JPS598930B2 - 真空バルブの製造方法 - Google Patents
真空バルブの製造方法Info
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- JPS598930B2 JPS598930B2 JP11030079A JP11030079A JPS598930B2 JP S598930 B2 JPS598930 B2 JP S598930B2 JP 11030079 A JP11030079 A JP 11030079A JP 11030079 A JP11030079 A JP 11030079A JP S598930 B2 JPS598930 B2 JP S598930B2
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- brazing
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は真空バルブの製造方法、特にろう付方法を改良
した真空バルブの製造方法に関するものである。
した真空バルブの製造方法に関するものである。
一般に真空バルブは絶縁容器とその両端を端板で閉塞し
て構成した内部圧力10Torr以下の真空容器内に、
一対の接離自在な電極を配して構成している。
て構成した内部圧力10Torr以下の真空容器内に、
一対の接離自在な電極を配して構成している。
一方の電極には固定軸が取付けられており、一方の端板
を密に貫通して外部に導出し電路を構成している。
を密に貫通して外部に導出し電路を構成している。
他方の電極には電路となる司動軸が取付けられており、
その可動軸はベローズを介して他側の端板に取付けられ
真空保持状態で電極の開閉を可能にしている。
その可動軸はベローズを介して他側の端板に取付けられ
真空保持状態で電極の開閉を可能にしている。
真空バルブの構成部品としてはその他に前記電極の周囲
を取巻くように配置したアーク・シールドなどがあり使
用目的や必要とする機能を確保するために上記した以外
の多くの構成部品を用いている。
を取巻くように配置したアーク・シールドなどがあり使
用目的や必要とする機能を確保するために上記した以外
の多くの構成部品を用いている。
これら構成部品の取付方法としては金属ろうを用いたろ
う付や点溶接やアーク溶接などによる方法があり、また
それらを組合せて行なうことがある。
う付や点溶接やアーク溶接などによる方法があり、また
それらを組合せて行なうことがある。
そのうちろう付による方法が最も多く用いられている。
この方法は予め互に接合しようとする部品の近傍に金属
ろうを設置しておき、非酸化雰囲気炉中で高温に加熱し
てろう材を溶融させ部品同志の接合を行なう方法であり
、非酸化雰囲気炉としては真空炉又は水素炉が一般に用
いられている。
ろうを設置しておき、非酸化雰囲気炉中で高温に加熱し
てろう材を溶融させ部品同志の接合を行なう方法であり
、非酸化雰囲気炉としては真空炉又は水素炉が一般に用
いられている。
ところで一般の真空バルブは真空バルブの内部を高真空
にするため真空バルブに設けた排気管を利用し真空ポン
プで内部ガスを排気し所定の高真空を得た後に排気管を
圧着等の手段により封じ切ることによって真空バルブを
完成させていた。
にするため真空バルブに設けた排気管を利用し真空ポン
プで内部ガスを排気し所定の高真空を得た後に排気管を
圧着等の手段により封じ切ることによって真空バルブを
完成させていた。
しかし排気管封じ切り部が外部に突出て配置される為取
扱い上邪魔になるだけでなく封じ切り部先端が損傷され
やすいという欠点があった。
扱い上邪魔になるだけでなく封じ切り部先端が損傷され
やすいという欠点があった。
その欠点を除去する為、排気管を有さない真空バルプが
これまでに種々提案されており、この製造方法を大別す
ると下記の通りとなっている。
