JPS59961B2 - 粒状固形物材料、その摩砕法および摩砕装置 - Google Patents

粒状固形物材料、その摩砕法および摩砕装置

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JPS59961B2
JPS59961B2 JP49054294A JP5429474A JPS59961B2 JP S59961 B2 JPS59961 B2 JP S59961B2 JP 49054294 A JP49054294 A JP 49054294A JP 5429474 A JP5429474 A JP 5429474A JP S59961 B2 JPS59961 B2 JP S59961B2
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solids
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holding tank
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セグバリ アンドル−
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B02CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C17/00Disintegrating by tumbling mills, i.e. mills having a container charged with the material to be disintegrated with or without special disintegrating members such as pebbles or balls
    • B02C17/16Mills in which a fixed container houses stirring means tumbling the charge
    • B02C17/168Mills in which a fixed container houses stirring means tumbling the charge with a basket media milling device arranged in or on the container, involving therein a circulatory flow of the material to be milled

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)
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  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液体連続体中に懸濁した粒状固形物を摩砕し
て得られる粒状強磁性材料に関する。
本発明は昭和47年8月12日出願した本出願人の特願
昭47−80396による発明の改良である。液体連続
体内の粒状固形物を摩砕する方法および装置については
、種種のものが知られている。
それらにはボールミル、ペプミル、ロツドミル、サンド
ミルおよびアトリタ一がある。出願人が知つている技術
について説明している特許は、米国特許第157705
2号、第2764359号、第2903191号、第3
008657号、第3131875号、第329861
8号、第3149789号、第3204880号、第3
337140号および第3591349号また英国特許
第716316号である。本発明は、以下に述べるよう
な種種の摩砕法により得られる。
しかし、本発明は、典型的には後に記載およびクレーム
しているようなアトリタ一型摩砕装置で得られる。この
アトリタ一型摩砕装置では、液状懸濁物中の固形物を摩
砕部片で一般的に任意に接触させるとともにかきまぜ摩
砕部片のベツドの動的スクリーンにかける。アトリタ一
型摩砕装置では通常、実質的な軸線に配置した回転かき
まぜ機を持つ実質的に直線上に静止しているタンクまた
は容器の中で摩砕が行なわれる。前記かきまぜ機はアー
ムまたはデイスクのような固体の突起物をひとつ以上持
つており、この突起物はかきまぜ機の軸線から延びて、
前記容器の実質的な部分を占める小石またはセラミツク
または鋼球のような摩砕媒質の塊の中に達している。前
記摩砕媒質の塊を通して前記突起物が回転すると、媒質
の占める容積は明らかに増加する。その結果前記摩砕エ
レメントまたはボールの間に実質的に自由な空間ができ
、仮想気体の標準的様相に幾分類似した方法でそれらの
エレメントまたはボールはお互いにぶつかり合う。摩砕
すべき前記物質または、この物質のために担体または分
散媒質として作用する液体が摩砕媒質の間に生じた前記
の自由空間を占める。前記物質はその上にある前記のか
きまぜられた摩砕媒質の作用により摩砕される。組込ま
れたポンプ装置が粉砕中における摩砕容器内での循環を
維持するために通常使われる。物質の摩砕に関して言え
ば、本方法は組摩砕にも微摩砕にも採用することができ
る。また本方法は酸化鉄のような非常に硬い物質の摩砕
にも、また石炭のような比較的もろい物質の摩砕にも採
用することができる。前記固形物質の初めの粒子の大き
さの範囲は325メツシユほどの小さな粒子またはそれ
より小さな粒子から直径がlインチもある大きな粒子ま
たはそれより大きな粒子にまで渡るものである。固形物
質の初めの粒子の大きさは決定的重要さを持つものでは
ない。更に、使用する固体または液体およびその液体の
粘度も同様である。しかしながら、これらの要素は当業
者にとつては明らかなように選択することが必要である
。前記アトリタ一容器の寸法を大きくするとより大きな
物質の塊を摩砕することができることがわかつた。
しかしながらより大きな寸法のアトリタ一は製造および
操作するのに比較的多くの費用を必要とする。しかし、
より多くの資本をかけてより大きな寸法の装置を作る代
わりに、前記の液体連続体中の懸濁した固形物をアトリ
タ一または他の摩砕装置と大きなタンク(これについて
は例えば米国特許第3204880号を参照)との間で
再循環させれば同様の効果が得られることもわかつた。
しかし従来は、再循環又は連続した再循環を行なうと、
粒状固形物を所定の粒度に減少させるのに必要な摩砕時
間が増加することになると一般に考えられていた。従来
技街により提案される既知の循環速度で液体連続体を再
循環させれば、充分に摩砕されていない大きな粒子が最
