JPS59731B2 - 磁気軸受支持回転体の共振回避方法 - Google Patents
磁気軸受支持回転体の共振回避方法Info
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- JPS59731B2 JPS59731B2 JP12810080A JP12810080A JPS59731B2 JP S59731 B2 JPS59731 B2 JP S59731B2 JP 12810080 A JP12810080 A JP 12810080A JP 12810080 A JP12810080 A JP 12810080A JP S59731 B2 JPS59731 B2 JP S59731B2
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C32/0406—Magnetic bearings
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- F16C32/0444—Details of devices to control the actuation of the electromagnets
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- F16C32/0459—Details of the magnetic circuit
- F16C32/0461—Details of the magnetic circuit of stationary parts of the magnetic circuit
- F16C32/0465—Details of the magnetic circuit of stationary parts of the magnetic circuit with permanent magnets provided in the magnetic circuit of the electromagnets
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、磁気力により支持回転体を非接触で浮遊させ
る磁気軸受に於いて、支持回転体の共振を回避する方法
に関するものである。
る磁気軸受に於いて、支持回転体の共振を回避する方法
に関するものである。
30磁気軸受とは、回転している物体を支持する力と
して磁気力を利用した軸受であつて、摩耗、疲労による
寿命の制限がないこと、摩擦トルクが極めて小さいこと
、真空、高温、低温等の特殊な環境に対する適合性が優
れていること等の著しい特 35色がみられる。然しな
がらこの磁気軸受は回転体を有する関係上、回転体特有
の所謂振れ廻りと称する共振現象が或る角周波数領域に
於いて存在する。
して磁気力を利用した軸受であつて、摩耗、疲労による
寿命の制限がないこと、摩擦トルクが極めて小さいこと
、真空、高温、低温等の特殊な環境に対する適合性が優
れていること等の著しい特 35色がみられる。然しな
がらこの磁気軸受は回転体を有する関係上、回転体特有
の所謂振れ廻りと称する共振現象が或る角周波数領域に
於いて存在する。
この共振現象には2種類あつて、ロータ部の重心がステ
ータ軸心から離れて回転し、ロータ軸はステータ軸と平
行のまま円筒状の軌跡を画くシリンドリカルな振れ廻り
と、ロータ重心はステータ軸上にあるがロータ軸が傾い
たままで回転する俗に言うみそすり回転と称するコニカ
ルな振れ廻りとがある。これらの振れ廻りの対策として
、従来は、ダンパーを使用し発生した振れ廻りを減衰す
る方法とか、電磁的な力を発生させて振れ廻りを能動的
に制御する方法が採用されている。然しダンパーでは完
全な減衰が困難な場合が多く、能動制御方式では制御機
構が極めて複雑になる欠点を有していた。本発明の目的
は、上述の支持回転体の振れ廻りを電磁コイルを流れる
電流を制御することにより回避するようにした磁気軸受
支持回転体の共振回避方法を提供することにあり、その
内容は、電磁コイルに流れる電流を制御してステータ部
に対するロータ部の位置を調整する磁気軸受装置に於い
て、2個の磁気軸受を分離配置し、分離されたロータ部
