JPS595947B2 - 自動販売機の商品排出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は商品を一列に収納し、商品取出口に通ずるよう
垂直方向に延在または上方から下方へ傾斜して延在、即
ち全体として所謂上下に延在した商品通路の出口部に設
け、商品を順次商品取出口に排出せしめる自動販売機の
商品排出装置に関するものである。

従来このような自動販売機の商品排出装置は、スターホ
イルを間歇的に回転制御して商品の排出を行う商品排出
装置、カムを回転させこのカムによって主ストッパと補
助ストッパを商品通路内へ交互に出没させて商品の排出
を行う商品排出装置、また主ストッパと補助ストッパを
連結し、この連結部を往復移動させることによって主ス
トッパ及び補助ストッパを円弧状に移動せしめ、該主ス
トッパと補助ストッパとを商品通路内へ交互に出没させ
て商品の排出を行う商品排出装置等がある。

しかしながらスターホイルによる商品排出装置の場合、
商品を係止するストッパが複数大きく外方へ放射状に突
出形成された形状であるから装置が大きく、小型化が計
れない欠点を有している。

またカムの回転による商品排出装置の場合は、商品排出
状態時に商品荷重によってカムが必要以上回転しないよ
うに、及び確実な排出動作を得るために所定の回転速度
を保つ減速機構及びブレーキ機構等をモータとカムとの
間に設ける必要があるとともに、減速機構を使用した場
合には商品排出時間カ長（なる欠点を有している。

また主ストッパと補助ストッパを一対にして円弧状に移
動せしめる商品排出装置の場合は、その移動角度的制限
から主ストッパによる充分な商品係止が出来ない。

即ち主ストッパと補助ストッパとを商品通路内へスムー
スに出没させるために、往復移動動作のストロークを大
きく出く出来ず、主ストッパによる商品の係止を太き（
することが出来ないため、収納商品の荷重が主ストッパ
に大きくかかるような上下綱状に延在した商品通路での
商品の排出は、商品荷重によって主ストッパが動作され
易（、販売不良を生じる等の欠点を有するものである。

本発明は、上記の点に鑑み成されたもので、商品荷重の
大きい場合であっても確実な商品排出を行い得、かつ小
さい駆動力にて確実な商品排出を行う小型の商品排出装
置を提供するとともに、販売機時における不正排出を防
止する自動販売機の商品排出装置を提供するものである
。

以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。

図において、１は自動販売機本体で、庫内には屈曲して
上下に延在した商品通路２を有する複数の商品収納棚３
を設けており、その出口部には商品排出装置４が夫々設
けられている。

５は本体１の前面に開閉自在に設けられた扉で、この扉
には硬貨投入口（図示せず）、商品選択スイッチ（図示
せず）、商品取出口６等が設けられている。

７は前記商品排出装置４０基板で、略箱形を形成してお
り、その側壁８，９の相対向する所定位置には後述する
前固定軸１９の端部を回動自在に支承する略Ｕ字状の・
前軸受部１０と、後固定軸２９の端部を回動自在に支承
する略Ｕ字状の後軸受部１１とを夫々前後に所定の間隔
を有して配設していると共に、前軸受部１０と後軸受部
１１との間の前記側壁８，９０所定位置には後述する前
移動軸２１と後移動軸２７の夫々の端部を支承し且つこ
の前移動軸２１と後移動軸２７が前後に所定寸法摺動可
能なガイド部１２を有する軸受制御部１３を夫々形成し
ている。

１４は前記ガイド部１２の前端に夫々形成された不正防
止装置で、後述するストッパ１６が前記商品通路２内へ
突出している部品販売待機状態時に、この主ストッパ１
６の係止部１８と自由端２２とを結ぶ直線ａに対して略
直角すに対応する辺から成る係止部１５が形成され、外
力にて主ストッパ１６が前記商品通路２外方へ押圧され
たときに主ストッパ１６の自由端２２が前記係止部１５
に係止される如く状態となり自由端２２が前記ガイド部
１２上を後方へ摺動出来ぬ機成したものである。

１６が前述したストッパで中間が回動自在に屈曲されて
おり、その屈曲部１７には前記商品通路２内へ突出して
該商品通路２内の最下位の商品を係止する係止部１８を
設けて成ると共に、前端部には前記前軸受部１０に両端
部を回動自在に支承された前固定軸１９を回動自在に軸
着して固定端２０とし、後端部には前記軸受制御部１３
に両端部を前後に摺動可能なるよう支承された前移動軸
２１を回動自在に軸着して自由端２２とし、その前移動
軸２１が軸受制御部１３のガイド部１２上を前後に摺動
した場合に屈曲部１７が回動して係止部１８が上下に移
動し前記商品通路２内へ出没するよう構成している。

