JPS6010767Y2 - 短冊型プレス製品自動整列装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主して短冊型ブラケット等の細長板状の短冊型
プレス製品をプレス毎に順次積み重ねて整列させる短冊
型プレス製品自動整列装置に関する。

一般に帯状材や板材を所定形状に打ち抜くに際しては、
上下動するパンチによって打ち抜かれたグイ上の短冊型
製品をエヤーによって吹き飛ばすかあるいはその他の機
械的方法でプレス機下に落下させ、これを別の整列装置
を使用したり、人力によって一枚づつ積み重ね次工程の
装置にかけるか、あるいは梱包して出荷するようにして
いるところである。

このような従来の整列方法では労力を多く要し作業能率
が悪く、かかる事情が製品コストに大きな影響を与えて
いるところである。

本考案はこのような問題を解決腰プレスによって打ち抜
かれた製品を直ちに自動積み重ねができるようにし、次
工程への送り込み、あるいは梱包に便ならしめて省力化
を図り、作業性を向上させひいては製造コストを低くシ
、小数カットの製品加工にも適応できる短冊型プレス製
品の自動整列装置の提供を目的とし、その要旨とすると
ころは上下動するパンチにより打ち抜かれたグイ上の短
冊型プレス製品を該パンチの上昇動作時にプレス機後方
より前方に押し出すプッシャーと、該プッシャーによっ
て押しされた短冊型プレス製品を整列し回転ローラーで
押えて所定速度に減速して送り出す調速機構と、該調速
機構により送り出された短冊型プレス製品をその幅方向
と直交する長手方向に滑り落すシュータ−と、該シュー
タ−の下端で短冊型プレス製品を開放側面より滑り込ま
せて順次積み重ねて収容するマガジンと、該マガジンを
収容するマガジンホルダーを周縁部に複数取り付けし、
所定数の短冊型プレス製品収容毎に間欠回転するターン
テーブルとを備えてなる短冊型プレス製品自動整列装置
に存する。

次に本考案の実施の一例を図面について説明する。

図中１はプレス機であり、ｌａ、ｌｂはグイセット、２
はパンチプレート、３はパンチホルダ、４ａｔ ４ｂ
はパンチ、５はガイドピン、６はストリッパ、７はグイ
プレート、８はグイである。

このプレス機１はグイ８上に帯状素材９をその先端より
間欠的に送り込み、その先端をグイ８の先端部分に連続
して固定したストッパー６に当接させて停止させ、上方
よりパンチ４ａ、４ｂを降下させ、−例として第２図に
示すように孔ａ１．ａ２及び端部６を打ち抜いて短冊型
プレス製品Ａを成形するようにしている。

この実施例はこのようにして成形される短冊型プレス製
品Ａを順次自動的に整列させるものであり、このプレス
機１のグイセット１ｂ上にプッシャー１１が取り付けさ
れている。

プッシャー１１は第３図に示すようにそのプッシャ一本
体１２がグイセット１ｂにねじ止めされ、プッシャ一本
体１２にはスライダー１３がガイド軸１４．１４に支持
されて取り付けされ、そのスライダー１３の先端に短冊
型プレス製品突き出し板１５が固定されている。

この突き出し板１５がスライダー１３とともにダイ８上
に突き出されることによってその先端で短冊型プレス製
品Ａを水平方向に突き出すようにしている。

一方スライダー１３はスプリング１６により後退側に附
勢され、回動レバー１７によって押し出されるようにし
ている。

回動レバー１７は軸１８を中心にして回動自在に取り付
けされ、その下端の二叉片部１９にスライダー１３の側
面に突出したポス２０が係合されている。

また回動レバー１７の上端部にはカム２１が水平方向に
向けて一体成形され、そのカム２１は爪２２の上昇動作
により上方向に回動されるようにしている。

爪２２は支持片２３を介してグイセット１ａの側面に支
持され、その支持片２３に対し、軸２４をもって出入自
在に斜め上向きに取り付けされ、スプリング２５をもっ
て突出方向側に附勢されている。

