JPS60106580A - 鉄鋼酸洗廃液中のケイ素含有化合物の除去方法 - Google Patents

鉄鋼酸洗廃液中のケイ素含有化合物の除去方法

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JPS60106580A
JPS60106580A JP20822983A JP20822983A JPS60106580A JP S60106580 A JPS60106580 A JP S60106580A JP 20822983 A JP20822983 A JP 20822983A JP 20822983 A JP20822983 A JP 20822983A JP S60106580 A JPS60106580 A JP S60106580A
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silicon
steel pickling
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pickling liquid
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Genji Kosho
古庄 源治
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KEMIRAITO KOGYO KK
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KEMIRAITO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鉄−酸洗廃液から純度の高い酸イし鉄粉を得
るために、鉄鋼□酸洗廃液からケイ素含有化合物を除去
する方法に関するものである。
(発明の目的) 周知のように、近年の鉄拳酸洗は塩酸酸洗力量主流であ
る。この酸洗工程から発生する塩化鉄(IT)溶液は高
温で熱分解され、塩酸と酸化鉄に再生される。塩酸は再
び酸洗工程で使用され、酸イヒ鉄はおもにフェライト用
原料又は顔料として使用される。フェライト用原料とし
ての酸化鉄は、不純物の少ないことが要求され、特にソ
フトフェライト用の酸化鉄はケイ素含有量の少ないこと
力;望まれている。
酸化鉄中のケイ素は、゛熱分解後の酸化鉄力・らの分離
除去は困難なので、塩化鉄(n)溶液の段階で除去せね
ばならない。酸洗廃液中のケイ素分は後述するように、
−その大半がコロイド状の酸化物(ケイ酸コロイド)に
なっており、これを除去する方法としては遠心分離法や
塩化鉄(IJ)の再結晶法が考えられるが、技術的に未
確立な点が多く、何より経済的に不利である。戸布や素
熔板を用いて炉 “過する方法もあるが、ケイ酸コロイ
ドが* 粒子であるため、目詰まりを起こし易く、炉材
の再生も困難で、工業的規模で大量処理できる炉材が見
つかっていない。
本発明の目的とするところは、このような状況を踏え、
鉄鋼酸洗廃液中のケイ素分を工業的に容易に除去する方
法を提供するものである。
(発明の構成・作用) 本発明の要旨とするところは、鉄鋼酸洗廃液を、表面積
の大きい吸着基体を充填したフィルター層を通過させる
ことにより、酸洗廃液中に含1れているケイ素化合物(
ケイ酸コロイド)を効率よく除去し、かかるフィルター
層を再生処理して繰り返し利用することを特徴とする鉄
鋼酸洗廃液中のケイ素分の除去法である。
以下本発明をさらに詳細に説明する。
水中のケイ素分についてはいくつかの文献が公表されて
いる。例えば樽谷は日本化学会誌第77巻(1956年
)、1721頁に「水中におけるケイ酸に関する研究(
第2報)、ケイ酸コロイドの生成と平衡値について」と
題し、酸性溶液中のケイ素分は、モノケイ酸、ケイ酸ポ
リマー、高酸コロイドとしての存在が可能であるが、強
酸性領域ではケイ酸コロイドへの重合が速やかに進むと
発表している。又、R,に、l1erは、Cornel
l UnivercityPress(19,55)4
3頁(The Co11oid Chemistry 
ofSilica and 5ilicates )に
、ケイ酸コロイドはシロキサン結合(S i −0−8
i )が3次元にランダムに発達した入り組んだ構造で
、面積対体積比の非常に大きな粒子であると発表して、
いる。
これらのことより、鉄鋼酸洗廃液中のケイ素分は、当該
廃液が強酸性であることから、そのほとんどがケイ酸コ
ロイド壕で重合が進み、コロイド粒子として存在すると
考えられる。そして、このコロイド粒子は、表面積が非
常に大きく、空隙の多いフワフワした粒子で、親水性で
あるため、水中では、粒子の内部および表面は水分子で
覆われている。従って、麹、水性の固体表面(金属又は
金属酸化物、あるいは有極性の有轡物質等)には、容易
に吸着して安定化する。一方、疎水性の固体表面(例え
ば無極性の有機物質等)には、共存する二親性化合物(
界面活性物質)の働きにより吸着する。つマリ、疎水性
表面が二親性化合物によって速やかに親水化され、そこ
へケイ酸コロイドが吸着する。このようにして吸着した
ケイ酸コロイド層は、浮遊しているケイ酸コロイド又は
ケイ酸ポリマーの好適な吸着座席又は重合の場となり、
吸着は継続、進行し、吸着層はかなりの厚さまで成長す
る。二親性物質としては、酸洗工程で添加される酸洗抑
止剤(有機化合物)およびその分解物、又は、ケイ酸コ
ロイドの凝集剤として添加する高分子壱機化合物がその
働きをする。
すなわち、大きな表面積を持つ無機又は有機物の吸着基
体を、円筒形容器に充填したフィルター層を作成する。
このフィル−タ一層上部から酸洗廃tj、ヲ注入すると