２３は一端を前固定軸１９に他端を前移動軸２１に弾止
したバネで、前記移動軸２１が後方へ移動した時の前方
への復帰を促進すると共に、前方から主ストッパ１６を
押圧しての悪戯による商品の不正排出を防止すべ（設け
て成るものであり、通常時、即ち前記前移動軸２１がガ
イド部１２上前部の所定の位置にある場合に前方から主
ストッパ１６を後方へ押圧して前移動軸２１を後方へ摺
動させんとしても、このバネ２３め弾性力によって前移
動軸２１は第６図に於いて前固定軸１９を中心に時計方
向に回動し、前移動軸２１０両端部は前記不正防止装置
１４に係止される状態と成りガイド部１２上を後方へ摺
動出来ぬよう構成されている。

２４は中間が回動自在に屈曲して成る補助ストッパで、
その屈曲部２５には前記商品通路２内へ突出してこの商
品通路２内の前記最下位の商品の即上位の商品を係止す
る係止部２６を設けて成ると共に、前端部には前記軸受
制御部１３に両端部を前後に摺動可能なるよう支承され
た後移動軸２７を回動自在に軸着して自由端２８とし、
後端部には前記後軸受部１１に両端部を回動自在に支承
された後固定軸２９を回動自在に軸着して固定端３０と
して成り、前記後移動軸２７が軸受制御部１３のガイド
部１２上を前後に摺動した場合に屈曲部２５が回動して
係止部２６が上下に移動し前記商品通路２内へ出没する
よう構成している。

３１は下端を前記基板７０所定位置に回動自在酸るよう
軸支され、上端には略Ｕ字状の前制御部３２及び後制御
部３３を形成した制御部材で、前制御部３２は前記前移
動軸２１を係止し、後制御部３３は前記後移動軸２７を
係止して成ると共に、この制御部材３１が軸支部３４を
中心に前後に所定回動すると前移動軸２１及び後移動軸
２７は夫夫前記軸受制御部１３のガイド部１２上を前後
に所定寸法摺動するよう構成している。

従って制御部材３１が前部の所定位置に位置して成る場
合は前移動軸２１及び後移動軸２７がガイド部１２上の
夫々の前部所定位置にあって主ストッパ１６の係止部１
８は前記商品通路２内へ突出して成ると共に補助ストッ
パ２４の係止部２６は商品通路２外へ逃がれて成るよう
構成され、また制御部材３１が後部の所定位置に位置し
て成る場合は前移動軸２１及び後移動軸２７がガイド部
１２上の夫夫の後部の所定位置にあって主ストッパ１６
の係止部１８は商品通路２外へ逃がれて成ると共に補助
ストッパ２４の係止部２６は商品通路２内へ突出して成
るよう構成している。

即ち制御部材３１が前部の所定位置にある場合には主ス
トッパ１６の係止部１８が商品通路２内へ突出して該商
品通路２内の最下位の商品を係止せしめており、そして
この時の係止部１８の位置は第８図の如く商品Ｃの中心
点と前固定軸１９の中心点とを結ぷ線ｄよりも所定寸法
ｅ前方に位置せしめて成り、商品荷重等による主ストッ
パ１６の係止部１７の下動を防止するよう構成している
。

また制御部材３１が後部の所定位置にある場合には主ス
トッパ１６の係止部１８は商品通路２外へ逃がれて前記
最下位の商品を前記商品取出口６に排出すると共に補助
ストッパ２４の係止部２６が商品通路２内へ突出して前
記最下位の商品の即上位に位置する商品を係止するよう
構成している。

そしてまたこのときの補助ストッパ２４の係止部２６の
位置は第８図を参照して主ストッパ１６の係止部１８と
同様の構成となるよう構成している。

３５は前記制御部材３１を後方に回動せしめるソレノイ
ドで、プランジャ３６に連結した連結杆３７を介して制
御部材３１に連結せしめている。

３８は一端を制御部材３ｊに係止し、他端を前記基板７
に係止して成るバネで、前記ソレノイド３５の動作に基
づく制御部材３１の後方への回動を復帰させるべく弾性
力を有して構成している。

３９は前記基板７の開口部を閉塞する如く着脱自在に装
着して成ると共に、前記主ストッパ１６及び補助ストッ
パ２４に対応する所定の位置にはその主ストッパ１６の
係止部１８及び補助ストッパ２４の係止部２６が、夫々
突出可能成る開口部４０．４１を形成し、且つ前記商品
通路２内の商品の端部を支承する支承部４２を両端部に
設けて成る。

