JPS597343Y2 - 展望用エレベ−タの乗かご - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は外装照明装置を備えた展望用エレベータの乗か
ごに関するものである。

近来、デパート、ショッピングセンター及びホテル等に
おいてエレベータ乗かごに各種の外装を設けた展望用エ
レベータが広く設置される様になってきた。

これらの展望用エレベータは、ビルディングの動くアク
セサリーとして外装に照明を施し意匠効果を上げたもの
が多い。

第１図及び第１図の要部縦断面図である第２図は、従来
の外装照明装置を施した展望用エレベー夕の乗かごを示
す図であり、上外装１、中外装２及び下外装３のそれぞ
れに透光性部材４を設け、これらの透光性部材４のそれ
ぞれをランプ５によって照明すると共にその光が透光性
部材４以外の部分から漏れないように遮光箱６を設けて
いる。

しかしながら、この遮光箱６はランプ５から発生する熱
を放出するための空気穴を必要とするため複雑な構造と
なり、またメンテナンスにおいては、ランプ５の取替え
時に遮光箱６の取り外し、取り付け等の余分な手数を要
する欠点があった。

また、かご外装照明装置に使用する電力はエレベータ昇
降路内より電力供給用ケーブルを・介して乗かごに供給
されているので、大きな照明効果を奏しようとすれば゛
多くのランプと多くの電力供給用ケーブルが必要となり
非常に不経済となるため、少ないランプで照明効果を極
力増大することが要請されていた。

本考案は上記の点に鑑みなされたものであり、効率的に
照明を行なうことにより少ないランプで大きな照明効果
をあげると共に簡単な構造でかつメンテナンスの容易な
展望用エレベータの乗かごを提供することを目的とする
ものである。

以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。

第３図は本実施例における乗かご外装全体を示す図、第
４図は第３図の要部縦断面図である。

第４図に示すように、上外装１の下端部及び下外装３の
上端部と中外装２の上端部及び下端部との間に設けた空
間にランプ７を設置し、中外装２の上端部及び下端部に
ガラス、合或樹脂等でつくられた透光性部材８を備え、
ランプ７から透光性部材８を照明すると共に上方のラン
プ７により上外装１の表面を、並びに下方のランプ７に
より下外装３の表面を同時に照明する構戒である。

本実施例は上記のような構或であるため、１つのランプ
７で２種類の異なる照明効果、すなわち透光性部材８を
透過した透過光による照明効果と、上外装１及び下外装
３の表面を照明した光の反射光による照明効果とを有す
るため、少ないランプで大きな照明効果を奏することが
できる。

更に、１つのランプ７で２種類の異なる照明が行なえる
ため、従来に比べランプ数の削減及び電力供給用ケーブ
ルの削減が図れる。

また、従来のような複雑な構造の遮光箱が不要になるた
め、構造が簡単になるとともに、ランプ数の減少により
球切れによるランプ交換も少なくなるため、メンテナン
スが容易になるという効果を有する。

更に、上外装１と下外装３の表面に蛍光塗料を塗布する
ことにより、照明効果を一層増大させることができる。

尚、上記実施例では上外装１と中外装２の間、及び下外
装３と中外装２の間の両方に本考案装置を設けているが
、一方にのみ設け、他方は従来通りの照明装置を設ける
ようにしても良い。

以上説明したように、本考案によれば、１つのランプで
２種類の照明が行なえるため、効率的な照明、ランプ数
の削減、電力供給用ケーブルの削減等の効果を有すると
ともに簡単な構戒で、メンテナンスの容易な展望用エレ
ベータの乗かごを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のかご外装照明装置を備えた展望用エレベ
ータ乗かごの正面図、第２図は第１図の要部縦断面図、
第３図は本考案のかご外装照明装置を備えた展望用エレ
ベータ乗かごの一実施例を示す正面図、第４図は第３図
の要部縦断面図である。 １・・・上外装、２・・・中外装、３・・・下外装、４
，８・・・透光性部材、５，７・・・ランプ、６・・・
遮光箱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 乗かごに、上外装、中外装及び下外装を備えた展望用エ
   レベータにおいて、前記中外装の上部又は下部の少なく
   とも一方の端部付近に透光性部材を設け、該透光性部材
   を設けた中外装の端部と上外装下端部又は下外装上端部
   との間に形戊された空間部に照明装置を設置し、この照
   明装置により前記透光性部材と、前記上外装表面又は前
   記下外装表面とを同時に照明するように構威したことを
   特徴とする展望用エレベータの乗かご。