JPS599486B2 - クロム鉱からクロム水和物を製造する方法 - Google Patents

クロム鉱からクロム水和物を製造する方法

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JPS599486B2
JPS599486B2 JP54165490A JP16549079A JPS599486B2 JP S599486 B2 JPS599486 B2 JP S599486B2 JP 54165490 A JP54165490 A JP 54165490A JP 16549079 A JP16549079 A JP 16549079A JP S599486 B2 JPS599486 B2 JP S599486B2
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chromium hydrate
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ジヨセフ・ソロモン・フオクス
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01GCOMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
    • C01G37/00Compounds of chromium
    • C01G37/02Oxides or hydrates thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/80Compositional purity

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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はクロム鉱の処理を目的とするものである。
更に詳細には本発明はクロム水和物を得るためのクロム
鉱の処理を目的とするものである。
クロム化合物は石油及びガス工業にとっては腐食制御及
び触媒製造のために、飲食物工業にとっては冷凍かん水
及び清浄化組成物のために、輸送工業にとってはディー
ゼル機関車及び自動車のために、鉄鋼工業にとってはス
テンレス鋼金属及びクロムメッキのために、航空機工業
にとってはアルミニウムの陽極酸化及びマグネシウムの
浸酸のために、銅工業にとっては黄銅のスケール除去及
び銅のストリツピングのために、電気工業にとっては水
銀整流器及び乾電池のために、花火製造工業にとっては
マッチ及び花火のために、そして写真工業にとっては石
版印刷及び彫版のために必須である。
本発明の目的生成物であるクロム水和物、すなわちCr
(OH)3・xH20、(式中、Xは通常約1から4ま
での範囲にわたる)は、例えば、電解クロム電池用の仕
込み物質として、及びなめし工業で使用するクロム薬品
用の原料物質として使用する。
このクロム水和物から製造される主要製品は酸化第二ク
ロム、すなわちCr20aであり、これはヤ金で使用し
、その上顔料でもある。
酸化第二クロムからクロム金属を製造する時には、比較
的純粋な品位のC r 2 03が所望される。
Cr203原料が不純物として著量のナトリウムを含有
する場合には、ナトリウムは純粋なクロムを製造する真
空炭素還元工程で蒸発する。
このナトリウムは装置の壁体上に析出し、且つ後に大気
にさらされれば発火の危険の原因になる。
例えば、合金成分としてクロムを使用する場合には、硫
黄も又好ましくない不純物でありうる。
又、多くの適用では、Cr203又はクロム水和物製品
には本質的にアルミニウム不純物が全くないことも重要
である。
それ故、クロム鉱からクロム水和物を製造する方法を提
供するのが本発明の目的である。
この目的はクロム鉱から高純度のCr203の製造とも
関連する。
他の目的は、本発明による方法のフローシートを示す図
面と関連して行う、以下の記載及び特許請求の範囲から
明白であろう。
本発明による方法は、 (1)鉱石中のCr2031kg当りNa2CO3約1
.4ないし4. 2 kgになる量のNa2CO3、及
び鉱石中のCr203 1 kg当りCaO約0.6な
