JP3801733B2 - ノズル - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はエアーノズル等からなる一流体ノズルに関し、詳しくは、並列に配置した噴射口からエアーを噴霧するタイプのノルズにおいて、簡単な構成としながら、エア量の増大、噴霧打力の均一化および騒音を低減するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のエアーノズルとして、特開平1−317561号において図13(A)(B)に示すノズルが提供されていると共に、特開平8−38948号において図14(A)(B)に示すノズルが提供されている。
【0003】
前記図13に示す第1従来例のノズルにおいては、列状に連結して偏平なノズル室1を構成するハウジング2の一端に複数個の噴射口3を形成し、他端のエア供給口4から流入するエアを上記噴射口3より噴霧する構成とされている。
【0004】
後記図14に示す第2従来例のノズルにおいては、ノズル本体5の一端に中央開口6に開口する入口通路7を設けると共に、他端の上下両面に並列な溝部からなる噴射通路8を形成し、このノズル本体5を上下蓋部材9と10で閉鎖することにより、上記入口通路7より流入するエアを上下二段で並列に設けられた噴射通路8より噴霧する構成とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した第1従来例および第2従来例とも、噴射口より噴霧されるエアはノズル内に供給口4あるいは入口通路7より供給するエアだけであるため、噴霧エア量は供給エア量に規定される。よって、エア量を増加したい場合には、エア圧を高める方法を採用せざるを得ないが、エア圧を高めると噴霧時に騒音が発生する原因となる。
【0006】
また、第1従来例および第2従来例とも供給口4あるいは入口通路7は一端側の中央に1つ位置しているが、噴射口3あるいは噴射通路8は他端側に幅方向の全域にわたって並列させている。該構成とすると、幅方向に並列させた噴射側では中央部からの噴射量が多くなると共に噴霧の打力が強くなる一方、幅方向両側からの噴霧量はすくなくなると共に打力が弱くなる。即ち、幅方向全体に噴霧量が均一化されないと共に打力も均一化されない欠点がある。
【0007】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、第1に、ノズル自体にエア増量機能を持たせ、エア圧を高めることなく噴霧量を増大させ、しかも、騒音レベルを低下させることを課題としている。第2に、列状とした噴霧口から噴射されるエア量を略均等とすると共に打力も均等となるようにすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1で、ケーシングにエア供給口をケーシング内の中空部と連通して設ける一方、上記ケーシングの先端壁に上記中空部と連通する複数の噴射通路を左右幅方向に間隔をあけて並設し、かつ、上記先端壁の先端面に開口する左右幅方向の負圧発生用の溝を設け、該溝に連通すると共にケーシング外面に開口するエア吸込孔を上記噴射通路の間に形成して、上記噴射通路より噴射されるエアの負圧を上記溝内に発生させて上記エア吸込孔より外部のエアを吸い込んで噴射する構成としていることを特徴とするノズルを提供している。
【0009】
上記構成とすると、噴射側に設けた溝に生じる負圧によりエア吸込孔より外部エアが吸い込まれ、該外部エアがエア供給口から供給されるエアと共に噴射される。このように、エア供給口から噴射されるエアを利用して外部からエアを吸い込んで噴射するため、噴射されるエア量を増量することができる。
【0010】
上記ノズルのケーシングの中空部は略矩形状で、上記先端壁と対向する一端壁の幅方向中央に上記エア供給口を設ける一方、上記先端壁の上下方向の中央部に左右幅方向全体に亙って上記溝を形成し、該溝により区画された上下両側部に上記複数の噴射通路を所要間隔をあけて貫通させて並設すると共に、これら噴射通路の間に上面側および下面側に開口した上記エア吸入孔を並設して、上記噴射通路より噴射されるエアの負圧を上記中央の溝に発生させて上記上下エア吸込孔よりエアを吸い込んで噴射させる構成としている。
【0011】
上記構成とすると、ケーシング内にエア供給口より供給されるエアは、幅方向全体に並設されると共に上下二段に設けられた噴射通路を通ってエアが噴射される。また、この上下両側から噴射されるエアにより発生する負圧が溝に作用し、該溝に上下両面に設けたエア吸込孔より外部エアが吸い込まれて、溝より幅方向の全体にわたって吸い込まれた外部エアが噴射される。このように、噴射されるエアを利用して上下両側の外部からエアを吸い込んで噴射するため、噴射されるエア量を更に増量することができる。
