JPS5964700A - 高温の金属又はセラミツク表面の処理法 - Google Patents

高温の金属又はセラミツク表面の処理法

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JPS5964700A
JPS5964700A JP17444482A JP17444482A JPS5964700A JP S5964700 A JPS5964700 A JP S5964700A JP 17444482 A JP17444482 A JP 17444482A JP 17444482 A JP17444482 A JP 17444482A JP S5964700 A JPS5964700 A JP S5964700A
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polyalkylene glycol
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Hiroyuki Moriga
森賀 弘之
Masao Uchida
正夫 内田
Koichi Iwashita
岩下 紘一
Hideji Tanaka
秀司 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は200℃以上の高温に維持された金属又はセラ
ミック表面の処理法に関する。更に詳しくは熱分解する
ポリアルキレングリコール乃至りその誘導体を50%(
重量9以上含む潤滑剤系に分子内にフッ素アルキル基と
リン酸乃至はその塩を含有する化合物の少なくとも一種
以上を添加した配合物を200℃以上で常用される金属
又はセラミック表面に適用し、ポリアルキレングリコー
ル乃至はその誘導体を熱分解させながら、全損又はセラ
ミック表面を均一に処理する方法に胸し、その目的とす
るところは熱分解によって生成するスラッジが一定以上
生長し〃)つ堆積しないように金属表面の処理と同時に
スラッジ自体の表面性質を変換する方法を提供すること
にある。
従来、ポリアルキレングリコール類を主体とする潤滑剤
は一般に低い温度下における潤滑性が良好であること、
あるいは比較的温度の高いところでも分解してスラッジ
としてのIA査が他のものに比して少ないところから、
内燃機関用あるいは乾燥機などの潤滑剤として用いられ
ていることは円外のところである。
しかし、ポリアルキレングリコールは一般によく知られ
ているように高うての酸化性に弱く、しかも、多量の酸
化防止剤を使用しても、長時間にわたってその効果含持
続させることができないために1かえって多量のスラッ
ジを生成し、いずれにしても高温下での使用には酎えな
いのが普通である。例えば、空気中で150℃以上で2
4時間加熱すると分解が始まり、温度が高ければ高い程
あるいはポリアルキレングリコールの中でもポリプロピ
レンオキシドの共重合金址が多くなればなる程、分解速
度も早く、分解にともなってスラッジの生成が起シ、シ
たがって潤滑性がいちじるしく阻害されることが知られ
ている。そしてポリアルキレングリコールに限らず、一
般的には、このスラッジの生成によ−って起る不都合を
少しでも軽減するfcめに、例えば金属表面にスラッジ
を付着させないように、金属表面に生成したスラッジを
可溶化そして分散するような添加剤、例えば最近は無灰
高分子添加剤としてラウリルメタアクリレートやジエチ
ルアミノエチルメタアクリレ−1・などの共重合体が知
られている。しかし、との種の方法は常に比較的低い温
度の溶液中に浸漬でれ、且つ極部的、一時的な温度上昇
をともなう用途で砿有効である場合もある。また金属表
面に、通常公知のスルホネート類やホスフェート類など
吸洒脱で被膜し、金属表面にススや樹脂類の沈着を防止
することができるのではないかという示役もある。しか
し、いずれの方法も常時200℃以上の高温で使用され
る用途では、その物自体の熱分解もあり、全くその効果
がみられず、かえってスラッジの生成を著るしく増大す
るばかりか、金属表面へのスラッジの付着を高め、d8
滑性を低下し、いちいち清掃を度々実施しなければなら
ないという不都合を生じるのが普通である。
一方、金属表面の離型性を単によくするという考え方か
らは比較的温度の低い領域ではシリコンオイル、 鉱物
油、 ハラフィンワックス、脂肪酸の訪導体、固体粉末
としてクルクツマイカなどがよ〈離型剤として記載1.
