JPS59728B2 - 副噴流による流体の流動方向制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はコアンダ現象による付着効果を利用した側壁
付着型長方形噴流の流動方向を制御する装置の改良に関
するものである。

従来から側壁付着型長方形噴流は、その側壁付着性即ち
一側壁への偏向性に着目されて、第５図及び第６図に示
す如く第１機素２４及び第２機素２５の間欠作動信号源
として応用されており、広く自動制御機器、化学工業装
置、工作機械等の制御要素に実用化されている。

しかるに、従来は第７図及び第８図に示す如く一側壁１
０Ａ（１１Ａ）へ偏向した主噴流２２Ａの他側壁１１Ａ
（ＩＯＡ）への切換えを、該主噴流２２Ａの流出方向に
直交して流出する副噴流２３Ａ（２３Ｂ）によって行っ
ていた。

この場合、主噴流の付着壁切換えに必要とする副噴流の
流量はおよそ主噴流流量の７０％にも及び、また該副噴
流は長時間継続させて流出しなければならない等、副噴
流制御に難点を有するものであった。

本発明者は１、副噴流の流量と射出時間を減少させる研
究を行ない、種々実験してみた所、主噴流の流出方向と
平行して副噴出を射出すると副噴流の流量及び射出時間
が大幅に減少することを発見した。

常識的に考えれば、主噴流の流動方向の切換えは、主噴
流の流れに対し直角な方向へ副噴流を当て、流動方向を
切換えるのが効果的に思われる。

ところが、予想に反し、主噴流の流れに対し平行な方向
に副噴流を射出する方が、主噴流の流動方向の切換えに
効果的であった。

すなわち本発明は、主噴流の付着壁切換えを該主噴流の
流出方向に平行して射出する副噴流によって行うことに
より、従来の問題点の解決を意図したものである。

図面についてこの発明の＝実施例を説明する。

１は流体の流入路で、該流入路１Ｆ′ｉ中央に位置する
主噴流用流路２と、その両側に対称に位置する副噴流用
流路３ａ 、３ｂとにより構成されており、更に主噴流
用流路２並びに副噴流用流路３ａ。

３ｂの末路は一定距離に亙り三流路平行状態を維持する
よう形成されている。

４ｒ／′ｉ流入路１の末端を塞ぐ如く直立する仕切板で
、主噴流用流路２並びに副噴流用流路３ａ 、３ｂの末
路は該仕切板４に直交している。

５並びに６ａ、６ｂはそれぞれ仕切板４に開設した鉛直
方向に長い長方形状の主ノズル並びに副ノズルで、主ノ
ズル５は主噴流用流路２の中央に、また副ノズル６ａ
、６ｂは幅噴流用流路３ ａ 、３ ｂの中央に位置し
ている。

７は仕切板４を挾んで流入路１に対向する断面長方形状
の流出路で、該流出路７は主ノズル５、副ノズル６ ａ
、６ ｂの上縁及び下縁に接続する上板８及び下板９
と、主ノズル５、副ノズル６ａ 、６ｂの噴出方向に平
行な両側壁１０，１１とから構成されている。

更に両側壁１０，１１は、第４図に示す如く主ノズル５
の中心から等距離ｙｏで且つオフセット比ｙ。

／Ｂｏ中６という小値をとるよう設定されている。

なお、第４図においてＢｏとは主ノズル５の横幅である
。

また、１２／／′ｉ整流板及び整流網からなる整流具で
、仕切板４の近傍において主噴流用流路２、副噴流用流
路３ａ 、３ｂ中に主噴流２２、副噴流２３ａ 、２３
ｂを整流する目的で設置されている。

１３ａ、１３ｂは電磁弁よりなる開閉装置で、副噴流用
流路３ａ 、３ｂを適宜に開閉させるだめのものである
。

以上により副噴流による流体の流動方向制御装置が構成
されている。

次に本発明を使用しての副噴流による流体の流動方向制
御について説明する。

主噴流２２を主噴流用流路２を通じて主ノズル５から流
出させると共に、一方の開閉装置１３ａを開放して主噴
流２２の流量の３５〜４０％の副噴流２３ａを副噴流用
流路３ａを通じて副ノズル６ａから１〜２秒間射出させ
ると、流出路７において副噴流２３ａは主噴流２に平行
に進行し、瞬間的に第１図に点線で示す如く主噴流２２
を該副噴流２３ａ側の側壁１０に付着させる。

また、主噴流２２が一側壁１０に付着して流動している
状態において、他方の開閉装置１３ｂを開放して前述と
同仕様の副噴流２３ｂを副噴流用流路３ｂを通じ副ノズ
ル６ｂから１〜２秒間射出させると、流出路７において
副噴流２３ｂは主噴流２２始端部に平行に進行し、瞬間
的に第２図に点線で示す如く主噴流２２を該副噴流２３
ｂ側の側壁１１に切換え付着させる。

かかる主噴流２２の付着方向切換えにより第５図及び第
６図の第１機素２４及び第２機素２５（／′ｉ間欠的に
作動出来るものである。

上述した如く本発明に係る副噴流による流体の流動方向
制御装置は、断面長方形状をした流入路１と、断面長方
形状をした流出路７との接続箇所に仕切板４を設け、該
仕切板４の中央部に鉛直方向に長い長方形状の主ノズル
５を設け、更に主ノズル５０両側に当る仕切板４に主ノ
ズル５と平行な長方形状の副ノズル６ ａ 、６ ｂを
設け、流入路１側に配置した副流路３ａ 、３ｂを副ノ
ズル６ａ。

６ｂを介して流出路７に臨ませ、しかも副流路３ ａ
、３ ｂを開閉する開閉装置１３ａ 、 １３ｂを該副
流路３ａ、３ｂに配置すると共に、副流路３ａ 、３ｂ
の出口近傍に整流具１２を設置して構成されているので
、副流路を通じて流出路に射出される副噴流の流量を大
幅に減量することが出来、更に該副噴流の供給は瞬間的
に行えば充分であるからして、従来のものに比して副噴
流制御が著しく容易となる特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る副噴流による流体の流動方向制御装
置の一実施例を示すもので、第１図及び第２図は原理図
、第３図は全体斜視図、第４図は第３図の一部拡大平面
図である。 第５図及び第６図は本発明装置の使用態様図である。 第７図及び第８図は従来例を示す原理図である。 １・・・・・・流入路、３ａ、３ｂ・・・・・・副流路
、４・・・・・・仕切板、５・・・・・・主ノズル、６
ａ、６ｂ・・・・・・副ノズル、７・・・・・・流出路
、１２・・・・・・整流具、１３ａ。 １３ｂ・・・・・・開閉装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 断面長方形状をした流入路と、断面長方形状をした
   流出路との接続箇所に仕切板を設け、該仕切板の中央部
   に鉛直方向に長い長方形状の主ノズルを設け、更に主ノ
   ズルの両側に当る仕切板に主ノズルと平行な長方形状の
   副ノズルを設け、流入路側に配置した副流路を副ノズル
   を介して流出路に一重せ、しかも副流路を開閉する開閉
   装置を該副流路に配置すると共に、副流路の出口近傍に
   整流具を設置してなる副噴流による流体の流動方向制御
   装置。