これまでに種々提案されており、この製造方法を大別す
ると下記の通りとなっている。
(1)真空中で1回のろう付で全部品の組立と真空密閉
を行なう方法。
を行なう方法。
(2)部分的な組立を真空中ろう付で行なった後更に真
空中ろう付にて真空密閉する方法。
空中ろう付にて真空密閉する方法。
(3)部分的な組立を水素中ろう付で行なった後、真空
中ろう付にて真空密閉する方法。
中ろう付にて真空密閉する方法。
ところで前記した従来の排気管を有さない真空バルブの
製造方法では、次のような欠点を有していた。
製造方法では、次のような欠点を有していた。
すなわち真空中で1回のろう付で全部品の組立と真空密
閉を行なう方法では、真空バルブの内部部品が正常に配
置されているかどうか、またろう付部の状態が良好に保
たれているかどうかなどの点に於で完成した真空バルプ
の外部から検査することが難かしく真空バルブの品質維
持を図る上で問題があった。
閉を行なう方法では、真空バルブの内部部品が正常に配
置されているかどうか、またろう付部の状態が良好に保
たれているかどうかなどの点に於で完成した真空バルプ
の外部から検査することが難かしく真空バルブの品質維
持を図る上で問題があった。
このような欠点を除去する為、部分的な組立を真空中ろ
う付で行なっておき而る後に真空中ろう付で真空密閉す
る前記第2の方法が提案されている。
う付で行なっておき而る後に真空中ろう付で真空密閉す
る前記第2の方法が提案されている。
このような方法によれば部分的な組立を温度950°C
以上、圧力10 〜] O Torrの高真空中でろう
付することによりステンレスベローズなどステンレス部
品のろう付は表面にNi等のめっきを施さなくてもろう
の濡れ性が良好となりろう付ができるという長所を有し
ている。
以上、圧力10 〜] O Torrの高真空中でろう
付することによりステンレスベローズなどステンレス部
品のろう付は表面にNi等のめっきを施さなくてもろう
の濡れ性が良好となりろう付ができるという長所を有し
ている。
しかしながら真空バルブに於ではこのようなろう付性の
みならず電気的特性も勘案してろう付条件を選定しなけ
ればならない。
みならず電気的特性も勘案してろう付条件を選定しなけ
ればならない。
゛ところでこの第2の方法では真空バルプの電極材料か
らの高蒸気圧物質の飛散が問題になる。
らの高蒸気圧物質の飛散が問題になる。
すなわち電極材料には短絡電流通電時の溶着を防止し電
流開閉時のさい断レベルを低める等の目的の為、Biや
pb,sbなどの高蒸気圧成分物質を一種類以上微量に
添加することが多い。
流開閉時のさい断レベルを低める等の目的の為、Biや
pb,sbなどの高蒸気圧成分物質を一種類以上微量に
添加することが多い。
このような高温下でしかも高真空中でろう付した場合高
蒸気圧物質は蒸発・飛散しゃすく耐溶着性能等を低下さ
せるという欠点があった。
蒸気圧物質は蒸発・飛散しゃすく耐溶着性能等を低下さ
せるという欠点があった。
また高蒸気圧物質飛散に伴ない真空炉が汚れやすいとい
う欠点も有している。
う欠点も有している。
このような点から前記第3の部分的な組立を水素中ろう
付で行なうという方法が良いが、この場合ステンレス部
品の表面にNiめつきを施さなければろう付性が良好に
保てないという欠点を有している。
付で行なうという方法が良いが、この場合ステンレス部
品の表面にNiめつきを施さなければろう付性が良好に
保てないという欠点を有している。
すなわち水素中のろう付は水素の還元作用を利用したも
のであり、ステンレスのようにCrを大量に含有したも
のでは950℃の場合露点を−40℃以下にすればNi
めつきを施さなくてもろう付することは可能であるが、
このような露点を保つことは品物あ・らの水成分の蒸発
などの影響もあり、工業的には困難であった。
のであり、ステンレスのようにCrを大量に含有したも
のでは950℃の場合露点を−40℃以下にすればNi