されているが、鉱物油などは、とても2oo℃以上の使
用には耐えないはかりか、発煙が大きく、シかも長時間
経過するとスラッジの生成も大きく、全く実用には耐え
ない。一方、シリコーン油あるいは変性シリコーン油、
フッ素油などは熱安定性があり、且つ高温でも良好な離
型作用を有しているけれども20012以上の温度では
、ゴム状のスラッジになったシ、逐次堆積してその効果
を失効する該スラッジはまたタール状になシ著るしく周
辺を汚染したシ、製品の表面の汚染が大き過ぎ、かえっ
て目的を達成することが難しい場合もしばしばある。そ
の外よく提案されている脂肪酸塩は加水分解や解離およ
び脂肪酸の誘離のために金属表面の場合には廃触の危険
が生じる。例えばイセチオン酸の脂肪酸エステルのより
な化合物は、低温下での離型性という面で良好であると
云われているが200℃以上という高温ではとてもその
化合物をそのまま安定に維持し刻果を持続することは難
しく、分解のため腐触作用が大きくなり、スラッジの生
成さらには遂−的な堆積という面からさけることは難し
い。このように金属表面が200℃以上でスラッジの連
続堆積もなく円滑に常用されることが如何に重大な問題
かを伺い知ることができる。
またさらに近時では、金属表面をテフロンで被膜して異
物が堆積したり付着するのを防止するテフロン焼付によ
る表面処理が知られているが常用は100℃前後が主体
であp、200℃以上ではとてもテフロン処理表面をそ
のまま維持することは困難である。またテフロン被膜は
、耐摩耗性が非常に弱く、すぐに表面に引かき傷が入り
、ましてや200℃以上の温度ではとても実用に耐えな
いという基本的な欠点がある。
本発明者等は200℃以上での実用に際して上述の欠点
のない金属及びセラミック表面の処理法について鋭意研
死した結果、ポリアルキレングリコール乃至はその誘導
体の欠点とされる熱分解性を逆用し生成するスラッジを
金属表面に対して一定以上堆積し、ないような性質に転
換させることに着目した結果、本発明に到達したもので
ある。
即し、本発明は熱分解するポリアルキレングリコールあ
るいはその誘導体の50%(重t)以上と分子内に辰累
数が:う〜20のフッ素アルキル基とリン酸乃至はその
塩(但し、塩としては金属原子、アンモニア、リン酸基
と造塩可能な含窒素アミン化合物)を有する化合物の少
なくとも1a1以上を含有する潤滑剤で200℃以上に
維持された曾属又はセラミック表面を連続的にあるいは
間欠的に処理することを特徴とする高温での金属又はセ
ラミック表面の処理法である。
更にこれについて述べると本発明においてLポリアルキ
レングリコールの熱分解は、堆積的に許容しつつも生成
するスラッジをフッ素化合物の存在により両者から成る
特殊な複合体、すなわち200℃以上の金属表面に対し
て難付着、更には一定以上堆積し力いような性質の複合
体を形成せしめるものである。このようにし2て夾角に
さいして欠点のない金M)表面の保欽ができると共に、
且つアルキレングリコールの熱分解物としての生成する
スラッジにフッ素アルキル基を包含させてスラッジ自体
の表面性質を転換させてしまい、スラッジが生長したり
一つ堆積しないように変換し、かつ高温での金属表面の
朕触性を防止できる。
本発明で用いられる空気中、150℃以上で熱分解する
ポリアルキレングリコールあるいはその誘導体とは既に
周知のもので具体的にはポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、エチレンオキシドとプロピレン
オキシドのランダムあるいはブロックの共重合体である
もちろんこれらのポリアルキレングリコールの片末端あ
るいは両末端はアルキル基などでエーテル、エステル、
チオエーテル、アミンエーテルなどを介して結合されて
いてもよく、この末端基の種類によって、本発明は何等
制限を受けるものではない。すなわち該ポリアルキレン
グリコール乃至はその誘導体は従来公知の方法でエチレ
ンオキシドあるいはプロピレンオキシドさらにはエチレ
ンオキシドとプロピレンオキシドなどを重合又は共重合
して得られる分子量1.000〜15.Of) Oのポ