同志及びステータ部同志を機械的に連結し、両磁気軸受
の電磁コイルを並列に接続し、片方又は両方の電磁コイ
ルを流れる電流を制御してロータ部の位置を調整すると
共に、ロータ部の振れ廻り現象が検出又は予測されると
きに両電磁コイルを流れる電流を基として発生するそれ
ぞれの力が両磁気軸受で互に逆方向にかつ’1ぼ等しい
大きさで作用するような電流を前記位置制御電流に重畳
して、両電磁コイルヘ供給し、ロータ部の共振角周波数
を変化させることにより共振状態から脱するか又は共振
状態を回避することを待機とするものである。本発明を
図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
ータ軸心から離れて回転し、ロータ軸はステータ軸と平
行のまま円筒状の軌跡を画くシリンドリカルな振れ廻り
と、ロータ重心はステータ軸上にあるがロータ軸が傾い
たままで回転する俗に言うみそすり回転と称するコニカ
ルな振れ廻りとがある。これらの振れ廻りの対策として
、従来は、ダンパーを使用し発生した振れ廻りを減衰す
る方法とか、電磁的な力を発生させて振れ廻りを能動的
に制御する方法が採用されている。然しダンパーでは完
全な減衰が困難な場合が多く、能動制御方式では制御機
構が極めて複雑になる欠点を有していた。本発明の目的
は、上述の支持回転体の振れ廻りを電磁コイルを流れる
電流を制御することにより回避するようにした磁気軸受
支持回転体の共振回避方法を提供することにあり、その
内容は、電磁コイルに流れる電流を制御してステータ部
に対するロータ部の位置を調整する磁気軸受装置に於い
て、2個の磁気軸受を分離配置し、分離されたロータ部
同志及びステータ部同志を機械的に連結し、両磁気軸受
の電磁コイルを並列に接続し、片方又は両方の電磁コイ
ルを流れる電流を制御してロータ部の位置を調整すると
共に、ロータ部の振れ廻り現象が検出又は予測されると
きに両電磁コイルを流れる電流を基として発生するそれ
ぞれの力が両磁気軸受で互に逆方向にかつ’1ぼ等しい
大きさで作用するような電流を前記位置制御電流に重畳
して、両電磁コイルヘ供給し、ロータ部の共振角周波数
を変化させることにより共振状態から脱するか又は共振
状態を回避することを待機とするものである。本発明を
図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図は本発明に係る方法を実現するための磁気軸受装
置の一実施例の断面斜視図であり、第2図はその原理の
説明図である。
置の一実施例の断面斜視図であり、第2図はその原理の
説明図である。
第1図に示すように、この磁気軸受装置には第1及び第
2から成る2組の磁気軸受1a,1bが例えば上下対称
に配置されている。ステータ部2a,2bは、真鋳、ア
ルミニユウム等の非磁性体から成る中央の軸方 5向を
向くシヤフト3を共通の軸として連結されて3り、回転
体であるロータ部4a,4b同志は外側の同様に非磁性
体から成る筒状部5により上下に連結されている。磁気
軸受1aと1bは前述したように対称的に配置されてい
るので、磁気軸受 11については1aに於いて説明す
ることにする。尚、第2の磁気軸受1bに於いて使用し
ている数字、英字は第1の磁気軸受1aと同じ部分を示
している。磁気軸受1aのロータ部4aには2個の断面
コ字状で環状の例えば軟鉄等の磁性体から成るヨ ノー
ク6a及び7aが、その端部8a,9a及び10a,1
1a同志を上下に対向させて配置され、その間にステー
タ部2aの2個の磁性体から成るヨーク12a,13a
が所定の間隙を保持するように挿人されている。ステー
タ部2aのヨーク12a,′.13aは断面長方形の半
径方向の径が異なる2個の環状体であり、これらはロー
タ部4aのヨーク6a,7aの端部8a,10a間及び
9a,11a間に位置するようになつている。又、ステ
ータ部2aの2個のヨーク12a,13aの半径方向の
間には環状に巻回された電磁コイル14aと、これと並
列に環状の永久磁石15aが設けられて訃り、永久磁石
15aは半径方向に磁化されている。尚、両磁気軸受1
a,1bの電磁コイル14a,14bは並列に電気的な
接続がなされ、後述するように電流は同一の調節器を経
