JPS599589Y2 - 脱穀機搭載用運搬車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はハーベスタのような脱穀機搭載用運搬車に関し
、詳しくは、荷台枠に着脱自在に取付け得るようにした
脱穀機の動力伝達部を覆うカバーを有する運搬車に関す
るものである。

ハーベスタの台車のような運搬車は、クローラ走行装置
などを有する機枠上に脱穀機を搭載して構或されたもの
で、圃場内を移動しながら、あるいは所定の場所で脱穀
作業を行うものである。

ところで、このようなハーベスタの遊休状態を少なくし
て有効に活用することを目的として、近年、運搬車を構
威する機枠上の荷台に脱穀機を着脱自在に搭載できるよ
うにしたものが提供され、収穫時にはハーベスタとして
、それ以外の場合には脱穀機を卸して農用運搬車として
利用できるようにしている。

そして、この運搬車は使用するときに便利なように、荷
台にはパイプ材などで組んだフレーム構造の荷台枠を備
えている。

一方、機枠上に搭載される脱穀機は、農用運搬車の自走
動力源となるエンジンから■ベルトなどを介して駆動力
を受けるように構威されており、脱穀機を荷台に摘んで
ハーベスタとして使用する場合には、■ベルトやプーリ
なと脱穀機の動力伝達部を露出した状態で作業が行なわ
れると危険なので、例えば実開昭５２−１６９２５５号
公報で開示されているようにカバーを設（するようにし
ている。

このカバーは、その着脱操作が面倒なうえ、カバが独立
して設けられ、入・出力側を筐、ボックス状に形或し、
この間に別のカバーを設けているので、構造が複雑で重
量も重いものとなっていた。

そこで本考案は、脱穀機が搭載される荷台に備えられた
荷台枠のフレームを利用して、動力伝達部のカバーを簡
単に着脱できるようにした脱穀機搭載用運搬車を提供し
ようとするものである。

この目的を達戒するため本考案は、荷台に対し積卸し自
在とした脱穀機と、少なくとも一部がフレーム状に形或
された荷台枠とを備えると共に、前記脱穀機の動力伝達
部と前記荷台枠とが互いに接近してなる脱穀機搭載用運
搬用車において、前記荷台枠のほぼ全面に接触するよう
にして前記動力伝達部を覆うカバーを、荷台枠に対して
外側から着脱自在に設けてなることを特徴とするもので
ある。

以下、図面を参照して本考案の具体的な一実施例を説明
する。

第１図および第２図は本考案が適用されるハーベスタを
示し、図中符号１で示す機粋の下部にはクローラ走行装
置２を備えている。

そして、機枠１上のハーベスタの走行方向（以下前後方
向という）の一端部には、走行装置２や後述する脱穀機
などを駆動する駆動部３が、また、その最端部には歩行
操縦用の操維部４が備えられている。

一方、上記駆動部３を除く機枠１上には荷台枠５を有す
る荷台６が備えられていて、その上に脱穀機７が着脱自
在に据え付けられている。

この脱穀機７は荷台６の巾方向の一側に動力伝達部が面
するように搭載されていて、ハーベスタの駆動部３から
■ベルト３１を介して駆動力を受けられるようになって
いる。

なお、符号７１は操縦部４側へ向って延びる揚穀筒であ
り、７２は揚穀筒７１と反対側に吐出口を開口する排塵
筒である。

ここで、荷台枠５は、第１図に示すように機枠１の前後
方向に延びる長口字形の手すり状パイプ５１と、この手
すり状パイプ５１の水平部の中間を支えて荷台６上に起
立する支持パイプ５２とからなるフレーム構造をなして
おり、荷台６の巾方向の両側縁に沿って２個所に荷台枠
５ａ，５ｂが取付けられている。

すなわち、片側の荷台枠５ａは脱穀機７の動力伝達部に
接近して対面して取付けられている。

そして、この荷台枠５ａに外側から安全カバー８が取付
けられている。

この安全カバー８は略長方形の薄い板状をしており、荷
台枠５ａの側面ほぼ全体に接してこれをカバーし、さら
に駆動部３側に延出するように筒台枠５ａの外側面に接
して取付けられている。