リエーテル類で普通はアルキレンオキシドと反応できる
ような活性水素を少なくとも1ヶ以上もつ化合物を末端
基として用い容易に製造することができる。すなわち水
酸基ならけ1価〜多価のアルコール;(、カルボキシル
基ならば1塩基性M〜多塩基性酸類。
そしてアミン基であればモノアミノrヒ合物〜多価アミ
ノ化合物などをあけることができるが、本発明ではとく
に末端基やプロピレンオキシドとエチレンオキシドの共
重合比などはとくに限定するものではないが、好1しく
けプロピレンオキシド共重合比率の高いもの根本発明に
は好適である。該ポリアルキレングリコール又はその誘
導体の全肖滑剤中の占める割合は、本発明の効果を得る
ためには、全潤滑剤中50チ(重:t)以上よりなり、
好ましくは70%(重量)以上含有するのがよい。50
チ(重量)未満ではいたずらにスラッジそのもののニル
゛が多くな多すぎるか、添加される種類によっては20
0℃以上の温度で発塩したシタール状のものが多くなシ
、金属又はセラミック表面の汚染がひどくなり、そのた
めにその周辺を汚染したシ製品そのものの汚染が激しく
なp不都合を生じる。
したがって本発明では200℃以上で熱分解してもでき
るだけ穀小のスラッジしか生成しないような組成が特に
好ましい。したがってこの点から格別にすぐれた効果は
200℃v上の温度でスラッジ生成tが5条(2+I量
)以下のポリアルキレングリコール又はその誘導体中プ
ロピレンオキシドの重合比率の多いポリエーテルを70
条(重fit)以上占めるようなポリアルキレングリコ
ール類からなるものが好適に用いられる。
更に本発明の潤滑剤中のり須の成分として加えられる分
子内に炭素数が3〜20のフッ素アルキル基とリン酸乃
至はその塩(但し、塩としては金属原子、アンモニア、
リン酸基と造塩可能な含窒素、アミン化合物)を有する
化合物の少なくとも1種以上が添加されて用いられるが
、さらに具体的に例を示せば炭素数3〜20のパーフル
オロアルキルリン駿類乃至はその塩さらに好ましくは炭
素数8〜lOのパーフルオロアルキルリン酸エステル塩
乃至はその塩類が好適である。
具体的に一般式(1)で示すならば、 (Rf−X)kPO(OM)3k    ・・・・・・
・・・・・・(1)に示すようなフッ素アルキル基を含
有するリン酸エステル類乃至はその塩類をあげることが
できる。一般式中のM(塩類)としては、リン酸エステ
ル塩として造塩可能な金属原子、アンモニアさらにはモ
ノエタノールアミン、ジェタノールアミン、トリエタノ
ールアミンなどのエタノールアミンD、あるいはプロパ
ノールアミン類、さら′に娘通常公知のメチルアミン、
エチルアミン、プロピルアミン、ジメチルアミン、トリ
エテルアミンなどの低級のモノ、ジ、トリアルキルアミ
ン類、さらには長鎖のアルキルアミン類などをあけるこ
とができる。
リン酸エステルと造塩可能な金属原子としては、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、セシウム、′ルビジニウム
。マグネシウム、カルシウム。
アルミニウム、スカンジュウム、チタン、クロム、マン
ガン、コバルト、ニッケル、*ti、ii。
ジルプニウム、インジュウム、錫、バリウム。
釦、アンチモン、などの1価〜多価の金属が用いられる
が、好適にはリチウム、ナトリウム。
カリウムなどのアルカリ金属類、マグネシウム。
カルシウム、亜鉛、バリウムなどの第2属の金属、アル
ミニウム、スカンジニウムなどの第3属の金属、錫に代
表される第4属、ビスマス。
セレニウムなどの第5〜第6属のものとして一般的に白
色乃至は無色の化合物として得られる塩を挙げることが
できる。
その中で特に好ましくは、1価のアルカリ金属塩は水に
も可溶性で好適に用いられる。通常これらの塩類はリン
酸エステルのアルカリ金属に相当する金属の可溶性塩を
用いて合成することができる。2価以上の金属塩では、
tまとんど水不溶性の化合物として得られるので、水不
溶性のものKついてはポリアルキレングリコール中に細
かく分散して用いられる。
さらに具体的にこれらの化合物の数例をあげると、モノ