いしlkgになる量のCaOとクロム鉱との混合物を約
600℃から1100℃までの範囲の温度で、約0.5
ないし6時間の間、ガス体の酸化性環境中で焙焼し、(
11)工程(1)で得た焙焼物質を約5℃から水の沸点
までの温度で、約5分間ないし5時間、水で浸出し、 曲)工程(11)で得た、水溶性クロム塩を含有する浸
出液に無機酸、例えばHCJ!,HNO3、H2SO4
を添加し、pHを約3ないし9.5にしてアルミニウム
不純物を沈殿させる。
(IV) 工程(曲で得た液を、ほぼ沸騰点でNaO
Hと元素硫黄との水性スラリー及び追加の元素硫黄と接
触させ、このスラリー及び追加の元素硫黄は接触液を還
元中ほぼ沸騰点に維持しながら、接触液中にあるクロム
有効物を6価から3価へ還元して、クロム水和物沈殿を
生成させるのに十分な量であり、 (V) 工程(IV)のクロム水和物沈殿を涙過によ
って採取し、 (vfl 採取した工程(V)のクロム水和物を水で
洗浄して、可溶性の同伴不純物を除去することから成る
本発明のクロム水和物から更に高純度のCr203を製
造するには Q11)工程(■:のクロム水和物を環境温度でpH約
2ないし5を有するH2S04溶液中で再びパルブ化し
、次に沢過してクロム水和物を採取し、且つ採取したク
ロム水和物はナトリウム及び陽イオン不純物を除去する
ように水洗し、 (V!!!)工程(via)のクロム水和物を乾燥して
、固体のクロム含有物質にし、 (IX) 工程(Viil)の固体のクロム含有物質
を約750℃ないし2200℃の温度でか焼して、硫黄
不純物を除去し、且つC r 2 0sを得るようにす
る。
所望する最終製品のいかんによっては、クロム鉱を処理
する方法の中の上記の工程のあるものを省略することが
できる。
本発明の方法の工程([)ないし(Vilを実施するこ
とによって、アルミニウム不純物及び同伴可溶性物質を
除去したクロム水和物?品を得ることができる。
硫黄以外の不純物が本質的に全くないクロム水和物製品
は、本発明の方法の工程(1)ないし(vii)を実施
することによって得ることができる。
このようなクロム水和物製品には、例えば、電解クロム
電池用の仕込み原料としての用途がある。
本発明を実施する場合には、図面を参考にして、天然の
クロム鉱、例えば、トランスバール(Transvaa
l )鉱(Cr20330ないし50%、Fe 1 5
ないし25%、SiO2ないし10%、Al10ないし
15%、Na 1%以下、Mg06ないし15%、Ca
0.2ないし0.6%)、又はナイ(Nye)鉱( c
r 2 03約36.4%、Fel7.6%、Al2
031 3.8%、残部は不純物少量)は10に示した
ように適当に粒度、例えば( Ty l e r )標
準ふるいの200メッシュ及びもつと細かい粒度にし、
且つNa2CO3及びCaO(CaOはCaC03とし
て最初から存在していることがある)と混合し、且つ2
0で示したように混合物に焙焼を施す。
Na2CO3及びCaOの量は焙焼の時に鉱石中のCr
203及び当りNa 2 CO 3 1. 4ないし4
.2kgの範囲及びCa00.6r,i:いし1kgの
範囲の間で変化させることができる。
Na 2 C O s及びCaOの好ましい量はそれぞ
れ1.9kg及び0. 6 k9である。
焙焼温度は600℃から1100°Cまで変化させるこ
とができ、焙焼時間は0.5時間から6.0時間まで変
化させることができる。
好ましい温度及び焙焼時間は950℃、2時間である。
焙焼は、焙焼床上に例えば空気、酸素又は十分過剰の酸
素を含有する燃焼ガスを流通させて過剰の酸素を与える
ことによってガス状の酸化環境中で行う。
下記の方程式はNa2CO3を使用してクロスを可溶化
する焙焼反応を表わす、 4(Cr203@FeO)+8Na 2cO3+702
→2Fe203+8Na2Cr04+8CO2↑焙焼し
て得たか焼品は30で示すように水浸出して実質的に可
溶化し、且つ水溶性クロム塩を焙焼品から除去するのが
普通である。
浸出は5℃から沸騰点までの温度で行うことができ、且
つ浸出物中のクロム濃度及び温度に基いて5分から5時
間の時間が必要である。
浸出液中で空気を泡出させればか焼品から抽出されるク
ロム量を増大させる。
浸出液は、クロム有効物の外に、好ましくない不純物と
して、例えばNaAl2のようなアルミニウム及びナト
