JPS596616Y2 - Ｘ線管のタ−ゲツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はＸ線管のターゲットに係る。

例えば分析用のＸ線管のターゲットは、小形高出力とな
し得るよう、ターゲット内に冷却水を流しターゲットの
昇温を防止している。

第１図は従来のターゲットの断面図であり、ターゲット
１を保持する保持部材２は中空円筒状となり、ターゲッ
ト１、ステム３と協働して空洞４を形成している。

空洞４内にはジェットノズル５が同心的に設けられ、ノ
ズル５にはステム３に設けた冷却水供給路６が連通され
、ノズル５と空洞４の形戊する環状の空間はステム３に
設けた冷却水排出路７に連通されている。

冷却水は、ジェットノズル５先端のノズル開口５ａから
ジェット水流として噴出され、ターゲット１の背面に衝
突し空洞４内を下降し、排出路７から排出される。

ターゲット１の背面は前記のジェット水流の衝突により
損耗する。

この損耗はおそらくはエロージョンによるものと推定さ
れる。

本考案は上記の事情に基きなされたもので、ターゲット
背面のジェット水流による損耗を防止することができる
Ｘ線管ターゲットを提供する。

以下、図面につき本考案の詳細を説明する。

第１図と同一部分には同一符号を附した第２図において
、ターゲット１の背面にはステライト（商品名、コバル
ト合金）等の耐エロージョン材料から或るライニング８
を施してある。

上記の如きライニング８を施した本考案のターゲットに
おいては、ターゲットの背面の損耗が防止されるのでタ
ーゲットの寿命を長くすることができる。

さらに、ターゲット背面の耐エロージョン性が向上され
るので、冷却水流量を増加させることができＸ線管の高
出力化が可能となる。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来のＸ線管ターゲットの断面図、第２図は本
考案一実施例の断面図である。 １・・・・・・ターゲット、２・・・・・・保持部材、
３・・・・・・ステム、４・・・・・・空洞、５・・・
・・・ジェットノズル、６・・・・・・冷却水供給路、
７・・・・・・冷却水排出路、８・・・・・・ライニン
グ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷却水を噴射するジェットノズルに対向する背面に耐エ
   ロージョン材から或るライニングを施したことを特徴と
   するＸ線管のターゲット。