終生成物中に生じてしまうのである。前記の特願昭47
−80396で出願人は、予想とは反対に、比較的速い
流れで再循環を行なうと摩砕時間が短縮することを述べ
ておいた。
つまり、再循環操作により物質のバツチを摩砕する時間
は、保持タンクの容積に再循環のない摩砕容器の容積を
加えた容積に等しい容積を持つ粉砕装置または総容積が
保持タンクの容積と再循環のない摩砕容器の容積とを加
えた容積に等しい一連の摩砕装置に等しい容積を持つ摩
砕装置で前記と同じ物質のバツチを摩砕する時間よりも
決して短くはないであろうと予想していた。しかし、本
出願人は驚くべきことに、比較的高速の再循環を行なう
ことによつて与えられたバツチを摩砕する時間を、単一
の摩砕装置または、保持タンクに摩砕装置を加えた容積
に等しい容積を持つ一連の摩砕装置の中で前記と同一の
バツチを摩砕する時間よりも短縮できることを発見した
。こうすることにより、比較的大きくて費用のかかる摩
砕装置を必要とせずに、一定の寸法の摩砕装置の処理能
力を増大させることができる。また、前記特許願に記載
した装置および方法を改良することによりさらにすぐれ
た装置、摩砕時間およびすぐれた性質を持つ粒状固形物
が得られることもわかつた。固形物は後述するように固
形物を含む液体を反復循環させることにより実質的に低
い経費で連続液体の中で摩砕される。
摩砕部片(およびかきまぜ機)が、摩砕容器の少くとも
約50%を占め、かきまぜたときに濃密な摩砕ベツドが
できるように、かきまぜられる摩砕部片のベツドを摩砕
容器内に作ることによつて摩砕装置が形成される。
別の言葉でいえば、この摩砕容器の容積の約15%より
も少い容積が、摩砕部片をかきまぜない状態において摩
砕部片から間隔を隔てた自由空間になる程度の高さまで
、摩砕部片を摩砕容器に満たし、その結果かきまぜたと
きに、摩砕部片の容積がその元の容積の約15%よりも
大きくない容積たけ拡大できるようにする。残りの空間
は、かきまぜてない状態の各摩砕部片の間のすきまであ
つて、摩砕部片によつて占められた高さまでの容積の約
36ないし40%である。摩砕部片は摩砕容器の約90
%の高さまで満たすのがさらに好ましい。しかし、摩砕
部片ベツドの最適の密度は、もちろんスラリの粘度、摩
砕部片の大きさ,密度および形状ならびにかきまぜ機の
回転速度によつて変動する。本発明では、固形物質は、
毎時摩砕容器内の固形物質を含む液体連続体の少くとも
約30倍又は300倍よりも大きな速さで摩砕装置およ
び保持タンクを通り固形物質を含む液体を繰返し循環さ
せることにより、きわめて少い経費で、液体媒質内にお
いて摩砕をすることができる。
すなわち、摩砕容器の液体分散容量の少くとも30倍量
のものが毎時摩砕装置を通つて循環する。いかなる場合
にもこの流量割合は能率的摩砕ならびに動的ふるい作用
を発揮するようにかきまぜ摩砕部片ベツドを通して流す
のに充分である。ある実施例では固形物を含む液体は摩
砕装置の組織内で液状スラリの大部分をポンプと摩砕装
置との間を直接循環させ、余分の液状スラリは摩砕装置
からの出口または保持タンク、ポンプ、ポンプ摩砕装置
間の導管部片内にある。
他の実施例では固形物を含む液体を保持タンクまたは貯
蔵タンクから摩砕装置を経て循環させるのが望ましい。
このような場合は、保持タンクは異つた大きさや形をと
つてもよいし、また摩砕装置またはポンプあるいはこれ
ら両方と別個にしてもよいしもしくは一体にしてもよい
。摩砕装置と一体の場合は、ジヤケツト付容器を設けて
内側容器と外側容器との間のジヤケツト空間に保持室ま
たは保持部分を設け摩砕装置を内側摩砕容器内に設ける
。あるいはまた保持タンクまたは室と摩砕装置とを簡単
な保持スクリーンまたは類似のものによつて分離した1
つの容器内に設けてもよい。どの場合にも摩砕装置の総
容積は保持タンクの容積よりも数倍小さくする。しかし
、他の場合摩砕装置の分散容量と同じかあるいはそれよ
り小さくするのが望ましいこともある。これに関連して
、摩砕装置またはポンプあるいはこれら両者と一体の保
持タンクを持つ装置は他にも前記の特許願に記載の装置
に対する改良点として利用できる。どの実施例において
も、保持タンクまたは保持部分は摩砕装置から保持タン
クへの粒状固形物を含んだ液体の通路を実質的に制限し
ないでしかも摩砕部片を摩砕装置内に保持するように保
持スクリーンによつて摩砕容器から分離された摩砕装置
の外部部分に設けるのが望ましい。さらに詳しく後述す
るように保持タンクまたは保持部分は摩砕装置を経て一
層均等な流れを生ずることにより循環作用を助けるもの
と信じられている。摩砕方法は、まず保持タンク内の液
体連続体内に懸濁すなわち浮遊している摩砕すべき粒状
固形物質から成るバツチを供給することおよび前記した
ような摩砕装置を形成することから始る。
浮遊固形物質を含んでいる液体連続体は、ポンプから摩
砕装置を経て毎時摩砕容器内の固形物質を含んでいる液
体連続体の少なくとも約30倍容積なるべくは50ない
し300倍容積にも及ぶ速さで循環される。浮遊してい
る固形物質は、これらの固形物質が該装置を液体連続体
と共に通過する際摩砕装置内において摩砕され、該装置
への循環点からほぼ反対の位置にある端部において該装
置から放出される。放出されると、浮遊固形物質は液体
連続体と共にポンプあるいは第1又は第2の保持タンク
に再循環され、このタンクから液体連続体と共に固形物
質が摩砕装置に戻し循環される。バツチはポンプ1個又
は2個以上の保持タンク(2個以上ある場合)と摩砕タ
ンクとの間を再循環して終にバツチ内の固形物質が所望
の粒度にまで小さくなる。いくつかの理由があつて、固
形物質および/または液体を、摩砕を行いながら断続的
に又は連続的に、バツチに加えてやることができる。業
界においてよく知られているように、一旦供給されたバ
ツチには摩砕すべき材料を補給することをせずに、バツ
チを取出し新しいバツチが供給される摩砕作業の終期ま
でそのままにしておく方がよい。
゛しかし、本発明によれば新しい粒状物
質をすでに形成されているバツチ内に容易に分散するこ
とができ、それによつて摩砕作業中に固形物を追加して
希望の摩砕時間が異るあるいは操作中にでき上る複雑な
分散固形物の最終製品を得ることができる。かきませ摩
砕部片式摩砕装置を通る流れは大体、上向きまたは下向
きである。
しかし摩砕方法はなるべくは浮遊している固形物質を含
んでいる連続液体を摩砕装置の底部から頂部へとかき混
ぜられている摩砕部片から成るベツドを通り上向きに流
過させることによつて実施するのがよい。さらに望まし
いことは、浮遊固形物質を含む連続液体の垂直方向への
