JPS596932B2 - 流体処理装置 - Google Patents

流体処理装置

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JPS596932B2
JPS596932B2 JP12201975A JP12201975A JPS596932B2 JP S596932 B2 JPS596932 B2 JP S596932B2 JP 12201975 A JP12201975 A JP 12201975A JP 12201975 A JP12201975 A JP 12201975A JP S596932 B2 JPS596932 B2 JP S596932B2
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JP
Japan
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yarn
fluid
fluid treatment
nozzle
roller
Prior art date
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JP12201975A
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JPS5246116A (en
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清 今井
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は糸条を流体処理するための装置、特に高速で紡
出した合成重合体糸条を処理するためのノズルの改良に
関する。
一般に、高速で紡出される合成重合体糸条の流体処理装
置において、3 0 0 0 m/yniyt以上の高
速で紡出される糸条に流体処理を施す場合、流体処理ノ
ズルより噴射される流体の流れによって、紡糸性が著し
く害される。
すなわち、噴出流体が直接糸条を乱すことと、噴出流体
が糸条と速度規制用ローラ(以下ゴデットローラという
)との間の摩擦力を低下させることで間接的に糸条を乱
すことに起因している。
この糸条の乱れは、パック面の汚れの増加および糸斑の
悪化を生じさせ、また、オイリングローラ上での糸条束
の幅が変動することでオイル付着斑を発生させる。
従来、糸条の乱れをな《す流体処理装置としては、まず
、ゴデットローラの前方に設けられている流体処理ノズ
ルをゴテットローラの後方へ配置するようになしたもの
が用いられた。
しかしながら、この流体処理装置では、噴出流体が直接
糸条を乱すことに起因する糸条の乱れを無《すととがで
きてある程度役立つものであったが、流体処理ノズルか
ら噴射された流体が糸条に沿って通行し、糸条とゴデッ
トローラとの摩擦力を低減せしめるので、前述の間接的
な糸条の乱れを無《すことができないものであった。
すなわち、最初のゴデットローラと次のゴデットローラ
との間にノズルを配置した流体処理装置では、噴出流体
によって最初のゴデツ}o−ラと糸条との間の摩擦力が
低下し、これとともに次のゴデットローラと糸条との間
の摩擦力もまた低下し、糸条と各ゴデットローラとの接
触力が実質的に著しく低下するので、糸条の速度規制が
充分に行なえなくなる。
さらに、糸条とゴデットローラとの接触力の低下は紡出
速度が高《なるほど顕著になり、3 0 0 0 m.
/mvLを越えた速度範囲では速度規制は不十分となり
、ゴデソトローラ上の糸ゆれが増加して、糸条が乱れ、
紡糸の歩留りが著し《損われ、また、糸斑の悪化原因と
なる。
次に、前述の流体処理装置を改良したものとして、各ゴ
デ:ットローラと流体処理ノズルとの間隔を大きくした
ものが用いられた。
これによれば、噴出流体による糸条と各ゴデットローラ
との間の摩擦力の低下が減少するので間接的な糸条の乱
れは減ずることになるが、最初のゴデットローラと次の
ゴデソトローラとの間隔が大きくなるために糸掛けの作
業性が損われ、また、場所をとることになり、さらに、
それにともなって糸条の紡出巻取り工程における他の装
置を調整し直す必要が生ずる。
また、前述の2つのゴデットローラの機械的連動が困難
となる。
本発明はこのような点に鑑みなされたものであり、2つ
のローラを結ぶ直線状糸道の間に設置された流体ノズル
と、該流体ノズルの入口および出口端部より糸道方向に
