JPS596957B2 - 合成皮革の製造法 - Google Patents

合成皮革の製造法

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JPS596957B2
JPS596957B2 JP2830079A JP2830079A JPS596957B2 JP S596957 B2 JPS596957 B2 JP S596957B2 JP 2830079 A JP2830079 A JP 2830079A JP 2830079 A JP2830079 A JP 2830079A JP S596957 B2 JPS596957 B2 JP S596957B2
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synthetic leather
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urethane resin
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JP2830079A
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敏 塩梅
信悟 上野
岩雄 美細津
政智 林
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は外観の優れた、天然皮革に類似した柔軟な風合
を有する合成皮革の製造法に関するもめであり、特に、
エマルジョン樹脂機械発泡層を有する合成皮革で、発泡
層中に含まれる低分子界面活性剤が表面にプリードしな
い、外観の優れた合成皮革の製造法に関するものである
一般に、合成皮革は表皮層、接着剤層及び基材等により
構成され、離型材上にウレタン樹脂の表皮層を形成した
後、2液型ウレタン樹脂を接着剤として基材と貼合せ、
その後離型材を剥離して得られることは周知である。
さらに近年は、より天然皮革に類似した外観及び風合を
有する合成皮革を得るため、ウレタン樹脂表皮層と基材
との間に発泡層を有する合成皮革が工業的にも製造され
つつある。
発泡層を導入する方法としては、(1)親水性の溶剤に
溶解したウレタン樹脂を基材または支持体上に塗布後、
ウレタン樹脂に対して非溶媒である水系溶媒中で処理す
ることによって得る方法(湿式発泡法) (2)イソシアネ−1・基と水との反応によって発生す
る炭酸ガスを利用して発泡体を形成させる方法(インシ
アネート乾式発泡法) (3)加熱することによって適度のガスを発生する発泡
剤を添加することによって発泡体を形成させる方法(発
泡剤乾式発泡法) 等がとられているが、湿式発泡法においては、廃水処理
問題や工程が複雑で生産コストが高くつく問題があり、
また、乾式発泡法においては従来の工程の応用で製造可
能であるが、温度や湿度の影響を非常に受けやすく、生
産が不安定である欠点を有していた。
そこで、従来の設備を応用し、かつ安定的に発泡層を安
価に得る方法としてエマルジョン樹脂の機械発泡層を合
成皮革に応用する方法が最近検討されている。
エマルジョン樹脂の機械発泡は、アクリル樹脂、合成ゴ
ムラテックス、天然ゴムラテックス、塩化ビニール樹脂
エマルジョン、エチレン酢酸ビニール樹脂エマルジョン
、ウレタン樹脂エマルジョン等を利用して、カーペット
パッキング、遮光カーテン等に広く利用されていて機械
発泡技術は公知のものであり、エマルジョンを機械的に
攪拌して空気をエマルジョン中に微細分散させるもので
、そのために、一般的に低分子量の界面活性剤を起泡剤
として使用する。
天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス等には、一般
的にオレイン酸アンモンが使用され、塩化ヒニール樹脂
エマルジョン、アクリル樹脂エマルジョン、ウレタン樹
脂エマルジョン等には、ステアリン酸アンモンが良好な
起泡性を示し、非常に微細な泡が得られ、かつ支持体に
塗布後の加熱乾燥時にも安定で泡の消滅が少なく、表面
平滑で均一微細な発泡層が得られる。
この発泡層を利用して得られた表皮層を有する合成皮革
は、非常に天然皮革に類似した柔軟な風合及び小ジワの
