JPS632317B2 - - Google Patents

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JPS632317B2
JPS632317B2 JP17398682A JP17398682A JPS632317B2 JP S632317 B2 JPS632317 B2 JP S632317B2 JP 17398682 A JP17398682 A JP 17398682A JP 17398682 A JP17398682 A JP 17398682A JP S632317 B2 JPS632317 B2 JP S632317B2
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JP
Japan
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sludge
metal
present
propyl
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JP17398682A
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Hiroyuki Moriga
Masao Uchida
Koichi Iwashita
Hideji Tanaka
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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  • Chemically Coating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は200℃以上の高温に維持された金属又
はセラミツク表面の処理法に関する。更に詳しく
は熱分解するポリアルキレングリコール乃至はそ
の誘導体を50%(重量)以上含む潤滑剤系に分子
内にフツ素アルキル基と第4級窒素を有するカチ
オン性基又は両性基を有する化合物の少なくとも
一種以上を添加した配合物を200℃以上で常用さ
れる金属又はセラミツク表面に適用し、ポリアル
キレングリコール乃至はその誘導体を熱分解させ
ながら金属又はセラミツク表面を均一に処理する
方法に関し、その目的とするところは熱分解によ
つて生成するスラツジが一定以上生長し、かつ堆
積しないように金属表面の処理と同時にスラツジ
自体の表面性質を変換する方法を提供することに
ある。 従来、ポリアルキレングリコール類を主体とす
る潤滑剤は、一般に低い温度下における潤滑性が
良好であること、あるいは比較的温度の高いとこ
ろでも分解してスラツジとしての残査が他のもの
に比して少ないところから、内燃機関用あをいは
乾燥機などの潤滑剤として用いられていることは
周知のところである。 しかし、ポリアルキレングリコールは一般によ
く知られているように高温での酸化性に弱く、し
かも、多量の酸化防止剤を使用しても、長時間に
わたつてその効果を持続させることができないた
めに、かえつて多量のスラツジを生成し、いずれ
にしても高温下での使用には耐えないのが普通で
ある。例えば、空気中で150℃以上で24時間加熱
すると分解が起り、温度が高ければ高い程、ある
いはポリアルキレングリコールの中でも、ポリプ
ロピレンオキシドの共重合含量が多くなればなる
程、分解速度も早く、分解にともなつてスラツジ
の生成が起り、したがつて潤滑性がいちじるしく
阻害されることが知られている。そしてポリアル
キレングリコールに限らず、一般的にはこのスラ
ツジの生成によつて起る不都合を少しでも軽減す
るために、例えば金属表面にスラツジを付着させ
ないように、金属表面に生成したスラツジを可溶
化そして分散するような添加剤、例えば最近は無
灰高分子添加剤としてラウリルメタアクリレート
やジエチルアミノエチルメタアクリレートなどの
共重合体が知られている。しかし、この種の方法
は常に比較的低い温度の溶液中に浸漬され、且つ
極部的、一時的な温度上昇をともなう用途では有
効である場合もある。また、金属表面に通常公知
のスルホネート類やホスフエート類などの吸着膜
で被覆し、金属表面にススや樹脂類の沈着を防止
することができるのではないかという示唆もあ
る。しかし、いずれの方法も常時200℃以上の高
温で使用される用途ではその物自体の熱分解もあ