由して2個の電源から供給されている。磁気軸受1aの
永久磁石15aからは第2図で実線で示すような第1及
び第2の2通りの磁束φ,及びφ2の流れがあり、それ
ぞれ第1の空隙磁路G1及び第2の空隙磁路G2を通過
するようになつている。
2から成る2組の磁気軸受1a,1bが例えば上下対称
に配置されている。ステータ部2a,2bは、真鋳、ア
ルミニユウム等の非磁性体から成る中央の軸方 5向を
向くシヤフト3を共通の軸として連結されて3り、回転
体であるロータ部4a,4b同志は外側の同様に非磁性
体から成る筒状部5により上下に連結されている。磁気
軸受1aと1bは前述したように対称的に配置されてい
るので、磁気軸受 11については1aに於いて説明す
ることにする。尚、第2の磁気軸受1bに於いて使用し
ている数字、英字は第1の磁気軸受1aと同じ部分を示
している。磁気軸受1aのロータ部4aには2個の断面
コ字状で環状の例えば軟鉄等の磁性体から成るヨ ノー
ク6a及び7aが、その端部8a,9a及び10a,1
1a同志を上下に対向させて配置され、その間にステー
タ部2aの2個の磁性体から成るヨーク12a,13a
が所定の間隙を保持するように挿人されている。ステー
タ部2aのヨーク12a,′.13aは断面長方形の半
径方向の径が異なる2個の環状体であり、これらはロー
タ部4aのヨーク6a,7aの端部8a,10a間及び
9a,11a間に位置するようになつている。又、ステ
ータ部2aの2個のヨーク12a,13aの半径方向の
間には環状に巻回された電磁コイル14aと、これと並
列に環状の永久磁石15aが設けられて訃り、永久磁石
15aは半径方向に磁化されている。尚、両磁気軸受1
a,1bの電磁コイル14a,14bは並列に電気的な
接続がなされ、後述するように電流は同一の調節器を経
由して2個の電源から供給されている。磁気軸受1aの
永久磁石15aからは第2図で実線で示すような第1及
び第2の2通りの磁束φ,及びφ2の流れがあり、それ
ぞれ第1の空隙磁路G1及び第2の空隙磁路G2を通過
するようになつている。
今ここで第2の磁気軸受1bの存在を無視して、第1の
磁気軸受1aのみについて考えてみると、ステータ部2
aのヨーク12a,13aがロータ部4aの2個のヨー
ク6a,7aの中間位置にあり、各空隙磁路G,,G2
を通る磁束φ,,φ2等の条件が同じであれば、空隙磁
路G,,G2に作用する吸引力は等しくなり、ロータ部
4aはステータ部2aと無接触状態で浮遊されることに
フなる。
磁気軸受1aのみについて考えてみると、ステータ部2
aのヨーク12a,13aがロータ部4aの2個のヨー
ク6a,7aの中間位置にあり、各空隙磁路G,,G2
を通る磁束φ,,φ2等の条件が同じであれば、空隙磁
路G,,G2に作用する吸引力は等しくなり、ロータ部
4aはステータ部2aと無接触状態で浮遊されることに
フなる。
然し乍らたとえ上述のような条件が揃つたとしても、実
際には各種の外的条件やロータ部4aの自重等により、
ロータ部4aが中立位置を保持することは不可能である
。そこで電磁コイル14aにより点線で示すような磁束
φ3を流し、ロータ部4aの位置を位置検出器16によ
り検出しながら磁束φ3の方向及び大きさを調整して、
必要な吸引力を作用させてロータ部4aを中立位置に制
御することになる。例えばロータ部4aの自重によりロ
ータ部4aが下方に若干移動すると第1の空隙磁路G1
の間隙は狭くなり、第2の空隙磁路G2の間隙は広くな
る。従つて空隙磁゛路G2に於いて永久磁石15aの磁
束φ2が急激に減少し、空隙磁路G]では磁束φ,が急
激に増加することになつて、第2の空隙磁路G2の吸引
力は減少し、第1の空隙磁路G,の吸引力は増加する結
果、ロータ部4aは更に下方に引き寄せられることにな
る。そこでこのロータ部4aの位置を常時位置検出器1
6で検出し調節器を介して電磁コイル14aに矢印の方
向に磁束φ3を強制的に通過させると、第1の空隙磁路
G1の磁束はφ,−φ3となつて減少し、第2の空隙磁
路G2の磁束はφ2+φ3となり増加するので、 ロー
タ部4aをもとの中立位置に戻すことができる。磁気軸
受1bにに於いてはロータ部4bを中立位置に戻す磁束
φ13は必ずしも必要ではないが、必要な場合は磁気軸