商品送行路部材で、商品排出装置４を商品収納棚３に装
着した時に商品収納棚３と共に前記商品通路２を形成す
るよう成されている。

また、この商品送行路部材３９０両側端部には夫々規制
部４３を設けて成り、基板７装着時に於て前記前固定軸
１９と前移動軸２１及び後移動軸２７と後固定軸２９の
夫々の両端部が所定の軸受部から離脱せぬよう規制せし
めている。

４４は商品の有無を検出する商品売切れ検出装置である
。

以上の構成から成る本発明の詳細な説明する。

通常、制御部材３１はバネ３８の弾性によって第６図に
示す如く、前部の所定位置に引圧されている。

従って主ストッパ１６の前移動軸２１は前部の所定位置
にあり、主ストッパ１６の係止部１８は商品通路２内に
突出して第９図イの如く最下位の商品Ｇを係止した状態
にある。

ここで硬貨が投入され、商品選択スイッチによる販売指
令が出されると（以上図示せず）ソレノイド３５に通電
されて該ソレノイド３５は励磁する。

従って制御部材３１は軸支部３４を中心に後方、即ち第
６図に於いて時計方向に回動する。

そしてこの制御部材３１０回動に伴って主ストッパ１６
の前移動軸２１と補助ストッパ２４の後移動軸２７が後
方に移動を始め、主ストッパ１６の前固定軸１９と前移
動軸２１との間隔は次第に大きく成ると共に屈曲部１７
が回動して係止部１８は下方、即ち商品通路２外方へ移
動を始め、また補助ストッパ２４の後移動軸２７と後固
定軸２９との間隔は次第に小さく成り、屈曲部２５が回
動して係止部２６は上方、即ち商品通路２内へ突出し始
める。

そして前記制御部材３１が前後の所定位置の略中夫に到
達すると、主ストッパ１６の係止部１８と補助ストッパ
２４の係止部２６は略同程度に前記商品通路２内へ突出
する。

この状態は第９図口に示す。

そして更に制御部材３１が後方に回動して前移動軸２１
と後移動軸２７を後方に移動せしめると係止部１８は商
品通路２外方へ、係止部２６は商品通路２内へ更に移動
して成り、制御部材３１が後部の所定位置に到達すると
主ストッパ１６の係止部１８は最下位の商品Ｃから離脱
して商品通路２内から逃がれると共に補助ストッパ２４
の係止部２６は商品通路２内に突出して前記最下位の商
品Ｃの即上位に位置する商品Ｃを係止する。

従つて前記最下位の商品Ｃは商品取出口６へ排出される
。

この状態は第９図ハに示す。そしてソレノイド３５への
通電が断たれると制御部材３１はバネ３８によって前部
の所定位置に引き戻される。

従って制御部材３１は軸受部３４を中心に第６図に於い
て反時計方向に回動し、主ストッパ１６の前移動軸２１
と補助ストッパ２４の後移動軸２７を前部の所定位置に
復帰される。

従って補助ストッパ２４の係止部２６は商品Ｃから離脱
して商品通路２内から逃がれ、主ストッパ１６の係止部
１８は商品通路２内へ突出して前記補助ストッパ２４の
係止部２６に係止されていた商品Ｃを係止し、もとの状
態に戻るものである。

次に前記ソレノイド３５の不動作時に悪戯等により主ス
トッパ１６を動作せしめようとした場合の動作を説明す
る。

指等によって主ストッパ１６の係止部１８を商品通路２
外方、即ち下方に押圧した場合、主ストッパ１６の前移
動軸２１はバネ２３０弾性力によって第６図に於て前固
定軸１９を中心に時計方向に回動しようとする。

従って前移動軸２１は不正防止装置１４の係止部１５に
当接する。

この時前移動軸２１と係止部１５との係止状態は、主ス
トッパ１６の係止部１８と自由端２２としての前移動軸
２１とを結ぶ直線ａに対して略直角に前記係止部１５が
当接する構成となり、前移動軸２１のガイド部１２後方
への移動が阻止される。