パーフルオロアルキル(clINClt )エチルリン
酸エステル又はその塩、2−パーフルオロアルキル(C
9〜C2o)−1,−、T’ fルーエチルリン酸エス
テル又はソの塩、3−パーフルオロオル*ル(C7〜C
t3 ) 1 、2−プロパンジオールのリン酸エステ
ル又はその塩、α、α−ω−トリヒドロノく一フルオロ
アルキル(C7)リン酸エステル又はその塩類、リン酸
−ビス−(N−(〕く−フルオロオクチルスルホニA/
+N−三チルーアミノエチル)や、又はそのリン酸塩、
モノ又しジ(2−パーフルオロアルキル(C4〜C+s
 )エチルポリオキシアルキレン(C3〜C8)エーテ
ルのリン酸エステル及びその塩、リン酸−モノ−(N−
パーフルオロオクチルスルホニル−N−エチル−アミノ
エチル)のジカリウム塩、ジナトリウム塩、ジアンモニ
ウム塩、ジェタノールアミン塩、その他、パーフルオロ
ノネニル−エチル−ポリオキシアルキレン(プロピレン
オキシド2モルとエチレンオキシド5モルのランダム、
又はブロック重合体)゛qエーテルのリン酸エステル又
トそのカリウム塩、2−パーフルオロデカンーエチルー
ポリオキシグ四ピレン(プロピレンオキシドとして2モ
ル)エーテルのリン酸エステル又はその塩、2−パーフ
ルオロデカン−1−メチル−エチル−ポリオキシエチレ
ン(エチレンオキシドとして2モル付加)エーテルのホ
スフェート乃至はそのカリウム堪、パーフルオロノネニ
ルチオベンジルホスホン酸のカリウム塩、パーフルオロ
ノネニルオキシベン、ジルホスホン酸のナトリウム塩、
パーフルオロノニルフェノキシ−ポリオキシエチレン(
エチレンオキシドとして4モル)のエーテルのホスフェ
ートのカリウAJIN−ヒドロキシエチル−N−J”f
k−パーフルオロノネニルチオベンゼンスルホンアミド
のモノリン酸エステルのナトリウム塩、ビス−(パーフ
ルオロノネニルオキシ)ベンジルホスホン酸又はそのナ
トリウム塩などを挙げることができる。
これらのホスフェート類は合成法にもよるかを1とんど
この種の化合物は木端が水酸基であるアルコール性化合
物と五酸化燐の反応によって容易に得られ、殆んどの場
合がモノアルキル置換とジアルキル置換のリン酸エステ
ルとの混合物で得られ、したがってモ体の場合には、リ
ン酸根は2ケ残るために、例えばアルカリ金属の場合に
は、ジカリウム塩、ジナトリウム塩というように混合物
として得られる。しかし、いずれの場合も本発明の効果
をさまたげることはない。
また、一般式としては嵌現しにくいが、これらのリン酸
エステル塩において、とくに、金属塩として2価以上〜
多価の金属を用いるときには通常公知のリン酸塩と同じ
ようにリン酸の金属塩が得られる。例えばカルシウム、
マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、錫、バリウム、チ
タン、 鉛、 鉄、 ニッケル、コバルトなどでは相当
するリン酸の金属塩が得られる。普通2価以上の原子価
を示す金属塩から得られるリン酸エステル塩は水溶性の
ものが多く、使用時に祉微分散の状態で用いられる。ま
た、多価金属の種類によっては、鉄、コバルト、ニッケ
ル、クロムのように塩そのものが着色するので用途にょ
つては本質的に本発明の一効果そのものの減少はないが
通常の場合には無色乃至白色として得られるアルカリ金
属である・とがカルシウム、マグネシウム、亜鉛のよう
に無色乃至白色の塩として得られるものが選択されて用
いられる。
このような分子内に1チ以上の炭素数が3〜20のフッ
素アルキル基とリン酸エステル乃至はその塩、を有する
化合物の添加量は50%(M量)以下、好ましく拡15
%(重量)以′下〜0.01%(重it)の範囲にあれ
ばよいが、コスト面及び効果の面から0.1〜5.0チ
<xi>s度で有効である。
これらのフッ素アルキル基とスルポン酸塩又はカルボン
酸塩を有する化合物が水に容易にとけるものは分散媒に
水を用いて水溶液としてポリアルキレングリコール又は
その誘導体に混合してもよいし、分散媒として水を用い
ることが不可の場合にはポリアルキレングリコール乃至
はその蒔溝体中に微分散させて用いることができる本発