【0012】
上記噴射側の端壁の上下端縁より夫々突出壁を設け、上記噴射通路から噴射されるエアを直線方向に規制すると共に、これら噴射通路から噴射されるエアの負圧を上記溝に負荷する構成としている(請求項3)。
【0013】
上記のように、突出壁を設けると噴射方向を直線方向に規制できると共に、噴射通路から噴射されるエアの負圧を上記溝に確実に負荷でき、該溝に連通したエア吸込孔からの外部エアの吸い込み量を増大させることができる。
【0014】
上記噴射側の端壁に溝を介して上下二段に設ける噴射通路は位相させると共に、上下に設ける上記エア吸込孔の位置も位相させて、上段のエア吸込孔と下段の噴射通路、下段のエア吸込孔と上段の噴射通路の位置とを上下一致させていることが好ましい(請求項4)。
【0015】
このように上下噴射通路および上下エア吸込孔を上下に位相させると、噴霧を幅方向により均一化させることができる。
【0016】
また、上記エア供給口と噴射通路とを連通する上記中空部に流路遮断部を設け、該流路遮断部と左右側壁との間に略同一幅の分流路をあけると共に、上記供給口側端壁および噴射側端壁との間にも空間をあけて、上記エア供給口から供給される流体が上記流路遮断部で直進が遮断されて流路遮断部と左右側壁との間の分流路を通るように2分された後に噴射側壁で合流して、噴射側壁に並設した噴射通路より噴霧させる構成としていることが好ましい(請求項5)。
【0017】
上記請求項5に記載の構成とすると、供給口から流入したエアは流路遮断部で遮られれるため直進できず左右両側に略等量に分流した後、噴射通路側では合流するため、左右幅方向に並設した噴射通路から略均等な流量および噴射圧で噴霧することができる。よって、幅方向全体にわたって噴霧量の均一化と噴霧打力の均一化を図ることができる。
【0018】
上記流路遮断部は断面円形状で、その中心にノズル取付用の貫通孔を設けていることが好ましい(請求項6)。なお、流路遮断部の形状は円形に限定されず、供給口から流入するエアが左右側壁側に均等に分流した後、噴射側では合流するような形状であればよい。よって、単なる仕切壁を中央部に設けてもよいと共に、三角形状、ひし形状、矩形状など適宜な形状とすることができる。
【0020】
なお、上記流路遮断部を設けたノズルにおいても、請求項2に記載したように、ケーシングの他端壁の上下方向の中央部に左右幅方向全体に亙って溝を形成し、該溝により区画された上下両側部に複数の噴射通路を所要間隔をあけて貫通させて並設すると共に、これら噴射通路の間に上面側および下面側に開口したエア吸入孔を並設して、上記噴射通路より噴射されるエアの負圧を上記中央の溝に作用させて上記上下エア吸込孔よりエアを吸い込んで溝を通して噴射させる構成とすることがより好ましい。
【0021】
上記構成のノズルでは、外部エアを取り込んでエア量を増量する機能と、エア供給口より供給されるエアが左右幅方向に略均一な状態で噴射側に供給される機能の両方を備え、幅方向より均一に多くのエアを噴射させることができる。
【0022】
本発明のノズルは、いずれもケーシングを、本体と蓋部材とで形成し、本体に設けた開口部の上面を閉鎖した状態で蓋部材を固定して、上記中空部を形成する構成としてもよい(請求項7)。
【0023】
あるいは、上記ケーシングを上下方向に2分割した半割ケーシングから構成し、これら半割ケーシングをビスで着脱自在に連結して構成してもよい(請求項8)。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0025】
図1乃至図4は第1実施形態を示し、ノズル11はケーシング本体12と蓋部材29とからなり、蓋部材29はケーシング本体12と超音波溶着で固定している。本実施形態のケーシング本体12および蓋部材29は樹脂で成形しているが、セラミックあるいは金属でもよい。また、ケーシング本体と蓋部材とを別体とせずに一体成形でノズル11を成形してもよい。
【0026】
上記ケーシング本体12は偏平は略矩形状であり、底壁13、周壁14および底壁13の略中央部より突出させた断面円形の流路遮断部15を設けている。上記周壁14により囲まれた上面開口部に上記蓋部材29を取り付けて閉鎖して、矩形状の中空部16を設け、該中空部16の中央に上記流路遮断部15を位置させている。該流路遮断部15の幅方向Wの両端面と周壁14との間に同一幅の分流路17a、17bを設け、かつ、周壁14の一端側の供給側壁14aおよび他端側の噴射側壁14bとの間にも夫々空間18a、18bを設けている。また、流路遮断部に15の中心に貫通孔15aを設け、ノズル11を被取付部材(図示せず)へ取り付けるための取付孔としている。
