JPS5978913A - フツ化黒鉛の製造方法 - Google Patents

フツ化黒鉛の製造方法

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JPS5978913A
JPS5978913A JP57187449A JP18744982A JPS5978913A JP S5978913 A JPS5978913 A JP S5978913A JP 57187449 A JP57187449 A JP 57187449A JP 18744982 A JP18744982 A JP 18744982A JP S5978913 A JPS5978913 A JP S5978913A
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Japan
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graphite
carbon
fluorinated
fiber
anode
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JP57187449A
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Inventor
Masato Hamada
正人 浜田
Fumio Muranaka
村中 文男
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Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフッ化黒鉛の製造方法に関する。更に詳しくは
、フッ素ガスを使わず、しかも穏和な条件で効率良くフ
ッ化黒鉛を製造する方法に関するものである。
一般に、粒状フッ化黒鉛または繊維状フッ化黒鉛につい
ては、黒鉛、活性炭、カーゲンブラックまたはセルロー
ス系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維等を焼成して得
られた炭素繊維をフッ素ガス、あるいは、これらの炭素
質材料を陽極として用い溶融塩電解によ・リッツ素化す
る方法が知られている。しかし、これらのフッ化黒鉛お
よび繊維状フッ化黒鉛は脆く、微粉化しやすいという性
質がある為、微粉状態以外の形状で使用する場合の難点
になっている。また、これらの従来のフッ素化反応の方
法には厳しい条件が必要とされていた。
例′えば、黒鉛または炭素をフッ素化する方法として高
価なフッ素ガスを用いる事は良く知られている。この方
法は高温でフッ素ガスが取り扱われ、その為、ニッケル
とかモネル合金のような特殊材料で製作された反応容器
が要求されている。例えば黒鉛をフッ素化して(C2F
)nのフッ化黒鉛を得るには4.00℃、(CF)nの
フッ化黒鉛を得るには600℃という高温が必要である
。しかも(CF)nは600℃を越えると分解が生じて
、収率が低下する為コスト面で問題があった。したがっ
て、もっと穏和な条件下でのフッ素化が要望されていた
一方、酸性フッ化物の溶融塩電解液中で、陽極に炭素棒
を用いて炭素棒の表面をフッ素化する方法(化学総説扁
2737〜58.1980年)とか、炭素繊維を充填し
た炭素質容器を陽極として溶融塩電解を行い、陽極で発
生したフッ素ガスを炭素繊維間に誘導してフッ素化を行
う例(特開昭53−x3o327)もある。
このような方法での最大の欠点は、炭素棒または炭素繊
維の表層がフッ素化されると陽極効果という現象が生じ
る為それ以上フッ素化が進まないことである。又、フッ
素化させる為にはフッ素の発生する陽極電位以上の電位
が必要とされ、何れもフッ素ガスの生成は避けられない
状態である。
しかも、炭素または炭素繊維などを電極として使用する
為、試料の形状を自由に選択することができないという
難点があるので実用性に乏しい。