明で対称となる金属又はセラミック表面は常時200℃
以上、好ましくは215℃以上に加熱維持され、とくに
通常よく用いられるiso℃以下の温度に比して著るし
く高い温度で有効である点は他に類をみない。普通20
0℃以上の高温に維持された金属、又はセラミック表面
に付着した有機物は時間と共に加熱分解されてタール化
したシ、スラッジ状のものを残すのが普通であシ、著る
しく表面を汚染するために連続作業が不能になり、絶え
、ず清掃を経返さなければならない・といつ5工部合を
生じる。
具体的には200℃以上で来施される例としてはステン
レス材よりなる表面あるいはその上にクロムメッキある
いはアルミナのようなものを溶射したセラミック表面を
もつもの、例えば具体的には200℃以上の接触式の熱
処理具である熱板やホットローラーが用いられ、この場
合に熱板の表面やホットローラー表面上に汚染物がこげ
ついて絶えず清掃しなけれはならないといった不都合を
生じることがよく知られている。
また200℃以上の温にでプラスチッークスを成型しよ
うとしても離型剤の熱分解のために金属表面に大量のス
ラッジが生成したり離型性が著るしく不良になるか、金
型の腐蝕が著るしく増大することから200℃以上の高
温成型ができないのが現況でちる。
ここで本発明の効果は金属表面に峠付着性を示すスラッ
ジの形成機構について述べると、高温で容易に熱分解し
ていくポリアルキレングリコール乃至はその誘導体を主
成分とし、これに分子内に少なくとも1ヶ以上のフッ素
アルキル基とリン酸乃至はその塩を有する化合物の少な
くとも1種以上を含有する潤滑剤で200℃以上に加熱
された金属又はセラミック表面を連続あるいは間欠的に
処理することによって発揮されるが、空気中200℃以
上の熱板上でポリアルキレングリコール又はその誘導体
は空気中で短時間に熱分解され、褐色に酸化されたスラ
ッジ状物になる。
しかし、興味あることは、これらのスラッジの赤外線ス
ペクトルの測定分析からは、カルボニル基ρ生成が大き
く認められ、これらのカルボニル基の生成するような条
件で、始めて本発明でいう金属表面の均一な処理と熱分
解によって生じるスラッジ自体の表面の性質を変換させ
て、それ以上スラッジが生成しないような処理を金傅1
表面とスラッジ表面の両面から行える。
ここで大きく特徴的なことはポリアルキレングリコール
が積極的に熱分解しないような条件では本発明の効果は
得られないということで言い力・えると、低い温度では
本発明の効果は伺等認められないことである。すなわち
、低温では金塊表面の処理もタール又はスラッジの表面
性質を変るところまでいかないので、本発明の潤滑剤の
意味がないということである。熱分解によって生成する
カルボニル基を含有する酸化物について酸化の測定から
は構造は全く不明だが、有機酸の生成と推定され、(ス
ラッジになる前後の赤外線吸収スペクトルの比較で最も
顕著な変化として約1735crn  の吸収の全くな
いものから大きな吸収を示すようになる。)、この分解
によって生じる酸化成績体と比較的熱的に安定な分子内
にフッ素アルキル基とリン酸エステル乃至はその塩を有
する化合物で常時2001:以上の金属表面とスラッジ
の表面処理を同時に行なってスラッジを一過性のものに
変換するといったことはこれまで全く知られていないメ
カニズムを見出したものである。
本発明の目的からすれti潤滑剤はポリアルキレングリ
コールあるいはその誘導体を、主成分すなわち50%(
!i)以上と分子内に少なくとも1ヶ以上のフッ素アル
キル基とリン酸乃至はその塩を有する化合物の少なくと
もl種以上を必須成分とするが、本発明の効果を阻害し
ない限シ、通常公知の平滑剤すなわち具体的には、鉱物
油、アルキルエステル類、アルキルチオエステル類、ア
ルキルエーテル類、アルキルチオエーテル類、ワックス
類、シリコーン類、7ツ累類、さらには通常公知のカチ
オン活性剤2両性活性剤、アニオン活性剤さらには低分
子量の非イオン活性剤を加えてもよく、その他目的に上
っては少量の染料、顔料、あるいはタルク。
マイカ、アルミニウム、さらには糊剤1合成樹脂エマル