ある外観を有するものである。
しかし、この様にして得られた合成皮革は、長時間高温
多湿な状態に放置したり、水に浸漬すると低分子量界面
活性剤である起泡剤が合成皮革の表面に白色微粉末物状
ににじみ出し、いわゆるブリード現象を呈し、外観を損
い、合成皮革としての商品価値を著しく低下させる欠点
がある。
本発明者等は、このような欠点を改良すべく研究を重ね
た結果、表皮層、エマルジョン樹脂機械発泡層及び基材
等により構成される合成皮革の製造法において、該表皮
層に次の一般式(A)(式中nはOまたは1〜6の正の
整数 R1、R2、R3、R4、R5、R6は水素または炭素
数1〜4のアルキル基を示し、R1〜R6のうち少なく
とも一個以上はアルキル基である。
)で示される側鎖に少なくとも一個以上のアルキル基を
有するジオール化合物を鎖伸長剤とするポリウレタン樹
脂を使用することによって上記欠点を改良することがで
きることを見出し、本発明にいたったものである。
本発明の表皮層に使用されるウレタン樹脂の製造は、両
末端に水酸基を有する線状構造のポリエーテルまたはポ
リエステルなどと、有機ジイソシアネートおよび上記一
般式で示されるジオール化合物を鎖伸長剤として適宜組
合せて通常の方法でイソシアネートに不活性な溶液、例
えばジメチルホルムアミド、メチルエチルケトン中で合
成されるものである。
ウレタン樹脂の合成に使用される有機ジイソシアネーl
・とじては、従来から慣用されている芳香族、脂肪族お
よび脂環族ジイソシアネートが使用される。
例えば2・4−および2・6−トリレンジイソシアネー
} (TDI )、4・4−ジフエニルメタンジイソシ
アネート(MDI)、1・5一ナフチレンジイソシアネ
ート(NDI)、キシリレンジイソシアネー}(XDI
)、ジシクロヘキシルメタン−4・4−ジイソシアネー
ト(HMDI)、3−イソシアネートメチル−3・5・
5−トリメチルシクロヘキシルイソ・イアネー}(IP
DI)、■・6−へキサメチレンジイソシアネート(H
DI)、2・6−ジイソシアネートメチルカプロエート
(LDI)、これ等の単独または混合物が挙げられる。
これ等の有機ジインシアネートと反応する両末端に水酸
基を有するポリヒドロキシ化合物としては、平均分子量
600〜3000のポリエーテルポリオール、ポリエス
テルポリオール、ポリ力プロラクl−ンホリオール、ホ
リエステル・エーテル共重合ポリオールなどであり、ポ
リエーテルポリオールとしてはポリグロピレンエーテル
グリコール、ポリテトラメチレンエーテルポリオール等
の如きポリアルキレンエーテルポリオールが好ましく、
またポリエステルポリオールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、1・6ーへキサジオール、ジエ
チレングリコール、ジグロピレングリコール等のジオー
ル化合物の単独または混合物と二塩基酸例えばアジピン
酸、マレイン酸、コハク酸、フタル酸、イノフタル酸、
フマル酸またはこれ等の酸エステルとを重縮合すること
によって得られるポリエステル類である。
ポリカプロラクトンポリオールは、上記ジオール化合物
にカブロラクトンの開環重合によって得られるものが好
ましい。
これ等のヒドロキシ化合物は1種または2種以上が混合
して使用される。
本発明に使用する鎖伸長剤は、前記一般式(Alで示さ
れる側鎖にアルキル基を少なくとも一個以上有するジオ
ール化合物で特に限定はされないが、工業的に容易に合
成することができるか、または安価で多量に供給されて
いるものが好まし《、例えばn=o、R1がメチル基で
ある1・2−プロピレングリコール、n=0、R1、R
2、R5、R6がメチル基であるピナコールn=i、R
3、R4がメチル基を有するネオペンチルグリコール、
n一1、R0がメチル基である1・3−ブタンジオール
等が好ましい。
さらに、本発明に使用する鎖伸長剤は単独で用いること
もできるが場合によっては他の公知め鎖伸長剤と併用す
ることもできる。
併用し得る鎖伸長剤としてはエチレングリコール、■・
4−ブタンジオール、■・6−ヘキサンジオールなどの
直鎖状脂肪族グリコール、エタノールアミン、グロパノ
ールアミンなどのアルカノールアミンがある。
これ等の鎖伸長剤を併用する場合、本発明に係る前記一
