JPS59964Y2

JPS59964Y2 - 農用トラクタ−等のフロントアクスル取付装置

Info

Publication number: JPS59964Y2
Application number: JP7426478U
Authority: JP
Inventors: 俊明山崎; 俊男堀
Original assignee: 井関農機株式会社
Priority date: 1978-05-31
Filing date: 1978-05-31
Publication date: 1984-01-12
Also published as: JPS54175722U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、農用トラクター等のフロントアクスル取付
装置に関するものである。

以下、図面に示す実施例に基づいて、この考案を説明す
る。

まず、考案の構成について説明する。

１は、農用トラクター２の機体前部に取付けられている
前アクスルブラケットで、この前アクスルブラケット１
には前後にずらせて前側取付板３と後側取付板３とを固
着して設け、この前後取付板３，３に穿設された前後方
向の取付孔３ａ、３ａには、それぞれ取付筒４，４を嵌
合支持し、該取付筒４，４のつば部４ａ、４ａを取付板
３，３に当接させて、取付板３，３に取付筒４，４を固
着することができるように構成している。

５は、センターピンで、このセンターピン５の中間部に
は、前アクスル６を固定している前アクスル筒７をブツ
シュ８，８を介して嵌合し、また、センターピン５の前
端部には、アーム５ａを取付け、該アーム５ａ、取付筒
４のつば部４ａ、一方の取付板３の取付孔５ｂ、４ｂ、
３ｂに、ボルト９をねじ込み、また、他方の取付板３の
取付孔３Ｃ１取付筒４の取付孔４Ｃにボルト９をねじ込
むことにより、センターピン５を前アクスルブラケット
１側の取付板３に固定できるように構成している。

前アクスル筒７の両端部には、該前アクスル筒７よりも
大径の大径筒部１０．１０をそれぞれ固着し、該大径筒
部１０．１０の内周部には、取付筒４の外周部に摺接す
ることのできるシール部材１１．１１をそれぞれ装着し
ている。

そして、前アクスル筒７の両端部と取付筒４の内端部と
の間に、カラー１２を当接した状態で介装し、前述の大
径筒部１０゜１０のシール部材１１，１１を取付筒４，
４の外周部に摺接させ、センターピン５の他端部に構成
されているめねじ部５Ｃに、ワッシャー１３を介してナ
ツト１４をねじ込み、センターピン５を取付板３，３に
固定している。

なお、１５は取付板３と取付筒４のつば部４ａとの間に
介装したシム、１６．１６は、前アクスル６の両端部に
取付けられている前輪、１７はＯリングである。

つぎに、考案の作用について説明する。

従来の装置にあっては、前アクスル６とともに回動する
前アクスル筒７の端面と、機体側に支持されていて前ア
クスル筒７の端面に接触する固定状態の部材との間には
、カバ一部材およびシール部材が無いため、泥水等がこ
の部分に侵入して両部材の摩滅が促進し、センターピン
５の軸方向のガタが早く発生するという欠点があった。

しかし、この考案にあっては、前アクスル筒７の端部と
、機体側に固定されている取付筒４の端部との間にカラ
ー１２を介装し、この部分には大径筒部１０およびシー
ル部材１１により、泥水等の侵入を防止しているので、
この部分に泥水等が侵入しにくく、センターピン５の軸
方向のガタが発生しにくい。

また、組立時あるいは長時間の使用により、センターピ
ン５の軸方向の調整をする必要のある場合には、取付板
３と取付筒４とを固定しているボルト９およびセンター
ピン５の抜は止めをしているナツト１４を緩め、取付板
３と取付筒４のつば部４ａとの間に、半リング状のシム
１５を抜差することにより、センターピン５の軸方向の
ガタを調整することができる。

この考案は、前アクスルブラケット１下部の前後板３，
３面に前後方向に連通ずる孔３ａ、３ａを穿設し、この
孔３ａ、３ａには上記板３，３面に当接するつば部４ａ
、４ａを有する取付筒４゜４を軸長手方向に摺動調節自
在に嵌合せしめ、前後２つの取付筒４，４内に挿通支架
されたセンターピン５の外周部には前輪を支持する前ア
クスル６と一体の前アクスル筒７を嵌合させる一方、そ
の両端部には大径の筒部１０．１０を固着し、取付筒４
，４の外周部と大径筒１０．１０との間にシール部材１
１．１１をそれぞれ介装するとともに、前アクスル筒７
の両端をカラー１２．１２を介して両取付筒４．４に当
接してなる農用トラクター等のフロントアクスル取付装
置であり、センターピン５の周りを回動する前アクスル
筒７の端部と、機体側に固定されている取付筒４の端部
との間のカラー１２を介装している部分を、大径筒部１
０およびシール部材１１により被覆し、泥水等の侵入を
防止する構成にしているので、この部分に泥水等が侵入
しにくく、従って泥水等によってセンターピン５が異常
摩耗することもなく、また、カラー１２、前アクスル筒
７の端面および取付筒４の端面の摩滅を減少させ、長期
間の使用に耐えることができるものであり、また、長年
使用中にカラー１２、前アクスル筒７の端面および取付
筒４の端面が摩滅した場合には、センターピン５の固定
装置及び取付板３に取付筒４を固定する装置を緩め、取
付板３と取付筒４との間に介装されたシム１５を適宜抜
き取って再びそれらの固定装置を締め付ければ前アクス
ル筒７、カラー１２、取付筒４の相互に当接する部位の
隙間がなくなり、ガタ調整を極めて簡単に行なうことが
できるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の実施例を示すものであって第１図は
、農用トラクターの正面図、第２図は、要部の切断側面
図である。符号の説明、１・・・・・・前アクスルブラケット、３
・・・・・・取付板、４・・・・・・取付筒、４ａ・・
・・・・つば部、５・・・・・・センターピン、５ａ・
・・・・・アーム、６・・・・・・前アクスル、７・・
・・・・前アクスル筒、１０・・・・・・大径筒部、１
１・・・・・・シール部材、１２・・・・・・カラー、
１４・・・・・・ナツト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

前アクスルブラケット１下部の前後板３，３面に前後方
向に連通ずる孔３ａ、３ａを穿設し、この孔３ａ、３ａ
には上記板３，３面に当接するつば部４ａ、４ａを有す
る取付筒４，４を軸長手方向に摺動調節自在に嵌合せし
め、前後２つの取付筒４，４内に挿通支架されたセンタ
ーピン５の外周部には前輪を支持する前アクスル６と一
体の前アクスル筒７を嵌合させる一方、その両端部には
大径の筒部１０．１０を固着し、前記取付筒４，４の外
周部とこの筒部１Ｇ、１０との間にシール部材１１゜
１１をそれぞれ介装するとともに、前アクスル筒１の両
端をカラー１２．１２を介して面取付筒４，４に当接し
てなる農用トラクター等のフロントアクスル取付装置。