摩砕容器通過進行速度を、少なくとも毎秒27mなるべ
くは毎秒5ないし50Tfr1nにすることである。本
発明粒状強磁性材料は、すぐれた磁気性能を備えている
このすぐれた磁気性能の得られるのは、粒状強磁性材料
が均一な粒度分布を持つためであると考えられている。
本発明のその他の詳細、効果については、以下に述べる
本発明粒状強磁性材料を作る方法及び装置の説明によつ
て一層明らかにする。
以下本発明粒状強磁性材料を作る装置を添付図面につい
て詳細に説明する。
第1図に示す装置は、比較的大きな保持タンク1および
摩砕容器2A内に設けた比較的小さなかきまぜ摩砕部片
型摩砕装置2を備えている。
摩砕エレメントの入つていない摩砕容器2Aの容積は貯
蔵タンクの容積の10倍小さくなつている。かきまぜ摩
砕部片式摩砕装置は摩砕エレメントが入つている場合た
とえば30ガロンの分散容積があるので、摩砕装置2の
分散容積は貯蔵タンクの容積よりも約33倍小さい。し
かし貯蔵タンクの存否とその形状は摩砕容器および貯蔵
タンクの容積差と同様限定するものではなく、保持タン
クは摩砕容器と同容積又は小容積のものであつても差支
えない。またポンプと摩砕装置との間の導管部片に貯蔵
を要する場合のほかはなくてもよい。反対に、摩砕容器
2Aの形は所望の流れ状態を得るために重要である。と
くに、摩砕容器2Aの直径は摩砕装置2を通る流れの抵
抗を減らすためにその高さとほぼ等しくするのが好まし
い。摩砕部片12をかきまぜたときに濃密な摩砕ベツド
を作ることができるように、摩砕装置2の容積の少くと
も約50%を占める 〔かきまぜ機6と共に〕摩砕部片
12が摩砕装置2内に入れられている。
換言すれば、摩砕容器2Aの容積の約15%よりも少い
容積が、摩砕部片12をかきまぜていない状態において
この摩砕部片から間隔を隔てた自由空間になるような高
さまで、摩砕部片を摩砕容器に満たしており、このよう
にして摩砕部片はかきまぜられるときに、元の容積の約
15%より大きくない容積たけ拡大することができる。
残りの空間は、かきまぜてない各摩砕部片間のすきまで
あつて、摩砕部片によつて占められた高さまでの容積の
約36ないし40%である。摩砕部片12は典型的には
直径%2より小さい鋼球である。
代りにガラス、セラミツク、石、タングステンカーバイ
ド、二酸化チタン、珪線石などの球、丸小石、ビードの
ようなものを使つてもよい。どの場合にも摩砕部片は典
型的な作業においては直径1/8″ないし5/16″で
あることが望ましい。最も好ましいのは、摩砕部片は摩
砕容器の約90%の高さまで充たすことである。
そして実用には約95%以上の高さにはしない。それは
かきまぜ中に摩砕装置に機械的故障を起すのを避けるた
めである。しかし、摩砕部片ベツドの最良の密度はスラ
リの粘度、摩砕部片の大きさや密度や形状およびかきま
ぜ機の回転速度と共に変るのはもちろんである。かきま
ぜベツドが形成できるように、摩砕装置内の摩砕部片1
2はかきまぜ機6の突出部材すなわち腕19上に横わる
かきまぜ機6の軸は電動機Mで矢印18の方向にまわさ
れる。この回転によつて突出部材すなわち腕19は摩砕
部片12の群を急速に通過して摩砕部片をして摩砕作業
中静止時よりも大きな見かけの容積をとりかきまぜ摩砕
部片のベツドを形成させる。第1図に示すように、浮遊
固形物質を含む液体媒質を、保持タンク1から摩砕装置
2まで、次いで摩砕装置2を通つて保持タンク1に戻す
ために、流過させる適当な連結装置を設ける。
導管3を保持タンク1の下端部と摩砕装置2の底部4と
の間に設ける。たとえばポンプ5などのような適当な装
置を導管3内に設けて、固形物質を含む液体連続体を保
持タンク1の下部から摩砕装置2の下部4に、摩砕容器
内の固形物質を含む連続液体の30倍なるべくは50な
いし300倍よりも大きい時速で所望の強制流れを起さ
せる。導管3はなるべくは直径11/2″ないし5″で
下部4と、その中央付近において摩砕装置2のかきまぜ
機6の回転軸の下方で、連結させて固形物質を含む液体
連続体の流れが導管3を通つて矢印7の方向に向うよう
にするのがよい。
すなわち、かきまぜ摩砕部片摩砕装置2内を通る流れは
、なるべくは定常的に上方に向う垂直線方向にする方が
よい。これに関して、ニューシャーシ一州イーストオレ
ンジのブランクリン・ミラー・インコーポレーテツドに
よつて作られたデランパ一R(DelumperR)の
ような断続器(図示してない)が、後述のように保持ス
クリーン13Aを経て特に固形物が流れ易くするために
導管3に連結してある。
また摩砕装置2に隣接の上部保持部分10とタンク1の
上部11との間に導管9を連結して、固形物質を含む液
体媒質を摩砕容器から保持タンク1内にもどすようにす
る。適当なスクリーン13Aのような装置を摩砕容器2
Aの下部4に設けて、摩砕エレメント12が導管3に入
るのを防ぐ。
同じような保持スクリーン13Bを摩砕容器2Aの上部
に設けて、摩砕装置2の出口部分に保持室または保持部
分10を形成してある。保持室10は摩砕装置とは別で
あるが一体になつており摩砕装置を通る一層均等な制限
されない流れを与えて循環作用を助ける。スクリーン1
3A,13Bはまた、かきまぜ中部片12の運動を制限
して、後に述べるように能率的摩砕および動的ふるい作
用が得られるようにするものである。但し摩砕装置へ出
入する粒状固形物を含む液体の通過は実質的に制限しな
い。保持タンク1にはまた円すい形の底部を設けて、固
形物質の不適当な堆積を防ぎ、適当な流れが得られるよ
うにする。この装置の作動においては、摩砕すべき粒状
固形物質から成るバツチが、保持タンク1内に液体連続
体の形で浮遊状態において得られる。
図小してないが、もし必要な場合には、固形物質を浮遊
状態に保つために保持タンク内にかきまぜ機を設けるこ
ともできる。次いで、固形物質を浮遊状態で持つ液体を
、ポンプ5によつて保持タンク1から導管3を経て、摩
砕装置2の底部4に向つて毎時摩砕容器内の固形物質を
含む液体の少くとも約30、できれば50ないし300
倍の容積の速さで、循環させる。この摩砕装置2内にお
いて、連続液体内の固形物質が、固形物質を含む液体が
摩砕容器を経て定常的に上方に流過するにつれ、かきま
ぜられた摩砕部片12の作用を受けて摩砕される。摩砕
装置2の上部においては、浮遊固形物質を含む液体が摩
砕装置から保持スクリーン13Bを経て実質的に制限さ
れない流速で放出され導管9を通つて保持タンク1に戻
される。この循環および摩砕は、バツチの固形物質が所
望の大きさの粒になるまで同時に続けられる。
次いでこのバツチが取り出され、次の摩砕作業に備えて