従って主ストッパ１６の係止部１８の下動が阻止される
。

これらの状態は第１０図に示している。

なお、商品通路２は第９図のように上下位置で傾斜した
構成でも本発明の要旨を変更するものではない。

本発明は上述した様に一端部を回動自在に固定し他端を
往復移動自在に成したその両端部の中間にその他端部の
往復移動によって商品通路内へ出没して最下位の商品に
係脱する係止部を設けた主ストッパと、商品販売待機時
に外力にて前記主スイッパが押圧されたとき主ストッパ
の自由端を係止状態に成してこの主ストッパの動作を止
める不在防止装置と、上記主ストッパの上位に位置して
成ると共に一端部を往復移動自在に成し他端部を回動自
在に固定したその両端部の中間に、その一端部の往復移
動によって商品通路内へ出没して最下位商品の即上位の
商品に係脱する係止部を設けだ補助ストッパと、この補
助ストッパの一端部である自由端と前記主ストッパの他
端部である自由端とを往復動作せしめて主ストッパの係
止部と補助ストッパの係止部とを交互に商品通路内へ突
出せしめる制御部材と、主ストッパの係止部が商品通路
外へ逃がれる方向に制御部材を動作せしめる駆動装置と
、制御部材を復位せしめる復帰装置とにより構成したも
のであるから、ソレノイドの不動作時、即ち販売待機時
に悪戯等によって主ストッパを動作せんとしても主スト
ッパは不正防止装置に係止されて動作を止められるため
、商品の盗難を確実に防止できるものである。

また主ストッパの係止部または補助ストッパの係止部が
商品通路外方、即ち商品排出装置内へ収納される際は、
主ストッパ及び補助ストッパの回れであっても前後に伸
びた状態となって商品排出装置内へ収納されるため、ス
トッパ収納時のそのストッパによる商品排出装置内占有
面積が少なく、また主ストッパ及び補助ストッパは交互
に商品排出装置内に収納され、且つその収納スペースは
主ストッパ及び補助ストッパが共有して使用する如く構
成して成り商品排出装置内で占有するストッパのスペー
スを極端に少なくしたものである。

従って従来の商品排出装置の様にストッパ部材が商品通
路内への突出時の形状と同形状のまま商品排出装置内へ
収納して商品排出装置内に太き（介在し、ストッパ部材
の占有スペースを大きく取ることがないため極めて小型
で薄型の商品排出装置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による商品排出装置を設けた
自動販売機の概略断面図、第２図は本発明の一実施例を
示す商品排出装置の斜視図、第３図イ２０、ハは同様の
分解状態を示す斜視図、第４図は同様の平面図、第５図
は同様の側面図、第６図は第４図のＡ−Ａ′断面図、第
７図は第４図に於ける商品送行路部材を取り外した状態
の平面図、第８図は本発明の一実施例を示す商品排出装
置の部分拡大側面図、第９図イ２０、八ま販売動作説明
図、第１０図は不正動作による動作説明図である。 ２・・・・・・商品通路、６・・・・・・商品取出口、
１４・・・・・・不正防止装置、１６・・・・・・主ス
トッパ、１８・・・・・・係止部、２０・・・・・−固
定端、２２・・・・−・自由端、２４・・・・・・補助
ストッパ、２６・・・・・・係止部、２８・・・・・泪
由端、３０・・・・・・固定端、３１・・・・・・制御
部材、３５・・・・・・ソレノイド、３８・・・・・・
バネ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 商品を一列に収納し、商品取出口に通ずるように延
   在した商品通路と、一端を固定端とし他端を自由端とし
   たその中間に自由端の往復動作により上記商品通路内へ
   出没して最下位の商品に係脱する係止部を設けた主スト
   ッパと、前記主ストッパの上位に位置して成ると共に一
   端を自由端とし他端を固定端とした中間に自由端の往復
   動作により上記商品通路内へ出没して上記商品の即上位
   の商品に係脱する係止部を設けた補助ストッパと、この
   補助ストッパの自由端と上記主ストッパの自由端とを往
   復動作せしめて主ストッパの係止部と補助ストッパの係
   止部とを交互に上記商品通路内へ突出せしめる市１脚部
   材と、上記主ストッパの係止部が上記商品通路外へ逃が
   れる方向に上記制御部材を動作する駆動装置と、上記制
   御部材を復位せしめる復帰装置と、前記主ストッパの自
   由端を往復動可能に案内するガイド部を設け、該ガイド
   部には前記主ストッパが前記商品通路内へ突出している
   商品販売待機状態時に前記主ストッパの係止部と自由端
   とを結ぶ直線に対して略直角に対応する辺から成る係止
   部で作られた不正防止装置を設けて外力にて前記主スト
   ッパが前記商品通路外方へ押圧されたときに主ストッパ
   の自由端が前記不正防止装置の係止部に係止される自動
   販売機の商品排出装置。