めつきを施さなくてもろう付することは可能であるが、
このような露点を保つことは品物あ・らの水成分の蒸発
などの影響もあり、工業的には困難であった。
従ってステンレス部品の表面にNiめつきを施さなけれ
ばならないが、ステンレス部品をNiめっきする場合塩
酸溶液中で塩化Niを使用して行なったりする為そのよ
うな溶液が付着して残ったりするとステンレス部品を腐
食させる原因になる。
ばならないが、ステンレス部品をNiめっきする場合塩
酸溶液中で塩化Niを使用して行なったりする為そのよ
うな溶液が付着して残ったりするとステンレス部品を腐
食させる原因になる。
特にベローズは厚さ0.1〜0.27IL7Mの薄板か
らなり蛇腹状に形成させたものであり、形状が複雑であ
るだけにNiめつき時の酸性溶液の水洗が不充分になり
易く、残った溶液で薄板部を腐食させリークに至らしめ
る恐れがあるなど真空バルブの品質維持向上を図る上で
欠点となっており、また手間がかかるという問題も有し
ている。
らなり蛇腹状に形成させたものであり、形状が複雑であ
るだけにNiめつき時の酸性溶液の水洗が不充分になり
易く、残った溶液で薄板部を腐食させリークに至らしめ
る恐れがあるなど真空バルブの品質維持向上を図る上で
欠点となっており、また手間がかかるという問題も有し
ている。
本発明は上記したような事情に鑑みなされたもので、そ
の目的はろう付時の電極材料からの高蒸気圧成分の飛散
を抑制せしめ、且つステンレス部品等にNiめつきを施
さずにろう付することができるようにし、以って経済的
で且つ電気的性能、耐食性に優れた真空パルプの製造方
法を提供することにある。
の目的はろう付時の電極材料からの高蒸気圧成分の飛散
を抑制せしめ、且つステンレス部品等にNiめつきを施
さずにろう付することができるようにし、以って経済的
で且つ電気的性能、耐食性に優れた真空パルプの製造方
法を提供することにある。
以下本発明の詳細を第1図の図面を参照しながら説明す
る。
る。
1は真空バルブであり、アルミナ磁器製絶縁容器2とそ
の両端を熱膨脹係数がアルミナ磁器2と近似しているF
e−Ni−Co合金又はFe−Ni合金からなる端板3
a、3bで閉塞して構成した内部圧力が16’Torr
以下の真空容器内に一対の接離自在な電極4a、4bを
備えて構成している。
の両端を熱膨脹係数がアルミナ磁器2と近似しているF
e−Ni−Co合金又はFe−Ni合金からなる端板3
a、3bで閉塞して構成した内部圧力が16’Torr
以下の真空容器内に一対の接離自在な電極4a、4bを
備えて構成している。
一方の電極4aには無酸素銅からなる固定側通電軸5a
が取付けられ一方の端板を密に貫通して外部に導出し電
路を構成している。
が取付けられ一方の端板を密に貫通して外部に導出し電
路を構成している。
他方の電極4bには電路となる可動側通電軸5bが取付
けられステンレス製ベローズ6を介して端板3bに取付
けられ真空保持状態で電極4a、4bの開閉を可能にし
ている。
けられステンレス製ベローズ6を介して端板3bに取付
けられ真空保持状態で電極4a、4bの開閉を可能にし
ている。
アークシールド7は電極4a、4bの周囲を取巻くよう
に配置し、電流開閉時に電極4a、4bから発生する金
属蒸気で絶縁容器2の内壁が汚損されることを防止して
いる。
に配置し、電流開閉時に電極4a、4bから発生する金
属蒸気で絶縁容器2の内壁が汚損されることを防止して
いる。
第2図及び第3図は第1図の本発明真空バルプ10部分
組立構成を示したものであり、部品の名称は第1図と同
じであり符号の重複説明は省略する。
組立構成を示したものであり、部品の名称は第1図と同
じであり符号の重複説明は省略する。
次に上記で述べた真空バルプ1の製造方法について詳細
に説明する。
に説明する。
本発明の製造方法は、真空バルプ1に使用する主要構成
部品の接合を全て金属ろう付によって行う方法になって
いる。
部品の接合を全て金属ろう付によって行う方法になって
