JPS597847B2 - 動力伝達装置のクラツチ機構 - Google Patents

動力伝達装置のクラツチ機構

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JPS597847B2
JPS597847B2 JP14969479A JP14969479A JPS597847B2 JP S597847 B2 JPS597847 B2 JP S597847B2 JP 14969479 A JP14969479 A JP 14969479A JP 14969479 A JP14969479 A JP 14969479A JP S597847 B2 JPS597847 B2 JP S597847B2
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clutch mechanism
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は1個の駆動部材と2個の被動部材とで構成され
る動力伝達装置におけるクラッチ機構に関する。
更に詳しくは、駆動部材の正駆動時と逆駆動時のいずれ
においても動力を両被動部材に伝達でき、且つ駆動部材
からの動力の一方の被動部材に伝達しつつ他方の被動部
材を駆動部材に対し相対的に速い速度で自由に移動させ
ることができ、以上の新規なるクラッチ作動を簡易な構
造で構成した動力伝達装置のクラッチ機構に関する。
動力の接続、断続を行うクラッチ機構は各種の装置、機
器に多用されている。
駆動軸から被動軸に動力を伝達する一般的な一方向クラ
ッチは駆動軸の特定方向への回転を被動軸に伝達し、こ
れとは逆方向への駆動軸の回転は被動軸に伝達せず、駆
動軸と被動軸間を断絶状態にする。一方向クラッチを必
要とする各種装置、機器のうちには特別のクラッチ作動
が要請されるものがあり、例えば駆動軸が1個で、この
駆動軸によつて回転せしめられる被動軸が2個あり、駆
動軸の正回転時と逆回転時にともに両被動軸に動力を伝
達し得て両利きクラッチとなり、しかも外部力等の他の
動力によつて2個の被動軸に回転速度差が生じた場合に
は、一方の被動軸と駆動軸とをロックして接続状態とし
ながらも高速回転する他方の被動軸を,駆動軸から断絶
し、この他方の被動軸を駆動軸に対し速い速度で自由回
転させる。このような特別のクラッチ作動を達成するク
ラッチ機構を適用するに好適な代表例は駆動輪を2個備
える三輪車、四輪車等の車両である。
エンジン動力によつて走行する車両においては、推進軸
(駆動軸)と駆動輪を連結した2個の車軸(被動軸)と
を推進軸の正回転時と逆回転時に接続することにより、
車両を推進、後退させること及びエンジンブレーキによ
り制動させることができ、駆動軸と一方の車軸との接続
状態を確保しつつ他方の車軸を駆動軸から断絶すること
により、この他方の車軸を一方の車軸よりも速い回転速
度で回転する旋回外側にして車両を旋回させることがで
き、このクラッチ機構は従来の制限差動(デフロツク)
装置と同じ機能を発揮するようになる。上記クラッチ作
動を達成するクラッチ機構は制限差動装置のみならず任
意の装置、機器に関する他の技術分野においても有用な
ものとなり、かかるクラッチ機構の実現が要望されてい
る。
本発明者はこの要望に有効に応え、上記クラッチ作動を
達成する新規なりラッチ機構を実現すべく鋭意研究の結
果、本発明を成したものである。
本発明は、1個の駆動部材と2個の被動部材とからなる
動力伝達装置において、駆動部材と両被動部材間に1駆
動部材の正駆動時と逆駆動時のいずれにおいても駆動部
材と両被動部材とを接続する一組のクラッチ素子を夫々
の被動部材別に介入し、この一組のクラッチ素子を一方
の被動部材と,駆動部材とを接続しつつ駆動部材よりも
相対的に速く移動する他方の被動部材を駆動部材に対し
自由とするように構成した動力伝達装置のクラッチ機構
を提供rる。従つて本発明の目的は、クラッチ素子によ
り駆動部材の正駆動力、逆駆動力をともに2個の被動部
材に伝達でき、しかも特定の被動部材の移動速度が駆動
部材よりも速くなり、両被動部材に移動速度差が生じた
場合には低速側の被動部材と駆動部材との接続状態を確
保しながら高速側の被動部材を,駆動部材から断絶して
自由移動させることができるようにした動力伝達装置の
クラッチ機構を提供する処にある。