新らしいバッチが与えられる。摩砕の割合および摩砕さ
れた固形物の質は固形物を含む液体の摩砕装置2を通る
流量割合に直接依存する。
そして流量割合は主としてポンプ5の・送り出し割合に
よつて調整される。しかし、固形物を含む液体の粘度、
かきまぜ摩砕部片ベツドの密度もまた生ずる抵抗によつ
て流量割合に影響する。この事に関連して留意すべきこ
とは、分散された状態における固形物質は典型的には容
積で20ないし50%、重量で40ないし65%である
ということである。当業者であればよく分るように、こ
れよりも高い%では必要な流速で循環させることが困難
になり、またこれよりも低い%では能率的摩砕が行なわ
れないのが一般である。摩砕部片ベツドの密度は主とし
て前記したように摩砕部片によつて占められる摩砕容器
容積の%によつて左右せられ、また程度は少いが摩砕部
片の大きさ、密度および形状とかきまぜ機6の回転速度
とによつても影響される。かきまぜ機6の典型的な回転
速度は100ないし400rpmである。第2図に示す
装置は、摩砕作業を最適条件で行なうことができるが、
第1図に示す装置よりは高価になる。
ことに第2図の装置は、固形物のある与えられた粒子が
摩砕サイクルの大部分または全部の期間中保持タンク内
に留まるという可能性をかなり低下させる。この装置は
さらに1a,1bで示すような複数個の保持タンクを備
えている。保持タンク1a,1bと摩砕装置2″とを連
結し、摩砕すべき固形物質を運んでいる液体を第1の保
持タンク1aから摩砕装置2′を通つて第2の保持タン
ク1bに第1のタンク1aがほぼ空になるまで流すため
に、さらにその後流れの反転に際して固形物質を運ぶ液
体を第2のタンク1bから摩砕装置を通つて第1のタン
ク1aに逆流させるために、導管装置がここでも使われ
る。この変型装置では、摩砕装置自体を通る流れの方向
は保持したまま摩砕装置を通つてまず第1の保持タンク
を次いで第2の保持タンクを交互に空にすることが可能
になる。アトリタ一容器内における流れの方向は、やは
り一般的には、かきまぜ機6″の軸縁に沿い上方に向つ
ている。第2図に示す装置では、導管は3方弁21によ
つて連結された枝管3a,3b,3cを備えている。
この弁21は、保持タンク1a又は1bのそれぞれの下
部から摩砕装置2A″の下部4″に至る流れを選択的に
許すように調整することができる。弁22および23の
ような装置を設けて、必要に応じて摩砕装置2′に隣接
の上部保▲部分105から導管24又は25を通つてタ
ンク1a又は1bに選択的に流れを許すことができるよ
うにする。適当な電気的コントロール装置26をり一肖
泉27,28,29によつて接続し、それぞれ弁21,
22,23を自動的に調整することができる。このよう
な装置にすれば、コントロール装置26が自動的に3方
弁21を開いて、導管3b,3cを通つて摩砕装置2′
に至る流れを許し、また自動的に弁22または23をそ
れぞれ閉じまたは開き、導管25を経て摩砕装置から保
持タンク1bに至る流れを許すことができる。保持タン
ク1aが空になつたならば、コントロール装置26が3
方弁21を切替え、弁22を開き弁23を閉じ、導管3
b,3cを通つて摩砕装置2″に次いで摩砕装置2′か
ら導管24を通つて保持タンク1aに戻る流れを許すこ
とになる。摩砕容器を通る1つのタンクから他のタンク
への往復方向流れは、所望の粒度分布が得られるまで、
自動的に続けられる。上に述べたような装置における全
材料の摩砕能率すなわち摩砕速度は、主として摩砕装置
と保持タンクとの相対的容積によつてきまると考えられ
勝ちであろう。しかし本発明者は、全材料の摩砕能率す
なわち摩砕速度は該材料のうちの与えられた部分がどれ
だけの時間を摩砕装置において消費するかどうことによ
りきまるばかりでなく、摩砕部片のかきまぜベツドの密
度およびどの位頻繁におよびどの位速くその部分が摩砕
装置を通過するかということによつてもきまるというこ
とを発見した。詳述すれば、与えられた摩砕装置2また
は2′が保持タンク1または1aの容積Nの1/N倍の
容積を持つものとし、また米国特許第2764359号
(保持タンクを通る循環がない)に示された方法で与え
られた粒度に摩砕容器1容積分を摩砕するのに必要な時
間をtとすれば、発明者は、時間Nxtを必要とするど
ころか摩砕時間はずつと少ないということを発見した。
時間がどれだけ少くなるかは主として、ガロン数すなわ
ち与えられた時間内に与えられた摩砕容器を通してポン
プ5または5″によつて送られる固形物質を含む液体の
ユニツトによつてきまる。すなわち発明者は[ストリー
ミング・スピード」と名付けた。与えられた容積の装置
中におけるこの[ストリーミング・スピード」が高い程
、材料の或る与えられた部分が摩砕装置2または2′を
通過する頻度が高くなり、また全材料が与えられた粒度
にまで摩砕される速さが速くなる。極限のフアクタは、
「ストリーミング・スピード」が、毎時、摩砕容器内の
固形物質を含む液体連続体の少なくとも30倍容積より
も大きくなければならないことである。本発明における
摩砕能率は摩砕装置を通る流量割合によつてきまるので
、保持タンクは小さくてよくまたポンプまたは摩砕装置
あるいはその両方と一体にしてもよいことになる。
実際には、保持タンクまたは保持部分は第1図および第
2図で上部保持部分10,10′として示した摩砕装置
の出口において最小のものにすればよい。そして本発明
に必要な流量割合は単に懸濁固形物を含む液体ポンプを
通じて摩砕装置の1端部から循環させ、またこれを出た
端部とは実質的に対向する摩砕装置端部に戻すことによ
つて得られる。第3図に示す装置にはポンプおよび摩砕
装置と一体にした保持タンクだけが設けてある。
かきまぜ摩砕部片摩砕装置3−0は架わく部片32にト
ラニオン31によつて枢着してある。摩砕装置30は内
部にかきまぜ機34と摩砕部片35を配置した摩砕容器
33から成つている。かきまぜ機34は容器33の中心
に位置する垂直の軸36と連結部片37を介して軸受3
8で支えた片持レバーとを備えている。軸36はまた軸
受38に隣接して綱車39に固く連結してある。綱車3
9は電動機または他の適当な装置(図示してない)によ
つて駆動され惹ては軸36を駆動する。軸受38および
電動機はいづれも適当な取付部片を介して架わく32上
に支えてある。かきまぜ機34はまた摩砕部片35のか
きまぜのため軸36から異つた方向に外向きに水平に突
出する複数個の腕40を持つている。摩砕部片35は摩
砕容器33を容器33の容積の約15%よりも少い容積
が摩砕部片をかきまぜない状態で摩砕部片のない自由空
間になるような高さまで充たすことが望ましい。
