JPS598946B2 - 電界放出型電子銃におけるクリ−ニング装置 - Google Patents
電界放出型電子銃におけるクリ−ニング装置Info
- Publication number
- JPS598946B2 JPS598946B2 JP54038103A JP3810379A JPS598946B2 JP S598946 B2 JPS598946 B2 JP S598946B2 JP 54038103 A JP54038103 A JP 54038103A JP 3810379 A JP3810379 A JP 3810379A JP S598946 B2 JPS598946 B2 JP S598946B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electron gun
- emitter
- extraction electrode
- field emission
- cleaning device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J37/00—Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
- H01J37/02—Details
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Particle Accelerators (AREA)
- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は電界放出型電子銃のクリーニングに関するもの
である。
である。
電子顕微鏡等における電子銃のクリーニングを行う場合
には、一般には電子銃を分解して溶剤等により汚れを除
去することが行なわれている。
には、一般には電子銃を分解して溶剤等により汚れを除
去することが行なわれている。
しかし乍ら斯様な方法ではクリーニングを行うたびに電
子銃を分解して組立てなければならないため、取扱いが
非常に厄介である。
子銃を分解して組立てなければならないため、取扱いが
非常に厄介である。
そこで近時電子銃を分解することなくクリーニングを行
うために、電子銃室に不活性ガスを導入せしめて10”
Torr程度の圧力に保った状態で強制的にグロー放電
を発生させることによりイオン化し、生成されたイオン
を電極等に衝撃せしめて汚れを取り除くような方法が提
案されている。
うために、電子銃室に不活性ガスを導入せしめて10”
Torr程度の圧力に保った状態で強制的にグロー放電
を発生させることによりイオン化し、生成されたイオン
を電極等に衝撃せしめて汚れを取り除くような方法が提
案されている。
しかし乍ら斯かるイオン衝撃によるクリーニング法はフ
ィラメント先端の尖鋭度を必要としない熱電子放出型電
子銃においては何等支障をきたすことなく実施すること
ができるが、エミツター先端の尖鋭度を必要とする電界
放出型電子銃に実施しようとした場合、尖鋭なエミッタ
ーにイオンや電子が衝撃してこのエミツターを破損させ
てしまう不都合が生ずる。
ィラメント先端の尖鋭度を必要としない熱電子放出型電
子銃においては何等支障をきたすことなく実施すること
ができるが、エミツター先端の尖鋭度を必要とする電界
放出型電子銃に実施しようとした場合、尖鋭なエミッタ
ーにイオンや電子が衝撃してこのエミツターを破損させ
てしまう不都合が生ずる。
本発明は斯様な点に鑑み、電界放出型電子銃においてエ
ミッターを破損することなくイオン衝撃によるクリーニ
ングを行うことのできる装置を提供するもので、以上図
面に基づき詳説する。
ミッターを破損することなくイオン衝撃によるクリーニ
ングを行うことのできる装置を提供するもので、以上図
面に基づき詳説する。
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図のA−A断面図であり、1は電子銃室である。
図のA−A断面図であり、1は電子銃室である。
該電子銃室1の上面1aには穴2が形成してあり、この
穴2内には隙間を保って碍子3が挿入される。
穴2内には隙間を保って碍子3が挿入される。
4は該碍子3を保持するための碍子取付板は第2図に示
すように電子銃室1上面に対向して設けられた突出部5
a,5bとの間に回転6a及び6bを介して傾動可能に
保持されている。
すように電子銃室1上面に対向して設けられた突出部5
a,5bとの間に回転6a及び6bを介して傾動可能に
保持されている。
又該碍子取付板4下面と電子銃室上面1aの穴2の縁部
との間には真空シール用の金属ベローズ7が設置してあ
る。
との間には真空シール用の金属ベローズ7が設置してあ
る。
更に該碍子取付板4の端部にはこの碍子取付板を前記回
転軸6 a t 6 bを中心にして傾動させるための
調整ネジ8が螺合されている。
転軸6 a t 6 bを中心にして傾動させるための
調整ネジ8が螺合されている。
9は該調整ネジ8の先端を常に電子銃室の上面1aに係
合させるためのスプリングである。
合させるためのスプリングである。
10は前記碍子3の下端にステム11a,1lb及びフ
ィラメント12を介して保持され且つ先端が尖鋭に加工