般式(A)で示される鎖伸長剤とその他の鎖伸長剤との
比率は10:0〜1:9で好ましくは10:0〜5:5
である。
本発明の表皮層に使用されるウレタン樹脂の製造は、従
来公知の方法で製造されるもので特に限定されるもので
はない。
例えばイソシアネート基に対し不活性でウレタン樹脂に
対して良溶媒である溶剤中で、始めから全成分を一挙に
混合して反応させる一段法を用い?もよく、または予め
ウレタンプレポリマーを合成しておき、後でウレタンプ
レポリマーを溶剤中で鎖伸長して高分子化してもよい。
この場合鎖伸長剤としては、本発明に係る鎖伸長剤を単
独で用いても良く、また従来公知の他の鎖伸長剤と併用
してもよい。
鎖伸長剤の使用割合は、ポリエステル、ポリエーテルな
どの両末端に水酸基を有するポリヒドロキシ化合物の平
均分子量の大小によって、更には鎖伸長剤の分子量の大
小によって変動する。
一定風合若し1くは、一定応力特性の樹脂に設定する場
合、ポリヒドロキシ化合物と鎖伸長剤を混合した場合、
全ジオール化合物の数平均分子量で規定される。
エマルジョン機械発泡合成皮革表皮層に使用し得るウレ
タン樹脂としては、数平均分子量で200〜1000で
、200以下の場合は、非常に硬く、また1000以上
の場合は、ソフトではあるが表面の粘着性が強く実用上
問題点がある。
好ましい数平均分子量としては300〜600である。
本発明において使用する、エマルジョン機械発泡層のエ
マルジョン樹脂としては、例えば通常エマルジョン業界
で知られているポリ塩化ビニルエマルジョン、天然ゴム
ラテックス、合成コムラテックス、エチレン酢酸ビニル
エマルジョン、アクリルエマルジョン、ウレタンエマル
ジョン等の単独または二種以上の混合物が使用され、合
成皮革素材としては、好ましくはアクリルエマルジョン
、ウレタンエマルジョンである。
機械発泡用エマルジョンとしての樹脂濃度は50〜60
重量%であることが好ましい。
機械発泡層は、これ等のエマルジョンに起泡剤、着色剤
、架橋剤、架橋触媒、増粘剤所望によっては、充填剤等
を添加配合後、機械的に激しく攪拌し、空気を微細に混
入して容積が1.5〜5倍になるまで発泡させたものを
支持体上にコーテングし、乾燥、熱処理することによっ
て得られる。
起泡剤としては、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニ
ン酸等高級脂肪酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、
アミン塩等が使用され、これらはエマルジョンの起泡剤
として非常に微細な泡が得られると同時にコーティング
時や乾燥時に泡が安定で、アクリルエマルジョンやウレ
タンエマルジョンの起泡剤として必要不可欠のものであ
る。
これ等は単独または二種以上が併用され、さらに高級ア
ルコール、高級アルコール硫酸エステルナトリウム、高
級脂肪酸アミドアルキルスルホン酸ナトリウム等と併用
されることもある。
また、エマルジョンへの添加量としては、エマルジョン
に対して1〜15重量%である。
例えばステアリン酸アンモンはエマルジョンに対して1
〜5.0重量%が好ましい。
これ等の高級脂肪酸塩は、例えば添加量が少なくても長
時間、高温多湿または温水中等に放置すると合成皮革の
表皮層を通してブリード現象を起し、表面が白色化し合
成皮革の商品価値を著しく低下させるものである。
架橋剤としては、当業界で一般的に使用されているもの
で、例えばメチロールメラミン、メチロールエチレン尿
素、メチロール尿素およびそれ等の初期縮合物等を挙げ
ることができ、所望によってはこれ等に通常使用されて
いる触媒、例えば有機アミンまたは金属系等を併用する
こともできる。
その他エポキシ樹脂、例えばビスフェノールAとエピク
ロルヒドリンより合成されるエポキシ樹脂のエマルジョ
ン、サらにエチレンクリコール、フロピレングリコール
、グリセリン、トリメチロールプロパン等の脂肪族ポリ
オールのポリグリシジルエーテル化合物も使用すること
ができ、これ等も所望によっては当業界で周知である脂
肪族ポリアミン、芳香族アミン等のアミン系硬化剤と併
用することもできる。
これ等の架橋剤の添加量は、エマルジョン樹脂に対して
2〜15重量%で、好ましくは3〜8重量%である。
