JPS596678Y2 - コンバインにおける籾袋支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンバインにおける籾袋支持装置に関する。

すなわち、籾タンクの下部における籾出口筒に上部開口
を合致させる籾袋を籾受棒により吊持して籾受台上で籾
受けができるよう構或するコンバインにおいて、籾受時
にその籾袋が風等によって籾受台上より外れたり籾出口
筒から外れたりすることのないよう支持することができ
、籾袋の交換時には邪魔にならない状態にしておくと共
に補助籾受台上に立つ補助作業者の安全用把持部となる
押さえ体を設けることによって簡単な構造にして好適に
実施できるよう提供するものである。

以下、図面に示す実施例について説明する。

第１図はコンバインの側面図を示し、クローラ５に支持
される機体の左側前部には刈取搬送部６を、その後方に
脱穀部７をそれぞれ装設し、機体の右側前部におけるス
テップ８上の前後には操縦コラム９とシ一ト１０を装設
し、シ一ト１０の後方にはエンジン部１１を装設して構
戊する。

また、エンジン部１１の後方における上部には籾タンク
Ａを装設するが、籾タンクＡの下部には機体前後方向に
３個、横方向に２個ずつの合計６個の籾出口筒１を垂設
し、各籾出口筒１を挾むように２本の籾受棒３，３を機
体側方に向けて水平状に延設し、両籾受棒３，３に挿通
する従来形籾袋２の上部開口を籾出口筒１に合致させて
籾受けができるようにし、籾袋２の下部を支受する籾受
台４の外側には補助籾受台４ａを回動可能に連設して構
或する。

Ｂは杆製の押さえ体で、該押さえ体Ｂの両端側部１２．
１２を屈折して全体を長コ字状に形成し、その両端側部
１２．１２の先端には直交方向の短い筒金１３．１３を
それぞれ固着し、籾出口筒１より上方となる籾タンクＡ
の機体前後方向両端部の位置には機体前後方向に向けた
支軸１４．１４をそれぞれ突設し、両支軸１４．１４の
基部に両筒金１３．１３を回動自由に嵌合し、支軸１４
．１４には座板１５，１５およびスプ１ノング１６を嵌
挿して、支軸１４．１４の先端におけるねじ１４ ａ
，１４ ａにはナット１７を螺合しスプリング１６の弾
圧により押さえ体Ｂがブレーキをかけられながら支軸１
４．１４中心に回動できるように構戊するか、支軸１４
．１４中心に回動させる押さえ体Ｂを上方に移動すると
第１図〜第３図に実線で示す如く籾受棒３より高位で籾
タンクＡから外側方に突出し、また、下方に移動すると
籾袋２の取外し側における上方の面に接触して支持でき
るように取付け構或する。

しかして、コンバイン作業時には、大形となる籾タンク
Ａの６個の籾出口筒１に合致させる各籾袋２を籾受棒３
，３に挿通し吊持してそれぞれ籾受けを行なうが、とく
に１人で運転する場合には、押さえ体Ｂを支軸１４．１
４中心に回動させて下げると第３図において仮想線イで
示すように下がって、機体の外側における３個の籾袋２
の取外し側における上方の面に接触して支持する状態と
なり、籾袋２が風等によって籾受台４上より外れたり籾
出口筒１から外れたりすることのないように押さえ体Ｂ
により支持しておくことができる。

また、籾袋２の交換作業に際しては、押さえ体Ｂを握っ
て上方に回動させると、籾受棒３より高位となり、押さ
え体Ｂに邪魔されることなく籾袋２の交換を行なうこと
ができる。

また、運転者の他に補助作業者を従事させる場合は補助
作業者は補助籾受台４ａ上に立って籾袋の交換を行なう
が、このときには押さえ体Ｂを下方に移動して籾タンク
Ａがら外側方に突出する状態にして補助作業者の安全用
把握部として用いる。

このように本考案は、籾タンクＡの下部における籾出口
筒１に上部開口を合致させる籾袋２を籾受棒３により吊
持して籾受台４上で籾受けができるよう構或する−コン
バインにおいて、前記籾タンクに上下に移動可能な押さ
え体Ｂを装設し、この押さえ体Ｂが下方に移動したとき
は籾タンクＡ側に近づいて籾受棒３に吊持する籾袋２の
取外し側面に接触し、上方゜に移動したときは籾タンク
Ａがら外側方に突出して安全用把握部となるよう構威し
たから、籾受時には押さえ体Ｂを下方に移動して外側方
から籾袋２に接触させ支持しておくと風等によって籾袋
２が籾受台４上がら外れたり籾出）口筒１から外れたり
することのないよう支持して確実良好に籾受けさせるこ
とができ、籾袋２の交換時には押さえ体Ｂを上方に上げ
るだけで邪魔にならない状態にしておくことができ、ま
た、上方に移動して籾タンクＡの外側方に突出した状態
のときはこの押さえ体Ｂは補助作業者の安全用把握部と
なって補助作業者の安全が確保され簡単な構造にして好
適に実施できる特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はコンバインの側
面図、第２図はその一部の斜視図、第３図は要部の背面
図、第４図は一部を破断した押さえ体の部分を示す。 Ａ・・・・・・籾タンク、１・・・・・・籾出口筒、３
・・・・・・籾受棒、４・・・・・・籾受台、Ｂ・・・
・・・押さえ体、２・・・・・・籾袋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 籾タンクＡの下部における籾出口筒１に上部開口を合致
   させる籾袋２を籾受棒３により吊持して籾受台４上で籾
   受けができるよう構戊するコンバインにおいて、前記籾
   タンクＡに上下に移動可能な押さえ体Ｂを装設し、この
   押さえ体Ｂが下方に移動したときは籾タンクＡ側に近づ
   いて籾受棒３に吊持する籾袋２の取外し側の面に接触し
   、上方に移動したときは籾タンクＡから外側方に突出し
   て安全用把握部となる構戊にしたことを特徴とするコン
   バインにおける籾袋支持装置。