JPS6010977Y2

JPS6010977Y2 - 材料分離移送装置

Info

Publication number: JPS6010977Y2
Application number: JP8706379U
Authority: JP
Inventors: 美孝奥津
Original assignee: 株式会社アマダ
Priority date: 1979-06-27
Filing date: 1979-06-27
Publication date: 1985-04-12
Also published as: JPS566836U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、多数積み重ねられた板材料（ワーク）を１
枚ごと分離して、切断機あるいは折り曲げ機等の適宜の
次工程へ移送する材料分離移送装置に関するものである
。

従来、この種の材料分離移送装置は、下面に材料（ワー
ク）を吸着するための吸着バットを複数個取り付けた昇
降枠を、上下方向に作動する複数のシリンダーにより昇
降せしめるように構成されていた。

この場合、前記昇降枠の左右が同調して水平な状態で昇
降するようにしないと、材料が傾むいたり、他の支持部
材に当接して極めて危険であり、従って、前記各シリン
ダーを同期操作せしめる必要があった。

このために、昇降枠に複雑な制御機構が付設しなければ
ならないので、構造が複雑となりコスト高になる欠点が
あった。

この考案は、上記従来の問題点に鑑み考案されたもので
あって、昇降枠の左右が同調して水平状態で昇降するこ
とができる水平同調機構を備えた材料分離移送装置を提
供するものである。

以下、この考案の好ましい１実施例を図面を用いて詳細
に説明する。

なお、以後の説明において、′左右１とは第１図におい
て左側に相当する方向を１左ヨと言い、第１図において
右側に相当する方向を１右ヨと言い、更に、１前後１と
は、第２図において左側に相当する方向を１前ヨと言い
、第２図において右側に相当する方向を１後ヨと言うも
のとする。

第１図、第２図は、この考案に係る材料分離移送装置１
を示すもので、その機枠は前後左右に立設した複数の支
柱１ａ、１ｂ、ＩＣ９１ｄ（支柱１ｄは図面には表われ
ていない）と、各支柱１ａ、ｌｂｔｌｃ、ｌｃ間に
適宜に横架した複数の梁部材によって枠体構造に構威し
である。

すなわち、前側の左右に立設した支柱１ａ、ｌｂの上端
部の間には、左右方向に延伸した上部梁部材３ａが横架
してあり、また、後側の左右に立設した支柱１ｃ、ｌｄ
の上端部の間には、上部梁部材３ｂが横架しである。

そして、上部梁部材３ａ、３ｂの適宜位置においては、
前後方向に延伸した複数の上部梁部材５ａ、５ｂがそれ
ぞれ横架しである。

また、前記支柱１ａ、ｌｂの下端部付近の間および支柱
１ｃ、ｌｄの下端部付近の間には、地面Ｇから適宜高さ
位置において、左右に延伸した下部梁部材７ａ、７ｂ（
下部梁部材７ｂは図面に表われていない）がそれぞれ横
架してあり、この下部梁部材？ａ、７ｂの間の適宜位置
には、前後方向に延伸した複数の下部梁部材９ａ、９ｂ
（下部梁部材９ｄは図面に表われていない）が横架しで
ある。

前後方向に延伸した前記下部梁部材９ａ、９ｂの上面に
はそれぞれ前後方向に延伸したガイドレールｌｌａ、１
ｌｂ（ガイドレール１１ｂは図面に表われていない）が
敷設してあり、このガイドレールｌｌａ、ｌｌｂには、
移動台車１３の後部付近に回軸自在に装着した複数の後
転輪１５が転動自在にに案内されている。

前記移動台車１３は多数積み重ねた材料（板材）Ｍを載
置するもので、枠体構造をなしており、その前端部付近
において下方へ突設した複数のブラケット１７には、前
転輪１９がそれぞれ回転自在に装着しである。

前記前転輪１９は前記後転輪１５より一段と低い位置に
設けてあり、前後方向に延伸して地面Ｇに敷設した案内
レール２１に案内されるものである。

したがって、前記移動台車１３は、前記ガイドレール１
１ａ、１１ｂおよび案内レール２１に案内されて前後方
向に移動できるものであり、前方向へ移動せしめたとき
には、第２図に仮想線で示すごとく材料分離移送装置１
の前方へ突出する。