さらに触媒や硬化剤は熱処理条件や種類により適量添加
する。
エマルジョン機械発泡層を形成させるためには、エマル
ジョンに適度の粘度が必要であり、コーティング適性か
らは5000〜50000psで、好ましくは8000
〜2 0 0 0 0 ps の範囲で、増粘剤を添加
することによって、所望の粘度に調整する。
増粘剤としては、水溶性高分子またはアルカリ可溶型ア
クリル酸系エマルジョンが使用され、例エハメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ホリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリアクリル酸共重合エマルジョン等が使用さ
れる。
好ましくは、少量添加で増粘効果が得られやすいポリア
クリル酸共重合エマルジョンがよい。
その他、顔料を予め水に分散した着色剤や炭酸カルシウ
ム、クレー、タルク等の充填剤を併用する。
合成皮革の基材としては綿、レーヨン、ナイロン、エス
テル等の天然繊維、再生繊維、合成繊維の織布、不織布
さらには表面起毛したもの等が使用される。
合成皮革の製造法としては、離型性支持体を使用する転
写法と基材に直接塗布してい《直接コーティング法の二
つに犬別でき、いずれの方法においても所期の目的を達
成することができる。
転写法としては、本発明に基づくウレタン樹脂を離型紙
上に50〜300グ/m・wet塗布し、50〜120
℃で1〜5mVl乾燥して5〜30μの厚みのフイルム
を形成させる。
このようにして得られた表皮層の上にエマルジョンに起
泡剤、架橋剤、増粘剤等を配合し、機械的に空気を微細
に混入して容積を2〜5倍に発泡させた発泡エマルジョ
ン樹脂を50〜500グ/ m2wet塗布し、50〜
150℃で2〜100mul乾燥した後、直ちに基材を
載置圧着し50〜150℃で2〜10―乾燥し熱処理し
て冷却後離型紙を剥離する。
または、発泡エマルジョン樹脂を表皮層を形成した離型
紙上に塗布し、50〜150℃で2〜10mvt乾燥熱
処理後、接着剤を発泡層上または基材に塗布し、貼合せ
、さらに乾燥、冷却後、離型紙を剥離することによって
得られる。
また、必要であれば離型紙剥離後、表皮層の上にグラビ
アプリント等で柄付けすることもある。
直接コーティング法としては、基材に直接にまたは基材
を撥水処理したものの上に、エマルジョン樹脂に起泡剤
、架橋剤、架橋触媒、硬化剤、増粘剤場合によっては着
色剤、充填剤等を配合し、機械的に空気を微細に混入し
て、容積を2〜5倍に発泡させた発泡エマルジョン樹脂
を100〜1 0 0 0 ?/ rrjwet塗布し
、50〜150℃で2〜10mvl乾燥し熱処理して発
泡層を形成させる。
その後、本発明に基づくウレタン樹脂を発泡層の上に、
30〜2 0 0 ? / m”wet塗布し、50〜
120℃で1〜51ni!t乾燥して合成皮革を得る。
必要であれば、その上にアクリル樹脂、アミノ酸樹脂、
アルコール可溶型ポリアミド樹脂等を塗布し、表面タッ
チを変えることもできる。
さらにエンボスロールによる絞付けや揉み工程などを入
れて天然皮革降の外観を出すことができる。
本発明に係る素材を使用して得られた合成皮革は、非常
にソフトでボリューム感があり、天然皮革様の外観を有
する。
さらに得られた合成皮革は高温多湿に長時間放置しても
、或いは水に浸漬しても起泡剤のブリード現象は認めら
れなく、商品価値の高い合成皮革を製造し得るものであ
る。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
等の例に限定されるものではない。
なお、実施例中の部は重量部を示す。
実施例 1 分子量2000のポリテトラメチレンアジペート150
部、ネオペンチルグリコール35部、4・4′−ジフエ
ニルメタンジイソシアネート101、3部をジメチルホ
ルムアミド中で窒素気流下に75〜85℃で反応させ、
粘度上昇につれてジメチルホルムアミドを追加、最終的
にジメチルホルムアミド668部を加えて、樹脂濃度3
0%、粘度500ps(20℃)の均一透明な表皮層用
のウレタン樹脂を得た。
(表皮層用ウレタン樹脂) 上記で得た表皮層用ウレタン樹脂100部に着色剤20
部、希釈溶液としてメチルエチルケトン20部を加えて