前記2つのローラに向けて2CrI′L以上離れた位置
に糸道に交差して設けられ、前記流体ノズルの入口およ
び出口側に糸条の通過孔を有する2つの遮蔽板とを備え
、流体ノズルから噴出する流体を遮蔽し、前記ローラと
糸条との間の摩擦力の低下を防止するようになしたこと
を特徴とする流体処理装置である。
次に、本発明の一実施例を図面によって以下説明する。
第L2図において、1は口金であり、ここから糸条Yが
溶融吐出される。
2はオイリング装置であり、図示していない冷却装置に
よって冷却固化された糸条Yにオイリングを施すような
されている。
3,4は1対のゴデットローラであり、紡糸速度を規制
するようになされている。
5はフリクションローラであり、巻取りドラム6に糸条
Yを巻き付けるときに巻取りドラム6と接触することで
巻取りドラム6を回転駆動するようなされている。
1対のゴデットローラ3,40間には、第1図の従来の
装置においては流体処理装置7が設けられ、第2図の本
発明の装置においては流体処理装置79J−設けられて
おり、糸条Yに流体処理を施すようなされている。
この流体処理装置7,7′は流体処理ノズル8とこの流
体処理ノズル8を支持固定するホルダー9とからなり、
さらに本発明の流体処理装置7′では、流体処理ノズル
80両端より糸道方向に2cm以上離れたホルダー9上
に糸道に交差するよう一対の遮蔽板10が設けられてい
る。
この遮蔽板10には、第3図に示すように、スリット状
のガイド11が形成されており、糸条を通過させ、かつ
、糸掛けを行ないやす《するようなされている。
本発明の作用について述べる。
第1,2図において、口金1より溶融吐出された糸条Y
は、冷却装置で冷却固化され、オイリング装置2でオイ
リングを施される。
その後、オイリングを施された糸条Yは、一対のゴデッ
トローラ3,4に掛け渡されて速度規制をなされ、巻取
りドラム6に送られる。
巻取りドラム6に送られた糸条Yは、フリクションロー
ラ5と巻取りドラム6どの間に挾まれながら巻取りドラ
ム6上に巻取られる。
このような紡出糸条Yの巻取り工程において、1対のゴ
デットローラ3,40間に取り付けた流体処理装置7,
7′を作動し、その流体処理ノズル8によって糸条Yに
流体処理を施す。
この流体処理装置7,7′において、遮蔽板10がある
場合とない場合の糸条Yとゴデットローラ3,4との摩
擦力への影響を以下説明する。
まず、第1図に示すように、流体処理装置7に遮蔽板1
0がない場合では、流体処理ノズル8より糸条Yの流体
処理のために噴射した流体は、図中の矢印で示す方向に
噴出し、糸条Yに沿ってゴデットローラ3,4に吹き付
く。
このため、糸条Yはゴデットローラ3,4上で浮き上が
り、糸条Yとゴデットローラ3,4との摩擦力が低下す
る。
この摩擦力の低下は紡糸速度を規制するゴデットローラ
3,40機能を低下させ、特に3000m /mjn以
上で高速紡糸を行なう際にはその機能の低下が著しい。
次に、第2図に示すように、流体処理装置7′に遮蔽板
10がある場合では、流体処理ノズル8より糸条Yの流
体処理のために噴射した流体は、遮蔽板10にさえぎら
れて、図中の矢印で示す方向に噴出する。
この際、この遮蔽板10には、第3図に示すように、糸
条Yを通過させるに適当な大きさのスリット状のガイド
11が設けられているため、糸条Yのみ通過し、噴出し
た流体が直接ガイドローラ3,4へ行かないように作用
する。
このため、糸条Yはゴデットローラ3,4上で浮き上が
ることがなく、糸条Yとゴデットローラ3,4との摩擦
力は流体処理装置7′から噴出した流体によって影響さ
れることがない。
このことは、3ooom/mvt以上で高速紡糸を行な
う際にも全《同様のことである。
なお、前述の実施例において流体処理ノズル8と避蔽板
10との間の距離を2儂以上としたのは、24J未満で
は遮蔽板10に形成したヌリット状のガイド11によっ
て糸条Yの振動がさえぎられ、そのために流体処理の効
果が損われるからである。
また、本発明に用いられる遮蔽板10の大きさ、材質な
どは、本質的に他のトラブルをともなうことな《遮蔽す
る効果のあるものであれば、如何なるものであってもよ
い。
また、本発明に用いられる遮蔽板10は、必ずしも噴射
流体全部をさえぎる必要はな《、例えば70deの紡出
糸Yに対してはガイド11のスリット幅を2mm、遮蔽
板10の寸法を2cm×2clIL四方のものとしても
十分である6また、本発明に用℃・られるガイド11の
スリット幅は、流体処理ノズル8における糸条通路径の