、ケイ酸コロイドは吸着基体の表面、に吸着し、つぎに
吸着したコロイド層の上に、さらに、吸着が進み、注入
開始後2時間で十分な吸着効果を示し始め、フィルター
層通過前に10〜100mtl/l含有されていたケイ
素分は、フィルター層通過後には、5〜6mq/IKま
で減少する。
さらに、注入開始後1ケ月を経ても一定の通過速度を持
ち、吸着能は持続している。
吸着基体は、吸着のみを考えれば、表面積が大きいほど
効果的であるが、吸着がある程度進んだ状態でも、有効
な通過速度を持ち得るには、一定の空隙又は通過面積を
もたねばならない。十分な吸着媒体能をもち、かつ、十
分な通過速度を有する基体は、成形体では充填容積1d
当たりの表面積にして15Qrn’以上であれば、かな
り高度に複雑な構造でも上述の条件を満た丈繊維からな
る物では、網目板、球状充填物ともに空隙率が約70〜
90チで繊維径が約0.05〜0.5龍のものが適する
。かかる基体を用いて吸着を行わせしめた場合は、再生
処理は甚々簡単である。
吸着基体の材質は、無梼物質、有機物質を問わないが、
一般に無機物質は、成形性が劣ること、高価であること
から、耐酸性、耐熱性(90〜100℃)を有する有機
物質が適する。例えば、ポリ塩化ビニル系、ポリエステ
ル系、ポリアクリロニトリル系、ポリプロピレン系等の
成形体又は糟、維は安価であり、その極性には無関係に
子分な吸着基体となる。
フィルター層を通過させる前に、酸洗廃液を40〜10
0℃で1時間以上保定することによって、吸着効率を向
上させる(単位時間の吸着量を増加させる)ことができ
る。これは高温で長時間保持する間に、小さな粒子のケ
イ酸ポリマーが互いに凝集したりあるいはコロイド粒子
に付着したりして大きな粒子となりフィルター層に吸着
し易くなるからである。
第一図は、本発明方法になる鉄鋼酸洗廃液中のケイ素化
合物除去に用いる吸着除去設備で、1は耐酸性の容器で
、容器1内に吸着基体3が充填されている。容器の底部
からケイ素分の除去された廃液の串出口4が設けられて
いる。図中2は廃液供給管で、Hはフィルター層の厚さ
である。
本発明(は酸洗廃液中のケイ素化合物が、コロイド粒子
であることに注目し、吸着基体によってコロイド粒子を
吸着除去すること、この基体が容易に再生処理され再利
用できる構造であることを特徴とする。本発明は容易で
安価な方法であるためすでに工業的却模で実施され、そ
の効果を発揮している。
(実施例) 以下本発明を実施例について説明する。
実施例1 ポリ塩化ビニル製成形体(zsom/nr)を60儂φ
のFRP(ガラス繊維強化プラスチック)容器に50G
11の高さまで充填したフィルター層を用意する。
フィルター層の上部から鉄鋼酸洗廃液(鉄分150g/
l、ケイ素分25111&/A’)を注入する。フィル
ター)@通過慄の廃液中のケイ素濃度を表1に示した。
実施例2 実施例1と同様のフィルター層に鉄鋼酸洗廃液を注入す
る前、に、90℃で5時間保定する。フィルター層通過
後の廃竺中のケイ素濃度を表1に示した。
実施例3 実施例1において、ポリエチレン製繊維(0,1mg”
)を用いて作成した網目板(′5隙率85%)fi?充
填したフィルター層を使用した場合、フィルター層通過
後の廃酸中のケイ素濃度を表1に示した。
実施例4 実施例1においてアルミナ磁器製の成形体(300mp
rn” )′t−充填したフィルター層を使用した場合
、フィルター層通過後の廃酸中のケイ素濃度を第1表に
示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するための設備の一部切欠き
斜視図である。 手続補正・書 昭和58年ノ2月7 日 特許庁長官 若 杉 和 夫□ 殿 l、事件の表示 昭和58年特許顧第2Ql?2λ7号 2、発明の名称 鉄鋼酸洗廃液中のケイ素含有比合物の除去方法 3、補正をする者 争件との関係 特許出願人 住 所 東免都中央区銀座7丁目2査20号福田ビル名
称 ケミライトエ茅株式会社 代表者 古 庄 諒 治 4、代 理 人 工IO5電(503)4877住 所
 東只都港区西新橋1−12−1第1腺ビル8階明細書
第8頁下から5行、同じく末行、第9頁6行における「
表1」は「第1表」と訂正する・。 手続補正書 昭和59年ノ2月27日 特許庁長官 志賀 学殿 ■、事件の表示 昭和58年 特許願 第208229号2、発明の名称 鉄鋼酸洗廃液中のケイ素含有化合物の除去方法3、補正
をする者 事件との関係 特許出願人 住所 東京都中央区銀座7−2−20 福田ビル名称 
ケミライト工業株式会社 代表者 舌皮 源治 4、代理人 〒105 Ta (503)4877 住所 東京都港区西新橋1−12−1 第1森ビル8階
自発 6、補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 (1)明細書第3頁3行において、「炉布や素焼板」と
あるを、「ケイ素分を凝集させたのち通常の一過機」と
訂正する。 (2)明細書第4頁8行において、runiverci
tyJとあるを、runiversityJと訂正する
。 (3)明細書第6頁2行において、「吸着」とあるを、
「除去」と訂正する。 (4)明細書第6頁5行において、「1ケ月」とあるを
、「2〜3ヶ月」と訂正する。 (5)明細書第6頁下から5行において、「〜90%」
とあるを、「〜95%」と訂正する。 (6)明細書第7頁14行と15行の間に下記の文章を
挿入する。 「再生処理は、吸着基体を円筒形容器より取り出し、ま
たは、充填したまま高圧水を噴射することにより容易に
達せられる。吸着基体の吸着媒体としての性能は、再生
処理を施しても低下することはない。」