リウムを含有している。
アルミニウム不純物は40に示したように、浸出液のp
Hか3ないし9、5の範囲に、好ましくは8.0に低下
するまで、浸出液に酸、例えばH2SO4、HCl又は
HN03を添加して除去する。
pH8.0でA# ( OH.) 3と共に共沈するク
ロムの量は液中の全クロム含有量の約0.6%が代表的
である。
しかしながらpHかこれ以上低下するにつれてクロム共
沈量が増大する。
経済的な理由のためにH2S04が浸出液からAl(O
H)3を沈殿させるための好ましい酸である,Al(O
H)3を戸別した後に溶液中に残っているアルミニウム
は溶液中の当量のCr203の重量を基準にしてAl2
030.7%よりも少ないのが代表的である。
アルミニウム不純物を除去した後に、浸出液中の可溶性
クロム塩のクロム有効物は50及び70に示すようにN
aOH及び硫黄還元工程によって6価から3価まで還元
され、Cr(OH)3沈殿の生成が起る。
下記の方程式は還元工程を表わす、4Na 2 C r
04 + 6 S + 7H20→4Cr(OH)3
+2NaOH+3Na2S203本発明を実施する時に
は、上文に記載した浸出液を製造し、アルミニウム不純
物を除去して、1l当り約5ないし400gのCr20
3に相当する量の、好ましくは14当り約150ないし
200gのCr203に相当する量のクロムを含有する
液を得る。
硫黄、NaOH及び水から成る水性スラリーはほぼ沸騰
点に加熱して製造するが、この場合、水100部当りの
硫黄の範囲は約34ないし40部であり、NaOHの範
囲は約42ないし50部であり、特に硫黄38部及びN
aOH47部が適切である。
このスラリーをかき混ぜているうちに、クロム含有量浸
出液と添加した追加硫黄の比が液中のC r 2 0
31部当り硫黄約0.6ないし1部の範囲内、好ましく
はCr2031部当り硫黄0.8部であり、且つほぼ沸
騰点に維持されている、バッチを作るように、クロム含
有液及び追加の硫黄をこの中に導入する。
クロム含有浸出液の最初の添加量はスラリーの容量の約
2.5ないし3倍の範囲内が適切であり、約2.7倍が
好ましい。
バッチを連続的にかき混ぜ、且つ温度を沸騰点に維持す
る。
クロム含有液及び硫黄のこの先の追加は最初の添加量に
等しい量を周期的に追加するのが好ましい。
追加の間の時間間隔は約5ないし60分の範囲が適切で
あり、約15分が好ましい。
本発明の好ましい実施では、バッチ用の容器が最終追加
後に本質的にいっぱいになるように選定した添加量で、
追加のためのクロム含有液及び硫黄の添加3回が適切で
ある。
クロム含有浸出液及び硫黄の最終添加後、バッチを沸騰
点で約1時間かき混ぜる。
現時点では、本発明の好ましい実施の時には、60及び
80に示すように液の3/4をバッチから取り出して炉
過する。
沖過の残留物、クロム有効物の還元で得られるクロム水
和物沈殿は、同伴する水溶性不純物をクロム水和物沈殿
から除去するために水洗する。
バッチの残りの1/4容量には、連続的にかき混ぜ、且
つバッチの温度を沸騰点に維持しながら、クロム含有液
及び硫黄の添加を前記のように、全容量が復活するまで
周期的に、例えば15分間隔で行う。
本発明の好ましい実施態様では、クロム含有液及び硫黄
の等量添加を4回行う。
最終添加後、再びバッチを沸騰点に維持して、約1時間
かき混ぜる。
r過及び洗浄工程を繰り返す。この過程の繰り返しは限
定しなくてもよい。
最高の還元をし、従ってクロム有効物を最高に沈殿させ
ることができるのに十分なアルカリ性に溶液を維持する
にはNaOHを更に添加することが必要になるかもしれ
ない。
好ましい過程の最後の繰り返しをしてから、バッチ全体
を瀘過する。
当業界の熟達者にとっては、この過程を連続操作にも適
合させることができることは明白である。
2回の繰り返しについては、硫黄の全使用量はクロム含
有液によって添加されるCr2031部当り硫黄約0.
8ないし1.2部の範囲にあり、好ましくは約0.9部
であり、NaOHの全使用量はCr2031部当り約0
.2ないし0.4部の範囲にあり、好ましくは約0.2
5部である。
繰り返し回数が増加するにつれて、添加する硫黄の量は
クロム含有液によって添加されるC r 2 03 1
部当りほゾ約0.6ないし1.0部、好ましくは約0.