このように、従来の製造方法は条件が厳しく、かつ、得
られたフッ素化物は粉末状あるいは塊状であった。その
為、フッ化黒鉛の緒特性を利用する上で、加工性、経済
性が問題であった。
本発明者らは、穏和な条件で任意にフッ素化ができ、し
かも、用途に応じた加工の可能なフッ化黒鉛を得るべく
鋭意研究の結果、本発明を完成したものである。
本発明によれば、導電剤の存在下、陽極に炭素より過電
圧の低い金属を用いて、フッ化水素中で電気分解により
炭素質材料をフッ素化することを特徴とするフッ化黒鉛
の製造方法が提供される。
本発明の厚相に用いられる炭素質材料としては、石油コ
ークス、活性炭、カーボンブラックなどの非晶質炭素;
天然黒鉛、人造黒鉛、熱分解黒鉛、キッシュ黒鉛などの
黒鉛;炭素繊維及びそれを加熱黒鉛化処理して得られる
黒鉛繊維などがあげられる。特に、気相成長法あるいは
プラズマ法で得られるところの炭素の六角網平面が繊維
軸を中心に実質的に同心円状に配列されている炭素繊維
又はそれを加熱黒鉛化処理して得られる黒鉛繊維を、上
記の製法でフッ素化すると、繊維状の形態を保持したま
ま、(CF)n及び/又は(02F)nのフッ素化の程
度をコントロールしながら、任意の程度にフッ素化され
たフッ化黒鉛を得ることができる。
次に本発明について詳しく説明をする。
本発明で用いられる装置は、陰極および陽極を備えた電
解槽からなり、電解槽は鉄あるいはステンレス製が用い
られる。陽極材料としては、炭素より過電圧の低い金属
であれば任意に選ぶことができる。例えば、白金、ニッ
ケル、ニッケル合金等があるが、入手のしやすさ、加工
性からニッケルあるいはニッケル合金を用いるのが好ま
しい。
陰極はニッケル、ニッケル合金の他、鉄、銅、ステンレ
スなども用いることができる。
フッ化水素を電気分解する場合、液電導をもたらす為に
導電剤が必要であるが、導電剤としては水および金属フ
ッ化物を使用することができる。
導電剤は、フッ化水素に溶解性を持っているのが好まし
い為、金属フッ化物で好ましい導電剤は、アルカリ金属
のフッ化物である。例えば、LIF rNaF + K
F r CsF等がある。導電剤の添加量は、フッ素化
温度における飽和溶解度以下の量を使用することができ
る。但し、金属フッ化物は電極の消耗を助長する為、使
用量を減らすのが好ましく、例えば、NaFの場合室温
での飽和溶解度は25wt96位であるが実際は1〜1
5wt%位で使用するのが好ましい。一般には、1wt
%からフッ化水素に対する溶解度の80%に対応する電
位までが好ましく用いられる。
一方、導電剤として水を用いることも有効な手段である
。導電剤として水を用いる場合、水は電極の消耗度合に
影響はないが、陽極で放電反応によシ水は消費され経H
奇的に減少するので、槽内の水の量をコントロールする
必要があシ、約1,000ppm〜1.wt%の量が用
いられる。又、水を用いる場合、フッ素酸化物の生成を
伴うので、フッ素酸ガスと水素ガスとの混合を避けるた
めに陽極と陰極との間に隔膜を設けたり、不活性ガスを
用いてガス稀釈を行ったシ、或いは生成したフッ素酸化
物をたとえば亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリウムなどの
還元剤で処理したシするなどの安全な処理手段が必要な
場合もある。
本発明によるフッ素化を行なう場合、陽極電位がフラ素
ガス発生電位以下となる電解電圧で電気分解を行なって
反応系内にフッ素ガスを発生させないことが好ましい。
電解槽の温度は一50℃〜100℃の範囲で任意に選ぶ
ことができるが、操作上、装置上およびコスト面等から
みて、−30℃〜50℃で行うのが好ましく、更には0
℃〜30℃で行うのが好ましい。しかし、−50℃〜1
00℃の範囲であれば、フッ素化による重量増加率は、
温度によってはあまシ影響されない。重量増加率は、反
応時間により大きく変わる。すなわち1反応時間が長い
ほど重量増加率は大きくなるので反応時間をコントロー