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鉄鋼酸洗廃液を、表面積の大きい吸着基体を充填
    したフィルター層を通過させることにより、含有するケ
    イ素化合物を除去することを特徴とする鉄鋼酸洗廃液中
    のケイ素含有化合物の除去方法。
  2. (2) フィルター層に充填する吸着基体は、無機質又
    は有機質の複雑な立体構造を持つ成形体、又は、繊維か
    らなる網目板、同じく繊維からガる球状充填物で、大き
    な表面積を有することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の鉄鋼酸洗廃液中のケイ素含有化合物の除去方
    法。
  3. (3) フィルター層を通過させる前に、酸洗廃液を4
    0℃以上で1時間以上保定することにより、ケイ素含有
    化合物の粒子成長を促すことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の鉄鋼酸洗廃液中のケイー素含有化合物
    の除去方法。
JP20822983A 1983-11-08 1983-11-08 鉄鋼酸洗廃液中のケイ素含有化合物の除去方法 Granted JPS60106580A (ja)

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JP20822983A JPS60106580A (ja) 1983-11-08 1983-11-08 鉄鋼酸洗廃液中のケイ素含有化合物の除去方法
DE8484107864T DE3474693D1 (en) 1983-11-08 1984-07-05 Method for removing a silicic compound from the waste liquor of steel pickling
EP84107864A EP0141034B1 (en) 1983-11-08 1984-07-05 Method for removing a silicic compound from the waste liquor of steel pickling
US06/629,337 US4602999A (en) 1983-11-08 1984-07-10 Method for removing a silicic compound from the waste liquor of steel pickling
KR1019840006960A KR900005519B1 (ko) 1983-11-08 1984-11-07 철강 산세의 폐액으로부터 규산계 화합물을 제거하는 방법

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017210388A (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 Jfeケミカル株式会社 塩化第一鉄水溶液の精製方法及び酸化第二鉄の製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59229486A (ja) * 1983-06-10 1984-12-22 Nippon Steel Corp 塩酸酸洗廃液濾過装置

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