り、全くその効果がみられずかえつてスラツジの
生成を著るしく増大するばかりか、金属表面への
スラツジの付着を高め、潤滑性を低下し、いちい
ち清掃を度々実施しなければならないという不都
合を生じるのが普通である。 一方、金属表面の離型性を単によくするという
考え方からは比較的温度の低い領域ではシリコン
オイル、鉱物油、パラフインワツクス、脂肪酸の
誘導体、固体粉末としてタルク、マイカなどがよ
く離型剤として記載されているが、鉱物油などは
とても200℃以上の使用には耐えないばかりか、
発煙が大きく、しかも長時間経過するとスラツジ
の生成も大きく、全く実用には耐えない。一方、
シリコーン油あるいは変性シリコーン油、フツ素
油などは熱安定性があり、且つ、高温でも良好な
離型作用を有しているけれども、200℃以上の温
度ではゴム状のスラツジになつたり、逐次堆積し
てその効果を失効する。該スラツジはまたタール
状になり著しく周辺を汚染したり、製品の表面の
汚染が大き過ぎ、かえつて目的を達成することが
難しい場合もしばしばある。その外よく提案され
ている脂肪酸塩は加水分解や解離および脂肪酸の
遊離のために金属表面の場合には腐蝕の危険が生
じる。例えば、イセチオン酸の脂肪酸エステルの
ような化合物は、低温下での離型性という面で良
好であると云われているが、200℃以上という高
温ではとてもその化合物をそのまま安定に維持
し、効果を持続することは難しく、分解のため腐
蝕作用が大きくなり、スラツジの生成、さらには
逐次的な堆積という面からさけることは難しい。
このように金属表面が200℃以上でスラツジの連
続堆積もなく、円滑に常用されることが如何に重
大な問題かを伺い知ることができる。また、さら
に近時では金属表面をテフロンで被覆して、異物
が堆積したり付着するのを防止するテフロン焼付
による表面処理が知られているが、常用は100℃
前後が主体であり、200℃以上ではとてもテフロ
ン処理表面をそのまま維持することは困難であ
る。また、テフロン被覆は耐摩耗性が非常に弱
く、すぐに表面に引かき傷が入り、ましてや200
℃以上の温度ではとても実用に耐えないという基
本的な欠点がある。 本発明者等は200℃以上での実用に際して上述
の欠点のない金属及びセラミツク表面の処理法に
ついて鋭意研究した結果、ポリアルキレングリコ
ール乃至はその誘導体の欠点とされる熱分解性を
逆用し、生成するスラツジを金属表面に対して一
定以上堆積しないような性質に転換させることに
着目した結果、本発明に到着したものである。 即ち、本発明は熱分解するポリアルキレングリ
コールあるいはその誘導体の50%(重量)以上と
分子内に炭素数が3〜20のフツ素アルキル基と第
4級窒素を有するカチオン性基又は両性基を有す
る化合物の少なくとも1種以上とを含有する潤滑
剤で200℃以上に維持された金属又はセラミツク
表面を連続的に、あるいは間欠的に処理すること
を特徴とする高温での金属又はセラミツク表面の
処理法である。 更にこれについて述べると、本発明においては
ポリアルキレングリコールの熱分解は、堆積的に
許容しつつも生成するスラツジをフツ素化合物の
存在により両者から成る特殊な複合体、すなわち
200℃以上の金属表面に対して難付着、更には一
定以上堆積しないような性質の複合体を形成せし
めるものである。このようにして実用にさいして
欠点のない金属表面の保護ができると共に、且つ
アルキレングリコールの熱分解物としての生成す
るスラツジにフツ素アルキル基を包含させて、ス
ラツジ自体の表面性質を転換させてしまい、スラ
ツジが生長したり、かつ堆積しないように変換
し、かつ高温での金属表面の腐蝕性を防止できる
方法からなる。 本発明で用いられる空気中、150℃以上で熱分
解するポリアルキレングリコールあるいはその誘
導体とは既に周知のもので、具体的にはポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、エ
チレンオキシドとプロピレンオキシドのランダム
あるいはブロツクの共重合体である。もちろん、
これらのポリアルキレングリコールの片末端ある
いは両末端はアルキル基などでエーテル、エステ
ル、チオエーテル、アミノエーテルなどを介して
結合されていてもよく、この末端基の種類によつ
て本発明は何等制限を受けるものでない。すなわ
ち、該ポリアルキレングリコール乃至はその誘導
体は従来公知の方法でエチレンオキシドあるいは
プロピレンオキシドなどを重合又は共重合して得