また、その上側部には脱穀機７側へ向けて内側に張り出
す上部カバー８ａが形或されていて、脱穀機７の動力伝
達部の■ベルト３１などが側面に霧出しないようにこれ
を覆っている。

ここで、第３図に示すように、安全カバー８の荷台枠５
ａ側に向いた裏面には、荷台枠５ａのパイプ５１．５２
の任意の個所を扶持でできるクリップ９が所定個所に複
数個とりつけられている。

このクリップ９は、安全カバー８の裏面から所定間隔を
もって相対向して突出するように取付けられた一対の板
バネ９ａ，９ｂからなり、画板バネ９ａ，９ｂは、例え
ばパイプ５１の外周をその両側から挾めるようにその外
周面に沿った湾曲部が形或されており、さらに、パイプ
５１の径寸法より狭まった突出端部はパイプ５１の径方
向に湾曲して広げられていてパイプ５１を嵌め込むのに
便利なようになっている。

以上のように構威された安全カバー８は、その裏面の所
定個所に取付けられたクリップ９を荷台枠５・ａの外側
からパイプ５１．５２の所定位置に合わせた上で荷台枠
５ａ側に押し付けるだけで荷台枠５ａに取付けることが
できる。

すなわち、クリップ９の突出端部は、これに扶持される
パイプ部材の径方向に湾曲して広げられているので、ク
リップ９は荷台枠５ａの、例えばパイプ５１の上下両周
面に沿って広がり、パイプ５１をその上下方向から弾性
的に挾持する。

また、カバー６はパイプ５１．５２の側面の全面に接し
ているので、薄い板体であってもパイプによって補強さ
れる。

ついで、安全カバー８の取外しに際しては、取付けの場
合と逆の手順で安全カバー８をクリップ９のバネカに抗
して荷台枠５ａの外側に向けて引張れば、簡単に取外す
ことができる。

なお、前述の実施例においてはクリップ９により扶持さ
れる荷台枠５ａのフレームの例としてパイプ５１．５２
を挙げたが、このフレームは外周の断面形状は円形に限
らず六角形や八角形などの多角形でも構わない。

以上説明しよたように本考案の運搬車によれば、荷台枠
５を脱穀機の動力伝達部に接近して設け、この荷台枠５
のほぼ全面に接触するようにして荷台枠の外側から着脱
自在のカバー８を設けたから、カバー８の着脱が簡単容
易に行え、必要に応じて着脱できる。

また、カバー８は荷台枠５のほぼ全面に接しているので
、カバーを薄い板体で形或しても荷台枠で補強されるこ
とになり、薄く、軽いもので形或することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が適用されるハーベスタの側面図、第２
図は第１図の背面図、第３図は本考案の要部を示す断面
図である。 １・・・・・・機枠、２・・・・・・クローラ走行装置
、３・・・・・・駆動部、３１・・・・・・■ベルト、
４・・・・・・操縦部、５，５ａ，５ｂ・・・・・・荷
台枠、５１・・・・・・手すり状パイプ、５２・・・・
・・支持パイプ、６・・・・・・荷台、７・・・・・・
脱穀機、７１・・・・・・揚穀筒、７２・・・・・・排
塵筒、８・・・・・・安全カバー、８ａ・・・・・・上
部カバー、９・・・・・・クリップ、９ａ，９ｂ・・・
・・・板バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷台に対し積卸し自在とした脱穀機と、少なくとも一部
   がフレーム状に形威された荷台枠とを備えると共に、前
   記脱穀機の動力伝達部と前記荷台枠とが互いに接近して
   なる脱穀機搭載用運搬車において、前記荷台枠のほぼ全
   面に接触するようにして前記動力伝達部を覆うカバーを
   、荷台枠に対して外側から着脱自在に設けてなる脱穀機
   搭載用運搬車。