2倍以下に抑さえることが好ましい。
なぜならば、2倍以上としたときには、遮蔽板10と走
行糸条Yの相対位置を考慮して、糸条Yをガイド11の
スリットの一方にかたよらせるか、あるいはスリットを
介し糸条Yを屈曲させるようにする必要が生じることが
多い。
なお、本発明に適用できる流体処理手段としては、旋回
流処理、乱流流体処理等が挙げられる。
特に、本発明が効果的なのは2kg以上の高圧流体を噴
射する流体処理である。
また、本発明においてはゴデットローラ4は必らずしも
必要でなく、この場合には、遮蔽板10はゴデットロー
ラ3側にのみ設ければ足りる。
以上述べたように、本発明に係る流体処理装置7′を用
いれば、合成重合体糸条Yを高速で紡出しても糸条Yは
乱れず、紡糸性が向上するが、その具体的効果例を以下
述べる。
ナイロン6(〔η)−1.05)を3500m/ml7
2の高速で紡糸し、70デニールの糸条Yを得るのに、
従来の流体処理装置7および本発明に係る流体処理装置
7′を第1,2図に示すように用いて行なった。
この場合の流体処理ノズル8としては、糸道通路2mm
の乱流流体処理ノズル8を用い、圧空圧10kg/ff
lの乱流流体処理を施した。
また、本発明に係る流体処理装置7′においては、避蔽
板10と流体処理ノズル8との間の距離(以下lと表わ
す)をIcm、2CIn、3ぼと変え、tた、避蔽板1
0のガイド11のスリット幅を流体処理ノズル8におけ
る糸道通路径と同じ2朋とした。
このとき、得られた糸条Yの糸斑およびインターレース
度は、次表に示す結果となった。
すなわち、テヌ} /16 3、40本発明に係る流体
処理装置7′では、糸斑が06%、インターレース度が
27、28ケ/mであり、流体処理効果は十分であり、
かつ、糸斑も良好であった。
また、テス} /16 1の従来の流体処理装置7では
、糸斑が1.2%と悪かった。
また、テスト磨2の本発明に係る流体処理装置7′であ
って本発明の構成要件であるlの長さにおいて異なる装
置では、糸斑は0,6%と良かったが、インターレース
度が15ケ/mと悪く、流体処理効果が十分でなく、他
のものより劣っている。
以上説明したように本発明によれば、合成重合体を3
0 0 0 m/miyt以上の高速で紡糸したその高
速紡出糸に、紡糸性を害することなく流体処理を施すこ
とが可能となって、生産性および品質性を同時に向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の流体処理装置を示すその概略断面図、第
2図は本発明に係る流体処理装置の一実施例を示すその
概略断面図、第3図は第2図のA−A’矢視拡犬図であ
る。 Yは糸条、3は第1ローラ、4は第2ローラ、8は流体
ノズル、10は遮蔽板、11は通過孔である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2つのローラを結ぶ直線状糸道の間に設置された液
    体ノズルと、該流体ノズルの入口および出口端部より糸
    道方向に前記2つのローラに向けて2Crrt以上離れ
    た位置に糸道に交差して設けられ、前記流体ノズルの入
    口および出口側に糸条の通過孔を有する2つの遮蔽板と
    を備え、流体ノズルから噴出する流体を遮蔽し、前記ロ
    ーラと糸条との間の摩擦力の低下を防止するようになし
    たことを特徴とする流体処理装置。
JP12201975A 1975-10-09 1975-10-09 流体処理装置 Expired JPS596932B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12201975A JPS596932B2 (ja) 1975-10-09 1975-10-09 流体処理装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP12201975A JPS596932B2 (ja) 1975-10-09 1975-10-09 流体処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5246116A JPS5246116A (en) 1977-04-12
JPS596932B2 true JPS596932B2 (ja) 1984-02-15

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