ルすることにより重量増加率をコントロールすることが
できる。
本発明の方法によシ生成するフッ化黒鉛の構造が(CF
)nか(C2F)nかは主として陽極電位によシ決まる
と考えられる。陽極電位の比較的低い時は(02F)n
タイプが多く、陽極電位が高い時は(CF)nタイプが
多くなる傾向にあるので、陽極電位によシコントロール
することができる。なお、構造確認はX線回折で行うこ
とができ、(CF)nタイプは約6Xの層間距離を持ち
、(02F)nタイプは約9Xの層間距離を有すること
から確認できる。又、有機繊維より得られた炭素繊維あ
るいは黒鉛繊維を用いる場合、生成物はX線回折で20
=16.9°にピークを有するC−1−HFの3元系層
間化合物であるが、これも本発明でいうフッ化黒鉛に含
まれる。
前記したとおり、本発明の原料である炭素質材料には、
炭素繊維またはそれを加熱黒鉛化処理して得られる黒鉛
繊維が含まれる。
炭素繊維としては、一般に有機繊維、例えばセルロース
系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアル
コール系繊維、ピッチ系繊維などを焼成して得られた炭
素繊維を用いることができる。しかし、このような炭素
繊維は、フッ素化を行なうと、フッ素化に時間がかかり
、又、完全にフッ素化すると微粉状になシやすい為、用
途により加工がしにくい場合がある。
一方、炭化水素を高温処理して気相成長法により得られ
た炭素繊維或いは黒鉛のプラズマ処理で得られる炭素繊
維、又は、それを熱処理して得られる黒鉛繊維は、本発
明の方法でフッ素化を行なうと、フッ素化は早く進み、
しかも完全にフッ素化をした場合にも繊維状を保持して
いることが分かった。これは、通常の有機繊維から得ら
れた炭素繊維は、炭素の結晶構造が繊維軸を中心に実質
的に渦状に配されているのに対し、気相成長法又はプラ
ズマ法で得られた炭素繊維は、炭素の六角網平面が繊維
軸を中心に実質的に同心円状に配列されていることに帰
因するものと考えられる。
気相成長法による炭素繊維は、炭化水素を原料として、
次のようにして容易に製造することができる。炭化水素
とし−では、トルエン、ベンゼン、ナフタレン、プロノ
ヤン、メタン、エタンなどが用いられ、特に好ましいの
はベンゼン及びナフタレンである。例えばベンゼンを原
料ガスとして用いた場合の製造法は以下の通シである。
オイルバスの温度を調節して原料ベンゼンを気化しキャ
リアガスH2と混合させ、電気炉へ入る直前のそのベン
ゼンの分圧を約0.5〜500 Torrの範囲に調節
する。
こうして得た混合ガスを900〜3000℃に保たれた
電気炉に導く。電気炉の温度が900〜1500℃の比
較的低温の場合には炉内には超微粒金属が塗布されたセ
ラミックあるいは黒鉛から゛なる円筒状あるいは平板状
の基板を置く。超微粒金属としては、例えば、粒径10
0〜300xのFe、Ni  又はFe −N i合金
を用いることができる。また電気炉の温度が1100〜
3000℃と比較的高温の場合には炉内には、揮発性ハ
イドロカーボン類を含む炭素素材(例えばフルフリルア
ルコールを焼成して炭素を作る時に未反応分が残留した
炭素素材で東海カーボン社製グラッシーカーぎンの名で
市販されているもの)からなる円筒状あるいは平板状の
基板を置く。ベンゼンが分解して生じた炭素原子が前者
の場合には超微粒金属を触媒として成長し所望の繊維状
炭素が基板上に密生する形で生成する。
また後者の場合には基板からの蒸発物の作用によって所
望の繊維状炭素が基板上に密生する形で生成する。この
繊維状炭素はそのままあるいは2000〜3500℃、
好ましくは2800〜3000℃の温度で黒鉛化処理を
し、黒鉛結晶子を成長させた後にフッ素化に供すること
ができる。このようにして得られた繊維状炭素又は黒鉛
は炭素六角網面が繊維軸に実質的に平行にかつ年輪状に
配向した構造を有している。X線回折及び電子線回折に