いる。
第2図、第3図に於て8a〜8fは液相線温度810℃
以上を有する金属ろうであり、図の如く各部品を配置し
部品間接合個所に金属ろう8を夫々配置させておき、し
かる後に図示しない真空ろう付炉を使用し炉内に挿入後
真空ポンプにより炉内を数Torr〜1 0 Torr
の低真空に保ちなからAr,N2等の不活性ガス又は
H2等の還元ガスあるいはこれらの混合ガスの供給と排
出を連続的に行ないながら金属ろう8の液相線温度以上
に加熱してろう付することにより部分組立が行われる。
以上を有する金属ろうであり、図の如く各部品を配置し
部品間接合個所に金属ろう8を夫々配置させておき、し
かる後に図示しない真空ろう付炉を使用し炉内に挿入後
真空ポンプにより炉内を数Torr〜1 0 Torr
の低真空に保ちなからAr,N2等の不活性ガス又は
H2等の還元ガスあるいはこれらの混合ガスの供給と排
出を連続的に行ないながら金属ろう8の液相線温度以上
に加熱してろう付することにより部分組立が行われる。
その部分組立が完了した後、第1図に示すアルミナ磁器
製の絶縁容器2の両端に前記部分組立完了品の端板3a
、3bを液相線温度800℃以下からなる金属ろう9a
,9bと共に設置しておき、図示しない真空ろう付炉を
使用し10Torr以下の”高真空中で金属ろう9a、
9bの液相線温度以上で且つ第2図及び第3図の部分組
立に使用した金属ろう8a〜8fが溶融しない範囲の所
定温度で加熱し真空中ろう付することにより真空バルブ
を製造する方法になっている。
製の絶縁容器2の両端に前記部分組立完了品の端板3a
、3bを液相線温度800℃以下からなる金属ろう9a
,9bと共に設置しておき、図示しない真空ろう付炉を
使用し10Torr以下の”高真空中で金属ろう9a、
9bの液相線温度以上で且つ第2図及び第3図の部分組
立に使用した金属ろう8a〜8fが溶融しない範囲の所
定温度で加熱し真空中ろう付することにより真空バルブ
を製造する方法になっている。
なおアルミナ磁器製絶縁容器2の両端面にはMo−Mn
等で焼付塗布された金属化層が形成されており、端板3
a、3bには絶縁容器2と熱膨脹係数が近似しているF
e−Ni−Co合金又はFe−Ni合金を使用しており
、絶縁容器2と端板3a、3bの金属ろう付を可能にし
ている。
等で焼付塗布された金属化層が形成されており、端板3
a、3bには絶縁容器2と熱膨脹係数が近似しているF
e−Ni−Co合金又はFe−Ni合金を使用しており
、絶縁容器2と端板3a、3bの金属ろう付を可能にし
ている。
上記で述べた真空バルブの製造方法によれば、第2図及
び第3図の部分組立を従来のように−4 10Torr以下の高真空中で行なう方法と異なり数T
orr〜10Torrの低真空中でろう付する方法であ
るから、電極材料からの高蒸気圧成分の蒸発が極度に抑
止され、高蒸気圧成分飛散に伴なう耐溶着性能等の低下
のない電気的特性に優れた真空バルブを提供することが
できる。
び第3図の部分組立を従来のように−4 10Torr以下の高真空中で行なう方法と異なり数T
orr〜10Torrの低真空中でろう付する方法であ
るから、電極材料からの高蒸気圧成分の蒸発が極度に抑
止され、高蒸気圧成分飛散に伴なう耐溶着性能等の低下
のない電気的特性に優れた真空バルブを提供することが
できる。
第1表は電極材料に微量に添加している代表的な高蒸気
圧成分の一例について温度と蒸気圧の関係を示したが、
実験によればその蒸気圧と同等以上の炉内圧力が得られ
るように不活性ガス又は還元ガスあるいはそれら混合ガ
スを炉内に供給し同時に排出を連続的に行ないながらろ
う付すれば高蒸気圧成分の飛散が電気的特性に悪影響を
及ぼさないということが判った。
圧成分の一例について温度と蒸気圧の関係を示したが、
実験によればその蒸気圧と同等以上の炉内圧力が得られ
るように不活性ガス又は還元ガスあるいはそれら混合ガ
スを炉内に供給し同時に排出を連続的に行ないながらろ