【0027】
上記供給側壁14aの中央にエア供給口19を設け、エア供給管(図示せず)と連結させるようにし、該エア供給口19を上記中空部16と連通し、エア供給口19より空間18aに流入するエアが流路遮断部15に衝突して直進が遮断され、幅方向Wの両側に2分されて流れ、上記分流路17a、17bを通して流れた後、他端の噴射側壁14b側の空間18bで合流して、幅方向Wで均一な流量となるようにしている。
【0028】
上記噴射側壁14bには、その厚さ方向の中央部に、先端面に開口する左右幅方向の負圧発生用の溝20を切り込んで形成している。該溝20により仕切られた上下両側壁部14c、14dに、中空部16と連通すると共に先端面14eに開口する噴射通路21、22を左右水平方向に貫通して形成している。これら上段の噴射通路21および下段の噴射通路22はいずれも幅方向Wに一定間隔をあけて複数個数を並設している。
【0029】
また、上下両側壁部14c、14dに、ケーシング本体の上下外面に開口すると共に、上記溝20に開口する上下垂直方向に貫通するエア吸込孔23、24をそれぞれ間隔をあけて並設している。上段のエア吸込孔23は上段の噴射通路21の間に形成すると共に、下段のエア吸込孔24は下段の噴射通路22の間に形成している。
【0030】
さらに、上記上下二段に設ける噴射通路21と22とは幅方向に位相させ、よって、上下に設けるエア吸込孔23と24の位置も幅方向に位相させて、かつ、上段のエア吸込孔23と下段の噴射通路22、下段のエア吸込孔24と上段の噴射通路21の位置とを上下一致させている。
【0031】
さらにまた、上側壁部14cの上端および下側壁部14dの下端より夫々突出壁26、27を設け、これら突出壁26、27により挟まれた空間28を上記溝20の先端開口に連通させ、噴射通路21、22から噴射されるエアを直線方向に規制すると共に、これら噴射通路21、22から噴射されるエアの負圧を溝20に負荷する構成としている。
【0032】
上記構成からなるノズル11においては、エア供給口19より流入したエアは空間18aより分流路17a、17bを通って空間18bで合流し、幅方向Wの全体にわたって略均等な流量となった後、上下2段の噴射通路21、22より空間28に噴射され、該空間28の上下が突出壁26、27により上下面が規制されているため、空間28の厚さ(H)で直線状に噴射される。
【0033】
また、上記噴射通路21、22からエアが噴射されることにより、空間28および該空間28に連通した溝20に負圧が発生し、よって、溝20に連通した上下のエア吸込孔23、24から外部エアが溝20に吸引され、溝20より吸い込まれたエアが幅方向の細い線状となって空間28を通して噴射される。
【0034】
このように、供給されたエアの噴射圧により発生する負圧で外気を吸い込んで、供給エアと共に噴射されるため、エア噴射量は増量されることとなる。このように、エア圧を高めることなくエア噴射量を増量できるため、エア圧を高くした場合に発生する騒音を低減することができる。
【0035】
上記本発明のノズル11におけるエア増量機能について、エア増量用のエア吸込孔及び溝を設けていないノズルを作成し、比較試験を行った。
【0036】
上記試験は図5に示すように、縦×横が1540mm×640mmのビニール袋40を容易し、ノズル11および比較ノズルをビニール袋40の開口に挿入して、エアをビニール袋40内に挿入し、ビニール袋40の内部にエアが満たされる(満杯)になる時間を測定した。ノズルへの供給エア圧は0.5Kg/cm2とした。
【0037】
試験結果は下記の表1に示す通りであり、エア増量機能をつけたノズル11は、エア増量機能をつけていないノズルと比較して、略半分の時間でビニール袋40内にエアを満たすことができた。即ち、エア増量機能をつけると、供給エアと略同量の外気を吸い込んで噴射させることができ、供給量の倍量の噴射量とすることが出来ることが確認できた。
【0038】
【表1】
【0039】
また、騒音レベルについて、本発明の実施形態のノズル11と、前記従来例の図13に示す特開平1−317561号に開示されたノズルとの比較試験をおこなった。この試験は、図6に示すように、ノズルを所定高さに設定すると共に、該ノズルより前方1000mmの位置に防風スクリーン付きのマイク41を付設した騒音計42をセットし、ノズルを高さ方向にa、b、cと300mmあけて上下に移動し、それぞれの高さにおける騒音レベルを測定した。なお、測定時のエア圧力(MPa)は、0.098、0.196、0.294、0.392の4段階に設定して行った。
【0040】