よればこのようにして得た繊維状炭素又は黒鉛は上記の
形態を有する周内部と中心の芯部からなることがわかっ
ている。超微粒金属を塗布されたセラミックの基板を用
いるときは中空の芯が得られ、また基板に揮発性ハイド
ロカーボンを含む炭素素材を用い、炉内温度を1100
〜3000℃と比較的高温として成長させた繊維状炭素
又は黒鉛の場合には円錐台形容器を積み重ねたような特
異な形態の芯が得られる。これらの繊維の六角網平面の
大きさは熱処理前でIOA程度であり、熱処理すること
によって100OX以上にまで成長することがわかって
いる。繊維自体の寸法は太さが0.1〜1000μm1
長さが0.1 cm以上であシ、製造条件を変えること
によシ上記範囲の任意の大きさのものが得られる。
本発明を気相成長法で得られた炭素繊維又はそれを熱処
理して得られる黒鉛繊維に適用すると繊維状の形態を保
持することから、マット状、シート状に織布または不織
布に加工したあと本発明によるフッ素化を行なうことが
できるという特徴がある。
又、プラズマ法による炭素繊維および黒鉛繊維は、王水
などの鉱酸及び/又は塩素ガスなどのノ・ロケ8ンガス
での処理などによシ精製した黒鉛片を、直流アークで生
ずるアルゴンプラズマなどのプラズマ中で加熱すること
によシ、長さ約20cIrL11本の太さが約7μmの
交叉や枝分れのない炭素繊維の束を生成させることがで
き、更に、この炭素繊維をグラファイト抵抗炉を用いて
3000℃、あるいは高周波炉を用いて3400℃で熱
処理すると、より柔軟な黒鉛繊維が得られる。このよう
にプラズマ法によって得られる炭素繊維又は黒鉛繊維も
、一般の有機繊維を炭化して得られる炭素繊維又は黒鉛
繊維に比較して、結晶の配向性が高く、グラファイト微
結晶の層面が同心円をなして配列した構造を繊維の外側
部分に有している。そのため、手で折9曲げてるとしな
やかに曲がっても折れることかないため、本発明の方法
によりフッ素化すると繊維状をよく保有する繊維状フッ
化黒鉛を得ることができる。
本発明では、炭素質材料の形状は臨界的ではなく、例え
ば粉末状の場合は電解液中スラリー状態で用いることが
できる。このような場合は、発生する水素ガスによる自
然対流によシ攪拌されるが、必要に応じて攪拌機を用い
た強制攪拌しても良い。
炭素繊維又は黒鉛繊維をフッ素化する時は、形状の保持
が必要の無い時なら、あらかじめ粉末状にして前記と同
じようにして用いることができる。
繊維状、マット状、シート状など形状を保持しつつフッ
素化を行なう場合、ネット状の袋に入れるか、籠状の容
器に入れ、その中に陽極を埋没させて行なう。
フッ素化反応は、表層部から進む為、フッ素化層の厚み
を反応時間でコントロールすることにより、原料の炭素
質材料の表層部のみをフッ素化することも、全体をフッ
素化することもできる。
このように、本発明では、非常に穏和な条件で、フッ素
ガスを発生させることなく、容易に炭素質材料をフッ素
化することができ、又、特に気相成長法で得られた炭素
繊維または黒鉛繊維を本発明の方法でフッ素化すると、
繊維状の形態を保持したまま、(CF)。及び/又は(
C2F)nを製造することができる。
本発明の製法は、非常に経済的であシ、又、気相成長法
で得られた炭素繊維または黒鉛繊維を用いる場合、得ら
れるフッ化黒鉛を粉末にして使用する事もできるが、繊
維状に維持したまま、用途に応じた加工を行なって使用
することができる。
このように、加工性に優れていることから工業的展開が
今後広い分野で行われることが期待できる。
次に実施例によって本発明を更に詳しく説明する。
参考例1 粒度が300x以下の超微粒Fe (真空冶金に、K。
製)約10g−を1ooccのエチルアルコール(試薬
−級)にけん濁し、約5CCをアルミナの基板(内径4
2m1v1長さ300 mmの円筒の内壁)にスグレー
して繊維化成核の種づけを行なう。これを1100℃に
保たれた炉内に置きベンゼン分圧が50 Torrとな