又本発明の目的は、上記クラッチ素子として爪体、ロー
ラ、スプラグの各形式を採用したクラッチ機構を提供し
、これらのクラッチ素子及び付属部品の少数の部品点数
で構成でき、構造が簡易であつて構成の簡単化を図つた
動力伝達装置のクラッチ機構を提供する処である。
以下に本発明の好適各実施例を添付図面に基づいて詳述
する。
第1図は本発明に係るクラッチ機構を適用した動力伝達
装置の要部断面図で、上下対称であるため半裁断面図と
して示した。
第2図乃至第6図は第1実施例を示し、第7図乃至第1
0図は第2実施例を、第11図乃至第14図は第3実施
例を夫夫示す。第1図で示す通り動力伝達装置1はリン
グギヤ状に形成された1個の駆動軸2と左右2個の被動
軸3,4とで構成され、両被動軸3,4の対向端部間に
ローラ軸受5が介入されて両被動軸3,4の相対回転運
動を可能にしている。
両被動軸3,4の端部は大径部3a,4aとして形成さ
れ、この大径部3a,4aの外周にリングギヤ状駆動軸
2が左右の軸受6,7によつて嵌合支持され、軸受6,
7間に配置したクラッチ機構8を構成する2個一組のク
ラッチ素子8a,8bが左右の被動軸3,4別に駆動軸
2と両被動軸3,4間に介入されている。このクラッチ
素子8a,8bからなるクラッチ機構8は動力源に連ら
なる駆動軸2の正回転時、駆動軸2からの動力を両被動
軸3,4に伝達するのみならず、駆動軸2の逆回転時に
おいても動力を両被動軸3,4に伝達して回転させ、両
利きクラッチとして作動する。又、特定の被動軸、例え
ば左被動軸3が他の外部力によつて駆動軸2よりも速く
回転せしめられるようになつた場合にはこの被動軸3と
駆動軸2間のクラッチ素子8aの接続機能が消滅し、被
動軸3は駆動軸2に対し自由に相対回転し、右被動軸4
のみがクラッチ素子8bにより駆動軸2の動力で回転せ
しめられるようになつている。以上のクラッチ機構8の
第1実施例に係る具体的な構成を第2図に基づいて述べ
ると、第2図中10a,10bは前記2個一組のクラッ
チ素子8a,8bに相当する爪体であり、この一組の爪
体10a,10bは駆動軸2と一体化されたピン10に
開閉自在に枢着されている。
両被動軸3,4には同一方向へ傾斜した斜歯12・・・
,13・・・が連続して形成され、爪体10a,10b
と斜歯12,13とによりクラッチ機構8はラチエツト
機構として構成されている。第3図に示す如く一組の爪
体10a,10bにはスプリング14によつて拡開方向
への弾発力が付与されており、又第4図に示す如く爪体
10a,10b自身に形成した段部10c,10d相互
の当接により爪体10a,10bの閉じ角度は制限され
ている。このように爪体10a,10bが互いに干渉し
合つて最小閉じ角度になつた場合における爪体10a,
10bの先端距離12が第5図Aに示す斜歯12,13
の歯先部間の距離11よりも大きくなるように設定され
ている。又先端距離12は同じ突出量となつている斜歯
12,13の一方の歯先部と他方の歯底部間の距離13
よりも小さく設定されている。以上を整理すると1,,
12,13は不等式を用いて1,く12〈13で表わさ
れる。
駆動軸2の正回転によりピン10とともに爪体10a,
10bが第2図中A方向に移動すると、スプリング14
で拡開している爪体10a,10bは斜歯12,13と
係合して両被動軸3,4を同方向へ回転せしめる。
駆動軸2の逆回転時には爪体10a,10bは第5図A
の如くB方向に移動し、最小閉じ角度になつても爪体1
0a,10bは斜歯12,13の斜面と係合するため、
両被動軸3,4はB方向へ回転せしめられる。即ち、駆
動軸2の正回転時、逆回転時のいずれにおいてもクラッ
チ機構8の接続状態を維持できて2個の被動軸3,4を
回転させることができ、クラッチ機構8は両利きのクラ
ッチとして作動する。第5図Bの如く何んらかの外部力
により特定の被動軸4の回転速度V2が駆動軸2の回転
速度V,よりも速くなつた場合には、爪体10aのみが
斜歯12との係合状態を維持し、爪体10bは乗り越え
る斜歯13によつて閉じ方向に回動せしめられ、従つて
爪体10bは斜歯13との係合を解除し、方の被動軸3
を駆動軸2によつて回転せしめながらも他方の被動軸4
を駆動軸2に対し自由回転させることができる。被動軸
3が回転速度V2の高速側になつた場合にも第5図Cの
通りクラッチ機構8は同様に作動する。以上のクラッチ