均一になるまで攪拌脱泡後、離型紙(サンリリースAR
−22、旭ロール社製)上に1 0 0 tiI/ m
jwet塗布し、120℃で3分間乾燥し表皮層を形成
させる。
発泡層用エマルジョン樹脂としてニカゾールFX−45
5(日本カーバイト工業株式会社アクリルエマルジョン
)50部、レサミンW( 犬日精化工業株式会社製ウレ
タンエマルジョン)50部に架橋剤としてスミテツクス
レジンM−3(住友化学工業株式会社製メチロールメラ
ミン)5部、スミテツクスアクセレーターACX(住友
化学工業株式会社製アミン系触媒)0.5部、起泡剤と
してステアリン酸アンモン(25%品)5部、増粘剤と
してポリビニルピロリドン(30.%水溶液)を2部添
加配合し、マヨネーズミキサーで攪拌し2.8倍に発泡
したものを、予め作成してある表皮層を形成した離型紙
上にナイフコーターで250? / rn″wetで塗
布し、直ちにメリヤス基布を載置圧着して50゜Cで5
分間乾燥し、150℃で3分間熱処理して冷却後、離型
紙を剥離したところ、天然皮革様の柔軟な衣料用合成皮
革が得られた。
この合成皮革を70℃、95%RHの状態で二ケ月間放
置してもブリート現象は認められなかった。
実施例 2 実施例10表皮層を形成した離型紙を使用し、発泡層用
エマルジョン樹脂としてニカゾールFX一457(日本
カーバイト工業株式会社製アクリルエマルジョン)10
0部に架橋剤としてトリメチa−ルプロパントリグリシ
ジルエーテル5部、硬化剤としてジエチレントリアミン
2部、起泡剤としてベヘニン酸アンモン(25%品)2
.5部、ステアリルアルコール硫酸エステルナトリウム
2.5部、増粘剤としてアクリル酸共重合エマルジョン
3部を配合し、マヨネーズミキサーで260倍に発泡し
て、表皮層を形成した離型紙上に塗布し、直ちに綿起毛
布を載置圧着し100℃で5分間乾燥、120℃で2分
間熱処理、冷却後、離型紙を剥離、揉みしぼを入れたと
ころ天然皮革用の小じわを有する袋物用合成皮革が得ら
れた。
この合成皮革は20℃の水に3時間浸漬しても、ブリー
ド現象は認められなかった。
実施例 3 分子量2000のポリエチレンアジペート100部、分
子量1000のポリテトラメチレンエーテルグリコール
50部、ネオペンチルグリコール15部、■・4−ブタ
ンジオール5部、4・4l−ジフエニルメタンジイソシ
アネー}74.3部を秤取し、ジメチルホルムアミド中
で窒素気流下、75〜85℃で反応させ、粘度上昇につ
れて、ジメチルホルムアミド及びメチルエチルケトンで
希釈し、最終的にジメチルホルムアミド:メチルエチル
ケトンー70 : 30の溶剤組成で樹脂濃度30%、
粘度4 0 0 ps ( 2 0℃)の均一透明な
表皮層用のウレタン樹脂を得た。
上記で得られた表皮層用ウレタン樹脂100部に、着色
剤としてセイ力七ブンEカラー(犬日精化工業株式会社
製バッチ着色剤)を15部、希釈溶剤としてメチルエチ
ルケトン30部を加え、均一になるまで攪拌脱泡後、離
型紙(サンIJ IJ−スAA−22旭ロール社製)上
に120?/m2wet塗布し、110℃で3分間乾燥
し表皮層を形成させた。
発泡層用エマルジョン樹脂としてレザミンW(犬日精化
工業株式会社製ウレタンエマルジョン)100部に起泡
剤としてステアリン酸アンモン(25%品)5部、架橋
剤としてビスフェノールA型エポキシエマルジョン(6
0%品)6部、硬化剤としてテl・ラエチレンペンタミ
ン2部、増粘剤としてアクリル酸共重合エマルジョン(
35%品)3部を添加しマヨネーズミキサーで23倍に
発泡し、表皮層を形成した離型紙上に塗布し直ちにナイ
ロントリコットを載置圧着し、100℃で5分間乾燥し
、120℃で2分間熱処理した後冷却し離型紙を剥離し
たところ、風合のソフトな衣料用の合成皮革が得られた
実施例 4 発泡層用エマルジョン樹脂としてレザミンW(犬日精化
工業株式会社製ウレタンエマルジョン)50部、ニカゾ
ールFX−455(日本カーバイト工業株式会社製アク
リルエマルジョン)50部に起泡剤としてステアリン酸
アンモン(25%品)5部、ステアリン酸アミドアルキ
ルスルホン酸ナトリウム(20%品)2部、架橋剤とし
てスミテツクスレジンM−3(住友化学工業株式会社製