されたエミツターである。
ィラメント12を介して保持され且つ先端が尖鋭に加工
されたエミツターである。
13は該エミツター10の先端に電界放出を行うために
必要な電界強度を発生させるための引出電極で、エミツ
タ−10を包囲するようにおかれている。
必要な電界強度を発生させるための引出電極で、エミツ
タ−10を包囲するようにおかれている。
14及び15は前記エミツタ−10から放出された電子
を加速するための第1及び第2の陽極である。
を加速するための第1及び第2の陽極である。
前記引出電極13、第1及び第2の陽極14及び15は
絶縁体16を介して順次積重ねられている。
絶縁体16を介して順次積重ねられている。
17は乾燥したアルゴンガス又は窒素ガス等の不活性ガ
ス(不活性ガスと酸素ガスとの混合ガスでもよい)を内
蔵したガスボンベで、該ガスボンベはパイプ18を介し
て電子銃室1内に接続されている。
ス(不活性ガスと酸素ガスとの混合ガスでもよい)を内
蔵したガスボンベで、該ガスボンベはパイプ18を介し
て電子銃室1内に接続されている。
該パイプ18には電子銃室1内に導入される不活性ガス
の流量を調整する可変リークバルプ19が設けてある。
の流量を調整する可変リークバルプ19が設けてある。
20はリード線21a,2lb及びスイッチ22を介し
て前記隣接する引出電極13と第1の陽極14、第1の
陽極14と第2の陽極15との間に例えばlkv程度の
交流電圧(直流電圧でもよい)を印加するための交流電
源である。
て前記隣接する引出電極13と第1の陽極14、第1の
陽極14と第2の陽極15との間に例えばlkv程度の
交流電圧(直流電圧でもよい)を印加するための交流電
源である。
尚図示はしないが電子銃室1は超高真空ポンプに接続さ
れていて、超高真空に保つことができる。
れていて、超高真空に保つことができる。
しかして、今クリーニングを行う場合には、先ず調整ネ
ジ8を回して後進させることにより第3図にその状態を
示すように碍子3を回転軸6a,6bを中心にして傾動
させ、エミツタ−10の先端を引出電極13の電子銃通
過孔13a部分から離れるように移動させる。
ジ8を回して後進させることにより第3図にその状態を
示すように碍子3を回転軸6a,6bを中心にして傾動
させ、エミツタ−10の先端を引出電極13の電子銃通
過孔13a部分から離れるように移動させる。
しかる後、可変リークバルプ19を開放し、電子銃室1
内に不活性ガスを導入することによりこの電子銃室内を IXIO ’Torr 〜5X10 ” Torr
のガス雰囲気にする。
内に不活性ガスを導入することによりこの電子銃室内を IXIO ’Torr 〜5X10 ” Torr
のガス雰囲気にする。
斯くした状態においてスイッチ22をオンにすると交流
電源20から約1kv程度の交流電圧が各電極13と1
4.14と15との間に印加されるため、強制的にグロ
ー放電が起こる。
電源20から約1kv程度の交流電圧が各電極13と1
4.14と15との間に印加されるため、強制的にグロ
ー放電が起こる。
該放電により不活性ガスは電離されてイオンとなり、こ
のイオンは前記交流電源20の周期に従って各電極間を
交番的に衝撃するので、引出電極13の外側や第1及び
第2の陽極表面の汚れが除去される。
のイオンは前記交流電源20の周期に従って各電極間を
交番的に衝撃するので、引出電極13の外側や第1及び
第2の陽極表面の汚れが除去される。
このときエミツタ−10の先端は引出電極13の電子線
通過孔13a部分から遠ざけられているため、放電中に
発生するイオンや電子の衝撃を受けることがない。
通過孔13a部分から遠ざけられているため、放電中に
発生するイオンや電子の衝撃を受けることがない。
しかしてクリーニングが終了した後は、先ずスイッチ2
2をオフにする,と共に可変リークバルプ19を閉鎖し
、電子銃室1内を排気する。
2をオフにする,と共に可変リークバルプ19を閉鎖し
、電子銃室1内を排気する。
しかる後、調整ネジ8を前述とは逆の方向に回転させる
ことによりエミツター10を第1図で示す位置つまり光
軸上に位置せしめる。
ことによりエミツター10を第1図で示す位置つまり光
軸上に位置せしめる。
以上の如く構成することにより本発明は電界放出型電子
銃においてエミツターを破損させることなくイオン衝撃
によるクリーニングを行うことができ、実用性大なる効
果を有する。
銃においてエミツターを破損させることなくイオン衝撃
によるクリーニングを行うことができ、実用性大なる効
果を有する。
尚、前述の実施例ではエミツターを引出電極の電子線通
過孔から遠ざけるために碍子を傾動させるように構成し
たが、これに限定されることなく、例えば碍子を水平移
動又は回動させるように構成してもよい。
過孔から遠ざけるために碍子を傾動させるように構成し
たが、これに限定されることなく、例えば碍子を水平移
動又は回動させるように構成してもよい。
又、斯かるエミツターを引出電極の電子線通過孔から遠
ざけるための移動手段はエミツターを光軸と直交する平
面内で微動させるための微動機構内に組み込むように構
成すれば、エミツターの位置合せを正確に行うことが可
能となる。
ざけるための移動手段はエミツターを光軸と直交する平
