JPS599241Y2 - タキシ−車両内広告装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はタキシー車両内に装着し、実車時、すなわち乗
客があるときだけ作動させるようにした広告装置に関す
る。

タキシー車両内等狭い場所での広告は、その内容が刻々
と変化するようにした装置でもって行なうのが最も効果
的である。

この場合の広告装置は小型で見易い場所に装着してある
のがよく、しかも空車時は停止し、実車時だけ作動させ
るのがよい。

したがって、本考案は、広告内容が所定時間間隔で変わ
り、その作動が実車時のみに行ない得るようにした広告
装置を目的とする。

また広告内容がゆっくりと常に動いているのではなく間
欠的に、所定の周期で変化させるようにした広告装置を
目白勺とする。

本考案によれば、複数の広告面を有する表示ドラムと、
該表示ドラムを所定の時間間隔で間欠的に回転送りさせ
る伝達装置と、該伝達装置を駆動するモータとを包含し
、該モータの起動をタキシーメータからの営業信号によ
って行なうことを特徴とするタキシー車両内広告装置を
提供することができる。

さらに本考案の特徴によれば、前記伝達装置は表示ドラ
ムに固着した伝達歯車と、モータ軸に取付けた伝達ピン
アセンブリと、該伝達ピンアセンブリが伝達歯車と噛合
していないとき表示ドラムが自由回転しないように位置
決めする板ばねとで構威してある。

他の特徴によれば、前記モータはパルスモータ（ステツ
ピングモータ）としてある。

以下添付図面に例示した本考案の好適な実施例について
詳述する。

第１図はタキシー車両後部座席より見た広告装置４の好
適な装着例を示す図で、広告装置４は前座席１の運転席
ヘッドレスト２と助手席ヘッドレスト３との間に装着し
てある。

この場所は乗客の最も目に付き易い場所だがらである。

第２図によれば、広告装置４は主として、表示ドラム５
、伝達歯車６、位置決め用板ばね７、軸８、モータ固定
板９、パルスモータ１０及び伝達ピンアセンブリ１１よ
り構威してある。

その他には、ケース、照明装置及び取付金具等があるが
、これ等については省略する。

表示ドラム５は正六角柱の形状としその６つの表示面に
は広告用印刷物又はステツカ等を貼り付けてある。

表示ドラム５の長手方向中心軸線上には表示ドラム５の
一方の側面に固着した伝達歯車６の中心穴を貫通して軸
８が挿入される。

軸８の一端にはモータ固定板９を固着してあり、軸８の
取付と反対側のモータ固定板９にはパルスモータ１０を
ねし止めしてある。

パルスモータ１０の軸には伝達ピンアセンブリ１１を取
付けて、第３図で示したように、表示ドラム５に固着し
た伝達歯車６の歯と伝達ピンアセンブリ１１の２本のピ
ンとが噛合するような配置にしてある。

位置決め用板ばね７はその一端をケース又はモータ固定
板に固定し、他端を伝達歯車６の歯と歯の間に入るよう
な形状に曲折させてその場所を付勢し、表示ドラム５が
勝手に回転しないようにしてある。

表示ドラム５の回転はパルスモータ１０によって行なわ
れるが、その伝達機構は次のようである。

パルスモータ１０の回転により伝達ピンアセンブリ１１
が回転する。

伝達ピンアセンブリ１１が１回転するとその２本のピン
により伝達歯車６の１枚の歯を引掛けて歯１枚分を回転
させる。

次いで位置決め用板ばね７で伝達歯車６を固定する。

これで表示ドラム５の表示面がひとつ送られて広告内容
が変わるのである。

パルスモータ１０は第４図に示したパルスモータ駆動用
発振回路によって駆動される。

第４図によれば端子１２はタキシーメータに設けられて
いる営業信号の端子に接続される。

この端子は客が乗車している実車のとき、すなわちタキ
シーメータが作動されているときに営業信号が出力され
るもので、タコグラフ等に接続してタキシーメータの作
動と連動させるために設けられたものである。

営業信号は実質的にバツテリ電圧に等しい電圧信号であ
る。

換言すればタキシーメータは実車時にオンとなるスイッ
チを備え、実車時は端子１２にタキシーメータよりのバ
ツテリ電圧が印加される。

３つの端子ａ，ｌ）及びＣはそれぞれパルスモータ１０
に接続する。

この発振回路はマルチバイブレーク回路である。

端子１２に営業信号が印加されることにより、各々２個
のトランジスタＴｒ１及びＴｒ２，Ｔｒ３及びＴｒ４は
交互に導通し、その周期は抵抗Ｒ，及びＲ２とコンデン
サＣ１及びＣ２との値で決定される。

客を乗せてタキシーメータを営業にすると、タキシーメ
ータからの営業信号が端子１２に伝達される。

すると発振回路が作動し、端子ａ及びＣがら発振パルス
が出力し、つまりトランジスタＴｒ２及びＴｒ４が交互
に導通してパルスモータ１０を駆動する。

パルスモータ１０の軸に固定した伝達ピンアセンブリ１
１はパルスモータ１０の一定周期にて回転を続け、伝達
ピンアセンブリ１１が１回転するごとに表示ドラム５に
固定した伝達歯車６を間欠的に１歯送る。

したがって表示ドラム５も同時に送られ次の表示面とな
るのである。

空車時は端子１２にバツテリ電圧の営業信号が印加され
ないので発振回路は不作動となる。

数値例を上げて説明すると、パルスモータ１０の回転数
を６ ｒｐｍ、伝達歯車６の歯数を６枚、表示ドラム５
の表示面を６面とすれば、表示ドラム５は１０秒毎に１
コマ送られ間欠的に表示面が変化する。

したがって表示ドラム５が１回転終了するには１分を要
することになる。

以上本考案をその具体例について詳述したが、本考案は
この特定の実施例に限定されるものでなく本考案の精神
を逸脱しないで幾多の変化変形がなし得ることはもちろ
んである。

たとえば伝達歯車及び伝達ピンアセンブリをゼネバ歯車
装置等、間欠伝達機構をそなえた他の装置とすることが
でき、パルスモータを超低速モータとすることもできる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による広告装置の装着例を示す図、第２
図は広告装置の内部略図、第３図は伝達機構拡大図、第
４図はパルスモータ駆動用発振回路である。 １・・・・・・前座席、２，３・・・・・・ヘッドレス
ト、４・・・・・・広告装置、５・・・・・・表示ドラ
ム、６・・・・・・伝達歯車、７・・・・・・位置決め
用板ばね、８・・・・・・軸、９・・・・・・モータ固
定板、１０・・・・・・パルスモータ、１１・・・・・
・伝達ピンアセンブリ、１２・・・・・・端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の広告面を有する表示ドラムと、該表示ドラムを所
   定の時間間隔で間欠的に回転送りさせる伝達装置と、該
   伝達装置を駆動するモータとを包含し、該モータの起動
   をタキシーメータがらの営業信号によって行なうことを
   特徴とするタキシー車両内広告装置。