るように水素で希釈された原料ガスを300CC/mi
nの流速で導く。基板の中心部に1 mm/minの成
長速度、50〜100本/朋2程度の密度で繊維が生成
する。約2時間後、太さ10μ、長さ約10cIrLに
成長した繊維状炭素約3.4g−が基板上に得られる。
このようにして得た繊維状炭素の構造をX線回折及び電
子線回折にょシ調べたところ炭素六角網平面が軸方向に
揃った年輪状の形態をとっていることがわかった。この
炭素繊維を2,700℃で15分間熱処理をし、黒鉛繊
維を得た。
実施例1 電解槽は還流冷却器を備えたステンレス製の円筒状で内
容積が6601n!、であシ、電極は陽極、陰極共に厚
さ0.5朋のニッケル板製で陽極1枚を2枚の陰極で挾
むように配列した。極間距離は1’(mで有効陽極面積
は1 dm2である。参考例1でベンゼンから気相成長
法によって得られた黒鉛繊維0.3054をCF2=C
F2とCF、CF=CF、2との共重合体であるFEP
製のネットに入れ、この中に陽極を埋没させるように固
定した。
電解槽に無水フッ化水素酸550−と導電剤としてフッ
化ナトリウム20Fを加え、陽極電流密度0.5A/d
m2、浴温5℃で40時間電解を行なった。電解電圧は
4.6〜4.8Vであった。
電解終了後生成したフッ化黒鉛繊維は反応前と同様の形
状を保っておシ灰黒色化していた。重量は0.59g−
であり、そのF/C比は0.61であった。
これをX線回折により分析したところ、(C2F)nに
相当する2θ=9.8及び(CF)nに相当する2θ=
13.2のピークが観察された。ピークの高さでは(C
2F)n〉(CF)nであシ、また炭素は100%反応
していた。ゾルから計算すると(C2F)nが78 %
 、(CF)nが22%である。
実施例2 実施例1と同様の方法で電解時間だけを16時間とした
。電解終了後、原料の黒鉛繊維は反応前と同様の形状で
色もあまり変化してなかった。重量は0.479−であ
った。X線回折のノJ?ターンは実施例1とほぼ同一で
あった。実施例1で得られたF/C比0.61の層が生
成されているとすると、炭素の反応率は58.6’%で
ある。
実施例3 実施例1と同様の方法で陽極電流密度2.OA/dm2
で8時間電解を行なった。電解電圧は6゛、0〜6.3
vであった。
電解終了後生成したフッ化黒鉛繊維は反応前と同様の繊
維状であり、色は灰色であった。重量は0、719−で
、そのに比は0.86であった。X線回折による分析で
は、(CF)n、 (C2F)nにそれぞれ対応する2
θ=13.2 、9.9のピークが観察された。
炭素は100チ反応しておシ、得られたフッ素化炭素繊
維は(CF)n′と(C2F)nの混合体である。f比
から計算すると(CF)nが72%、(C2F)nが2
8チである。
実施例4 実施例1と同様の方法でポリアクリロニトリル系繊維を
焼成して得た炭素繊維0.30 Fを反応させた。電解
終了後電解槽よシ抜′出した無水フッ化水素酸中に黒色
微粉末が見られたので、単蒸留により無水フッ化水素酸
を除去後、水を加えて炉別した。この粉末状のものは重
量が0.27iであシFgP製ネット中に残存していた
ものは0.11g−であった。粉末状のものをX線回折
で分析したところ、C−F−HFの三元系層間化合物に
相当する2θ−169及び(CF)n、(C2F)nに
それぞれ相当する2θ=13.0 、9.8の各ピーク
が観察された。ネットに残存したものをX線回折で分析
すると、上記ピークは非常に小さかった。
参考例2 一片のグラフオイルノー・チー・ニー(GRAFOIL
GTA 、米国ユニオン カーバイド社製グラファイト
の商品名)を王水中に一昼夜浸漬した。浸漬後の1片の
グラフオイルはのシ状の状態を呈しており、この物質を
水洗した。ついで水洗後の物質を湿式塩素ガス雰囲気中
で800℃、10分間加熱し、この加熱操作を3回くシ
返し行なった。得られた精製グラフオイルの鉄含量は8
 ppmであった。精製したグラフオイルを20m9.
