JPS6010618Y2 - 節句用品飾り台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は三方、互角節句用品を飾る飾り台に関するもの
である。

従来公知の飾り台として第１図に示すようなものが存在
する。

この飾り台は、内側面に突条１・・・・・・を突設した
長短各二本宛の中空状枠材２・・・・・・をＬ字形の接
金具３・・・・・・を介して方形状に枠組みすると共に
相対する一対の突条１，１間に棧４を掛は渡して拒込部
５を設けた基台６を形成し、該基台６の嵌込部５に載板
７を着脱自在に嵌込んだ構造からなり、前記基台６の嵌
込部５に嵌込まれる載板７に鎧兜や互角節句人形等を載
置するように構成されている。

このため使用に当って、載板７上に載置される鎧兜や互
角節句人形等の全重量を中空状枠材２・・・・・・の内
側面に突設した突条１・・・・・・で受けるため、載板
７の表面に撓みを生じ易く、あまり重量の嵩む鎧兜や互
角節句人形等を載板７上に載置して飾ることができず、
強度的に弱く、また載板７が撓むのを防ぐ目的で相対す
る一対の突条１，１面に棧４を掛は渡す手間を要する等
の面倒があった。

本考案飾り台は、この従来飾り台の改良に係わり、その
一実施例は下記の通りである。

図中Ａは基台で、該基台Ａは欄間等の前板１１、左側板
、右側板および後板を方形状に枠組みしたものである。

Ｂは基台Ａと一体的に接合される方形状、天板であり、
該天板Ｂは第３図に示すように芯枠１５と、該芯枠１５
の両面から合成樹脂等の接着剤で圧着される二枚の合板
１６および１７とのフラッシュ構造からなり、内部を中
空に形成して格子状を呈するフラッシュコアー１８を内
装し、上表面となる一方の合板１６に方形状の切欠部１
８ａを切設し、該切欠部１８ａの上方より合板等の芯板
２０に畳表に畳縁を縫着してなる薄縁２１を巻付けて構
成した載板２２を嵌め込み、該載板２２を天板Ｂに内装
された格子状フラッシュコアー１８によって定位に支承
するようにしたものである。

しかして本考案の飾り台は基台Ａと天板Ｂとが一体とな
って箱形形状を形成するものであり、飾り台の製作に当
って第１図図示従来品のごとく長短各二本宛の中空状枠
材２・・・・・・をＬ字形の接金具３・・・・・・を介
して方形状に枠組したり、枠材２・・・・・・の内側面
の等しい高さの位置に突条１・・・・・・を設けたり、
基台６の長手方向に沿う相対する一対の突条１，１間に
棧４を掛は渡しする等の要はなく、特に本考案にあって
は、載板２２上に載置される鎧兜や天罰節句人形等の全
荷重を天板Ｂ内部に内装される縦横方向に変形しない組
構のフラッシュコアー１８で等分に受けることができる
と共に飾り台重量に比して負担量を極めて大きくとるこ
とができて強度的にも強い飾り台を樹皮することが可能
となる。

天板Ｂそれ自体もフラッシュ構造であるため狂いが少な
く飾り合金体の重量が軽いという効果があり、しかも突
条や棧によって飾り台の重量を支えていた従来飾り台に
較べ、本考案飾り台は、基台と天板とが一体に形成され
ているから耐久性に富み、さらに載板目体、フラッシュ
コアーを介して天板を形成する上表面となる一方の合板
１６と同一平面の位置に定位保持されて体裁がよく、且
つ従来の飾り台に較べ廉価に提供できる等、実用面で顕
著な効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来飾り台の分解斜視図、第２図は本考案飾り
台の斜視図、第３図は本考案天板部分の断面図である。 Ａ・・・・・・基台、Ｂ・・・・・・天板、１８・・・
・・・フラッシュコアー １８ａ・・・・・・切欠部、
２２・・・・・・載板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 欄間または前板、両側板および後板を方形状に枠組して
   得られる基台と、芯枠と芯枠の両面から合成樹脂等の接
   着剤で圧着される二枚の合板とのフラッシュ構造からな
   り且つ内部にフラッシュコアーを内装し上表面となる一
   方の合板に方形状切欠部を切設してなる基台と一体に形
   成される方形状天板と、前記天板の切欠部の上方より嵌
   め込まれ且つフラッシュコアーによって定位に保持され
   る載板とからなることを特徴とする節句用品飾り台。