られる分子量1000〜15000のポリエーテル類で普
通はアルキレンオキシドと反応できるような活性
水素を少なくとも1ケ以上もつ化合物を末端基と
して用い、容易に製造することができる。すなわ
ち水酸基ならば1価〜多価のアルコール類、カル
ボキシル基ならば1塩基性酸〜多塩基性酸類、そ
してアミノ基であればモノアミノ化合物〜多価ア
ミノ化合物などをあげることができるが、本発明
ではとくに末端基やプロピレンオキシドとエチレ
ンオキシドの共重合比などはとくに限定するもの
ではないが、好ましくはプロピレンオキシド共重
合比率の高いもの程本発明には好適である。該ポ
リアルキレングリコール又はその誘導体の全潤滑
剤中の占める割合は、本発明の効果を得るために
は全潤滑剤中50%(重量)以上よりなり、好まし
くは70%(重量)以上含有するのがよい。50%
(重量)未満ではいたずらにスラツジそのものの
量が多くなりすぎるか、添加される種類によつて
は200℃以上の温度で発煙したりタール状のもの
が多くなり、金属又はセラミツク表面の汚染がひ
どくなり、そのためにその周辺を汚染したり製品
そのものの汚染が激しくなり不都合を生じる。し
たがつて本発明では200℃以上で熱分解してもで
きるだけ最小のスラツジしか生成しないような組
成が特に好ましい。したがつてこの点から格別に
すぐれた効果は200℃以上の温度でスラツジ生成
量が5%(重量)以下のポリアルキレングリコー
ル又はその誘導体中プロピレンオキシドの重合比
率の多いポリエーテルを70%(重量)以上占める
ようなポリアルキレングリコール類からなるもの
が好適に用いられる。 更に本発明の潤滑剤中の必須の成分として加え
られる分子内に炭素数が3〜20のフツ素アルキル
基と第4級窒素を有するカチオン性基又は両性基
を有する化合物の少なくとも1種以上が添加され
て用いられるが、さらに具体的に例を示せば炭素
数3〜20のパーフルオロアル基をもつ、N−〔3
−(パーフルオロオクチルアミド)−プロピレン〕
N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、
N−〔3−(パーフルオロオクチルスルホンアミ
ド)−プロピル〕N,N,N−トリメチルアンモ
ニウムクロリド、N−〔3−(パーフルオロオクタ
ンスルホンアミド)−プロピル〕N,N,N,ト
リメチルアンモニウムヨーダイド、N−プロピル
−パーフルオロオクタンスルホンアミド−N−プ
ロピルスルホニル−N′,N′−ジメチルN′−ヒド
ロキシエチルアンモニウムブロミドなどの陽イオ
ン性基をふくむ化合物を挙げることができる。し
かし、これらに何等限定されることなく通常公知
のアルキル基をもつた陽イオン性基を有する活性
剤骨核について、通常のアルキル基の代りに炭素
数3〜20のフツ素アルキル基をもつような陽イオ
ン性のカチオン活性剤はすべて有効に使用され
る。また、両性化合物の例としては、上記の陽イ
オン性活性剤と同じように、例えばN−〔3−(パ
ーフルオロアルキル(C6〜C12)アミド)プロピ
ル〕N,N−ジメチル−N−α−カルボン酸のア
ンモニウムベタイン、N−〔3−(パーフルオロオ
クタンスルホンアミド)プロピル〕−N,N−ジ
メチル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタ
インなどを挙げることができる。 なお、分子内に炭素数が3〜20のフツ素アルキ
ル基と陽イオン性又は両性基をもつた化合物の添
加量は50%(重量)以下、好ましくは15%(重
量)以下〜0.01%(重量)の範囲にあればよい
が、コスト面及び効果の面からは0.1〜5.0%(重
量)程度で有効である。 これらのフツ素アルキル基と陽イオン性基又は
両性基を有する化合物は殆んどが水に容易にとけ
るものが多い。水に容易にとけるものについて
は、使用の目的に応じ水溶液としてポリアルキレ
ングリコール乃至はその誘導体に混合してもよい
し、分散媒として水が使用できない場合には、ポ
リアルキレングリコール乃至はその誘導体中に分
散させて用いることができる。本発明で対象とな
る金属又はセラミツク表面は、常時200℃以上、
好ましくは215℃以上に加熱維持され、とくに通
常よく用いられる150℃以下の温度に比して著し
く高い温度で有効である点は他に類をみない。普
通200℃以上の高温に維持された金属、又はセラ
ミツク表面に付着した有機物は時間と共に加熱分
解されてタール化したり、スラツジ状のものを残