う付すれば高蒸気圧成分の飛散が電気的特性に悪影響を
及ぼさないということが判った。
一方従来のように部分組立を炉内圧力1 0 ’Tor
r以下の高真空中で行なった場合、前記したように電極
材料からの高蒸気成分の飛散で真空バルブの電気的性能
に悪影響を及ぼすことはもちろんであるが、それ以外に
電極から蒸発した高蒸気圧成分は真空中では冷却面に付
着する性質があり真空炉内壁の温度の低い部分に付着1
〜真空炉を汚損させるという問題があった。
r以下の高真空中で行なった場合、前記したように電極
材料からの高蒸気成分の飛散で真空バルブの電気的性能
に悪影響を及ぼすことはもちろんであるが、それ以外に
電極から蒸発した高蒸気圧成分は真空中では冷却面に付
着する性質があり真空炉内壁の温度の低い部分に付着1
〜真空炉を汚損させるという問題があった。
また条件によっては第2図及び第3図の組立部品の一部
又は全体にこの高蒸気圧成分が付着し汚損させ品物を不
良にさせるという問題もあった。
又は全体にこの高蒸気圧成分が付着し汚損させ品物を不
良にさせるという問題もあった。
本発明によればこれらの問題の発生が避けられるという
利点を有している。
利点を有している。
そして更にベローズ6などのステンレス部品をNiめつ
きを施さなくてもろう付できるという利点も有している
。
きを施さなくてもろう付できるという利点も有している
。
このNiめつきを施さずに行なうろう付機構について説
明すると金属表面に酸化物があるような状態ではろうの
濡れ性が損われろう付不良を引起す。
明すると金属表面に酸化物があるような状態ではろうの
濡れ性が損われろう付不良を引起す。
このことを真空中の一般的な性質として金属の解離反応
の点から論ずると金属の酸化物を高温に加熱した場合、
下式のように反応する。
の点から論ずると金属の酸化物を高温に加熱した場合、
下式のように反応する。
ここでMは金属元素でOは酸素であり、(1)式の反応
が起る温度で解離圧Po2 よりも酸素の圧力が低い
ときには右方向の反応となり解離が進み、酸素の圧力が
高い時には左方向の反応になり酸化が進行することを意
味している。
が起る温度で解離圧Po2 よりも酸素の圧力が低い
ときには右方向の反応となり解離が進み、酸素の圧力が
高い時には左方向の反応になり酸化が進行することを意
味している。
従って、高真空中で良好なろう付を行なうにはこの解離
圧特性が重要な要素として取扱われ解離圧特性は金属元
素によって異なっている。
圧特性が重要な要素として取扱われ解離圧特性は金属元
素によって異なっている。
一例としてステンレスに含有しているCr成分のクロム
酸化物( Cr203)の解離圧特性は、温度1000
℃の場合の平衡解離圧Po2は10 Torr位であ
り温度950℃では10 Torr位ということが知
られている。
酸化物( Cr203)の解離圧特性は、温度1000
℃の場合の平衡解離圧Po2は10 Torr位であ
り温度950℃では10 Torr位ということが知
られている。
このような例から見て判る通り、一般に工業的に得られ
る圧力10 〜10Torr よりはるかに超高真空
下でろう付を行なわなければならず技術的に相当困難で
ある。
る圧力10 〜10Torr よりはるかに超高真空
下でろう付を行なわなければならず技術的に相当困難で
ある。
ところが実際には金属酸化物の解離圧より高い圧力でも
無酸化で良好なろう付が得られており、前記したように
加熱温度950’Cの場合圧力10 〜10Torr程
度でもステンレス部品のろう付を可能にしている。
無酸化で良好なろう付が得られており、前記したように
加熱温度950’Cの場合圧力10 〜10Torr程
度でもステンレス部品のろう付を可能にしている。
このことは真空中で加熱すると金属表面の酸化物が低級
酸化物に変化しその亜酸化物が熱的に不安定となり昇華
を起すという説や、材料内部に含有しているCが表面に
拡散しCOとなって還元されるという説などがあるが、