測定結果は、下記の表2に示す通りであり、同一高さにおいて、本発明のノズルは従来例のノズルよりも、いずれの場合においても騒音レベルが低かった。
【0041】
【表2】
【0042】
さらに、噴射されたエアの打力の均等性について、本発明の実施形態のノズル11と、前記従来例の図13に示す特開平1−317561号に開示されたノズルとの比較試験をおこなった。この試験は、ノズルを3個並列にセットして、ノズル先端から10mmの位置で、打力を測定した。なお、測定時のエア圧は3kg/cm2とした。
【0043】
上記試験の結果は、図7(A)(B)に示す通りであり、本発明のノズル11の試験結果は図7(A)に示すように、各ノズルにおいて打力は幅方向において均等であると共に、隣接したノズル間においても均等は打力が得られ、幅方向の両端においても打力が中央部と均等に得られることが確認できた。これに対して、従来例のノズルの試験結果は図7(B)に示すように、各ノズルにおいても打力は均等でなく、かつ、隣接したノズルの間において、打力は急激に低下し、ノズルの幅方向の両端では、打力が急激に低下することが確認できた。
【0044】
図8は本発明の第2実施形態を示し、噴射通路およびエア吸込孔を1段だけ設けているものである。即ち、噴射側壁14bの下部に溝20を設けると共に、該溝20の上側壁に噴射通路を並設し、これら噴射通路の間にエア吸込孔23を形成している。また、上記溝20の下端に突出壁27を上端の突出壁26と対向して突設し、その間に空間28を形成している。他の構成は第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
【0045】
上記第2実施形態のノズル11においても、噴射通路より噴射されるエアにより空間28および溝20に負圧が発生し、該負圧によりエア吸込孔23を通して外気が溝20に吸い込まれ、噴射エアの増量を図ることができる。
【0046】
図9乃至図11は第3実施形態を示し、ノズル11を上下判割りして形成している。即ち、底壁13’、周壁14’および底壁13’の略中央部より突出させた断面円形の流路遮断部15’を備える判割りケーシング40A、40Bを設けている。これら判割りケーシング40A、40Bの供給側壁14a’の中央に半円形のエア供給口19’を設ける一方、噴射側壁14b’の一端に切り込みを設けると共に、夫々一列の噴射通路21’(22’)を形成し、エア吸込孔23’(24’)を形成している。さらに、先端面に突出壁26’(27’)を設けている。
【0047】
また、エア供給口19’の両側に連結孔45を設けると共に、周壁14’で囲まれた中空部16’の中央の流路遮断部15’にも連結孔46を設けている。
【0048】
上記同一形状の判割りケーシング40A、40Bとは中空部16’が連通する方向で重ね合わせ、其の際、下方のケーシング40Bの連結孔45、46にピン47を挿入し、該ピン47に上方のケーシング40Aの連結孔45、46を挿入して位置決めする。この状態で、ケーシング40Aと40Bとを超音波溶着して固定している。なお、上下ケーシング40A、40Bにボルト孔を設けてボルトを通しナットで締結固定してもよい。
【0049】
上記構成とすると、同一形状のケーシングを作成して、重ね合わせて固定するだけでノズルを形成することができる。
【0050】
図12は中空部16に設ける流路遮断部15の形状の変形例を示し、図12(A)は三角形状としており、図12(B)は直線状の壁としており、図12(C)は半円形状、図12(D)は菱形状、図12(E)は矩形状としている。即ち、エア供給口19より空間18aに流入するエアを両側に2分割して、噴射側の空間18bで合流する形状であればよい。また、エアの増量を主目的とする場合には、上記流路遮断部15は設けなくともよいが、幅方向に均一な流量及び打力を確保するためには、流路遮断部を設ける事が好ましい。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明の請求項1のノズルによれば、噴射側に設けた溝に生じる負圧によりエア吸込孔より外部エアが吸い込まれ、該外部エアがエア供給口から供給されるエアと共に噴射させて、噴射されるエアの増量を図ることができる。即ち、供給エアの圧力を上げることなく、噴射エア量を増加することができる。よって、供給エア圧を高めた場合に発生する騒音を低減することができると共に、消費エネルギーの低減も図ることができる。
【0052】
さらに、溝を挟んで上下2段に噴射通路とエア吸込孔をもうけると、吸入する外気のエア量を増量させることができる。
【0053】
さらに、噴射側の端壁の上下端縁より夫々突出壁を設けて、噴射通路から噴射されるエアを直線方向に規制しているため、ノズルより噴射されるエアを拡散させず、所要の方向に直線状に噴射されるように規制でき、噴射部位への噴射量の均等化と打力の均等化を図ることができる。