ジョンなどを必要に応じて加えてもよい。
本発明・の効果を得るために潤滑剤をn時200℃以上
に維持された金属又はセラミック表面に適用するために
通常公知の方法を用いれ6ばよく、例えば被、処理体の
表面から絶えず連続的に200℃以上の処理体、例えば
加熱ローラーまたは熱板表面に少量ずつ移行させて表面
処理を行なう方法であるとか、間欠的に上句け、刷毛紐
シ、布に氏み込1せて塗シっけることによって直接処理
する方法などがこれらの方法は何等本発明を制限するも
のではない。
なお、本発明の効果を詳細に説明でき、かつ実際の場合
とよく適合する方法として4つのモデルカスト方法で行
なった。
測定法−(1) ステンレス皿(直径5cm、深さ0.8m)中に試料2
fを精秤し2βO’Cの熱風載録機中に24時間放又後
、ステンレス皿を取υ出し、冷却後生成したスラッジを
おだやかにカーゼでかるくふきとり後のステンレスの表
面状態およびスラッジの取れ易を重量測定し、ついで再
び試料を入れて同じ操作を2回、3回、4回と繰返し実
験を行ない、スラッジの堆積状態を○、Δ。
×の5段階で判定した。
測定法−(2) 測定法−(1)で使用したステンレス皿に代替してステ
ンレス皿上にアルミナを溶射したセラミック表面をもつ
新らしい皿を用いて測定法−(1)で行なった方法と同
じ方法で判定した。
測定法−(3) モデルテスト(1)で使用したステンレス皿に代替して
クロムメッキされた新らしい皿でモデルテス) (1)
と同じ方法で実施し判定した。
測定法−(4) 本発明の方法で得られたスラッジを(スラッジ−A)と
し、本発明の方法以外で得られたスラッジを(スラッジ
−B)とし、これらのスラッジばあらかじめ粉砕して、
ブロック状乃至は粒状にしておく。□これらのスラッジ
をプロピレンオキシドとエチレンオキシドの共重合比が
50:50である末端ブタノールのポリアルキレングリ
コールのランダム体(分子13500)とスラッジの比
が50:1になるようによく混合してか−ら、これを新
らしいステンレス皿で測定法−(1)に従って本発明の
スラッジを泳加した場合と、本発明以外のスラッジを混
合した場合でどのようにスラッジ自体が変性されている
否かを判定した。なお判定O1△、×の5段階評価であ
る。
○、Δ、×の内容は下記の通シである。
○・・・・・・はとんどスラッジが再付着しないΔ・・
・・・・わずかにスラッジが付着する×・・・・・・ス
ラッジが再付着する 次に、本発明の実施例を挙けるが以下単に部、又は−と
おる場合には、それぞれ’MM一部または重量(情を表
わす。
実施例1 プロピレンオキシドとエチレンオキシドの共通9合比が
75:25である末端ブタノールのポリアルキレングリ
コールのランダム体(分子量3500)の95部に炭素
数8のフッ素アルキル基を有するビス(7+−N−パー
フルオロオクチルスルホニル+N−エチル−アミノエチ
ル〕のりン酸エステルのアンモニウム塩を5部加え測定
法−(1)に従って評価を行なった。以下実施例2〜4
.比較例1〜5のすべての測定は測定法−(1)で評価
を行なった。
すなわち実施例1で用いたフッ素化合物の代りにモノ及
びジ〔2−パーフルオロオクチル−エチル−ポリオキシ
エチレン(エチレンオキシドとして5モル)エーテル分
リン酸エステルのカリウム塩(実施例2)、ビス全パー
フルオロノネニルオキシナベンジルホスホン酸の亜鉛塩
(実施例3)、N−ヒドロキシエチル−N−メテルーパ
ーフルオロノネニルチオベンゼンスルイ ホンアミドのモノリン酸エステルのカリウム塩(実施例
4)、さらに比較のために上記ポリアルキレングリコー
ルのみ100%の場合(比較例1)、上記のポリアルキ
レングリコール95部に対して夫々ビス〔+ N−オク
チルスルホニルJN−エチル−アミノエチル) OIJ
ン酸エステルのアンモニウム墳5部(比較例2)、モノ
及びジ〔2−オクチル−エチル−ポリオキシエチレン(
エチレンオキシドとして5モル)エーテル分リン酸エス
テルのカリウム塩(比較例3)。
とス÷ノネニルオキシ÷ベンジルホスホン酸の亜鉛塩(
比較例4L N−ヒドロキシエチル−N−メfルーツネ