作動を発揮する爪体の形状、構造は前述のものに限定さ
れず、第6図のようにしてもよい。
爪体10a′,10b′は駆動軸2と一体に2本設けた
ピン1「,1「によつて枢着され、且つスプリング14
′によつて拡開方向へ弾発付勢されている。
この並夕1ルた爪体10a′,10b′の相対向する背
面は傾斜面10e′,10f′として形成され、背面相
互が当接して干渉し合い、爪体10a′,10b′が最
小閉じ角度になつた場合における先端距離は前記12と
同じに設定されている。従つて両被動軸3,4の斜歯1
2,13の歯先部間の距離11、及び歯先部と歯底部間
の距離13と12との大小関係は前記不等式と同じ11
く12〈13で表わされる。この不等式が成立する限り
において前記爪体10a,10bと同じクラッチ作動を
爪体10a/10b′は実現する。
次に第7図乃至第10図で示した第2実施例を説明する
この実施例においては両被動軸3,4別に用意した前記
クラッチ素子8a,8bはローラ15a,15bである
。駆動軸2の両被動軸3,4と対面する面にはカム凹面
16が形成され、このカム凹面16は第9図で明らかな
ように2個のローラ15a,15bについて共通したも
のとなつている。カム凹面16は第8図の如く駆動軸2
の回転方向へ左右対称形状になつており、中央部16a
の窪み量が大きく、左右面16b,16cは中央部16
aから端部側へ窪み量が減少するように傾斜している。
ローラ15a,15bは通常時(ニュートラル時)中央
部16aに遊合状態で収容され、右左面16b,16c
に移動するとロック状態になり、この両ロック位置まで
がローラ15a,15bの無効ストローク(ニュートラ
ル)ポジション)16となつている。一組のローラ15
a,15bは両被動軸3,4について共通したリテーナ
17によつて駆動軸2と両被動軸3,4間に保持され、
第7図の如くリテーナ17に並設した窓孔17a,17
bに隙間14,15をもつてローラ15a,15bが遊
合嵌入されている。
ローラ15a,15bが動き得る隙間の合計14+15
を(14+15)く16とする。
リテーナ17には板バネ18の一端を結合し、他端を2
個の被動軸3,4の夫々に弾性接触させ、両被動軸3,
4とリテーナ17との間に板バネ18の弾性力により摺
動抵抗を発生させる。
第8図のニュートラル状態から駆動軸2が第10図Aの
如くA方向へ正回転すると、両被動軸3,4に対し摩擦
接触しているリテーナ17によりローラ15a,15b
はともにカム凹面16の傾斜右面16bに押し付けられ
、駆動軸2の更なる回転でローラ15a,15bはロッ
ク状態となり、駆動軸2と両被動軸3,4は接続されて
駆動軸2の動力は伝達される。この駆動軸の正回転時、
第10図Bの如く両被動軸3,4のうちの特定の被動軸
に外部力が作用してこの特定の被動軸の回転速度V2が
駆動軸2の速度V1よりも速くなつた場合には、高速と
なつた被動軸側のローラ15bはロックが解除されて自
由となり、A方向へ転動移動する。この移動量は前記1
4+15だけである。これを詳述すると、リテーナ17
は回転速度V2の被動軸に引きずられ、或はローラ15
b0)A方向への移動に押されてA方向へ摺動するもの
の、依然としてロツタ状態を継続しているローラ15a
に阻止されて摺動量は制限され、ローラ15aの後面に
当接するとリテーナ17はそれ以上摺動しない。従つて
ローラ15bの移動量は14+15だけであり、14+
15は無効ストローク16よりも小さいため、ローラ1
5bはカム凹面16の傾斜左面16cの逆ロック位置ま
で移動せずニュートラル位置に保持される。このため、
駆動軸2の回転動力を両被動軸3,4の一方にローラ1
5aを介して伝達しつつ他方の被動軸を速度V2で自由
に駆動軸2に対し相対的に回転させることができる。
第10図Cの如く駆動軸2がB方向に逆回転した場合に
も2個のローラ15a,15bは正回転時と同様にロッ
クされるため、両被動軸2,3に動力は伝達される。
又、第10図Dの如く両被動軸2,3のうちの特定の被
動軸が外部力によつて駆動軸2の速度V1よりも速い速
度V2になつても、正回転と同様に一方の被動軸に駆動
軸2の動力を伝達しつつ他方の被動軸を速度V2で自由
に回転させることができる。次に第11図乃至第14図
で示した第3実施例を述べる。
この実施例においては前記クラッチ素子8a,8bはス
プラグ19a,19bであり、この一組のスプラグ19