受1aの場合の磁束φ3とは対称にはならない方向に磁
束を発生させる必要がある。本発明では、第1及び第2
の磁気軸受1a及び1bのステータ部2a,2b同志及
びロータ部4a,4b同志を非磁性体により連結し、し
かも両磁気軸受1a,1bは上下対称に配置しているの
で、例えば前述のように第1の磁気軸受1aに於けるロ
ータ部4aの位置変化は、第2の磁気軸受1bのロータ
部4bでは全く逆な位置変化として現われるために、ロ
ータ部4a,4bの位置を制御するための磁束φ3,φ
13は前述のように上下対称ではな〈上下同形である。
然しφ3,φ13の大きさはほぼ中央位置ではロータ部
の重量を支える程度のものである。ところでφ3,φ1
3の他に別に上下対称にφC9φ1cを大量に流すよう
に電磁コイル14a,14bに電流を重畳するとφ8・
φ1cに基づく力は上下対称になるから、両者は相互に
引力または斤力となつて相殺され、上上位置には殆ど影
響はない。仮に影響があつたにしても微小であり、それ
による位置変化は位置検出器16で検出されるから、φ
3,φ13の微小変化によつて中央位置に戻される。φ
C,φ1cをφ3,φ13に重畳させる理由は、空隙磁
路G,,Gl,,Gl2の磁束密度が変化することによ
る軸受の半径方向の剛性を変えることにある。ところで
振れ廻りについて説明すると、これには二種類あること
は前述した通りである。先ずシリンドリカルな振れ廻り
について考察すると、軸の半径方向剛性(ロータ部4a
,4bの半径方向の変位Xの単位量に対する軸受の復元
力)をKr、ロータ部4a,4b等の全質量をMとすれ
ば、その運動方程式は(ト)式で表わされる。(1)式
からその半径方向の振れ廻りの共振角周波数ωrは、ω
r=′k〒ラ〜V゛゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜(2)として
表わすことができる。
際には各種の外的条件やロータ部4aの自重等により、
ロータ部4aが中立位置を保持することは不可能である
。そこで電磁コイル14aにより点線で示すような磁束
φ3を流し、ロータ部4aの位置を位置検出器16によ
り検出しながら磁束φ3の方向及び大きさを調整して、
必要な吸引力を作用させてロータ部4aを中立位置に制
御することになる。例えばロータ部4aの自重によりロ
ータ部4aが下方に若干移動すると第1の空隙磁路G1
の間隙は狭くなり、第2の空隙磁路G2の間隙は広くな
る。従つて空隙磁゛路G2に於いて永久磁石15aの磁
束φ2が急激に減少し、空隙磁路G]では磁束φ,が急
激に増加することになつて、第2の空隙磁路G2の吸引
力は減少し、第1の空隙磁路G,の吸引力は増加する結
果、ロータ部4aは更に下方に引き寄せられることにな
る。そこでこのロータ部4aの位置を常時位置検出器1
6で検出し調節器を介して電磁コイル14aに矢印の方
向に磁束φ3を強制的に通過させると、第1の空隙磁路
G1の磁束はφ,−φ3となつて減少し、第2の空隙磁
路G2の磁束はφ2+φ3となり増加するので、 ロー
タ部4aをもとの中立位置に戻すことができる。磁気軸
受1bにに於いてはロータ部4bを中立位置に戻す磁束
φ13は必ずしも必要ではないが、必要な場合は磁気軸
受1aの場合の磁束φ3とは対称にはならない方向に磁
束を発生させる必要がある。本発明では、第1及び第2
の磁気軸受1a及び1bのステータ部2a,2b同志及
びロータ部4a,4b同志を非磁性体により連結し、し
かも両磁気軸受1a,1bは上下対称に配置しているの
で、例えば前述のように第1の磁気軸受1aに於けるロ
ータ部4aの位置変化は、第2の磁気軸受1bのロータ
部4bでは全く逆な位置変化として現われるために、ロ
ータ部4a,4bの位置を制御するための磁束φ3,φ
13は前述のように上下対称ではな〈上下同形である。
然しφ3,φ13の大きさはほぼ中央位置ではロータ部
の重量を支える程度のものである。ところでφ3,φ1
3の他に別に上下対称にφC9φ1cを大量に流すよう
に電磁コイル14a,14bに電流を重畳するとφ8・
φ1cに基づく力は上下対称になるから、両者は相互に
引力または斤力となつて相殺され、上上位置には殆ど影
響はない。仮に影響があつたにしても微小であり、それ