ルチオベンゼンスルホアミドのモノリン酸エステルのカ
リウム塩(比較例5)で実施例1と同じ方法で行ない比
較例1を基準としてその結果を表−1にまとめた。
表  −1 以上の結果から本発明の処理法、実施例1〜4であれば
ステンレス金属表面上にスラッジの堆積がほとんど認め
られないのに比して本発明以外の比較例1〜5はすべて
ステンレス金属表面材質による影響がないことが判明し
た。
実施例6〜7.比較例6〜7 プロピレンオキシドとエチレンオキシドの共重き比が6
5:35である末端ブタノールのポリアルキレングリコ
ールのランダム体(分子量3000)94部に2−パー
フルオロオクチル−1−メチル−エチルホスフェートの
カリウム塩を6部加えたもの(実施例6)、別にパーフ
ルオロノネニル−エチル−ポリオキシアルキレン(プロ
ピレンオキシドとして2モル、 x チv yオキシド
として5そルのランダム共重合体)エーテルのホスフェ
ートカリウム塩(実施例7)。
2−オクチル−1−メチル−エチルホスフェートのカリ
ウム塩(比較例6)、ノネニル−エチル−ポリオキシア
ルキレン(フロピレンオキシドとして2モル、エチレン
オキシドとして5モ、ll10ランダム共重合体)エー
テルのホスフェートカリウム塩(比較例7)を夫々23
0℃で24時間熱風乾燥機中でスラッジを作成シタ。
実施例6からのスラッジをスラッジ−1,実施例7から
のスラッジをスラッジ−2とし、比較例6及び比較例7
からのスラッジを夫々スラッジ−3,スラッジ−4とし
て測定法−(4)の方法を用いて新らしいステンレス皿
を用い測定した。その結果を表−2にまとめた。
以上の結果から本発明で得られるスラッジが如何に表面
変性されているかがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  空気中150℃以上で熱分解するポリアルキ
    レングリコールあるいはその81体の50%(n食)以
    上と分子内に炭素数が3〜2゜のフッ素アルキルとリン
    酸乃至はその塩(但し、塩としては金FAN子、アンモ
    ニア、リン酸基と造塩可能な含窒素アミノ化合物を示す
    )を冷する化合物の少なくとも1種以上を含有する潤滑
    剤を200℃以」―に維持きれた金属又はセラミック表
    面に適用することにより該ポリアルキレングリコールを
    金属又ハセラミック表面で積極的に熱分解させつつ分解
    物と該フッ素化合物の複合体からなる難付着、難堆積′
    状のスラッジに転換させながら金属又はセラミック表m
    」を処理することを特徴とする高温の金属又はセラミッ
    ク表面の処理法。
JP17444482A 1982-04-10 1982-10-06 高温の金属又はセラミツク表面の処理法 Granted JPS5964700A (ja)

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DE8383304920T DE3381968D1 (de) 1982-08-27 1983-08-25 Verfahren zur bearbeitung von metall- oder keramikoberflaechen bei hoher temperatur.
EP83304920A EP0102240B1 (en) 1982-08-27 1983-08-25 Method for treating metallic or ceramic surfaces at high temperatures
KR1019830003992A KR890002744B1 (ko) 1982-08-27 1983-08-26 고온의 금속 또는 세라믹 표면의 처리방법
US06/526,586 US4497720A (en) 1982-04-10 1983-08-26 Method for treating metallic or ceramic surfaces at high temperatures

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