a,19bは両被動軸3,4別に配置され、且つ第12
図で明らかなように1駆動軸2と対面する頂面に2個の
弧面状の突面20a,20bが形成された圧右対称形状
の駒体状となつており、ニュートラル時には直立姿勢と
なつている。スプラグ19a,19bを介入した駆動軸
2と両被動軸3,4間には2個のリテーナ21,22を
設け、夫々のリテーナ21,22を両被動軸3,4につ
いて共通とし、且つ第11図の如くスプラグ19a,1
9bを遊合状態で保持できる窓孔21a,21b,22
a,22bを形成する。第14図A及びCの通りスプラ
グ19a,19bは直立姿勢から左傾動、右傾動した場
合に左右の突面20a,20bが駆動軸2と当接してロ
ック状態となるが、ロック状態となるまでの遊び角をθ
1,θ2とすると、スプラグ19a,19bを遊合した
上記窓孔21a,21b,22a,22bの大きさを後
述の説明で明らかになる通り、ロックが解除された特定
のスプラグが2個のリテーナー21,22に規制される
まで起き上がることができる角度θ3,θ4とθ1,θ
2との関係においてθ3又はθ4〈θ1+θ2 なる不等式が成立するように設定する。
又夫々のリテーナ21,22に板バネ23,24を取り
付け、板バネ24によりリテーナ21を駆動軸2に、又
板バネ24によりリテーナ22を両被動軸3,4に夫々
摩擦接触させる。第12図のニュートラル状態から駆動
軸2が第14図Aの如くA方向へ正回転すると、駆動軸
2と摩擦接触している上側リテーナ21に押されてスプ
ラグ19a,19bは左傾動し、右突面20bが駆動軸
2と当接してロック状態となり、駆動軸2の回転動力は
両被動軸3,4に伝達される。
この時、第14図Bの如く両被動軸3,4のうちの特定
の被動軸が外部力により駆動軸2の回転速度V1よりも
速い速度V2になると、高速となつた被動軸側のスプラ
グ19bのロック状態は解除されて自由となり起き上が
ろうとする。下側リテーナ22は高速の被動軸に引きず
られ、或は起き上がろうとするスプラグ19bに押され
てA方向へ摺動するものの、依然としてロック状態を継
続しているスプラグ19aの後面下部に当接してこの摺
動は停止する。一方、上側リテーナ21は起き上がろう
とするスプラグ19bに押されてA方向とは逆方向に駆
動軸2に対し摺動するが、この摺動もロツタされている
スプラグ19aの前面上部に当接して停止する。従つて
2個のリテーナ21,22は多少摺動した位置で固定状
態となるため、スプラグ19bの起き上がり運動はリテ
ーナ21,22によつて規制され、角度θ3だけ19b
は起き上がる。即ち、左突面20aによる逆ロック位置
までスプラグ19bが傾動するのが阻止され、ロックさ
れているスプラグ19aにより駆動軸2の動力を一方の
被動軸に伝達しつつ他方の被動軸を速度V2で自由に駆
動軸2に対し相対回転させることができる。第14図C
の如く駆動軸2がB方向へ逆回転した場合においても、
2個のスプラグ19a,19bはロックされて両被動軸
3,4に動力は伝達され、クラッチ機構8は接続状態と
なる。
第14図Dの如く特定の被動軸が回転速度V2となつて
V1の駆動軸2よりも速くなつた場合においても、第1
4図Bに比較しスプラグ、リテーナの動きが逆になるだ
けで他の作動は同じであり、一方の被動軸は駆動軸2と
の接続関係を維持し、他方の被動軸は駆動軸2から断絶
する。以上各実施例に係るクラッチ機構を述べたが、こ
のクラッチ機構8の配置位置は第15図、第16図に示
す通り駆動軸2と両被動軸3,4との位置関係及びクラ
ッチ素子8a,8bの形式に対応して適宜に選択するこ
とができる。
即ち、第15図では内周側とした両被動軸3,4と外周
側とした,駆動軸2との間にクラッチ素子8a,8bを
配置した。これは第1図に相当する。又第16図では駆
動軸2を間に挟んで両被動軸3,4を軸方向に対向せし
め、駆動軸2と夫々の被動軸3,4間にクラッチ素子8
a,8bを配置した。本発明に係るクラッチ機構8は既
述した例えば車両の制限差動装置としての他、任意の各
種装置機器のクラッチとして適用することができるもの
である。以上の説明で明らかな如く本発明によれば、1
駆動部材の正回転時及び逆回転時のいずれにおいても動
力を両被動部材に伝達でき、本クラッチ機構は両利きタ
ラツチとなり、しかも特定の被動軸の移動速度が1駆動
部材よりも速くなつても一方の被動軸との接続状態を維