この状態において、移動台車１３上に多数積み重ねた材
料Ｍをフォークリフト等により載置するものである。

また、移動台車１３は、後方へ移動することにより、第
２図に実線で示されるごとく材料分離移送装置１内に収
容されるものである。

なお、移動台車１３上には、積み重ねられた材料Ｍを、
１枚ごとに分離するセパレータ２３が複数個取付けであ
る。

このセパレータ２３は、磁石を利用したもので、磁極面
に対向して積み重ねられた鉄板にそれぞれ同種の磁極を
誘起させ、同極による反撥力で積み重ねられた材料Ｍを
分離する一般に使用されているものである。

材料分離移送装置１における前側の前記支柱１ａと支柱
１ｂの内側（第２図において右側）の適宜高さ位置には
左右方向に延伸したチェーン支持部材２５ａが横架して
あり、また、後側の支柱１ｃｉａの内側（第２図におい
て左側）にはチェーン支持部材２５ｂが水平に横架しで
ある。

また、前記支柱１ａ？１ｂｅＩＣ？
１ｄのそれぞれの内側には、各支柱ｌａｗｌｂ、
ｌｃ、ｌｄと平行な補助支柱２７が前記チェーン支持部
材２５ａ、２５ｂにより適宜に離隔して設けである。

前記左側の支柱１ａとこの支柱１ａと対応した補助支柱
２７の適宜高さ位置にはチェーンスプロケット２９を回
転自在に支承した軸承３１が取付けてあり、その下方位
置には、チェーンスプロケット３３を支承した可動軸受
３５を上下動調節自在に支承した上下動ガイド３７が取
付けである。

また、前記右側の支柱１ｂとこの支柱１ｂと対応した補
助支柱２７の適宜高さ位置にはチェーンスプロケット３
９を回転自在に支承した軸承４１が取付けてあり、その
下方位置には、チェーンスプロケット４３を支承した軸
承４５が取付けである。

前記複数のチェーンスプロケット２９，３３．３９，４
３にはループ状の移送チェーン４７が掛回しである。

なお、移送チェーン４７は前記チェーン支持部材２５
ａ、２５ｂの上部を走行するものであり、また、
前記下部梁部材？ａ、７ｂ、９ａ、９ｂと地面Ｇとの間
を通過するものである。

なお、前記後側の支柱１ｃ、ｌｄと、これらの支柱１ｃ
、ｌｄと対応した補助支柱２７にも、前記チェーンスプ
ロケット２９．３３．３９．４３ト同様のチェー
ンスプロケット２９’、３３’、３９’、４３’（チェ
ーンスプロケット２９’、４３′のみが第２図に表わさ
れており、他は表われていない）が回転自在に支承され
ており、各チェーンスプロケット２９’、３３’、３９
’、４３’には、前記移送チェーン４７と同様のループ
状の移送チェーン４７′が掛回しである。

前記チェーンスプロケット４３と４３′は同一の回転軸
４９に取付けてあり、この回転軸４９に取付けたプーリ
ー５１には、ベルト５１が掛回わされており、また、こ
のベルト５７は、前記下部梁部材上に装着したモーター
５３の出力軸に取付けた駆動プーリー５５に掛回わされ
ている。

なお、前記移送チェーン４７．４７’の間には、前後方
向に延伸した複数の連結杆５９が適宜間隔に取付けであ
る。

この連結杆５９は、１枚の材料Ｍを第１図に示すごとく
支持するもので、前記チェーン支持部材２５ａ、２
５ｂの長さに相当する部分において設けられている。

次に昇降装置６１を備えた材料分離移送装置１は、つぎ
のように構成されている。

すなわち、第３図に示すように、前記材料分離移送装置
１の上部梁部材３ａ、３ｂの左右両側に上部梁部材５ａ
、５ｂのそれぞれの適宜内側位置において、前記上部梁
部材５ａ、５ｂと平行な一対の支持軸６３ａｔ６
３ｂが回転自在に支承されており、これら支持軸６３
ａ、６３ｂの前側の上部梁部材３ａ付近には、滑車６５
ａ、６５ｂを固着して設けるとともに、該滑車
６５ａ、６５ｂの近傍位置に位置させてチェーンスプロ
ケット６７ａ、６７ｂを固着して設けてあり、前記チェ
ーンスプロケット６７ａ、６７ｂにはチェーン６９が掛
回しである。