すのが普通であり、著しく表面を汚染するために
連続作業が不能になり、絶えず清掃を繰返さなけ
ればならないといつた不都合を生じる。具体的に
は200℃以上で実施される例としては、ステンレ
ス材よりなる表面あるいはその上にクロムメツキ
あるいはアルミナのようなものを溶射したセラミ
ツク表面をもつもの、例えば具体的には200℃以
上の接触式の熱処理具である熱板やホツトローラ
ーが用いられ、この場合に熱板の表面やホツトロ
ーラー表面上に汚染物がこげついて絶えず清掃し
なければならないといつた不都合を生じることが
よく知られている。また、200℃以上の温度でプ
ラスチツクスを成型しようとしても離型剤の熱分
解のために金属表面に大量のスラツジが生成した
り、離型性が著しく不良になるか、金型の腐蝕が
著しく増大することから200℃以上の高温成型が
できないのが現況である。 ここで本発明の効果は、金属表面に難付着性を
示すスラツジの形成機構について述べると、高温
で容易に熱分解していくポリアルキレングリコー
ル乃至はその誘導体を主成分とし、これに分子内
に少なくとも1ケ以上のフツ素アルキル基と第4
級窒素を有する陽イオン性基、又は両性基を有す
る化合物の少なくとも1種以上を含有する潤滑剤
で200℃以上に加熱された金属又はセラミツク表
面を連続あるいは間欠的に処理することによつて
発揮されるが、空気中、200℃以上の熱板上でポ
リアルキレングリコール又はその誘導体は空気中
で短時間に熱分解され、褐色に酸化されたスラツ
ジ状物になる。 しかし、興味あることはこれらのスラツジの赤
外線スペクトルの測定分析からは、カルボニル基
の生成が大きく認められ、これらのカルボニル基
の生成するような条件で、始めて本発明でいう金
属表面の均一な処理と熱分解によつて生じるスラ
ツジ自体の表面の性質を変換させてそれ以上スラ
ツジが生長しないような処理を金属表面とスラツ
ジ表面の両面から行える。ここで大きく特徴的な
ことは、ポリアルキレングリコールが積極的に熱
分解しないような条件では本発明の効果は得られ
ないということで、言いかえると低い温度では本
発明の効果は何等認められないことである。すな
わち、低温では金属表面の処理もタール又はスラ
ツジの表面性質が変ることろまでいかないので、
本発明の潤滑剤の意味がないということである。
熱分解によつて生成するカルボニル基を含有する
酸化物について酸化の測定からは構造は全く不明
だが、有機酸の生成と推定され(スラツジになる
前後の赤外線吸収スペクトルに比較で最も顕著な
変化として1735cm-1の吸収の全くないものから大
きな吸収を示すようになる。)、この分解によつて
生じる酸化成績体と比較的熱的に安定な分子内に
フツ素アルキル基と第4級窒素を有する陽イオン
性基又は両性基を有する化合物で、常時200℃以
上の金属表面とスラツジの表面処理を同時に行い
ながらスラツジを一過性のものに変換するといつ
たことは、これまで全く知られていないメカニズ
ムを見出したものである。 本発明の目的からすれば、潤滑剤はポリアルキ
レングリコールあるいはその誘導体を主成分すな
わち50%(重量)以上と分子内に少なくとも1ケ
以上のフツ素アルキル基と第4級窒素を有する陽
イオン性基又は両性基を有する化合物の少なくと
も1種以上を必須成分とするが、本発明の効果を
阻害しない限り、通常公知の平滑剤すなわち具体
的には、鉱物油、アルキルエステル類、アルキル
チオエステル類、アルキルエーテル類、アルキル
チオエーテル類、ワツクス類、シリコーン類、フ
ツ素含有平滑剤、さらには通常公知のカチオン活
性剤、両性活性剤、アニオン活性剤、さらには低
分子量の非イオン活性剤を加えてもよく、その他
目的によつては少量の染料、顔料、あるいはタル
ク、マイカアルミニウム、さらには糊剤、合成樹
脂エマルジヨンなどを必要に応じて加えてもよ
い。 本発明の効果を得るにさいし、潤滑剤を常時
200℃以上に維持された金属又はセラミツク表面
に適用するために通常公知の方法を用いればよ
く、例えば被処理体の表面から絶えず連続的に
200℃以上の処理体、例えば加熱ローラーまたは
熱板表面に少量ずつ移行させて表面処理を行う方
法であるとか、間欠的に吹付け、刷毛塗り布に浸
み込ませて塗りつけることによつて直接処理する
方法など、これらの方法は何等本発明を制限する
ものではない。 なお、本発明の効果を詳細に説明でき、かつ実
際の場合とよく適合する方法として4つのモデル
