JPS5999446A - 電子写真現像剤の熱処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真現像剤を気相中で加熱するための装置
に関するものである。

一般に電子写真現像剤を熱処理する場合には、描該電子
写真現像剤を構成する粒子を個々に分散した状態で所定
の温度に加−熱することを必要とする場合が屡々ある。

電子写真用現像剤粉粒体の製造において、熱可塑性樹脂
と着色剤等とを含有する粉粒体を粉砕造粒法によって作
った場合には各粒子の形状を球形化するため、及び他の
粒子の表面に付着している微粒子を当該粒子に融着一体
化せしめることにより消失せしめるために、この粉粒体
を前記熱塑性樹脂の軟化点以上の温度に加熱することが
雫めて有効であって１この熱処理においては各粒子の全
表面部分を軟化溶融せしめるために個々の粒子を分散せ
しめた状態で加熱雰囲気中に粉粒体を投入して回収する
ことが必要である。

粉粒体の熱処理装置としては従来種々の加熱装置が提案
され、又使用されており、通常の粉粒体を加熱するには
一応充分であるといえる。然しながら従来の粉粒体加熱
装置においては、装置それ自体に粉粒体を分散せしめる
作用を有さす１大量生産における電子写真現像剤の熱処
理においては使用できない。加熱すべき粉粒体が凝集性
を示す場合、静電引力による凝集性を有する電気絶縁性
の電子写真現像剤、例えば−成分系現像剤の中間体粉粒
体である場合には、複数個の粒子が凝集した状態のま〜
加熱され一体に融着して大きな粒体が形成されるように
なり、この結果所要の粒径範囲内にある電子写真現像剤
の収率が小さくなる。

斯かる事態を回避するためには電子写真現像剤を従来よ
り遥かに少量ずつ加熱装置に供給すれ養子よいがそれで
は加熱処理速度が小さくなって実用上採用することがで
きない。しかも少量ずつ供給するために独立した分散装
置が必要である。

尚）前記電蚕絶縁性の一成分系現像剤とは摩擦により帯
電する、キャリアーを使用しない現像剤である。

本発明は以上の如き欠点を除き、電子写真現像剤を個々
の粒子に分散して加熱空間に導入することができ、加熱
空間より既処理電子写真現像剤を迅速に取り出し、従っ
て所期の加熱処理な確実に達成することができる装置を
提供することを目的とする。

本発明においては第１図に示すように１加熱室１を区劃
する匣体２を設け、この匣体２の下方部分で円錐状とし
てその先端部に前記加熱室１を排気する排気ブロワ３を
連通せしめて設けることによって目的を達成できたもの
である。

以下図面によって本発明実施の一例を説明するがこれに
より本発明の態様カー限定されるものでし土ない。

本発明においては第１図に示すよ５に、力■熱室１を区
劃する匣体２を設け、この匣体２の下方部分を円錐状と
してその先端部に前記加熱室１を排気する排気ブロワ３
を連通せしめて設ける。又前記匣体２の上底壁４をその
中央におし）て貫通するよう前記匣体２の上方から下方
に延びる電子写真現像剤導管５を設け、この導管５の下
端を開口せしめて前記加熱室１と連通せしめ、以って電
子写真現像剤人口６を形成すると共に、当該導管５の上
端を閉塞せしめるがその近傍周側壁の一部に切欠開口を
形成し、これを電子写真現像剤供給ロアとする。又第２
図に詳細に示すように、前記電子写真現像剤入口６には
挟挿部８を形成する。即ち、前記導管５の下端部におけ
る内周面に、その中央に小径の貫通孔を有しこの貫通孔
の両端に続く部分が円錐状に拡開する挟挿部材９を設け
る。更に前記導管５の下端部における外周には冷却水流
通路１０を形成し、この冷却水流通路ｌＯを介して前記
電子写真現像剤入口６を囲む開口１１を有する隔根１２
を前記匣体２の上底壁４の下方に離間して設は両者間に
形成される空間を前記匣体２外の大気と連通せしめる通
管１３を設けてその内部に電Ｍ素子１４を配設する。