メチロールメラミン)3部、ペンタエリスリトールトリ
グリシジルエーテル2部、硬化触媒としてトリエチレン
テトラミン1部、着色剤としてセイカセブンWカラー(
犬日精化工業株式会社製水系着色剤)2部、充填剤とし
て炭酸カルシウム10部、増粘剤としてポリビニルピロ
リドン(30%水溶液)2部を添加配合し、マヨネーズ
ミキサーで3.5倍に発泡、予めシリコン系または弗素
系撥水剤で撥水処理を行ったテトロン/レーヨン=35
/65の織布土に300グ/m’wetで塗布し、50
℃で7分間乾燥し、135℃で3分間熱処理して基布土
に発泡層を形成させた。
実施例3で製造した表皮層用ウレタン樹脂100部に着
色剤としてセイカセブンUSTカラー(犬日精化工業株
式会社製ポリウレタン樹脂用着色剤)を15部、希釈溶
剤としてメチルエチルケトン30部を加え、均一になる
まで攪拌、脱泡後、発泡層を形成させた基布土に809
/m”wet塗布し、100℃で2分間乾燥し、さらに
その上にウレタン系の仕上げ剤グラビアプリント塗布し
、乾燥した後揉み加工したところボリューム感のある袋
物用の合成皮革が得られた。
この合成皮革を70゜C195%RHの状態で二ケ月間
放置してもブリード現象は認められなかった。
実施例 5 発泡用エマルジョン樹脂としてレザミンW(犬日精化工
業株式会社製ウレタンエマルジョン)100部に起泡剤
としてステアリン酸アンモン5部、架橋剤として1・リ
メチロールプロパンジグリシジルエーテル3部、スミテ
ツクスレジンM−3(住友化学工業株式会社メチロール
メラミン)3部、硬化触媒としてスミテツクスアクセレ
ーターACX(住友化学工業株式会社製アミン系触媒)
0.3部、増粘剤としてアクリル酸共重合エマルジョン
(35%品)2.5部を添加配合しマヨネニズミキサー
で1.9倍に発泡し、実施例1で得られた表皮層を形成
した離型紙上に2 0 0 ? / mjwet塗布し
、50℃で5分間乾燥し、130℃で3分間熱処理して
発泡層を形成させた。
さらに、当業界で周知の二液型ウレタン接着剤を発泡層
上に100P/m″wet塗布し、直ちに綿メリヤスを
圧着し120℃で3分間乾燥させた後、冷却し離型紙を
剥離して得られた合成皮革は柔軟性に優れたものであっ
た。
比較例 以上の実施例1〜5までの比較のため、次のような表皮
層ウレタン樹脂を合成し、他は実施例1〜5のエマルジ
ョン発泡合成皮革と同じ製造法で作成した合成皮革との
ブリード比較試験をした結果を表−1に示す。
〔比較試験用表皮層ウレタン樹脂の合成〕分子量200
0のポリテトラメチレンアジペート150部、1・4−
ブタンジオール12部、4・4′−ジフエニルメタンZ
′イソシアネート52.1部を秤取し、ジメチルホルム
アミド中で窒素気流下75〜85℃で反応させ、粘度上
昇につれてジメチルホルムアミドを追加、最終的にジメ
チルホルムアミド500部を加えて、樹脂濃度30%、
粘度580ps(20℃)の均一透明なブリード試験比
較用の表皮層ウレタン樹脂を得た。
なお、比較試験はこの表皮層を使用し各実施例と同様の
方法で合成皮革を製造したもので実施例1、2、3、4
、5に対応して比較例1、2、3、4、5とする。
−207−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ウレタン樹脂表皮層、エマルジョン樹脂機械発泡層
    及び基材等により構成される合成皮革の製造法において
    、基材の上にウレタン樹脂表皮層を形成し、該表皮層に
    使用するウレタン樹脂がポリヒドロキシ化合物、有機ジ
    イソシアネ−1・及び鎖伸長剤を主成分とする高分子量
    ウレタン樹脂であって、その鎖伸長剤として下記一般式
    (A,lで示される側鎖に少なくとも一個以上のアルキ
    ル基を有するジオール化合物を使用し、その上にエマル
    ジョン樹脂機械発泡層を塗膜することを特徴とする合成
    皮革の製造法。 一般式〔A〕 (式中nはOまたは1〜6の正の整数 R1、R2、R3、R4、R5、R6は水素または炭素
    数1〜4のアルキル基を示し、R1〜R6のうち少なく
    とも一個以上はアルキル基である)。
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