【0054】
また、請求項5のノズルでは、エア供給口と噴射通路との間の中空部に流路遮断部を設けて、エア供給口から流入するエアを幅方向に分流させた後、噴射通路側で合流させているため、幅方向に均一に流量を分布させて、ノズルの幅方向より噴射される噴射流量を均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の要部斜視図である。
【図2】 第1実施形態の一部破断平面図である。
【図3】 図2のIII−III断面図である。
【図4】 図2のA−A線断面図である。
【図5】 試験装置の概略図である。
【図6】 試験装置の概略図である。
【図7】 (A)(B)は試験結果を示す線図である。
【図8】 第2実施形態の要部斜視図である。
【図9】 第3実施形態の判割りケーシングの平面図である。
【図10】 図9の断面図である。
【図11】 第3実施形態の判割りケーシングを重ね合わせた状態の断面図である。
【図12】 (A)乃至(E)は本発明のノズルにもうける流路遮断部の変形例を示す概略図である。
【図13】 (A)(B)は従来例を示す図面である。
【図14】 (A)(B)は従来例を示す図面である。
【符号の説明】
11 ノズル
12 ノズル本体
14 周壁
14a 供給側壁
14b 噴射側壁
15 流路遮断部
16 中空部
17a、17b 分流路
19 エア供給口
20 溝
21 22 噴射通路
23 24 エア吸込孔
26、27 突出壁
28 空間
29 蓋部材
Claims (8)
- ケーシングにエア供給口をケーシング内の中空部と連通して設ける一方、上記ケーシングの先端壁に上記中空部と連通する複数の噴射通路を左右幅方向に間隔をあけて並設し、かつ、上記先端壁の先端面に開口する左右幅方向の負圧発生用の溝を設け、該溝に連通すると共にケーシング外面に開口するエア吸込孔を上記噴射通路の間に形成して、上記噴射通路より噴射されるエアの負圧を上記溝内に発生させて上記エア吸込孔より外部のエアを吸い込んで噴射する構成としていることを特徴とするノズル。
- 上記ケーシングの中空部は略矩形状で、上記先端壁と対向する一端壁の幅方向中央に上記エア供給口を設ける一方、上記先端壁の上下方向の中央部に左右幅方向全体に亙って上記溝を形成し、該溝により区画された上下両側部に上記複数の噴射通路を所要間隔をあけて貫通させて並設すると共に、これら噴射通路の間に上面側および下面側に開口した上記エア吸入孔を並設して、上記噴射通路より噴射されるエアの負圧を上記中央の溝に発生させて上記上下エア吸込孔よりエアを吸い込んで噴射させる構成としている請求項1に記載のノズル。
- 上記噴射側の先端壁の上下端縁より夫々突出壁を設け、上記噴射通路から噴射されるエアを直線方向に規制すると共に、これら噴射通路から噴射されるエアの負圧を上記溝に負荷する構成としている請求項1または請求項2に記載のノズル。
- 上記噴射側の先端壁に中央の溝を介して上下二段に設ける上記噴射通路は位相させると共に、上下に設ける上記エア吸込孔の位置も位相させて、上段のエア吸込孔と下段の噴射通路、下段のエア吸込孔と上段の噴射通路の位置とを上下一致させている請求項2または請求項3に記載のノズル。
- 上記エア供給口と噴射通路とを連通する上記中空部に流路遮断部を設け、該流路遮断部と左右側壁との間に略同一幅の分流路をあけると共に、上記エア供給口側端壁および噴射側先端壁との間にも空間をあけて、上記エア供給口から供給される流体が上記流路遮断部で直進が遮断されて流路遮断部と左右側壁との間の分流路を通るように2分された後に噴射側壁で合流して、噴射側壁に並設した噴射通路より噴射する構成としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のノズル。
- 上記流路遮断部は断面円形状で、その中心にノズル取付用の貫通孔を設けている請求項5に記載のノズル。
- 上記ケーシングは本体と蓋部材とで形成し、本体に設けた開口部の上面を蓋部材で閉鎖した状態で固定して、上記中空部を形成している請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のノズル。
- 上記ケーシングは上下方向に2分割した半割ケーシングからなり、これら半割ケーシングをビスで着脱自在に連結して構成している請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のノズル。
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