2個の炭素棒からなる電極の間に位置する炭素棒支持体
の上に載せ、ついで直流アーク(電流30A)中に発生
するアルゴンプラズマによって加熱した。この時のプラ
ズマの温度は電子温度として5000℃であった。
プラズマの温度が電子温度として約3400℃に達した
時、支持体上に載せである精製グラフオイル上から肉眼
でもわかる速度でヘアー状の炭素繊維が生長して来た。
この際の生長速度はほぼ1cIrL/minの早さであ
った。そしてその生長は精製グラフオイルが完全に消費
されるまで続き、生長の方向は、プラズマの流れの中で
その流れのほぼ中心に沿って進んだ。得られた炭素繊維
の束のフィラメントは、はぼ20cTLの長さと約7μ
mの直径をそれぞれもち、各フィラメントは表面形態の
いたって滑らかな円形の断面をもっていた。そして、そ
の円形断面の直径は全繊維長にわたってelぼ一定のも
のであシ、交叉、枝分かれのないものであった。得られ
た炭素繊維のヤング率は2.1〜2.2 X 10”パ
スカルであり、その比重は1.919 x 103に9
/m3であった。得られた炭素繊維をグラファイト抵抗
炉に固定し、アルゴンガス雰囲気下、05kg/crI
L2.3000℃の条件で60分間熱処理してグラファ
イト繊維を製造した。このようにして得たグラファイト
繊維は炭素繊維よりもさらに柔軟性に富んでいた。
実施例5 参考例2で得られたグラファイト フィラメントを実施
例1と同様にして反応させた。電解終了後の炭素繊維は
反応前と同様の繊維状で灰黒色化していた。重量は反応
前0301のものが0.61Pに増加しており、そのF
/C比は0.65であった。
生成物は(02F)。および(CF)nの混合物で炭素
は100係反応していた。F/C比から計算すると(0
2F)nが70係、(CF)nが30チであった。
特許出願人 旭化成工業株式会社 手続補正書(自発) 昭和58年12月λ日 特許庁長官 若 杉 和 夫 殿 ■、事件の表示 昭和57年 特許願 第187449号2発明の名称 フッ化黒鉛の製造方法 3補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 大阪府大阪市北区堂島浜1丁目2番6号名称 (
003)旭化成工業株式会社 代表者 代表取締役社長 宮 崎    輝住所 東京
都港区赤坂4丁目3番1号 明細書の特許請求の範囲の欄及び発明の詳細な説明の欄
6、補正の内容 別紙の通9 補正の内容(特願昭57−187449号)明細書の記
載を次の通り補正する。
■・ 明細書の特許請求の範囲を次の通り補正する。
1 導電剤の存在下、陽極に炭素より過電圧の低い金属
を用いて、フ、化水素中で電気分解により炭素質材料を
フッ素化することを特徴とするフッ化黒鉛の製造方法。
2 上記炭素質材料が炭素繊維または黒鉛繊維であるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。
3 上記炭素繊維または黒鉛繊維が、炭素の六角網平面
が繊維軸を中心に実質的に同心円状に配列されている炭
素繊維または黒鉛繊維であることを特徴とする特許請求
の範囲第2項記載の方法。
4 陽極としてニッケルを用いることを特徴とする特許
請求の範囲第1〜第3項のいずれかに記載の方法。
5 陽極電位がフッ素ガス発生電位以下となる電解電圧
で電気分解を行なうことを特徴とする特許請求の範囲第
1〜第4項のいずれかに記載の方法。
6、 導電剤が、水又はフッ素化金属であることを特徴
とする特許請求の範囲第1〜第5項のいずれかに記載の
方法。
7 フッ素化を一30℃〜50℃の温度で行なうことを
特徴とする特許請求の範囲第1〜第6項記載の方法。
■、明細書の発明の詳細な説明の欄を次の通り補正する
(1)  明細書第5頁第18〜19行のr (CF)
  及び・・・・・・・・・・コントロールしながら、
」を削除する。
(2)  明細書第8頁第14行〜同第9頁第6行の「
本発明の方法によシ・・・・・・・・・・・・が含まれ
る。」を次のように補正する。[本発明の方法により生
成するフッ化黒鉛の構造およびフッ素の結合状態は詳細
には不明であるがC−F結合の生成が認められ、また有
機繊維より得られた炭素繊維あるいは黒鉛繊維からの生
成物にはC−F−HF の三元系層間化合物の存在も認
められる。また陽極電位の比較的低い時はフッ素化の程
度が比較的低く、陽極電位が高くなるにつれてフッ素化
の程度も増大する1頃向があるので陽極電位によりフッ
素化の程度をコントロールすることができる。したがっ
て、本発明のフッ素化あるいはフッ素化黒鉛なる語はC
−F結合を生成することのみならず、C−F−HF結合
のようなC−F結合の外に他の様式の結合を含む結合を