による位置変化は位置検出器16で検出されるから、φ
3,φ13の微小変化によつて中央位置に戻される。φ
C,φ1cをφ3,φ13に重畳させる理由は、空隙磁
路G,,Gl,,Gl2の磁束密度が変化することによ
る軸受の半径方向の剛性を変えることにある。ところで
振れ廻りについて説明すると、これには二種類あること
は前述した通りである。先ずシリンドリカルな振れ廻り
について考察すると、軸の半径方向剛性(ロータ部4a
,4bの半径方向の変位Xの単位量に対する軸受の復元
力)をKr、ロータ部4a,4b等の全質量をMとすれ
ば、その運動方程式は(ト)式で表わされる。(1)式
からその半径方向の振れ廻りの共振角周波数ωrは、ω
r=′k〒ラ〜V゛゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜(2)として
表わすことができる。
コニカル振れ廻りについては煩雑にわたるため理論的考
察は省略するが、共振角周波数が′玉7に比例すること
はシリンドリカルな振れ廻りと同様である。
察は省略するが、共振角周波数が′玉7に比例すること
はシリンドリカルな振れ廻りと同様である。
半径方向剛性Krは空隙磁路の磁束密度Bgの二乗にほ
ぼ比例するので Kr=ABg2・・・・・{3)と表
わすことができる。
ぼ比例するので Kr=ABg2・・・・・{3)と表
わすことができる。
そこで永久磁石15a,15bによる磁束密度をBml
電磁コイル14a,14bによる磁束密度をBc(φ3
,φ13を微小としてφC,φ]cだけによるものとす
る)とすれば、ロータ部4a,4bが中立位置にあると
きの空隙磁路Gl,Gllの磁束密度Bglは、空隙磁
路G2,Gl2の磁束密度Bg2は、であり、それぞれ
に作用する半径方向剛性KrlKr2は(3),(4)
,(5)式を基に次式で表わされる。
電磁コイル14a,14bによる磁束密度をBc(φ3
,φ13を微小としてφC,φ]cだけによるものとす
る)とすれば、ロータ部4a,4bが中立位置にあると
きの空隙磁路Gl,Gllの磁束密度Bglは、空隙磁
路G2,Gl2の磁束密度Bg2は、であり、それぞれ
に作用する半径方向剛性KrlKr2は(3),(4)
,(5)式を基に次式で表わされる。
ロータ軸4a,4b全体の半径方向剛性KrはKr=K
rl+Kr2であり)(6),《7》式から が得られる。
rl+Kr2であり)(6),《7》式から が得られる。
従つて(2),(8)式から共振角周波数ωrは、と表
すことができ、電磁コイル14a,14bの磁束密度B
eを加えることにより、共振角周波数を変化させてシリ
ンドカルな振れ廻りを避けることが可能となることが判
る。
すことができ、電磁コイル14a,14bの磁束密度B
eを加えることにより、共振角周波数を変化させてシリ
ンドカルな振れ廻りを避けることが可能となることが判
る。
又、コニカル振れ廻りにっいても共振角周波数ωcはF
h荒?J7丁に比例し、Bc=0のときは別の値の共振
角周波数を有することになるので、シリンドリカルの場
合と同様に電磁コイル14a,14bの磁束密度Bcを
変えて対処し得る。振れ廻り現象については、第1図に
示すロータ部4a,4bの筒状部5の端部付近に設けた
近接スイツチ等から成る振れ廻り検出器17により検出
し、共振が生ずれば、例えば第3図に示す振れ廻り調節
器18を介して電磁コイル14a,14bに流す電流と
して上下位置制御電流に半径方向剛性増加のための電流
を重畳させればよい。
h荒?J7丁に比例し、Bc=0のときは別の値の共振
角周波数を有することになるので、シリンドリカルの場
合と同様に電磁コイル14a,14bの磁束密度Bcを
変えて対処し得る。振れ廻り現象については、第1図に
示すロータ部4a,4bの筒状部5の端部付近に設けた
近接スイツチ等から成る振れ廻り検出器17により検出
し、共振が生ずれば、例えば第3図に示す振れ廻り調節
器18を介して電磁コイル14a,14bに流す電流と
して上下位置制御電流に半径方向剛性増加のための電流
を重畳させればよい。
即ち、第3図に示まように上下位置検出器16の検出信
号は位置調節器20を介して2個のバワアンブ21a,
21bに調節信号として伝達され、各バワアンプ21a
