設けてあり、その傾斜
は、前記ロッド本体２のテーパ一部４の傾斜より急勾配
に設けである。

空間部８の深さは、ロッド本体２のテーパ一部４の長さ
とほぼ等しく設けてあり、その底部の中心部には、ロッ
ド本体２の突出部５と保合自在の凹部１１が穿設しであ
る。

なお、各空間部８内には、油あるいは水のごとき非圧縮
性の流体又はグリース等の粘体が充填されるものである
が、その底部付近には、注入口１２が設けてあり、この
注入口１２には、非圧縮性の流体又は粘体を空間部８内
に充填した後に密封するボルトのごとき止め栓１３が螺
入しである。

以上の構成により、止め栓１３を取り外すとともに接続
金具３の空間部８にロッド本体２のテーパ一部４を挿入
し、突出部５を凹部１１に係合する。

この状態においてテーパ一部４に連続したロッド本体２
の外周面は、−接続金具３の摺動孔７に摺動自在にして
、かつ回動自在に嵌挿されている。

ついで、注入口１２より非圧縮性の流体又は粘体を注入
し、空間部８内に充填した後に止め栓１３により密封す
ると絶縁ロッド１が完成する。

ために、絶縁ロッド１に大きな引張力が作用した場合で
あっても、空間部８内に非圧縮性の流体又は粘体が密封
されているので、接続金具３が絶縁ロッド２から容易に
離脱することはない。

以上のごとく本考案は、接続金具に摺動孔を穿設して設
けるとともに前記摺動孔に連接してこの摺動孔の内径よ
り大きい空間部を穿設して設け、前記摺動孔にロッド本
体の端部を摺動かつ回動自在に嵌挿して設けるとともに
その端面を前記空間部の底部に当接して設け、前記空間
部内に非圧縮性の流体又は粘体を封入して設けたもので
あるから、絶縁ロッドに大きな引張力が作用した場合で
あっても接続金具がロッド本体から容易に離脱すること
はない。

また、接続金具がロッド本体に対して回動自在に設けで
あるので、しゃ断器におけるしゃ断部あるいは操作部へ
の取り付けを簡単に行なうことができるとともに、接続
金具の加工精度を高める必要はない。

さらに、接続金具に対して接続部分が回転変位する場合
であっても絶縁接続が可能であるなどの著効を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示すもので、第１図は本考案
に係る絶縁ロッドの一部を破断した断面説明図である。 ２・・・・・・ロッド本体、３・・・・・・接続金具、
７・・・・・・摺動孔、訃・・・・・空間部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 接続金具３に摺動孔７を穿設して設けるとともに前記摺
   動孔７に連接してこの摺動孔７の内径より大きい空間部
   ８を穿設して設け、前記摺動孔７にロッド本体２の端部
   を摺動かっ回動自在に嵌挿しかつ摺動孔の内周面とロッ
   ド本体外周面との間にシール部材を設けるとともにロッ
   ド本体の端面を前記空間部８の底部に当接して設け、前
   記空間部８内に非圧縮性の流体又は粘体を封入して設け
   たことを特徴とする絶縁ロッド。