これは第1図の場合に詳細に述べたとおりである。そう
すれば摩砕部片35はかきまぜられたときその元の容積
の約15%よりも多く拡大することができない。摩砕装
置30に隣接して架わく32にポンプ41が取付けてあ
る。ポンプ41は弁42を経て導管部片43に放出し、
導管部片43は次いで入口44を経て摩砕容器33内へ
その底部において放出する。入口44は中心を外して位
置しかきまぜ磯34の腕40は固形物を液中に維持し容
器33の底に沈澱するのを避けるように隣接して位置し
ている。弁45もまた導管部片43に入口44に隣接し
て設けてある。これは弁42と共に装置から液状スラリ
を放出しまた排除するためのものである。摩砕容器33
の頂部に、保持タンク48を設けるための保持スクリー
ン46と延長部分47とが取付けてある。保持スクリー
ン46は、摩砕作業中にかきまぜられる摩砕部片35を
、保持スクリーン46の下側の摩砕装置30内に保持す
ると共に、固形物を含む液体を、保持スクリーン46の
下側の摩砕装置30から保持スクリーン46の上側の保
持タンク48へ自由に放出しつづける。またポンプ41
の頂部にじようご形の入口タンク49が取付けてある。
これは保持された液状スラリの量を最少限にする保持タ
ンク50を提供する。固形物を含む液体は容器33の延
長部分47すなわち保持部分48から入口タンク49す
なわち保持部分50へ導管部片51によつて流れる。作
動に当つては、ポンプ41は装置に供給された懸濁粒状
固形物を含む液体を導管部片43を経て摩砕装置へ毎時
少くとも摩砕装置内の固形物を含む液体の容積の少くと
も30倍、好適には50ないし300倍の流速を以て循
環させる。
固形物を含む液体は摩砕容?33および保持スクリーン
46を経て上記と同じ流速で上向きに通過しそこで摩砕
部片35のかきまぜ作用によつて摩砕される。固形物を
含む液体はこのようにして保持部分48内に放出されそ
こからこのスラリは導管部片51を経て保持タンク49
およびポンプ41へ放出されてポンプ41によつてふた
たび摩砕装置30へ再循環する。この装置はlバツチで
は第1,2図の装置ほp多くのスラリを処理できない。
しかし、これは自蔵型であるのと経費が少いという利点
がある。かくしてこの装置は改良されたかきまぜ摩砕部
片操作を、第1,2図の装置が実用的であるような応用
先に利用できるようにするのであつて、実際にまた前述
の特許願に記載のかきまぜ摩砕部片摩砕装置を改良する
ものである。第4図に示した装置では保持タンクとポン
プとがいづれも摩砕装置と一体である。
かきまぜ摩砕部片摩砕装置60は適当なブラケツトによ
つてジヤケツト容器66に取付けられ、容器66はトラ
ニオン61によつて架わく62に枢着してある。
摩砕装置60はかきまぜ機64と摩砕部片65とを内部
に配置した摩砕容器63から成つている。ここでもやは
り摩砕部片65は摩砕容器内に摩砕部片がかきまぜられ
ない状態で摩砕容器の容積の約15%よりも少い容積が
摩砕部片のない自由空間になるような高さまで充たされ
ることが望ましい。外廓をなす摩砕容器63は不浸透性
の円筒状ケーシング67と浸透性のまたは開いた端部部
分68,69とである。
この端部部分はまた図示のように摩砕装置60用の保持
スクリーンでもある。換言すれば保持スクリーン68,
69はかきまぜおよび摩砕作業中摩砕部片を保持するが
、固形物を含む液体の流通は許しまた、一方において摩
砕装置60と摩砕容器63との境界を定めかつ他方には
保持タンクまたは保持部分84の境界を定める。摩砕装
置60はジヤケツト容器66および摩砕容器63の頂部
の密封部片72,73を貫いて垂直方向下向きに延びる
かきまぜ機軸71を持つかきまぜ機64を設けることに
よつて完成される。軸71は軸受74から延びそこから
この軸は連結部片75を介して支えられている。軸71
は軸受74に隣接して綱車76に固く連結されており、
綱車76は電動機または類似の装置(図示してない)に
よつて駆動される。電動機と軸受74とはいづれも適当
な取付部片を介して架わく62に支えてある。かきまぜ
機64もまた軸71から異つた方向に外向き水平に突出
する複数本の腕部片77を持ち摩砕部片65のかきまぜ
に供する。ポンプ78はポンプ軸80にインペラ79を
取付けて組立てにして設けてあり、摩砕容器63からの
延長部分70内で間隔を隔てるのが好ましい。
延長部分78はポンプ78の外部ケーシングをなすよう
に形付けてある。軸80は軸受81に取付けられ軸受8
1および容器の底部部分66を貫通して上向きに延びイ
ンペラ79を支えるようにしてある。軸80は直接また
は歯車列を介して電動機83に連結されこれによつて駆
動される。電動機は適当な取付部片を介して容器66に
よつて支えてある。保持タンクまたは保持部分84が摩
砕容器63とジヤケツト容器66との間の空積に設けて
ある。
この装置の作動は容器63,66への懸濁固形物を含む
液体のバツチを換え入口弁85を通じてこれら両容器を
摩砕容器63の端部保持スクリーン69上の高さまで充
たすことから始まる。摩砕装置60とポンプ78とは次
いでスラリを保持部分84から延長部分70を経てポン
プ78に、またポンプ78から保持スクリーン68を経
て摩砕装置60に毎時少くとも摩砕装置〔すなわぢ端部
部分68,69によつて境せられかきまぜ機64および
摩砕部片65の存在する内側ケーシング67〕内の固形
物を含む液体の容積の30倍、好適には50倍ないし3
00倍の流速で循環するように始動される。摩砕装置内
60内では液中の固形物は固形物を含む液体が摩砕容器
63を経て上向きに循環されるときに摩砕され、端部保
持スクリーン69を経て保持タンクまたは保持部分84
に戻し放出される。そしてそこからこのスラリは摩砕装
置60へ再循環される。この再循環は摩砕が完了するま
で続けられ、完了すると作動は止められスラリは出口弁
86を経て放出される。第5図の装置では、保持タンク
が摩砕装置と一体で、ポンプは摩砕装置から分離してい
る。
かきまぜ摩砕部片摩砕装置90はじようご形で架わく9
1Aに取付けた摩砕容器91を備えている。容器91内
には垂直に取付けた軸93と水平に延びる複数本の腕9
4とを持つかきまぜ機92が配置してある。腕94は容
器91の形状の関係で軸93の上方にゆくに従つて長さ
を増す。軸93は架わく91Aに取付けられた軸受97
によつて支えられ頂部98の密封部片108および保持
スクリーン96の密封部片109を貫いて片持レバーふ
うに延びている。保持スクリーン96は摩砕容器91の
頂部に取付けられこの頂部を仕切ると共に摩砕装置と保
持タンク100とを分離させている。軸93はまた好ま