8部である。
この還元過程では、バッチに対するクロム含有液の添加
率は臨界的ではない。
上記の還元過程では、浸出液からのクロム有効物の採取
率は約99.9%である。
上記の還元工程のクロム水和物沈殿は水洗するか、又は
水中で再びパルブ化し、且つ同伴した水溶性不純物を所
望の水準まで除去するのに必要なだけ何回でも涙過して
採取する。
多くの適用では、クロム水和物沈殿の水洗1回、及びク
ロム水和物沈殿の水中再パルブ化に続いての炉過による
沈殿の採取1回が適切である。
本発明の方法のこの段階で採取したクロム水和物沈殿は
当業界の熟達者の所望する製品の最終用途、例えばナl
− IJウム及び硫黄含有量の低いクロム水和物を必要
としない用途にとっては満足のいく純度である。
この場合、下文に記載する本発明の方法のこれから先の
工程は実施しなくてよい。
次にナトリウム及び陽イオン不純物は90で示すように
還元工程の水洗したクロム水和物残留物から酸再パルブ
化工程によって除去する。
湿ったクロム水和物残留物を環境温度(すなわち、温度
範囲約5℃ないし90°Cで操作することはできるが、
適切には約25°G)でpHが約2ないし5、好ましく
は3で、硫酸溶液中で再パルブ化し、且つ約1時間かき
混ぜる。
この再パルブ化工程にはHCl及びHNO3のような酸
も適切ではあるが、経済のためにH2S04が好ましい
次に混合物を沢過し、且つ枦過残留物、クロム水和物は
水洗する。
上記の酸再パルブ化工程では、ナトリウム不純物をCr
203を基準にして0.03%以下に減し、且つ過程中
に0.1%より少ないクロム有効物を損失する。
本発明の方法のこの段階で採取するクロム水和物は硫黄
を除いて、すべての不純物は本質的に全くなく、且つ電
解クロム電池用の仕込み物のような用途にとって申し分
がない。
当業界の熟達者がこのような製品を所望する場合には、
以下に記載するような本発明の方法のこれから先の工程
を実施しな《でもよい。
クロム水和物残留物は100で示すように、約25℃な
いし98℃の温度、好ましくは約98°Cで炉乾燥して
同伴水分を除去し、且つ硫黄以外の不純物が極く微量の
、酸に可溶性のクロム水和物を得ることができる。
98℃よりも高い温度で短時間乾燥することは可能であ
るが、クロム水和物が脱水して酸に不溶性になるので、
避けるべきである。
しかしながら、当業界の熟達者が、以下で記載するよう
に本発明の方法に従ってクロム水和物をか焼して硫黄不
純物を除去してあるCr203製品を得ることを所望す
る場合には、クロム水和物の脱水では次に記載するか焼
工程を行わないので、クロム水和物を乾燥する温度は臨
界的ではない。
次に110に示すように、温度約750℃ないし220
0℃でか焼して、炉乾燥したクロム水和物から硫黄不純
物を除去する。
か焼時間の長さは温度、及びか焼後に残っている硫黄の
所望含有量に左右される。
例えば、Cr203を基準にして0.01%よりも少い
硫黄含有量は1200℃で60分間か焼して得られる。
このように、本質的に純粋なヤ金学的品位のCr203
は、120で示すように、上記の処理を実施して得るこ
とができる。
本発明を実施する時には、ある種の副生成物を製造する
ことができる。
例えば、Na2S203を還元工程のP液から採取する
ことができる。
当業界の熟達者は工業品位のNa2CrO4又はNa2
Cr207を水に溶解して製造したNa2Cr04及び
Na 2 C r 2 07の水溶液に本発明のNaO
H及び硫黄還元工程及び続く工程を実施することができ
る。
本発明の方法の実施例は下記の通りである。
実施例 分析値が下記 クロム鉱分析値(酸化物として記載) Cr203 44.6% 全Fe203 2 7. 5% Si023.5% Ca0 0.4% AA203 26.9% N a 2 0 0. 1%以下Mg0
10.1% であるトランスバールクロム鉱を粉砕して、完全に20
0メッシュ(タイラー)よりも細かい粉末にした。
トランスバールクロム鉱を26部(1部当り鉱石75.
