JPS6010617Y2 - 頭髪を立てる動物玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、四節機構の操作によって連動する作動杆にて
、頭部頂点を引張し、植設した頭髪を立つようにした人
形に係わるものである。

従来玩具人形に於て頭髪を立てる動作をするものは無か
った。

しかるに怒髪天をつくの表現的動作を演する漫画主人公
の出現によって、頭髪を立てる人形が強く要望されてい
るので、本考案はその要望に応じるため考案したもので
ある。

以下図面について一実施例を詳述すれば、人形を実施例
とした第１図の縦断面図に於て頭髪１を植設した頭部２
と胴部３を柔軟にして弾発力のある素材で成型嵌着した
人形体の内部に、交叉杆４．４と腕杆５，５を支軸６、
軸７，７及び交侭軸８にて軸着して四節機構を構成し、
中央に摺動孔９を穿設した作動杆１０の下端に前記四節
機構の交点軸８を軸着し、上端を頭部２の頂点に止め具
１１をもって連結すると共に、第２図に示す如く摺動孔
９に於て作動杆１０が上下に摺動自在となる如く支軸６
にて交叉杆４，４と同軸をもって固定環１２に装着して
、頭部２と胴部３の嵌着部に固着する。

上述の如く構成して、これを作動させるには、頭部３の
腹背部を指にて押圧すると、交叉杆４゜４を内方に押圧
することとなり、その押圧によって腕杆５，５は点線図
示の如き位置に動き、交点軸８にて軸着されている作動
杆１０は下方に引張される。

したがって引張と同時に作動杆１０の上端と連結されて
いる頭部頂点も点線図示の如く凹陥し、植設された頭１
は点線図示の如く、正常の状態から起立状態となり、あ
たかも怒り、驚いて頭髪が立った表現を示すことができ
る。

胴部の押圧を開放すれば、弾発力によって頭部３の凹陥
が復元するから、頭髪１もまた常態に復元する。

この頭部２の凹陥復元を迅速にしたい場合、図示してな
いが、四節機構の交点軸８を中心にして軸７，７に復元
作用のスプリングを介在せしめることによって容易に行
なうことができる。

また頭部２の凹陥のストロークは、腕杆５，５の長さに
よって大小任意に変換することができる。

上述の如く簡単な構成及び操作によって人形にては特異
な表現を行わしめることができ、かつ他の熊、猫などの
諸動物には怒った場合、現実に頭髪を立てる動作を行な
うので、本考案を他の動物に実施すれば、リアルな表現
をさせることができるなど応用範囲が広く、かつ原価も
低廉で、故障の生起するおそれもなく、低年令の幼児に
も容易に操作し得るなどの諸効果を有する玩具を消費者
に提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案１実施例の縦断面図、第２図は第１図の
Ａ−Ａ部断面図である。 １・・・・・・頭髪、２・・・・・・頭部、３・・・・
・・胴部、４・・・・・・交叉杆、５・・・・・・腕杆
、８・・・・・・交屯軸、１ｏ・・曲作動杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 柔軟な素材に頭髪を植設した頭部と、同じく柔軟な素材
   にて胴部を形威し、胴部に頭部を嵌着して、頭髪を立て
   る動物玩具において、該動物玩具内に、２個の交叉杆と
   ２個の腕杆との各端部を、固定環に固着した支軸と、軸
   及び交点軸にて四節機構を形成すると共に、上端を頭部
   頂点に連結して中央部に縦長な摺動抗を設けた作動杆を
   、前記摺動孔に支軸を嵌入させ、下端を交点軸でもって
   腕杆と共に軸着して戒る頭髪を立てる動物玩具。