いずれにせよ解離圧まで高真空にしなくても実用上良好
なろう付性が得られることは良く知られている。
酸化物に変化しその亜酸化物が熱的に不安定となり昇華
を起すという説や、材料内部に含有しているCが表面に
拡散しCOとなって還元されるという説などがあるが、
いずれにせよ解離圧まで高真空にしなくても実用上良好
なろう付性が得られることは良く知られている。
本発明は、上記で詳述した解離圧特性に注目したもので
あり解離と酸化は酸素の分圧に依存するという点から真
空炉全体を高真空にするものではなく炉内の酸素の分圧
を低め数Torr〜1 0−8Torrの低真空下でろ
う付する方法になっている。
あり解離と酸化は酸素の分圧に依存するという点から真
空炉全体を高真空にするものではなく炉内の酸素の分圧
を低め数Torr〜1 0−8Torrの低真空下でろ
う付する方法になっている。
この方法は前記したように不活性ガス又は還元ガスある
いはそれらの混合ガスの供給と排気を連続的に行なう方
法であるから、ろう付を行なう品物はそのガスで常に覆
われるようになる為、ろう付部の酸素分圧を有効に低減
せしめ、Niめつきを施さなくても高真空下でろう付け
した場合と同等以上のろう付性が得られる。
いはそれらの混合ガスの供給と排気を連続的に行なう方
法であるから、ろう付を行なう品物はそのガスで常に覆
われるようになる為、ろう付部の酸素分圧を有効に低減
せしめ、Niめつきを施さなくても高真空下でろう付け
した場合と同等以上のろう付性が得られる。
第2表は各種ろう材を使用した試験結果であり供試品に
はステンレスベローズを有している第2図の部分組立品
を使用した。
はステンレスベローズを有している第2図の部分組立品
を使用した。
本表で示した実験結果でも明らかなように本発明によれ
ばステンレス部品のNiめつきを省略できたのでNiめ
つきをする手間がなくなり真空バルプを経済的に製作し
得ることはもちろんであり、めっき溶液付着に伴なう腐
食の問題もなくなり真空バルブの品質を高めろことがで
きる。
ばステンレス部品のNiめつきを省略できたのでNiめ
つきをする手間がなくなり真空バルプを経済的に製作し
得ることはもちろんであり、めっき溶液付着に伴なう腐
食の問題もなくなり真空バルブの品質を高めろことがで
きる。
又、本発明によれば部分組立と全体組立を分けて行なう
製造であるからろう付後使用部品のろう付接合状態が目
視にて検査でき、ろう材や部品の入れ忘れ等がチェック
できることはもちろんであり、真空バルブの高品質化を
計る上で有利になる。
製造であるからろう付後使用部品のろう付接合状態が目
視にて検査でき、ろう材や部品の入れ忘れ等がチェック
できることはもちろんであり、真空バルブの高品質化を
計る上で有利になる。
本発明は上記した実施例に限定されるととはなくその要
旨を変更しない範囲で種々応用して実施することができ
る。
旨を変更しない範囲で種々応用して実施することができ
る。
第1図の実施例では部分組立と全体組立を2回の工程に
分けて行なっている場合で示しだが溶融温度の異なるろ
う材の組合せで3回あるいはそれ以上のろう付を行なっ
て真空バルブを構成することもできる。
分けて行なっている場合で示しだが溶融温度の異なるろ
う材の組合せで3回あるいはそれ以上のろう付を行なっ
て真空バルブを構成することもできる。
又、全体組立を真空中ろう付で行なわない従来の排気管
を有する真空バルブに応用することも可能である。
を有する真空バルブに応用することも可能である。
以上、述べたように本発明によれば、ろう付時に電極材
料から高蒸気圧成分の飛散を防止し、又ステンレス部品
にNiめつきを施さずに真空ハルブを製造でき、電気的
特性に優れ且つ信頼性が高く、経済的な真空バルブを提
供することができるなど種々の効果を有する。
料から高蒸気圧成分の飛散を防止し、又ステンレス部品
にNiめつきを施さずに真空ハルブを製造でき、電気的