そして、グイセット１ａの上昇時に爪２２がカム２１を
係止してカム２１及び回動レバー１７を回動させ、これ
とともにスライダー１３がスプリング１６に抗して押し
出され、その先端の突き出し板１５がダイ８上に突出さ
れるようにしているものである。

グイプレート７上にはグイ８の前述したプッシャー１１
の反対側に連続して短冊型プレス製品突き出しガイド２
６が備えられている。

このガイド２６はプレス機１のボルスタ−の上面に固定
した底板２７と、その底板２７上に固定した一対の定規
片２８ａ、２８ｂとからなり、両定規片２８ ａ、
２８ ｂには互いに対向する面の下側縁部を凹ませてガ
イド溝２９ａ、２９ｂが形成されているとともに、底板
２７に対し、取り付は位置を変更自在にねじ止めされて
いる。

このねじ止めは底板２７に複数のねじ穴３０，３０・・
・・・・をあらかじめ形成しておき、両定規片２８ａ、
２８ｂを貫締着するボルト３１を所望のねじ穴３０に対
応させて両定規片２８ａ、２８ｂの間隔を変更し、各種
短冊形製品の長さに対応することができるようにしてい
る。

この短冊型プレス製品突き出しガイド２６の先端部分に
調速機構３２が備えられている。

この調速機構３２はプッシャー１１によって突き出され
た短冊型プレス製品Ａを一定の速度に減速調整するもの
であり、底板２７上に短冊型プレス製品押え付は用のロ
ーラー３３を有している。

このローラー３３はゴム、合皮ゴム等の弾性材をもって
成形され、底板２７との間隔を調整自在に取り付けされ
ているもので、モーター３４をもって一定速度で回転さ
せることによって、底板２７とローラー３３間に短冊型
プレス製品Ａを挾み、ローラー３３の回転速度でその短
冊型プレス製品Ａを送り出すようにしている。

調速機構３２の製品送り出し側には、シュータ−３５が
備えられている。

このシュータ−３５は調速機構３２から送り出された短
冊型プレス製品Ａを後述するマガジン内に水平にした状
態で落下させるものであり、底板２７の縁部に上端部を
短冊型プレス製品Ａの幅より稍広くした樋状に成形され
、その上端を底板２７の縁部に固定し、調速機構３２に
よる送り方向と直交させて斜め下向きに傾斜させている
。

そして調速機構３２から幅方向に向けて送り出された短
冊型プレス製品Ａを長手方向に向けて滑り落すようにし
ているものである。

シュータ−３５の下端下には複数のマガジン３６を支持
したターンテーブル３７が備えられている。

マガジン３６は第７図に示すように一側面を開放した断
面がコ状をした箱体からなり、その開放側面３６ａより
シュータ−３５からの短冊型プレス製品Ａを滑り落させ
、適宜の指定枚数の短冊型プレス製品Ａを水平配置にし
て積み重ね収容するようにしている。

またターンテーブル３７には軸３８を中心にして間欠回
転されるようにしており、その上面周縁部の定間隔毎に
マガジンホルダ３９．３９・・・・・・が備えられてい
る。

このマガジンホルダ３９はマガジン３６を縦配置にして
その上端部より挿入できるようにしているものであり、
このマガジンホルダ３９のいずれかをシュータ−３５の
下端に対応させた位置でターンテーブル３７を停止させ
、その内部に収容したマガジン３６内に適宜の枚数の短
冊型プレス製品Ａを順次落下収容させるようにしている
。

またマガジンホルダ３９にはシュータ−３５の下端に位
置した際にその底部よりマガジン押上棒４０が出入され
るようにしている。

この押上棒４０はマガジンホルダ３９が停止した状態で
ターンテーブル３７を貫通して空のマガジン３６を押し
上げ、短冊型プレス製品Ａの落下に応じて押上棒４０を
順次降下させ、シュータ−３５の下端からマガジン３６
内に至る高度差を一定に保たせて、短冊型プレス製品Ａ
が水平に積み重ね収容されるようにしている。