0g,工業品位のNa 2CO36 2.1 gおよび
試薬品位のCa018.8.9を含む)を焙焼して大量
のクロム浸出液バッチを得た。
焙焼は、4l/分で試料上に湿った空気を流しながら、
インコネルX( Inco一nelX)トレー中で、保
持時間2時間で、950℃に調整したマツフル炉中で行
った。
か焼品は空冷し、粉砕し、かつ向流液流を使用して水で
浸出した。
12モルのH(J?を浸出液中に導入しpHを8.0ま
で低下させて、Al(OH)3としてアルミニウムの沈
殿を得た。
炉過してアルミニウムを除去した後に、浸出液はC r
2 0 aを1 8 1 9/l含有していた。
焙焼浸出によるアルミニウム除去工程では、酸性にした
浸出液中ではトランスバール鉱からクロム有効物90%
を採取した。
この液を溶液Aと呼ぶ。
試薬品位のNaOH47 g及び工業品位の硫黄38g
を水100mlと混合し、煮沸し、且つスラリーを1時
間かき混ぜて還元性スラリーを製造した。
スラリーを沸騰点(105゜C)に維持し、且つかき混
ぜを継続しながら、溶液AI32ml及び工業品位硫黄
20!!をスラリー中に導入した。
沸騰点まで加熱し、且つかき混ぜを継続して、温度は1
08℃まで上った。
約15分間隔で溶液AI32ml及び工業品位硫黄21
の添加を3回繰り返した。
全混合物を沸騰点(108℃ないし110°C)で約1
時間かき混ぜた。
この時点で混合物の容量の3/4を取り出し、第41号
ワットマン(Whatman)紙を使用する8インチの
ブフネル(Buchner)漏斗中に注ぎ入れて瀘過し
た。
炉過に要した時間は約3分であり、こうして迅速p過が
起るのを示した。
P過残留物、緑色のケーキの外観をしているクロム水和
物を室温で水250mlで水洗した。
全p液及び洗液の容量は458mlであり、且つC r
2 0 a 0. 0 3 g/ l含有していた。
このようにP液及び洗液ではCr203をわずか0.0
6%だけ損失した。
混合物の残っている1/4容量はかき混ぜ、且つ沸騰点
まで加熱して上記同様に溶液Al32ml及び工業品位
の硫黄20gを導入した。
溶液A132ml及び工業品位の硫黄20gの添加を約
15分間隔で、なお3回繰り返し、こうして先に記載し
た過程を繰り返した。
NaOHの追加添加はしなかった。
最後の溶液A及び硫黄を添加してから混合物を再びかき
混ぜ、且つ沸騰点(108℃)に1時間維持した。
次に混合物全部を前のように第41号ワットマン紙を使
用する203im(8インチ)ブフネル漏斗に注入して
瀘過した。
r過時間は約4分であった。
涙過の残留物、クロム水和物を室温で水400mlで水
洗した。
湿った沢過残留物の試料を98℃で終夜乾燥して、水分
41.4%を含有していたことがわかった。
分析では、乾燥試料はCr203 5 9. 3%及び
Na9.12%を含有している。
この第2回目の繰り返しでは、全炉液及び洗液は容量が
151膨であり、Cr203を0.03g/11含有し
ていた。
このように、還元工程全体では、ほぼ99.9%のC
r 2 0 3採取率を得た。
上記は当業界の熟達者は本発明の還元工程を連続あるい
は半連続の適用に適合させることができることを示して
いる。
その上更に、当業界の熟達者は、クロム水和物製品の使
用を予定している用途にとってナトリウム及び硫黄の含
有量の低いクロス水和物製品が必要でない場合には、還
元工程から得られるクロム水和物製品を使用することが
できる。
次に、先の還元過程で製造したCr (OH) 3残留
物から、酸再パルブ化によって、ナトリウム及び陽イオ
ン不純物を除去した。
湿ったクロム水和物3 7 1 g ( Cr203約
12cB)に水3000rrLlを添加し、且つ混合物
を室温で約1時間かき混ぜた。
第41号ワットマン紙を使用する203mm(8インチ
)のブフネル漏斗で混合物を枦過した。
P過時間は16分であった。
次に残留物を室温で水400771lで洗浄した。
瀘液と洗液とを合併液( C r 2 0 3は0.0
3El/13で341.Oml)は洗浄の前には湿った
クロム水和物中にCr203 0.0 8%を含有して
いた。
次に水洗した湿ったクロム水和物に室温で水250ml
を添加し、且つ混合物をかき混ぜて団塊を残らずなくし
た。
この混合物のpHは12,0であった。
この混合物に1.75モルH2SO4(H2S0417
1I/l)を270ml添加してpHを3.0にした。
混合物を室温で1時間かき混ぜた。次に第41号ワット
マン紙を使用して8インチブフネル漏斗で混合物を炉過
した。
炉過時間は17分であった。
枦過残留物は室温で水400mlで洗浄した。戸液及び
洗液の合併液( 3 1 7 0ml1Cr203o.