特性に優れ且つ信頼性が高く、経済的な真空バルブを提
供することができるなど種々の効果を有する。
第1図は本発明による真空バルブの全体構成図、第2図
、第3図は部分構成図である。 1・・・・・・真空バルブ、2・・・・・・絶縁容器、
3a、3b・・・・・・端板、4a、4b・・・電極、
5a、5b・・・通電軸、6・・・・・・ベローズ、7
・・・・・・アークシールド、8a〜8f・・・・・・
金属ろう、9a、9b・・・・・・金属ろう。
、第3図は部分構成図である。 1・・・・・・真空バルブ、2・・・・・・絶縁容器、
3a、3b・・・・・・端板、4a、4b・・・電極、
5a、5b・・・通電軸、6・・・・・・ベローズ、7
・・・・・・アークシールド、8a〜8f・・・・・・
金属ろう、9a、9b・・・・・・金属ろう。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 真空容器内に一対の接離可能な電極を有した真空バ
ルブに於て、電極と互に接合しようとする部品を圧力数
Torr〜10 Torrの不活性ガス又は還元ガ
スあるいはこれらの混合ガスからなる低真空中で金属ろ
うを用いてろう付することを特徴とする真空バルブの製
造方法。 2 真空容器内に一対の電極を有しその一対の電極を真
空保持状態で接離可能にせしめる為にクロムを含有した
べローズを設けた真空バルブに於てベローズにNiめつ
きを施さずにそのベローズと互に接合しようとする部品
を圧力数Torr〜一3 ]OTorrの不活性ガス又は還元ガスあるいはこれら
の混合ガスからなる低真空中で金属ろうを用いてろう付
することを特徴とする真空バルブの製造方法。 3 真空バルブに使用する部品の一部を予め圧力数To
rr〜]OTorrの不活性ガス又は還元ガスあるいは
これらの混合ガスからなる低真空中で金属ろう付により
部分組立を行なう第1の工程と、10Torr以下の高
真空中で前記第1の工程により組立てられた部材を用い
て金属ろうにより真空気密封じをして全体組立を行なう
第2の工程とからなり、第1の工程で使用する金属ろう
の液相線温度を第2の工程で使用する金属ろうのそれよ
り高いろう材を使用したことを特徴とする真空バルブの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11030079A JPS598930B2 (ja) | 1979-08-31 | 1979-08-31 | 真空バルブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11030079A JPS598930B2 (ja) | 1979-08-31 | 1979-08-31 | 真空バルブの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5635328A JPS5635328A (en) | 1981-04-08 |
JPS598930B2 true JPS598930B2 (ja) | 1984-02-28 |
Family
ID=14532197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11030079A Expired JPS598930B2 (ja) | 1979-08-31 | 1979-08-31 | 真空バルブの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS598930B2 (ja) |
-
1979
- 1979-08-31 JP JP11030079A patent/JPS598930B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5635328A (en) | 1981-04-08 |
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