テスト方法で行つた。 測定法 (1) ステンレス皿(直径5cm、深さ0.8cm)中に試
料2gを精秤し、230℃の熱風乾燥機中に24時間
放置後、ステンレス皿を取り出し、冷却後生成し
たスラツジをおだやかにガーゼでかるくふきとり
後のステンレスの表面状態およびスラツジの取れ
易を重量測定し、ついで再び試料を入れて同じ操
作を2回、3回、4回と繰返し実験を行い、スラ
ツジの堆積状態を○、△、×の5段階で判定した。 測定法 (2) 測定法−(1)で使用したステンレス皿に代替して
ステンレス皿上にアルミナを溶射したセラミツク
表面をもつ新しい皿を用いて測定法−(1)で行つた
方法と同じ方法で判定した。 測定法 (3) モデルテスト(1)で使用したステンレス皿に代替
してクロムメツキされた新しい皿でモデルテスト
(1)と同じ方法で実施し判定した。 測定法 (4) 本発明の方法で得られたスラツジを(スラツジ
−A)とし、本発明の方法以外で得られたスラツ
ジを(スラツジ−B)とし、これらのスラツジは
あらかじめ粉砕して、ブロツク状乃至は粒状にし
ておく。これらのスラツジをプロピレンオキシド
とエチレンオキシドの共重合比が50:50である末
端ブタノールのポリアルキレングリコールのラン
ダム体(分子量3500)とスラツジの比が50:1に
なるようによく混合してからこれを新しいステン
レス皿で測定法−(1)に従つて本発明のスラツジを
添加した場合と、本発明以外のスラツジを混合し
た場合でどのようにスラツジ自体が変性されてい
るか否かを判定した。 なお、判定○、△、×の5段階評価である。 ○、△、×の内容は下記の通りである。 ○ ほとんどスラツジが再付着しない △ わずかにスラツジが付着する × スラツジが再付着する 次に、本発明の実施例を挙げるが、以下単に部
又は%とある場合にはそれぞれ重量部または重量
(%)を表わす。 実施例 1 プロプレンオキシドとエチレンオキシドの共重
合比が75:25である末端ブタノールのポリアルキ
レングリコールのランダム体(分子量3500)の98
部に炭素数8のフツ素アルキル基を有するN−
〔(3−パーフルオロオクタノイルアミド)−プロ
ピル〕N,N,N−トリメチルアンモニウムクロ
リド5部を加え、測定法−(1)に従つて評価を行つ
た。以下実施2〜4、比較例1〜5はすべての測
定法は、測定法−(1)で評価を行つた。すなわち、
実施例1で用いたフツ素陽イオン性化合物の代り
にN−〔3−(パーフルオロオクタンスルホンアミ
ド)−プロピル〕N,N,Nトリメチルアンモニ
ウムヨーダイド(実施例2)、N−プロピル−パ
ーフルオロオクチルスルホンアミド−プロピルス
ルホニル−N′−N′−ジメチル−N′−ヒドロキシ
エチルアンモニウムクロリド(実施例3)、N−
〔3−(パーフルオロオクタノチルアミド)−プロ
ピル〕N,N−ジメチル−N−カルボキシメチル
アンモニウムベタイン(実施例4)、さらに比較
のために上記ポリアルキレングリコールのみ100
%の場合(比較例1)、上記のポリアルキレング
リコール95部に対して夫々N−〔3−オクタノイ
ルアミド−プロピル〕N,N,Nトリメチルアン
モニウムクロリド5部(比較例2)、N−〔3−オ
クチルスルホンアミド−プロピル〕N,N,N−
トリメチルアンモニウムヨーダイド95部(比較例
3)、N−プロピル−オクチルスルホンアミド−
プロピル−スルホニル−N′,N′−ジメチル−
N′−ヒドロキシエチルアンモニウムクロリドの
5部(比較例4)、N−〔3−オクタノイルアミド
−プロピル〕−N,N−ジメチル−N−カルボキ
シメチルアンモニウムベタインの5部(比較例
5)で実施例1と同じ方法で行い、比較例1を基
準としてその結果を表−1にまとめた。
【表】 以上の結果から、本発明の処理法、実施例1〜
4であればステンレス金属表面上にスラツジの堆
積がほとんど認められないのに比して本発明以外
の比較例1〜5はすべてステンレス金属表面にス
ラツジの堆積が顕著であつた。 実施例 5 実施例1〜4及び比較例1〜5の各試料につい
て測稚法−(2)及び(3)の方法で評価したが、いずれ
も測定法でも同じ傾向であり、金属表面材質によ
る影響がないことが判明した。 実施例6〜7、比較例6〜7 プロピレンオキシドとエチレンオキシドの共重
合比が65:35である末端ブタノールのポリアルキ
レングリコールのランダム体(分子量3000)94部
にN−〔3−パーフルオロオクタンスルホンアミ
ド)−プロピル〕−N,N,N−トリメチルアンモ
ニウムヨードの6部を加えたもの(実施例6)、