o O 5 g/l )は元のクロム水和物試料中のC
r203の0.012%を含有していた。
このように、ナI− IJウム除去過程では、Cr20
3を全部でわずか約0.092%損失しただけであった
H2S04処理した後に、湿ったクロム水和物残留物を
98℃で終夜炉乾燥をした。
炉乾燥をした物質は下記の物質について下記の分析値を
有していた。
Cr203 60.15% (化学分析による
)Na O.016% (化学分析による)
Al O。
1ないし1.0% (スペクトル分析による)S i
0.01ないし0.1%(スペクトル分析による
)8 5.2% (化学分析による)著
量検出される他の金属元素はない。
このように上記の分析では、ナt− IJウムはCr2
03含有量を基準にしてわずか約0.03%の存在を、
又硫黄はCr203含有量を基準にして硫黄9%さいう
概略の硫黄含有量を示している。
上記では、酸再パルブ化工程の後に、硫黄以外には無視
することのできる不純物しかない、湿ったクロム水和物
製品を得ることを示している。
若干の適用(例えば電解クロム製造用の仕込み物)のた
めには、当業界の熟達者は低硫黄含有量が必要でないか
も知れないし、従って酸再パルブ工程で得られるクロム
水和物製品を使用するかも知れない。
硫黄不純物を除去するために、若干の炉乾燥したクロム
水和物(!l)をマツフル炉の中で1200°Cで約6
0分間か焼してCr203を製造した。
硫黄含有量はか焼後のCr203の重量を基準にして0
.009%であることを見い出した。
このように、好ましくない不純物が本質的に全くないヤ
金学的品位のCr203を得た。
Cr203中でこのような低い硫黄含有量が必要でない
場合には、か焼工程の時間及び温度を変化させれば、最
終製品中で異なった硫黄含有量を得ることを見い出した
例えば、炉乾燥したクロム水和物を1200℃で15分
間か焼して、硫黄含有量を約9%から0.042%に減
じた。
750℃で60分間か焼して硫黄含有量を0.76%に
減じた。
750℃で15分間か焼して硫黄含有量を0.82%に
減じた。
このようにか焼の時間及び温度を制御することによって
、所望の硫黄含有量のCr203製品を得ることができ
る。
上記の実施例では製造したCr203kg当り、硫黄約
0. 8 kg、H2SO40. 4 4 kg、及び
NaOH O.0 2 5kgを使用した。
上記では、本発明の方法でトランスバール鉱、ナイ鉱の
ような天然のクロム鉱、及び純粋なCr203(Cr2
03の重量を基準にしてアルミニウム約0.5%以下、
ナトリウム0.03%以下及び硫黄0.009%以下)
の形態をしている他の酸化性クロム含有物質からクロム
有効物約90%を採取することになることを示している
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の方法を示す工程系統図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(1)鉱石中のCr2031kg当り約1.4ないし
    4.2ユになる量のNa2CO3、及び鉱石中のCr2
    031kg当りCaO約06ないしIkgになる量のC
    aOとクロム鉱との混合物を約600℃ないし1100
    ℃の範囲の温度で、約0.5ないし6時間の間、ガス状
    の酸化環境中で焙焼し、(II)工程(})で得た焙焼
    物質を約5℃から水の沸騰点までの温度で、約5分間な
    いし5時間水で浸出し、 (曲 工程(11)で得た浸出液に酸を添加し、pHを
    約3ないし9.5にして、アルミニウム不純物を沈殿さ
    せ、且つ該不純物を浸出液から分離し、+IV) 工
    程曲)で得た液を、ほぼ沸騰点でNaOHと元素硫黄と
    の水性スラリー及び追加の元素硫黄と接触させその際、
    このスラリー及び追加の元素硫黄の量を、接触液を還元
    中ほほ沸騰点に維持しながら、接触液中にあるクロム有
    効物を6価から3価へ還元して、クロム水和物沈殿を生
    成させるのに十分な量とし、 (V) 工程GV)のクロム水和物沈殿を濾過して採
    取し、(v1)採取した工程(V)のクロム水和物を水
    で洗浄して、同伴した可溶性不純物を除去する ことから成る、クロム鉱からクロム水和物を採取する方
    法。 2 工程(1)の焙焼温度が約950℃であり、且つ焙
    焼時間が約2時間である上記第1項に記載の方法。 3 工程([)で、鉱石中のC r 2 03 1 k
    g当り、Na2CO3約1.9kg及びCa0 0.