持しつつ他方の高速となつた被動軸を,駆動軸に対し自
由回転させることができるようになり、独特のクラッチ
作動を達成し、このタラツチ作動が要請される各種装置
、機器に広く適用できる。
又、本発明に係るクラッチ機構は爪体、ローラ、スプラ
グ等のクラッチ素子及びリテーナ等の付属部材の極めて
少数の部品点数で構成でき、構造も簡易であり、上記独
特のクラッチ作動を発揮するにもかかわらず容易に製作
でき、実用的効果は頗る大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は動力伝達装置の半裁断面図、第2図乃至第6図
は爪体による第1実施例を示し、第2図は平面図、第3
図は爪体のみの平面図、第4図は同正面図、第5図A,
B,Cは作動を示す平面図、第6図は爪体の変更例を示
す平面図、第7図乃至第10図はローラによる第2実施
例を示し、第7図はローラ及びリテーナ部分の平面図、
第8図は側面図、第9図は正面図、第10図A,B,C
,Dは作動を示す側面図、第11図はスプラグによる第
3実施例を示し、第11図はスプラグ及びリテーナ部分
の平面図、第12図は側面図、第13図は正面図、第1
4図A,B,C,Dは作動を示す側面図、第15図及び
第16図は駆動軸と両被動軸の位置関係及びクラッチ機
構の配置位置を示した動力伝達系の模式図である。 尚図面中、2は駆動部材である駆動軸、3,4は被動部
材である被動軸、8a,8bはクラッチ素子、10a,
10b,10a′,10b′は爪体、12,13は斜歯
、15a,15bはローラ、16はカム凹面、17はリ
テーナ、19a,19bはスプラグ、21,22はリテ
ーナである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1個の駆動部材と2個の被動部材とからなる動力伝
    達装置において、駆動部材と両被動部材間に駆動部材の
    正駆動時及び逆駆動時に両被動部材に駆動部材の動力を
    伝達する2個一組のクラッチ素子を夫々の被動部材別に
    配置し、一方の被動部材に駆動部材からの動力を伝達し
    つつ駆動部材よりも速い速度で移動する他方の被動部材
    を駆動部材から断絶するように上記2個一組のクラッチ
    素子を構成したことを特徴とする動力伝達装置のクラッ
    チ機構。 2 前記2個一組のクラッチ素子を前記駆動部材に枢着
    した爪体とし、前記両被動部材に斜歯を形成するととも
    に、一組の爪体の最小閉じ角度における先端距離を該斜
    歯の歯先部間の距離よりも大きく、一方の斜歯の歯先部
    と他方の斜歯の歯元部間の距離よりも小さく設定したこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の動力伝達装
    置のクラッチ機構。 3 前記2個一組のクラッチ素子をローラとし、前記駆
    動部材に該ローラを遊合状態で収容し、駆動部材の移動
    方向二箇所でローラをロックして駆動部材と両被動部材
    とを接続するカム凹面を形成するとともに、両被動部材
    にその窓孔でローラを遊合保持するリテーナを摩擦接触
    させ、該リテーナ、窓孔内でローラが動き得る量を上記
    二箇所のロック位置までの無効ストロークよりも小さく
    したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の動力
    伝達装置のクラッチ機構。 4 前記2個一組のクラッチ素子を前記駆動部材と対面
    する面に2個の突面が形成され、左右傾動して夫々の該
    突面の駆動部材への当接ロックで駆動部材と両被動部材
    とを接続するスプラグとし、該スプラグを2個のリテー
    ナで遊合保持するとともに、一方のリテーナを駆動部材
    に、他方のリテーナを両被動部材に夫々摩擦接触させ、
    ロックが解除された特定のスプラグが2個のリテーナで
    規制されるまで起き上がることができる角度を上記2個
    の突面による両ロック位置までの遊び角よりも小さく設
    定したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の動
    力伝達装置のクラッチ機構。
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