しくは軸受97を貫通して綱車99に連結してある。綱
車99は適当な電動機または他の動力装置に連結してあ
る。腕94は摩砕部片95を通つて回転されてこれをか
きまぜ摩砕装置90を経て循環する液中の固形物の摩砕
を起す。ここでもまた摩砕部片95は摩砕容器91内に
、摩砕部片がかきまぜられない状態で摩砕容器の容積の
約15%より少い容積が摩砕部片のない空積になるよう
な高さまで充たされることが望ましい。保持タンクまた
は保持部分100は保持スクリーン96を円筒状延長部
分98と駄砕容器91との間に間隔を隔てて位置させる
ことにより摩砕装置90と一体に設けてある。保持スク
リーンは摩砕装置から保持タンク100への懸濁固形物
を含む液体の実質的に制限されない通過を許しながら、
かきまぜおよび摩砕作業中摩砕部片95の摩砕装置90
内に保持する。このようにして、摩砕装置90は摩砕容
器において保持スクリーン96の下方に設けられ、保持
タンクまたは保持部分100は延長部分98において保
持スクリーン96の上方に最小の保持容積を以て設けて
ある。本発明によれば、ポンプ102によつて摩砕装置
90内に高速流れが与えられる。
固形物を含む液体は保持タンク100から導管部片10
1を経てポンプ102に循環し、またポンプ102から
導管部片103を経て摩砕容器91の頂点または底部に
ある入口104に循環する。そしてそこで固形物を含む
液体は保持スクリーン107を経て摩砕装置90へ放出
される。ポンプ102はこのようにして固形物を含む液
体を摩砕装置へまたこれを経て,摩砕装置〔すなわち保
持スクリーン96,107の間の摩砕容器90〕内の固
形物を含む液体の容積の少くとも毎時30倍、好ましく
は50倍ないし300倍の流速で循環させる。固形物を
含む液体は装置へ、ポンプ102のすぐ前にある導管部
片の弁105を通じてバツチにして供給され、装置から
容器91へ入口104に隣接する導管部片の弁109を
通じて放出される。本発明のその他の詳細、目的、効果
については、以下に述べる限定的でない数列によつて明
らかにしよう。
例1 重量で50%の粒状のバリウムフエライトを水中に分散
させた分散体を供給した。
比較のためこの分散体を径1/8″の鋼球摩砕部片およ
び分散体容量1ガロンを持つ2.5ガロン1−S型アト
リタ一で満足な磁気特性を得るために4時間摩砕した。
この非循環方法によつて強磁性材料を作ることは普通の
ことである。この経験に基づき、重量で50%のバリウ
ムフエライトを水中に分散させた分散体を第1図に示し
たのと同じ装置で循環摩砕した。
この装置は15ガロンの独立保持タンクと21/2ガロ
ンのかきまぜ球部片摩砕装置を備え、摩砕装置の分散容
量は1ガロンであつた。直径1/8″の鋼球摩砕部片を
かきまぜない状態で摩砕容器の約90%の高さまで供給
した。摩砕装置の標示番号は1−Sアトリタ一TMで,
オハイオ州アクロン、アクロンペニンシユラロード19
25ユニオンプロセスインコーポレーテツドから商業的
に入手できる。この循環摩砕によつて処理した分散体の
総容積は14ガロンでその流れ割合は毎時180ガロン
であつた。この装置でこの分散体を処理するために要す
る推定摩砕時間は前の経験によると56時間14ガロン
(すなわち4時間×−ーー一→であつた。
1ガロン 上記時間の38.5%(21.56時間)、58%(3
2,48時間)、73%(40.88時間)、83%(
46.48時間)、90%(50.4時間)および95
%(53.2時間)経過毎に分散体から試料を採取した
そしてこれら試料について保磁力または磁界を零にもど
すのに必要な負磁力(磁化性分子の数の測定と考えられ
る)(゛H−C”″測定と呼ばれる)、保磁力または磁
界を零にもどし磁化力が除かれた後磁界を零に維持する
のに必要な負磁力(゛CHl”測定と呼ばれる)および
〔(最大磁界)×(磁気密度)〕 (すなわぢBH゛)
を測定した。最大BHはヒステリシス曲線から測定され
磁界の全エネルギおよびフエライト材料の透磁率を示す
。採取した試料はまたフイツシヤサブシーブ(Fi$H
erSubsieve)でその粒子の大きさが測定され
た。集蒐したデータは第6図に示してある。
曲線120は摩砕時間の関数としての粒度の減小を示す
曲線121は摩砕時間に伴うHC測定値の相対的変化を
示す。
曲線122は摩砕時間に伴うHCl測定値の相対的変化
を示す。
曲線123は摩砕時間に伴う最大BH測定値の相対的変
化を示す。
第6図に示したデータから、磁気特性の最大値は計算し
た推定摩砕時間のわずかに38%経過した後の粒度0.
67ミクロンのところにあることがわかる。
このような短い摩砕時間で磁気特性の最良値に達する理
由は充分に知られていない。しかし、例のデータによつ
て考えられた理由から、粒状固体の粒子大きさの分布が
一層均等にされ、従つて磁気特性に対して導通のない非
常に微細な粒子の比率が低下するのであろうと信じられ
る。例重量で50%のバリウムフエライトを持つ分散体
をまた供給した。
この分散体のバツチを径1/85の鋼球摩砕部片と従来
公知のように1ガロンの分散体容量とを持つ2.5ガロ
ン1−S型アトリタ一で処理(無循環で)した。摩砕中
種種の経過時間において、最良の磁気特性を得るために
要した最良の摩砕時間を例1の場合と同じ要領で測定す
るために試料を採取した。次いで本発明循環式摩砕装置
で同じ分散体の14ガロンのバツチを摩砕した。
径1/8″の鋼球摩砕部片と1ガロンの分散体容量をア
トリタ一容器内に持つ例1の場合に使用した第1図のも
のと同じ装置を使つた。摩砕部片は摩砕容器の容積の約
90%の高さまで充たした。流れ割合は毎時180ガロ
ンであつた。例1に関連して述べたように、種種の経過
時間において試料を採取し粒子の大きさや磁気特性を測
定した。測定結果を要約すると次のようである。最良の
磁気特性は約31.4時間すなわち計算し14ガロンた
摩砕時間56時間の56%(4時間X−ー一→1ガロン
で得られ、この場合の粒子の大きさは0.93ミクロン
であつた。
これは普通の摩砕技術で測定された最良の粒子大きさ0
.75ミクロンより著しく大きい。例1の場合と同じよ
うにここでもまた本発明によつて作られた粒状の強磁性
材料の粒子の大きさは一層均等であつて、磁気的導通性
のないきわめて微細な粒の比率が低減するという結論に
なる。例 ニトロセルロースを基とした物体の留管用に適した粒状
のペイント顔料をニトロセルローズおよびケトンおよび
アルコールに溶かしたアクリレートの組織の分散物とし
て準備た、この顔料は重量で分散体の約35%である。
比較のために、粒状顔料の分散体のバツチを1ガロン容