,21bから電流13がそれぞれステータ部4a,4b
の電磁コイルに並列的に供給される。又、振り廻り検出
器17の信号は振り廻り調節器18を径て、その調節信
号はバワアンブ21aでは前記位置調節信号と加算され
電流13+Icとして電磁コイル4aに供給され、バワ
アンプ21bでは位置調節信号と差動的に接続され電流
13+Icとして電磁コイル4bに供給される。又、ロ
ータ部4a,4bの回転数を変化させる過程に於いて振
れ廻りが予め定まつた角周波数で発生することが予測で
きる場合には、振れ廻り検出器17、振れ廻り調節器1
8は設置せずに、第4図に示すようにロータ部4a,4
bの回転数を検出するタコメータ22を取付け、共振角
周波数須域で電流1cを増加させるプログラム調節器2
3によりバワアンプ21a,21bに調節信号を送出す
ることもできる。このように電流1cを増加させて一旦
共振点を移動させれば、共振点通過後に増加した電流1
cを遮断すればよい。本発明に於いて使用する磁気軸受
は、電磁コイルに上り磁気力を調整するものであればそ
の型式は問うところではない。又、上下の磁気軸受も互
に型式が異なつても支障はないが、電磁コイルに供与す
る電流によつて生ずる電磁力が逆方向でその大きさが等
しくなるように選択する必要がある。以上説明したよう
に本発明に係る磁気軸受支持回転体の共振回避方法は、
ロータ部に共振現象が出現または予測されると、その共
振角周波数を変化させるために電磁コイルに流れる電流
を上下位置制御用のほかに2個の磁気軸受で発生する力
が土下対称に作用するような電流を重畳して軸の半径方
向剛性を増加することにより共振現象を回避するもので
あつて、従来の共振回避手段に比較して極めて実現が容
易である。
号は位置調節器20を介して2個のバワアンブ21a,
21bに調節信号として伝達され、各バワアンプ21a
,21bから電流13がそれぞれステータ部4a,4b
の電磁コイルに並列的に供給される。又、振り廻り検出
器17の信号は振り廻り調節器18を径て、その調節信
号はバワアンブ21aでは前記位置調節信号と加算され
電流13+Icとして電磁コイル4aに供給され、バワ
アンプ21bでは位置調節信号と差動的に接続され電流
13+Icとして電磁コイル4bに供給される。又、ロ
ータ部4a,4bの回転数を変化させる過程に於いて振
れ廻りが予め定まつた角周波数で発生することが予測で
きる場合には、振れ廻り検出器17、振れ廻り調節器1
8は設置せずに、第4図に示すようにロータ部4a,4
bの回転数を検出するタコメータ22を取付け、共振角
周波数須域で電流1cを増加させるプログラム調節器2
3によりバワアンプ21a,21bに調節信号を送出す
ることもできる。このように電流1cを増加させて一旦
共振点を移動させれば、共振点通過後に増加した電流1
cを遮断すればよい。本発明に於いて使用する磁気軸受
は、電磁コイルに上り磁気力を調整するものであればそ
の型式は問うところではない。又、上下の磁気軸受も互
に型式が異なつても支障はないが、電磁コイルに供与す
る電流によつて生ずる電磁力が逆方向でその大きさが等
しくなるように選択する必要がある。以上説明したよう
に本発明に係る磁気軸受支持回転体の共振回避方法は、
ロータ部に共振現象が出現または予測されると、その共
振角周波数を変化させるために電磁コイルに流れる電流
を上下位置制御用のほかに2個の磁気軸受で発生する力
が土下対称に作用するような電流を重畳して軸の半径方
向剛性を増加することにより共振現象を回避するもので
あつて、従来の共振回避手段に比較して極めて実現が容
易である。
図面は本発明に係る磁気軸受支持回転体の共振回避方法
の一実施例を示すものであり、第1図は本発明に係る方
法を実現するための装置の縦断面図、第2図はその原理
の説明図、第3図は振れ廻りの検出信号により電流を変
化させるためのプロツク回路構成図、第4図は増減速途
中の共振をプログラム制御で回避するためのプロツク回
路構成図である。 符号、1a,1bは磁気軸受、2a,2bはステータ部
、3はシヤフト、4a,4bはロータ部、6a,6b,
7a,7b,12a,12b,13a,13bはヨーク
、14a,14bは電磁コイル、15a,15bは永久
