JPS596858Y2 - 移動式バスケツト用バツクボ−ルド支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、転倒防止用として着脱自在のカウンタウェ
イトを具備する移動式バスケット用バックボールド支持
装置に関する。

本考案を実施する移動式バスケット用バックボールド支
持装置の一例を図面に示したので、これを今説明すると
第１図，第２図において、バスケット１を取り付けたバ
ツクボード２をバックステー３及び水平アーム４で支持
し、水平アーム４の基端部を上位の架台５上にほぼ直立
する前後の支柱６，７で支持する構戊とされている。

架台５の水平アーム４及び前後の支柱６，７は平行四辺
形の各頂点に位置する軸８・・・・・・で折りたたみ自
在に構或し、基端を架台５上にピン９で連結した起伏用
ジャッキ１０の出力端を前側の支柱６にピン１１で連結
している。

架台５は、ジャッキ１２で直接、及び連接棒１３を介し
て間接に回動されるクランク１４，１５とピン１６，１
６で平行移動として昇降自在に連結し、以て下位の架台
１７と連結されている。

図中１８は下位の架台１７の下面に取り付けた移動用車
輪、１９．１９は上位の架台５を支える起伏自在の支柱
、２０．２１は下位の架台１７の下面に設置した昇降調
節可能な前後の床上固定装置である。

この移動式バスケット用バックボールド支持装置は、移
動用車輪１８．１８によって床２２上を任意所望の位置
に自在に移動せしめ、前後の床上固定装置２０．２１を
下降操作して移動用車輪１８．１８を浮かせて位置を固
定し使用に供しめるものである。

しかるに、バックボールド２及びバスケット１が架台１
７を支える移動用車輪１８又は床上固定装置２０．２１
の前方に高く長く突出しているため、その突出部分の自
重によるいわゆる転倒モーメントが大きく作用し、これ
に大きく打ち勝つ反作用モーメントを与えなければ使用
上の安定性、安全性が得られない。

この考案は、上記反作用モーメントを合理的に付与する
ことを目的としてなされたものである。

次に、この考案を図示の実施例により説明する。

第１図と第２図において、図中２５．２５は下位の架台
１７の下面の後方側（第１図の略左側半分）に支持片２
６．２６により所定の間隔をあけてほぼ平行に、かつ、
後記カウンタウェイトのガイドローラ高さより若干高い
位置に略水平に固定して設置した１対のガイドレールで
ある。

１対のガイドレール２５．２５は、断面Ｌ形状であり（
第２図）、その水平面部が内向きに向き合う配置で設置
されている。

１対のガイドレール２５．２５は、その人口部２５ ａ
を、第３図に示すとおり、約１５゜前後の角度の登り傾
斜部に形或し、その始端（第３図左端）の高さを、後記
カウンタウェイトのガイドローラ高さより若干低い位置
となるように構或されている。

また、ガイドレール２５の奥端近くの位置に、ガイドロ
ーラがはまる凹嵌部２７を形成している。

次に、第４図は、ギ押し台車として構或したカウンタウ
ェイト３０を示す。

即ち、中にコンクリート等の重量材を充填した平版状で
大重量（約２５０〜３００ ｋｇ程度）の本体３１の下
面に移動用車輪として固定車輪である前輪３２、及び自
在キャスタである後輪３３．３３を取り付け、両側面部
（前後進方向に平行な側面）の前後に垂直方向及び水平
方向のガイドローラ３４．３５の対を２対設置し、背面
部には直立する■状の手押しハンドル３６を取り付けて
構或されている。

なお、カウンタウェイト３０において、垂直方向のガイ
ドローラ３４下面までの床上高さは、Ｌ形断面のガイド
レール２５における水平面部上面までの床上高さよりも
若干低く構威されている。

上記構戊の移動式バスケット用バックボールド支持装置
は、これを床２２上の所望位置へ移動する場合は、カウ
ンタウェイト３０と分離した状態で各々別々に軽く、即
ち走行抵抗の小さいものとして移動する。

そして、移動式バスケット用バックボールドの使用位置
が決まり、その位置を固定したとき、カウンタウェイト
３０を手押しして、その両側面部のガイドローラ３４．
３５を１対のガイドレール２５．２５に合せて架台１７
の下にその後方側から押し込む。

しかるときは、水平方向のガイドローラ３５ ．３５が
Ｌ形断面のガイドレール２５．２５の垂直面部内側に当
ることとなってカウンタウェイト３０の押し込み方向が
案内される。

それと同時に垂直方向のガイドローラ２４は水平面部上
に乗って走ることとなり、特にガイドレール２５の入口
部２５ａの始端はガイドローラ３４下面までの床上高さ
より若干低く構威されているので、カウンタウエイ｝
３０は単に押すだけにガイドレール２５の入口部２５
ａの登り傾斜を円滑に進入し、入口部２５ ａの登り傾
斜を登りきった位置で勿ウンタウェイト３０の前輪３２
，後輪３３が床２２から浮上してその全重量がガイドレ
ール２５を通じて架台１７へ負荷し、その全重量が転倒
モーメントに大きく打ち勝つ反作用モーメントを与える
ところとなり、移動式バスケット用バックボールドの安
定性，安全性を飛躍的に高めることができる。

なお、一定のストローク押し込んだカウンタウェイト３
０は、その前側のガイドローラ３４がガイドレール２５
の凹嵌部２７へ落ち込み、その位置が一応拘束される。

カウンタウェイト３０は、必要によりハンドル３６を介
して引き抜けば簡単に架台１７から分離して別々の取扱
いが可能となる。

上述のとおり、この考案の移動式バスケット用バックボ
ールド支持装置は、転倒モーメントに対する反作用モー
メントを、カウンタウェイトの着脱により必要に応じて
付与することができる。

従って、移動式バスケット用バックボールド支持装置の
床上の移動は軽く行ない、使用位置においては十分大な
る反作用モーメントによって安定性，安全性を高らしめ
る効果を奏するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図はこの考案の実施例である移動式バスケ
ット用バックボールド支持装置の側面図と正面図、第３
図は同前の要部説明図、第４図は力ウンタウェイトの斜
視図である。 １７・・・・・・架台、２５ａ・・・・・・入口部、２
５・・・・・・ガイドレール、３４ ． ３５・・・・
・・ガイドローラ、３２・・・・・・前輪、３３・・・
・・・後輪、３０・・・・・・カウンタウェイト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 移動式バスケット用バックボールド支持装置において、
   架台の下側に、入口部を適度の登り傾斜としたガイドレ
   ールを、後記カウンタウエイのガイドローラ高さより若
   干高い位置に略水平に対向設置し、他方前記１対のガイ
   ドレールに乗るガイドローラを側面に有し、下面に移動
   用車輪を有するカウンタウェイトを、そのガイドローラ
   を前記ガイドレールに乗せて着脱自在に積載して或る移
   動式バスケット用バックボールド支持装置。