生成することおよびその生成物を意味する。」 (3)明細書第15頁第5〜6行の「た捷ま、(CF)
  及び・・・・・・・・・ができる。」を「たま捷フ
ッ素化生成物を製造することができる。」と補正する。
(4)明細書第17頁第9〜15行の「は0.597で
あり、そのF/C比は・・・・・・・・・・・・22%
である。」を次のように補正する。「は0.591であ
シ、その重量増加は単純にフッ素原子の付加のみによる
としてみるとそのF/C比は0.61であった。
そしてX線回折による分析では相当量の金属フッ化物の
混入が確認されているが、便宜上炭素が100%反応し
、かつその結合を(02F)nおよび(CF)。とじて
F/C比から計算すると前者は78%、後者は22%存
在することになる。」(5)明細書第17頁第20行〜
同第18頁第3行の「量は0.47 fで・・・・・・
・・・・・・586%である。」を次のように補正する
。「量は0.47 Fであった。実施例1と同様なF/
C比0.61の層が生成しているものとして計算すると
、炭素の反応率は586%となる。」 (6)明細■1第18頁第10〜16行のr 0.71
2で、そのF/C比は・・・・・・・・・・・・28チ
である。」を次のように補正する。rO,711i’で
、実施例1と同様にその重量増加はC−F結合の生成に
よるものであって炭素が100%反応しているとすると
F/C比は0.86であり、(CF)  が72%、(
C2F)nが28%であると計算される。」(7)  
明細書第19頁第7〜8行のr=−16,9及び・・・
・・・・・・・・・された。ネット」をr=16.9に
ピークが観察された。ネット」と補正する。
(8)明細書第21頁第11〜14行の「に増加してお
り、その・・・・・・・・・・・30%であった。」を
次のように補正する。「に増加しておシ1実施例■と同
様に計算してみるとF/C比は0.65であり、また(
02F)。が70%、(CF)nが30%存在すること
になる。」 70−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 導電剤の存在下、陽極に炭素よシ過電圧の低い金
    属を用いて、フッ化水素中で電気分解により炭素質材料
    をフッ素化することを特徴とするフッ化黒鉛の製造方法
    。 2、上記炭素質材料が炭素繊維または黒鉛繊維であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 3、上記炭素繊維または黒鉛繊維が、炭素の六角網平面
    が繊維軸を中心に実質的に同心円状に配列されている炭
    素繊維または黒鉛繊維であることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項記載の方法。 4、  (CF)、n及び/又は(C2F)nで表わさ
    れるフッ化黒鉛を少くとも一部に゛含むことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の方
    法。 5、陽極としてニッケルを用いることを特徴とする特許
    請求の範囲第1〜第4項のいずれかに記載の方法。 6、 陽極電位がフッ素ガス発生電位以下となる電解電
    圧で電気分解を行なうことを特徴とする特許請求の範囲
    第1〜第5項のいずれかに記載の方法。 7、 導電剤が、水又はフッ素化金属であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1〜第6項のいずれかに記載の
    方法。 8、 フッ素化を一30℃〜50℃の温度で行なうこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1〜第7項記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03500878A (ja) * 1988-08-24 1991-02-28 ザ ダウ ケミカル カンパニー 弗素化炭素質物品
JPWO2014181778A1 (ja) * 2013-05-09 2017-02-23 旭硝子株式会社 正極材料、及びその製造方法

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JPH03500878A (ja) * 1988-08-24 1991-02-28 ザ ダウ ケミカル カンパニー 弗素化炭素質物品
JPWO2014181778A1 (ja) * 2013-05-09 2017-02-23 旭硝子株式会社 正極材料、及びその製造方法

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