尚１５は電子写真現像剤供給ロアに加熱すべき電子写真
現像剤を供給するフィーダである。

本発明電子写真現像剤の熱処理装置は以上の如き構成で
あるから、次のように作動して凝集性の電子写真現像剤
をその構成粒子毎に個々に分散せしめた状態で加熱処理
することができる。即ち、排気ブロワ３を駆動せしめる
と加熱室ｌが排気され、このため加熱室１内には電子写
真現像剤供給ロアから入り電子写真現像剤導管５を通っ
た外部大気による風が電子写真現像剤人口６から導入さ
れると共に１通管１３を介して開口１１から外部大気に
よる風が導入され、この通管１３による風は電熱素子１
４に通電することにより熱風となる。

従ってフィーダ１５より電子写真現像剤供給ロアに供給
された電子写真現像剤は風により導かれて導管５内を下
り、電子写真現像剤入口６を介して加熱室１内に導入さ
れるが、この電子写真現像剤入口６には挟挿部８が形成
されているため、との挟挿部８を貫通する風は急激に速
度が増大して大きな乱流が生ずる。この乱流の力によっ
て電子写真現像剤は凝集したものも個々の粒子に分散さ
れてｊｘＪ熱室１に入り、ここで開口１１よりの熱風が
前記電子写真現像剤人口６よりの風と衝突して攪拌され
るため前記粒子は完全に分散した状態で前記熱風により
加熱され、風と共に下方に導かれる。

この際に円錐状の下方部分が気流の運動なヌ、、／％　
−ズに保ち壁面への電子写真現像剤の付着を防ぐ。

尚冷却水流通路１０を流れる冷却水によって導管５の下
端部が冷却されるため、電子写真現像剤人口６及び挟挿
部材９が高温とならず、これらに電子写真現像剤が融着
することが防止される。又、加熱溶融された電子写真現
像剤を冷却固化するために加熱室１以後に冷風噴射、冷
水噴霧等の冷却装置を設置してもよい。

以上のように凝集性粉粒体である電子写真現像剤に所期
の加熱処理を施すことができるが、前記挟挿部８におけ
る直径に対する軸方向長さ、具体的には挟挿部材９の貫
通孔の内径に対する長さの比の値は５以下とするのが好
ましい。これは軸方向長さが大きいとこれを通過する風
が指向性を強く帯び、加熱室ＩＩｌ′７：おいて独自の
風路が形成されて熱風との混合が行なわれぬようＷなり
、電子写真現像剤の加熱が不完全となるからである。同
様の理由から）開口１１よりの熱風についてはその量を
電子写真現像剤人口６よりの風の最の少なくとも半分以
上とし、しかも衝突せしめるようにするのが好ましい。

又、電子写真現像剤に分散作用を与える挟挿部８におい
ては、摩擦帯電性現像剤中間体粉粒体を処理するには、
当該挟挿部８を通過する風の速度が１０ｒｒＬ／Ｓｅｃ
以上であることが好ましい。勿論この風速については種
々の手段、例えば排気ブロワの容量、挟挿部８の径その
他により制御することができる。尚この挟挿部８は複数
設けるようにしてもよい。

以上詳述したように本発明電子写真現像剤の熱処理装置
によれば極めて簡単な構成により、独自の分散根管を必
要とせずにしかも処理速度を小さくする必要もなく、凝
集性粉粒体を個々の構成粒子に完全に分散せしめた状態
で加熱することができ、所期の加熱による効果、即ち電
子写真用現像剤の製造に使用して塊状体を生ぜしめるこ
となく粒子の球形化、付着微粒子の融着除去等を達成す
ることができる大きな利益が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明電子写真現像剤の熱処理装置の構成説明
図、第２図は第１図の要部を拡大して示す断面図である
・ １・・・・・・加熱室　　　　　２・・・・・・匣体３
・・・・・・排気ブロワ ５・・・・・・電子写真現像剤導管 ６・・・・・・電子写真現像剤入口 ８・・・・・・挟挿部　　　　　１０・・・・・・冷却
水流通路ｎ・・・・・・隔　板　　　　　１５・・・・
・・フィーダ＝４２３

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　電子写真現像剤の熱処理装置において、加熱
   室の下方部分を円錐状としてその先端部に該加熱室より
   外に排出する開口部を有することを特徴とする電子写真
   現像剤の熱処理装置。
2. （２）該巷電子写真現像剤が一成分系現像剤の中間体粉
   粒体である特許請求の範囲第（１）項記載の電子写真現
   像剤の熱処理装置。