前記チェーン６９の上方側６９ａの適宜位置Ａに一端を
連結したワイヤー７１ａの他端は、右側の支持軸６３ａ
に固着して設けた滑車６５ａの上側を通過するとともに
、枠体構造によりなる昇降枠７３の前側右端部に連結し
である。

また、前記チェーン６９の下方側６９ｂの適宜位置Ｂに
一端を連結したワイヤー７１ｂの他端は、左側の支持軸
６３ｂに固着して設けた滑車６５ｂの下側から−巻きさ
れて、前記昇降枠７３の前側左端部に連結しである。

なお、前記支持軸６３ａｔ６３ｂの後側の上部梁部材３
ｂ付近にも、前記滑車６５ａ、６５ｂと同様の滑車６５
ａ’ｔ６５ｂ’を固着して設けるとともに、該滑車
６５ａ’ｔ６５ｂ’の近傍位置に位置させて、前記
チェーンスプロケット６７ａ、６７ｂと同様のチェーン
スプロケット６７ａ／、６７ｂ’を固着して設けて
あり、前記チェーンスプロケット６７ａ’９６７ｂ’
ニハチエ−７６９’が掛回シテする。

前記チェーン６９′の上方側６９ａ′の適宜位置Ａ′に
一端を連結したワイヤー７１ａ′の他端は、右側の支持
軸６３ａに固着して設けた滑車６５ａ′の上側を通過す
るとともに、前記昇降枠７３の後側右端部に連結しであ
る。

また、前記チェーン６９′の下方側６９ｂ′の適宜位置
Ｂ′に一端を連結したワイヤー７１ｂ′の他端は、左側
の支持軸６３ｂに固着して設けた滑車６５ｂ’の下側か
ら−巻きされて、前記昇降枠７３の後側左端部に連結し
である。

前記昇降枠７３は材料分離移送装置１における上部梁部
材の下方位置に位置しており、その下面には、前記移動
台車１３上の材料Ｍを吸着自在の吸着パッド７５が複数
個取付けである。

そして、前記支持軸６３ａの上部梁部材３ａから突出し
た軸端部に取付けたプーリー７７には、前記上部梁部材
上に装着したモーター７９の出力軸に取付けた駆動プー
リー８１に掛回したベルト８３が掛回しである。

したがって、前記昇降装置６１における昇降枠７３は、
チェーン６９．６９’の移動によってワイヤー７１ａ、
７１ａ’と７１ｂ、７１ｂ’が互いに逆方向へ同じ距離
だけ移動せしめられる態様となり、これらワイヤー７１
ａ、７１ａ’７ｌｂ、７１ｂ′によって昇降
枠７３は左右が同調して水平状態で上下動されることに
なる。

以上のごとき構成において、第２図に仮想線で示すごと
く移動台車１３を前方へ引き出し、この状態において移
動台車１３上に多数積み重ねた材料Ｍをフォークリフト
等により搭載し、その後に移動台車１３を元の位置に復
帰することにより、移動台車１３は材料分離移送装置１
の枠体構造内に収容される。

次にモーター５３を駆動回転せしめて、移送チェーン４
７．４７’に支持された複数の連結杆５９をチェーン支
持部材２５ａ、２５ｂの位置から、換言すれば多数積み
重ねた材料Ｍの上方位置から下部梁部材の下方に位置せ
しめる。

したがって、昇降枠７３の昇降に対して連結杆５９は何
等の妨げとなることがないので、このときに昇降装置６
１のモーター７９を正回転せしめて、チェーン６９．６
９’を矢印ａ方向に移動せしめ、昇降枠７３を下降させ
、該昇降枠７３に備えた吸着パッド７５により最上部の
材料Ｍを吸着する。