このようにしてマガジン３６内に短冊型プレス製品Ａを
順次収容し、予めセットした枚数を計数装置（図示せず
）により計数して所定枚数になった時、プレス機を自動
的に一旦停止させ、ターンテーブル３７を回転させ次の
マガジンホルダ３９をシュータ−３５下まで移動させ、
前述と同様に短冊型プレス製品を落下させ、この間に短
冊型プレス製品収容後のマガジン３６を作業者が取り出
し、空のマガジン３６を装填する。

なお、押上棒４０の上下動作、ターンテーブル３７の回
転動作、プレス機運転の停止、再開は別に備えた電子回
路により自動的に行うようにしている。

図中４１はマガジン押上棒４０を昇降動作させるリニア
ヘッド付スピードコントロールモーター４２はターンテ
ーブル回転用のエアシリンダー、４３はターンテーブル
回転用のラチェット機構である。

本考案の短冊型プレス製品自動整列装置は上述のように
構成され、プッシャーとともに調速機構を備えてシュー
タ−に短冊型プレス製品を一定速度に減速して落下させ
るようにしたことによってプレス機を高速化した場合高
速でプッシャーにより突き出された製品を一定の姿勢を
保持して適確にシュータ−に落下させることができ、ま
たシュータ−により調速機構から幅方向に送り出された
短冊型プレス製品をこれと直交する長手方向に向けて滑
り落させマガジンの開放側面よりマガジン内に滑り込ま
せるようにしたことによって短冊型プレス製品は水平に
配置された状態で自動的に順次積み重ねられて収容され
ることとなり、従来のように人力によることなく短冊型
プレス製品を自動的に整列させ得ることとなり、安全に
しかも迅速に作業がなされ、大幅に省力化がなされ、製
品コストが低廉となる等、その効用は甚だ大なるものが
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので、第１図は本考
案の装置を使用したプレス機の概略を示す正面図、第２
図はプレス形状を示す部分斜視図、第３図はプッシャ一
部分を示す縦断面図、第４図はプッシャーを省略した全
体の概略を示す斜視図、第５図はガイド部分の縦断面図
、第６図はターンテーブル部分の側面図、第７図はマガ
ジンの拡大斜視図である。 １・・・・・・プレス機、４ ａ、 ４ ｂ・・・・
・・パンチ、８・・・・・・グイ、９・・・・・・帯状
素材、１１・・・・・・プッシャー、１５・・・・・・
短冊型プレス製品突き出し板、１７・・・・・・回動レ
バー、２１・・・・・・カム、２３・・・・・・ハンガ
ー、２６・・・・・・短冊型プレス製品突き出しガイド
、３２・・・・・・ＷＡ速機構、ｓ ｓ・・・ローラー
３５・・・・・・シュータ−３６・・・・・・マガジ
ン、３６ａ・・・・・・開放側面、３７・・・・・・タ
ーンテーブル、３９・・・・・・マガジンホルダ、４０
・・・・・・マガジン押上棒、Ａ・・・・・・短冊型プ
レス製品、ａｌ、ａ２・・・・・・孔、ｂ・・・・・・
端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下動するパンチにより打ち抜かれたグイ上の短冊型プ
   レス製品を該パンチの上昇動作時にプレス機後方より前
   方に押し出すプッシャーと、該プッシャーによって押し
   出された短冊型プレス製品を整列し回転ローラーで押え
   て所定速度に減速して送り出す調速機構と、該調速機構
   により送り出された短冊型プレス製品をその幅方向と直
   交する長手方向に滑り落すシュータ−と、該シュータ−
   の下端で短冊型プレス製品を開放側面より滑り込ませて
   順次積み重ねて収容するマガジンと、該マガジンを収容
   するマガジンホルダーを周縁部に複数取り付は腰所定数
   の短冊型プレス製品収容毎に間欠回転するターンテーブ
   ルとを備えてなる短冊型プレス製品自動整列装置。