別にN−〔3−(パーフルオロオクタンスルホンア
ミド)−プロピル〕N′,N′−ジメチル−N′−カル
ボキシメチルアンモニウムベタイン6部を加えた
もの(実施例7)、N−〔3−(オクタンスルホン
アミド)−プロピル〕−N,N,N−トリメチルア
ンモニウムヨード6部(比較例6)、N−〔3−
(オクタンスルホンアミド)−プロピル〕−N,N
−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウム
ベタイン(比較例7)を夫々230℃で24時間熱風
乾燥機中でスラツジを作成した。 実施例6からのスラツジをスラツジ1、実施例
7からのスラツジをスラツジ2とし、比較例6及
び比較例7からのスラツジを夫々スラツジ3、ス
ラツジ4として測定法−(4)の方法を用いて新しい
ステンレス皿を用い測定した。その結果を表−2
にまとめた。
【表】 以上の結果から、本発明で得られるスラツジが
如何に表面変性されているかがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 空気中150℃以上で熱分解するポリアルキレ
    ングリコール乃至はその誘導体の50%(重量)以
    上と分子内に炭素数が3〜20のフツ素アルキル基
    と第4級窒素有するカチオン性基又は両性基を有
    する化合物の少なくとも1種以上を含有する潤滑
    剤を200℃以上に維持された金属又はセラミツク
    表面に適用することにより該ポリアルキレングリ
    コールを金属又はセラミツク表面で積極的に熱分
    解させつつ、金属又はセラミツクの表面を処理す
    ることを特徴とする、高温の金属又はセラミツク
    表面の処理法。
JP17398682A 1982-04-10 1982-10-05 高温の金属又はセラミツク表面の処理法 Granted JPS5964699A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17398682A JPS5964699A (ja) 1982-10-05 1982-10-05 高温の金属又はセラミツク表面の処理法
EP83304920A EP0102240B1 (en) 1982-08-27 1983-08-25 Method for treating metallic or ceramic surfaces at high temperatures
DE8383304920T DE3381968D1 (de) 1982-08-27 1983-08-25 Verfahren zur bearbeitung von metall- oder keramikoberflaechen bei hoher temperatur.
KR1019830003992A KR890002744B1 (ko) 1982-08-27 1983-08-26 고온의 금속 또는 세라믹 표면의 처리방법
US06/526,586 US4497720A (en) 1982-04-10 1983-08-26 Method for treating metallic or ceramic surfaces at high temperatures

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JP17398682A JPS5964699A (ja) 1982-10-05 1982-10-05 高温の金属又はセラミツク表面の処理法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5964699A JPS5964699A (ja) 1984-04-12
JPS632317B2 true JPS632317B2 (ja) 1988-01-18

Family

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JP17398682A Granted JPS5964699A (ja) 1982-04-10 1982-10-05 高温の金属又はセラミツク表面の処理法

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JPS5964699A (ja) 1984-04-12

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