    6 kgから成る集合体を使用する前記第1項に記載の
    方法。 4 工程(曲で示すpHが約8である前記第1項に記載
    の方九 5 工程(曲の酸をH2SO4、HCl及びHNO3か
    ら成る群から選定する前記第1項に記載の方法。 6 工程(曲の酸がH2S04である前記第1項に記載
    の方法。 7 工程(11)で浸出工程中、水浸出液中に空気を泡
    出させて、クロム有効物の採取率を増大させる前記弟1
    項に記載の方法。 8(1)鉱石中のCr2031kg当り約1.4ないし
    4.2kgなる量のNa 2 CO s、及び鉱石中の
    Cr2031 k9当り約0.6ないしlkgになる量
    のCaOとクロム鉱との混合物を約600°Cないし1
    100゜Cの範囲の温度で、約0.5ないし6時間の間
    、ガス状の酸化環境中で焙焼し、 (11)工程(1)で得た焙焼物質を約5℃から水の沸
    騰点までの温度で、約5分から5時間の間、水で浸出し
    、 曲)工程(11)で得た浸出液に酸を添加し、pHを約
    3ないし9.5にして、アルミニウム不純物を沈殿させ
    、且つ該不純物を浸出液から分離し、(IV) 工程
    曲)で得た液を、ほぼ沸騰点でNa OHと元素硫黄と
    の水性スラリー及び追加の元素硫黄と接触させ、その際
    このスラリー及び追加の元素硫黄の量を、接触液を還元
    中はほぼ沸騰点に維持しながら、接触液中にあるクロム
    有効物を6価から3価へ還元し、クロム水和物沈殿を生
    成させるのに十分な量とし、 (ψ 工程(IV)のクロム水和物沈参を濾過して採取
    し、(vt 採取した工程(ψのクロム水利分を水で
    洗浄して同伴した可溶性不純物を除去し、 Q11)工程(Vilのクロム水和物を、環境温度でp
    H約2ないし5を有するH2S04溶液中で再びパルブ
    化し、次に濾過してクロム水和物を採取し、且つナトリ
    ウム及び陽イオン不純物を除去するように、採取したク
    ロム水和物を水洗する、ことから成る、クロム鉱からク
    ロム水和物を製造する方法。 9 工程(1)の焙焼温度は約950℃であり、且つ焙
    焼時間は約2時間である上記8項に記載の方法。 10工程(1)で鉱石中のCr203 1 kg当り、
    Na2C03約1.9k9及びCa0 0.6kgから
    成る集合体を使用する前記第8項に記載の方法。 11工程冊で示すpHは約8である前記第8項に記載の
    方法。 12工程(曲の酸をH2SO4、HCl及びHN03か
    ら成る群から選定する前記第8項に記載の方法。 13工程曲)の酸はH2SO4である前記第8項に記載
    の方法。 14工程(11)で、浸出工程中、空気を水浸出液に泡
    出させてクロム有効物の採取率を増大させる前記第8項
    に記載の方法。 15採取した工程(vii)の水洗したクロム水和物を
    約25℃ないし98℃の温度で乾燥して同伴する水分を
    除去し、且つ酸可溶性クロム水和物にする前記第8項に
    記載の方法。 16温度は約98℃である上記第15項に記載の方法。
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