面内で微動させるための微動機構内に組み込むように構
成すれば、エミツターの位置合せを正確に行うことが可
能となる。
更にエミツターから放出された電子を加速するための陽
極は2つ使用したが、1つ又は3つ以上使用してもよい
ことは言うまでもない。
極は2つ使用したが、1つ又は3つ以上使用してもよい
ことは言うまでもない。
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図のA−A断面図、第3図は本発明の動作を説明するた
めの図である。 図中、1は電子銃室、2は穴、3は碍子、4は碍子取付
板、5a及び5bは突出部、6a及び6bは回転軸、7
は金属ベローズ、8は調整ネジ、9はバネ、10はエミ
ツター、13は引出電極、14及び15は第1及び第2
の陽極、16は絶縁体、17はガスボンベ、18はパイ
プ、19は可変リークバルプ、20は交流電源、22は
スイッチである。
図のA−A断面図、第3図は本発明の動作を説明するた
めの図である。 図中、1は電子銃室、2は穴、3は碍子、4は碍子取付
板、5a及び5bは突出部、6a及び6bは回転軸、7
は金属ベローズ、8は調整ネジ、9はバネ、10はエミ
ツター、13は引出電極、14及び15は第1及び第2
の陽極、16は絶縁体、17はガスボンベ、18はパイ
プ、19は可変リークバルプ、20は交流電源、22は
スイッチである。
Claims (1)
- 1 電界放出を行うエミッターと、該エミッ2一先端に
電界放出を行うに必要な電界強度を発生させるための引
出電極と、前記エミッターから放出された電子を加速す
るための少なくとも1つの陽極と、前記エミツター、引
出電極及び陽極を収納する電子銃室と、該電子銃室内に
グロー放電を発生させるための気体を導入するための手
段と、前記引出電極と陽極との間にグロー放電用電圧を
印加するための手段と、前記エミッターを引出電極に設
けた電子線通過孔部分から遠ざけるための手段とからな
る電界放出型電子銃におけるクリ一二ング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54038103A JPS598946B2 (ja) | 1979-03-30 | 1979-03-30 | 電界放出型電子銃におけるクリ−ニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54038103A JPS598946B2 (ja) | 1979-03-30 | 1979-03-30 | 電界放出型電子銃におけるクリ−ニング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55130052A JPS55130052A (en) | 1980-10-08 |
JPS598946B2 true JPS598946B2 (ja) | 1984-02-28 |
Family
ID=12516129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54038103A Expired JPS598946B2 (ja) | 1979-03-30 | 1979-03-30 | 電界放出型電子銃におけるクリ−ニング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS598946B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10134559B2 (en) | 2015-07-28 | 2018-11-20 | Nuflare Technology, Inc. | Method of cleaning electron source and electron beam writing apparatus |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2312609B1 (en) | 2009-10-13 | 2013-08-28 | ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH | Method and apparatus of pretreatment of an electron gun chamber |
-
1979
- 1979-03-30 JP JP54038103A patent/JPS598946B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10134559B2 (en) | 2015-07-28 | 2018-11-20 | Nuflare Technology, Inc. | Method of cleaning electron source and electron beam writing apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55130052A (en) | 1980-10-08 |
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