JPS599561Y2 - 結束紐チ−ズ保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は結束機における結束紐チーズ保持装置の改良
に関するものである。

結束機に用いる紐チーズは、通常筒状体などの保持体に
装填保持し、その紐一端を結節部の紐ホルダ一部に至ら
しめて、結束作業の進行に伴って順次繰出されるように
装するのであるが、保持体に装したとき、紐チーズが機
械の振動等で回動したり、或いは脱落したりして結束作
業に不具合を生ぜしめないよう保持体に附設する弾性止
めバンドで固定することが行われる。

ところが、従来の紐チーズ保持装置にあっては第６図に
示すように、弾性止めバンドが全体に単一厚さで形或さ
れるため、屈曲して保持体の角部に接当する部分が、機
械振動等で異常な荷重を受け、比較的短時間で切損する
等の事故がたえず、しばしば弾性止めバンドを補換する
などの所作を必要として甚だ不便であった。

本考案はかかる点に鑑み、その欠点を除去する紐保持装
置を得ることを目的としたもので、従来装置に比しほと
んどその構造を複雑にすることなく、極めて長時間確実
に紐チーズの保持固定を行い得る装置を提供するもので
ある。

以下、これを刈取結束機に実施した場合の具体例図にお
いて詳細に説明する。

第１図に示すものは、本考案を実施する刈取結束機Ｂの
全体の平面視状態であって、車輪１，１を回動自在に支
持する伝動機構内蔵ケース２と、エンジン３、操縦装置
４及び、所要機構への伝動機構５などから構或される駆
動部Ａの前部に刈取結束部Ｃを装備して形或される。

刈取結束部Ｃは、前方に茎稈引起し機構６を設け、該機
構６の形或する引起しけい路７の下方空間部には刈取装
置８を横設し、その後側の搬送路９を、側部に設置する
結束機Ｎの集束路１０に連絡させて、刈取茎稈を結束機
Ｎに送り込むよう形威されている。

このように形或する刈取結束機Ｂの機体適宜個処には、
結束紐チーズ保持装置Ｈを装設し、これに装填し保持す
る紐チーズ１１から繰出される結束紐の取出し端部を、
前記結束機Ｎの結節部の紐ホルダ一部に、ニ一ドルを介
して至らしめて、刈取結束機の作業進行により結束紐が
順次繰出されるよう威すものである。

結束紐チーズ保持装置Ｈは、紐チーズ１１を挿入する片
側開口１２の筒状体より戊る保持体１３と、これの適処
に端部係止具２１，２２で取付ける弾性止バンド１５か
らなるもので、弾性止めバンド１５は、第４図、第５図
に単品状態を図示し、第２図、第３図にその使用態様を
例示するように、紐保持体１３に紐チーズ１１を装填し
、その紐チーズ１１を押え係止する際に、保持体１３の
角部１６に接当する部分１７を肉厚に形或して、その中
央部に前部角部１６の形状に沿う溝１８を設けると共に
、この肉厚接当部１７の両側部分は、保持体１３に接し
ないよう適宜の逃し部１９．２０を有せしめてなるもの
である。

尚、２１．２２は弾性止めバンド１５の両端部に設ける
取付座２３に取付基部２４を較着し、延出端部を係止フ
ツク２５とした掛金具で、いずれか一方の掛金具２２は
、保持体１３の取付孔に挿通部に脱落しないよう折曲げ
、他端２１は、保持体１３に複数個設置する孔２６・・
・へ選択的に係脱できるようにするものである。

本考案紐チーズ保持装置は以上のような構或であるから
、保持体１３の開口１２部から紐チーズ１１を挿入装填
して、しかる後一端を掛金具２２で取付けている弾性止
めバンド１５を、保持体１３から露出する紐チーズ１１
の外側に巻掛しながら、その他端を保持体１３の他側係
止孔２６・・・部に至らしめ、その適宜の孔２６に他の
掛金具２１を係止して、紐チーズ１１を固定係止するの
であるが、この係止時弾性止めバンド１５に設けた肉厚
接当部１７が、第２図、第３図の使用態様のように、保
持体１３の開口部の角部１６に合致して、その側部の逃
し部は接しない状態で、弾性止めバンドの弾性力により
確実に紐チーズ１１を保持でき゛るのである。

以上に説明したとおり、本考案は、保持体１３に装填保
持する紐チーズ１１を弾性止めバンド１５で係止する結
束紐チーズ保持装置において、前記止めバンド１５の、
少なくともその保持体１１の角部に接当する部分を肉厚
に形戒すると共に、その肉厚接当部分の側部に非接当逃
し部を設けて肉薄に形或したことを特徴とするものであ
るからこの紐チーズ保持装置は、弾性止めバンドの、紐
チーズ保持体の角部に接当する部分を肉厚に形威してい
るので該接当部分が早期に摩耗して切損してしまうよう
なことがなくなる上に、その肉厚接当部分の側部に非接
当逃し部を設けて肉薄に形或しているので、機械の振動
等による紐チーズ保持体の振動はこの肉薄部分の伸縮作
用でもって吸収されるので、該接当部分にかかる保持体
の異常荷重は軽減され、肉厚接当部分の摩耗、欠損の防
止に確実性をもたせている、といった従来装置に比べ構
造上ほとんど差のない安価なものでありながら、その保
持性能及び耐久性を向上せしめたものである。

又、本考案紐チーズ保持装置は、従来装置に比し、構造
上ほとんど差のない安価なもので、保持性能及び耐久性
を高めるに至ったことにも利点のあるものである。

尚、実用新案登録請求の範囲の記載中に、便宜上、実施
例の番号を附したが、これをして、本考案が実施例に限
定されるものでないことは勿論のことである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の具体例を例示するもので、第１図は本考
案をバインダ（刈取結束機）に実施した場合の全体平面
図、第２図、第３図は本考案装置の使用態様を示す部分
図、第４図は弾性止めバンドの平面図、第５図は同側面
図、第６図は従来の紐チーズ保持装置を示す使用態様図
である。 Ｂ・・・刈取結束機、Ｎ；・・結束機、１１・・・紐チ
ーズ、１３・・・保持体、１５・・・弾性止めバンド、
１６・・・保持体角部、１７・・・肉厚接当部、１９．
２０・・・逃し部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 保持体１３に装填保持する紐チーズ１１を弾性止めバン
   ド１５で係止する結束紐チーズ保持装置において、前記
   止めバンド１５を、少なくともその保持体角部１６に接
   当する部分を肉厚に形或すると共に、その肉厚接当部１
   ６の側部に非接当逃し部１９．２０を有せしめたことを
   特徴とする結束紐チーズ保持装置の構造。