量で3/16″ 径の鋼球を持つ1−S型アトリタ一で
従来の技術で摩砕した。
摩砕4時間でヘグマンスケールの43/4の微細度が得
られた。次いで粒状顔料の分散体54ガロンのバツチを
本発明の循環式摩砕装置で摩砕した。
この摩砕装置は径3/16″ の鋼球と4ガロン分散体
容量を持ちユニオンプロセス会社から入手できるQ−6
型アトリタ一で第1図に示したものと同様であつた。摩
砕部片は摩砕容器の約90%の高さまで充たした。保持
タンクは約56ガロン容量のものであり、流れ割合は毎
時600ガロン、流れ速度は毎時600ガロン毎時15
0分散体容量(=?)で 容量4ガロン あつた。
また同じ微細度ヘグマンスケール43Aが30.2時間
すなわち計画摩砕時間の56%54ガロン(54時間−
4時間×?)で得られた。
4ガロン また循環摩砕作業中種種の経過時間において試料を採取
し(第7図参照)、各種の試料について粒子の大きさを
ヘグマンスケールで計測した。
それらのデータは第7図に示してある。次に第7図につ
いて述べる。
曲線125は比較摩砕作業に対する摩砕時間の関数とし
ての粒子の犬きさを示す。
曲線126は循環式摩砕作業の場合の摩砕時間の関数と
しての粒子の大きさを示す。
曲線127は摩砕割合を25%に増した場合に対し曲線
125を数学的に補外したものを示す。
第7図かられかるように、摩砕時間対微細度の曲線は大
きく相違している。循環式摩砕の場合の曲線126は、
この曲線126と曲線127との比較によつてわかるよ
うに、曲線125よりもずつと著しく急傾斜をしている
。これは分散体の大きな固体粒子が小さな粒子よりも迅
速に摩砕されていることをはつきりと示すものである。
このことから、本発明による摩砕は従来の摩砕技術に比
べて粒子の大きさの一層均等な分布をもたらすという結
論になる。例 自動車の仕上げに使われる透明な酸化物被覆として適当
な粒状の酸化鉄をトルエンとケトンとに溶かしたアクリ
ル樹脂の中に分散させた分散体を準備した。
この酸化物は重量で分散体の約20%であつた。被覆に
おいて酸化物の適正な透明度を得るために、大きな粒子
によつてもたらされる光の回折を最少限に減らさなけれ
ばならない。
このことは0.25ミクロン以上の大きな粒子はほとん
どすべて除去しなければならぬことを意味する。粒状の
酸化鉄の分散体の1ガロンのバツチを、1ガロンの分散
体容量と直径1/8″の鋼球摩砕部片とを持つ2.5ガ
ロン1−S型アトリタ一で従来の方法を使つて(すなわ
ち循環なしで)摩砕した。
そして処理時間4時間で適正な透明度が得られた。この
同じ透明度が普通の鋼球ミルでは通常65ないし70時
間摩砕しなければ得られなかつたことに注目する必要が
ある。次いで粒状の酸化鉄の分散休54ガロンのバツチ
を前述の循環式装置を用いて摩砕した。
この処理は例において述べた第1図に示したものと同じ
Q−6型アトリタ一で行つた。保持タンクの容量は56
ガロン、アトリタ一容器を通る流れ割合は毎時600ガ
ロン、対応する流れ速度は毎時毎時600ガロン150
分散体容量(−?)であつ 容量4ガロン た。
この循環式摩砕では、適正な透明度が27.5時間の摩
砕で得られた。
前記の1ガロンのバツチを従来の方法で摩砕した場合の
成績4時間から考えると54ガロンの摩砕には54時間
すなわち4時54ガロン間x?を要する勘定である。
従つて本発4ガロン 明による場合はこの勘定時間の約51%の時間しか必要
としないことになり、約49%のアトリタ一摩砕時間の
節約となるわけである。
例V 自動車の仕上に使う透明な酸化物被覆として適当な粒状
の黄色酸化鉄をアクリル溶液の混合物中の分散体として
準備した。
この酸化物は重量で分散体の約30%であつた。次いで
バツチXi)11/2ガロン分散体容量の1−S型アト
リタ一で経3/16″の鋼球摩砕部片を使つて従来の方
法で、(Ii)1/2ガロン分散体容量のQA−1型ア
トリタ一で3/16″径の鋼球摩砕部片を摩砕容器の約
90%の高さまで充たし前述の方法で摩砕した。QA−
1型アトリタ一は第3図に示したものと同様の装置で2
ガロンの分散体容量すなわち装置への供給量のものであ
る。ポンプ割合は毎時22ガロンで流速は毎時44容積
分であった。11/2ガロンバツチを1−S型アトリタ
一に供給され、2ガロンバツチをQA−1型アトリタ一
に供給した。
これらのバツチを次いで仕上げペイントとして用いるの
に適した透明度を得るまで摩砕し、両バツチから周期的
にサンプルを採つてヘグマンスケールで粒度を計測した
。摩砕の結果は第表に示してある。第表は本発明による
摩砕時間の劇的な減少を示している。
従来の方法による場合は前述した方法による場合に比べ
て完全透明に達するまでの所要時間が5.6倍にもなつ
ている。そしてヘグマン粒度はQA−1の場合10分間
で1−Sの場合の45分間の粒度の減少よりも大きな粒
度の減少を示している。例 砿油およびレシチンの中に砂糖の分散体を準備した。
分散体中の固形物の量は50重量%であつた。例で使つ
たのと同じ装置1−S型アトリタ一およびQA−1型ア
トリタ一を使つてふたたび比較摩砕を行つた。
11/2ガロンバツチを1−S型摩砕装置に、また2ガ
ロンバツチをQA−1型摩砕装置に供給した。
循環摩砕すなわちQA−1型摩砕によるポンプ割合は毎
時22ガロンで流速は毎時44容積分であつた。前記の
各バツチはいろいろな時間長さにわたつて摩砕しいろい
ろな時間においてサンプルを採つて粒度をヘグマンスケ
ールで計測した。
その結果は第表に示してある。第表においてもまた本発
明による摩砕能率の劇的な向上が示されている。
QA−1型では10分間で43/4の粒度に達し、1−
S型と同じ粒度に達するのに1/4の時間しか必要とし
ない。本発明のこのような驚くべき成果に対する理由は
完全にはわかつていない。1つの説明は、比較的高い流
れ速度を以てすると摩砕装置を通じて層流を生じ、これ
が摩砕装置内での固形物含有液体の乱流や再循環を著し
く減らす結果となることである。
もしそうとすれば、固形物含有液体のバツチ全体が摩砕
装置を通じて環流的に循環しいかにもバツチ全体が摩砕
容器内にあるかのように処理されることになる。しかし
もう少し尤もらしい説明は動的ふるいの理屈のようであ
る。
この説明は第8図に最もよく示されている。摩砕装置2
の保持用スクリーン13Aおよび13Bが示してある。
これらの保持用スクリーンの間に摩砕部片12がかきま
ぜ状態で位置し、スクリーンが摩砕部片12の運動を制
限しかつその密度を維持している。説明のために、大き
な粒子130と小さな粒子131とのかきまぜ状態の摩
砕部片の間を通る通路をそれぞれ矢印132および13