磁石、17は振れ廻り検出器である。
の一実施例を示すものであり、第1図は本発明に係る方
法を実現するための装置の縦断面図、第2図はその原理
の説明図、第3図は振れ廻りの検出信号により電流を変
化させるためのプロツク回路構成図、第4図は増減速途
中の共振をプログラム制御で回避するためのプロツク回
路構成図である。 符号、1a,1bは磁気軸受、2a,2bはステータ部
、3はシヤフト、4a,4bはロータ部、6a,6b,
7a,7b,12a,12b,13a,13bはヨーク
、14a,14bは電磁コイル、15a,15bは永久
磁石、17は振れ廻り検出器である。
Claims (1)
- 1 電磁コイルに流れる電流を制御してステータ部に対
するロータ部の位置を調整する磁気軸受装置に於いて、
2個の磁気軸受を分離配置し、分離されたロータ部同志
及びステータ部同志を機械的に連結し、両磁気軸受の電
磁コイルを並列に接続し、片方又は両方の電磁コイルを
流れる電流を制御してロータ部の位置を調整すると共に
、ロータ部の振れ廻り現象が検出又は予測されるときに
両電磁コイルを流れる電流を基として発生するそれぞれ
の力が両磁気軸受で互に逆方向にかつほぼ等しい大きさ
で作用するような電流を前記位置制御電流に重畳して、
両電磁コイルへ供給し、ロータ部の共振角周波数を変化
させることにより共振状態から脱するか又は共振状態を
回避することを特徴とする磁気軸受支持回転体の共振回
避方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12810080A JPS59731B2 (ja) | 1980-09-17 | 1980-09-17 | 磁気軸受支持回転体の共振回避方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12810080A JPS59731B2 (ja) | 1980-09-17 | 1980-09-17 | 磁気軸受支持回転体の共振回避方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5754718A JPS5754718A (en) | 1982-04-01 |
JPS59731B2 true JPS59731B2 (ja) | 1984-01-09 |
Family
ID=14976388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12810080A Expired JPS59731B2 (ja) | 1980-09-17 | 1980-09-17 | 磁気軸受支持回転体の共振回避方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59731B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5983829A (ja) * | 1982-11-02 | 1984-05-15 | Seiko Instr & Electronics Ltd | 磁気軸受用低消費電力径方向電磁石 |
US5140208A (en) * | 1991-04-25 | 1992-08-18 | Maglev Technology, Inc. | Self-adjusting magnetic guidance system for levitated vehicle guideway |
FR2934655B1 (fr) * | 2008-07-29 | 2011-05-06 | Thales Sa | Dispositif de centreur magnetique sans aimant au rotor et a faible entrefer |
-
1980
- 1980-09-17 JP JP12810080A patent/JPS59731B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5754718A (en) | 1982-04-01 |
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