JPS6010233B2 - 弁座シ−ト洗浄装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、バタフライ弁等の弁座シート洗浄装置に関
する。

バタフライ弁等の弁座シ−トには、塵芥、汚泥等が漸次
堆積してゆくので、屡々洗浄しなければならない。

洗浄の為には、配管を取外し、弁箱の中を露出させた後
「水を撒布する等して清掃する必要があつた。

これは面倒な作業であるから、配管を取外す事なく洗浄
できる。

弁箱内部にシート洗浄装置を具備したバタフライ弁が既
に用いられている。これは、弁箱内周に、ステンレス等
で作られた案内リングを取り付け、弁座シートと案内リ
ングとを僅かな間隙を隔て）対向させ、案内リングと弁
座シートおよび弁箱によって囲まれる空間に洗浄水を供
給し「 この間隙から水を噴出させる事によって、弁座
シートを清掃するものである。この装置を備えたバタフ
ライ弁は、配管を取外す事なく、弁座シートを洗浄でき
るので便利である。しかし前記の案内リング内周端縁の
複数箇所を弁座シートに溶接してあるので、間隙を任意
に調整できず、洗浄水の噴出量が一定しないという欠点
があった。本発明は、このような難点を解決するもので
、案内リングを弁座シートにネジによって取付け、両者
の間隙を調整可能にした弁座シート洗浄装置を与える事
を目的とする。

本発明の弁座シート洗浄装置は、弁箱の内周面に設けら
れた弁座シートと、弁箱の内周面に弁座シートに隣接し
てその外周端縁が固定され弾性を有する案内リングと、
案内リングの内周端縁と弁座シートとの間に形成され洗
浄水を弁座シートの表面に噴出する間隙と、案内リング
の内周端縁の近傍と弁座シートとを結合して間隙を可変
し得る通数の調整ネジとから構成した事に特徴が存する
。

以下実施例を示す図面によって構成、作用及び効果を説
明する。

第１図は本発明の実施例に係る弁座シート洗浄装置を備
えたバタフライ弁の縦断正面図、第２図は第１図に於け
るｘ−ｘ矢視図の対称な右半分を示す。

２は弁箱で、４は弁座シート、３は弁体、５は弁榛であ
る。

この図は弁穣の中心と水平方向の弁体の直径線とが離隔
している、所謂一次偏心型バタフライ弁を示している。
然しながら、一般のバタフライ弁あるいは弁棒の中心が
、弁体の中心より上方或は下方及び流線方向に偏奇して
いる所謂二次偏心型バタフライ弁にも容易に適用できる
。次に弁座シート洗浄装置を説明する。弁箱２の内周に
於て、弁座４の傾斜面に、その先端部が重なるように、
案内リング１０が取付けられている。

案内リング１０と弁座シート４及び弁箱２の内面とによ
って溜め空間ｚが形成される。弁箱２の外周に沿って、
月岡管１３が溶接されているが、胴管１３の裏側が前記
溜め空間ｚになっており、複数箇所に設けられた通孔２
１により蓮適している。耳同管亀３のさらに外方には洗
浄水を均等に供給する為のパイプ１２が周設され「通数
の連絡管１７により「８同管１３と蓮適する。

１Ｍま給水口である。

第３図は、シート洗浄装置の弁座シート近傍に於ける拡
大断面図である。

弁箱２の内周面に垂直になるよう、支持材１９が溶接し
てあり、支持材９の上に案内リング１０の外周端縁が、
弁箱２内面と儀に傾角を成して溶接される。

又、支持材１９を設けず案内リング１０を直接弁箱２内
面に溶接することも可能である。こ）で、案内リング１
０の内周端縁は弁座シート４と僅かな間隙ｇを隔て）平
行に対向するよつ、ブーパー状に形成される。案内リン
グ１０の先端周縁部には、複数個の取付穴１５が、弁座
シート４の対応箇所には螺孔４１が夫々穿設されている
。

取付穴１５及び螺孔４１に、調整ネジ１１が螺され、弁
座シート４に案内リング１０を結合している。案内リン
グー川ま、例えばステンレス鋼で製作され、支持材１９
の上に溶接されるが、溶接後、残留応力によって矢印ａ
方向へ開こうとする。

そこで調整ネジ１１でｂ方向へ押え付け、調整ネジ１
１を微調節して、適正な間隙量ｇを与えるのである。間
隙量ｇは例えば、０．３肋〜１帆の範囲で、調整可能で
あるよう設計される。

洗浄水が弁箱の下方のみに集中しないよう、上方では間
隙を広くし、下方では狭くするのが望ましい。以上の構
成に於て、その作用を説明する。

弁座シートを洗浄する時は、より上流側配管系の弁を閉
じておき、給水口１８から洗浄水を注入する。

洗浄水は、パイプ１２から連絡管１７を経、胴管１３を
通って、弁箱２に穿孔された通孔２１から、溜め空間ｚ
に至る。溜め空間ｚから、洗浄水は「狭い間隙ｇに入っ
て高速流に変換され、弁座シート４の表面に噴出し、こ
）に付着堆積していた塵芥等を排除する。０ 最後に、
本発明の盗す効果につき述べる。

調整ネジ１１を操作して、案内リング１０と弁座シート
４との間隙量ｇを任意に設定できるから、洗浄水を弁座
シート４の各部位に適当量配分するよう調整できる。寸
法の大きい弁では、弁箱夕の上下で圧力水頭に可成りの
差があるので「 この効果は大きい。従釆の洗浄装置に
於てＬ弁座シートと案内リングの内周端縁を溶接してい
たので、こ）で洗浄水の流れが分割され、溶接点の背後
には、洗浄水の０及ばない部分が生じた。

しかし、本発明では、調整ネジー蔓を間隙ｇの、或る程
度奥深い部位に設ける事ができ、ネジ１１の背後にも狭
溢な水路部分があり「水圧が降下せず、このため「洗浄
水は調整ネジ１１の背後にも回り込み、間隙ｇを出た後
は、均一な噴射流になるから「洗浄作用にムラが生じな
い。又、本発明に依れば、案内リングに弾性を持たせた
ので、リターン用スブリグや特別な案内支持機構が不要
となり、調整ネジに依り間隙が所定の状態に保持できる
。

この為に、調整が容易で構造も極めて簡単になる。この
ように本発明は有用な発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係る弁座シート洗浄装置を備
えたバタフライ弁の縦断正面図、第２図は、第１図に於
けるｘ−ｘ矢視図の中心線より右半分を示し、第３図は
、弁座シート洗浄装置の弁座シート近傍に於ける拡大断
面図である。 １はシート洗浄装置、２は弁箱、３は弁体、４は弁座シ
ート、１川ま案内リング、１１は調整ネジ、１２はパイ
プ、１３は胴管、１５は取付穴、１８は給水口、１９は
支持材、ｇは間隙、ｚは溜め空間。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 弁箱２の内周面に設けられた弁座シート４と、弁箱
   ２の内周面に弁座シート４に隣接してその外周端縁が固
   定され弾性を有する案内リング１０と、案内リング１０
   の内周端縁と弁座シート４との間に形成され洗浄水を弁
   座シート４の表面に噴出する間隙ｇと、案内リング１０
   の内周端縁の近傍と弁座シート４とを結合して間隙ｇを
   可変し得る適数の調整ネジ１１とから構成した事を特徴
   とする弁座シート洗浄装置。