3で示してある。第8図かられかるように、かきまぜ状
態の摩砕部片12の間のすきまは常に変化しつつある動
的ふるいとして作用する。
大きい粒子130は小さい粒子131よりも摩砕部片1
2と衝突する可能性が大きく、従つてかきまぜ状態の摩
砕部片の層を小さい粒子131よりも長い径路を通つて
移動する。また従つて大きい粒子に対する摩砕時間は小
さい粒子に対する摩砕時間よりも長くなる。このように
して、大きい粒子は小さい粒子よりも高い割合で摩砕さ
れる。しかしこれは1つの説明にすぎない。
適切な説明は層流と動的ふるいの説明の組合せにあるか
も知れない。しかし理屈はとも角として、本発明が従来
の技術から理論的に考えられていたよりも全く予想外に
優れた効果を発揮することは明白な事実である。要約す
ると、前述した方法及び装置の特別の長所は次のようで
ある。
(1)摩砕装置の大きさが低い摩砕速度と連続かきまぜ
部片摩砕装置に関連した機械的困難(米国特許第314
9789号参照)とを避けながら摩砕しようとする所望
のバツチの大きさとは無関係にされる。
(2)ある与えられた粒状体のある与えられた大きさの
バツチの摩砕速度が著しく増してとくに従来摩砕が困難
であつた粒状体の摩砕を容易にする。
(3)摩砕された製品の粒度分布が一層均等になり、少
くともある場合にはきわめてすぐれた製品を作る。
(4)ある種の材料は摩砕作業中に容易に追加して分散
させることができるので(イ)摩砕および分散を一層迅
速に行うことができ、(口)摩砕しすぎて質の落ちる材
料たとえばベントナイトも処理サイクルのおそい部分で
摩砕しバツチの構成の中へ分散させることができる、
機械的作用によつて容易に固まりになるような材料たと
えばラテツクス型の材料でも処理サイクルのおそい部分
でバツチの構成の中に加えることができる。
この最後の利点は材料を次次にかつ徐徐に追加できる能
力を含んでいるので固まりを生ずる条件がその材料の追
加時機によつて避けられる。さらにこれらの利点が総合
されて構成の作り上げが容易になり、このことはある応
用例ではきわめて有利である。たとえば、万能染料を作
るには、水系、炭化水素系またはラツカ一系に混和でき
る複雑な構成(促進剤および混和しやすい溶媒を含む)
を準備しながら色素の終局的な微細度を得る必要がある
。もう1つの例は展延性を調整する添加物や早期に固ま
らせる結合剤を多量に含む水上用ペイントであつて、こ
れは空気の吸収または泡立ちなく材料を添加する必要が
ある。本発明の構成の具体例を挙げれば次の通りである
(1)強磁性材料がバリウムフエライトである前記特許
請求の範囲第1項記載の高度な磁気性能を持つ粒状強磁
性材料。
(2)強磁性材料がバリウムフエライトである前記特許
請求の範囲第2項記載の高度な磁気性能を持つ粒状強磁
性材料。
以上本発明の実施例を詳細に説明したが、本発明の精神
を逸脱することなく種種の変化変型ができるのはもちろ
んである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明粒状強磁性材料を作る摩砕装置の1例の
横断立面図、第2図は前記摩砕装置の別の例の横断立面
図、第3図は前記摩砕装置のさらに別の例の横断立面図
、第4図は前記摩砕装置のなお別の例の横断立面図、第
5図は前記摩砕装置のまた別の例の横断立面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)保持タンク内の液体連続体中に懸濁した作ろ
    うとする粒状固形物のバッチを設け、(ロ)この保持タ
    ンク内の懸濁した固形物を含む液体連続体を、摩砕装置
    の中を通つて、この摩砕装置内の前記固形物を含む液体
    連続体の少くとも約30倍の時間当り容積の流速で、繰
    り返して循環させ、(ハ)前記固形物を含む液体連続体
    が前記摩砕装置の中を通つて定常的に流れるときに、こ
    の液体連続体をかきまぜられた摩砕部片の床を通過させ
    ることによつて、前記固形物を、前記摩砕装置内で摩砕
    し、(ニ)前記バッチ内の固形物が所望の粒度に減少す
    るまで前記(ロ)、(ハ)の工程を同時に継続すること
    により作つた、高度な磁気性能を持つ粒状強磁性材料。 2 (イ)第1の保持タンク内の液体連続体中に懸濁し
    た作ろうとする粒状固形物のバッチを設け、(ロ)この
    懸濁した固形物を含む液体連続体を、前記第1の保持タ
    ンクから摩砕装置の一端部においてこの摩砕装置内へ、
    この摩砕装置内の前記固形物を含む液体連続体の少くと
    も約30倍の時間当り容積の流速で、循環させ、(ハ)
    この循環する液体連続体が前記摩砕装置を定常的に通過
    するときに、この液体連続体を、かきまぜられた摩砕部
    片の床を通過させることによつて、前記固形物を前記摩
    砕装置内で摩砕し、(ニ)前記懸濁した固形物を含む液
    体連続体を、その前記摩砕装置への前記循環とは実質的
    に対向する端部においてこの摩砕装置から第2の保持タ
    ンク内へ、この第2の保持タンク内にバッチが設けられ
    るまで、前記摩砕装置内の前記固形物を含む液体連続体
    の少くとも約30倍の流速で、放出し、(ホ)次いで前
    記懸濁した固形物を含む液体連続体を、前記第2の保持
    タンクから前記摩砕装置の一端部においてこの摩砕装置
    内へ、この摩砕装置内の前記固形物を含む液体連続体の
    少くとも約30倍の時間当り容積の流速で、再循環させ
    、(ヘ)この再循環する液体連続体が前記摩砕装置を定
    常的に通過するときに、前記固形物を前記摩砕装置内で
    前記(ハ)の工程におけるように摩砕し、(ト)前記懸
    濁した固形物を含む液体連続体を、その前記摩砕装置へ
    の再循環とは実質的に対向する端部においてこの摩砕装
    置から第3の保持タンク内へ、この第3の保持タンク内
    にバッチが設けられるまで、前記摩砕装置内の前記固形
    物を含む液体連続体の少くとも約30倍の時間当り容積
    の流速で、放出し、(チ)このバッチ内の前記固形物が
    所望の粒度に減少するまで前記(ロ)、(ハ)、(ニ)
    、(ホ)、(ヘ)、(ト)の工程を繰り返す、ことによ
    り作つた、高度な磁気性能を持つ粒状強磁性材料。
JP49054294A 1973-05-15 1974-05-15 粒状固形物材料、その摩砕法および摩砕装置 Expired JPS59961B2 (ja)

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