吸着パッド７５により材料Ｍを吸着した後、前記モータ
ー７９を逆回転せしめて、チェーン６９．６９’を反矢
印ａ方向に移動せしめ、ワイヤー７１ａ、７１ａと７１
ｂ、７１ｂ’を互いに逆方向へ同じ距離だけ移動せしめ
て昇降枠７３を上昇せしめる。

材料Ｍが吸着して持ち上げられた後に、前記モーター５
３を回転駆動せしめて、前記複数の連結杆５９を持ち上
げられた材料Ｍの下方に復帰せしめた後、吸着パッド７
５による材料Ｍの吸着を解除することにより、材料Ｍは
連結杆５９上に載置されることになる。

したがって、前記モーター５３を再度回転駆動せしめる
ことにより、連結杆５９上の材料Ｍは第１図において左
右の適宜方向に送り出されることになる。

上記のごとく連結杆５９上の材料Ｍを次工程に送り出し
た後、前述のことき動作を繰り返すことにより、移動台
車１３上に多数積み重ねられた材料は、確実に１枚ごと
に分離されて次工程へ順次送り出されるものである。

以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要す
るに本考案の要旨は実用新案登録請求の範囲に記載のと
おりであるから、チェーン等の巻胴等を必要とすること
なく簡単な構成でもって、水平を保持した状態のまま傾
斜することなしに昇降枠を昇降することができ、かつ昇
降枠を水平方向へ移動することなしに、極めて簡単な構
成でもって、材料の分離、送り出しを確実に行なうこと
ができるものでる。

なお、本考案は、前述の実施例に限定されるものではな
く、前述の実施例以外の態様でも本考案を実施しうるも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の１実施例を示すものであって、第１図
は本考案に係る昇降装置を備えた材料分離移送装置の正
面説明図、第２図は側面説明図、第３図は要部の斜視説
明図である。（図面の主要な部分を表わす符号の説明）Ｍ・・・・・
・材料、１３・・・・・・移動台車、６３ａ、６
３ｂ・・・・・・支持軸、６７ａ、６７ａ’ｔ
６７ｂｙ６７ｂ’＊＊＋＋＊＊＊チエーンス
プロケツト、６９．６９’・・・・・・チェーン、７１
ａ、７ｌａ’、７ｌｂ、７ｌｂ
””ワイヤ７５・・・・・・吸着パッド、７３・・・・
・・昇降枠。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

前後左右に立設した複数の支柱と各支柱間に適宜に横架
した複数の梁部材によって枠体構造に構成された機枠内
に、材料Ｍを積載する移動台車１３を出入自在に設け、
上記移動台車１３に積載される材料Ｍよりも高位置にお
いて前記機枠に固定したチェーン支持部材２５ａ、
２５ｂ上を走行自在な移送チェーン４７．４７’を設
け、この移送チェーン４７．４７’が前記チェーン支持
部材２５ａ、２５ｂの長さに相当する部分に材料Ｍを支
持自在な複数の連結杆５９を設け、前記機枠の上部に設
けられた上部梁部材に左右一対の支持軸６３ａ、６３ｂ
を回転自在に並設して設け、前記支持Ｍ６３ａ、
６３ｂに、複数のチェーンスプロケット６７ａ、６７
ａ’、６７ｂ、６７ｂ’を嵌着して設けるとともに、前
記支持軸６３ａ、６３ｂに設ケタチェーンスプロケット
６７ａ＋６７ｂと、支持軸６３ａ、６３ｂに設
けた滑車６５ａ、６５ｂとにチェーン６９．６
９’をエンドレス状に掛は回シ、この夫々のチェーン６
９．６９’の上下所定位置に、ワイヤー７１ａｙ７１
ａ’ｔ７１ｂｔ７１ｂ’の一端を連結して設け
、このワイヤー７１ａ、７１ａ’、７１ｂ、
７ｌｂ’の他端を、適数の吸着バッド７５を備えた昇
降枠７３の一部に夫々連結して設け、前記支持軸６３
ａ、６３ｂを同期して回動させることにより、前
記昇降枠７３を水平状態で昇降させるようにした材料分
離移送装置。