JPS595851B2 - 水晶振動子による力センサ - Google Patents

水晶振動子による力センサ

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JPS595851B2
JPS595851B2 JP52122632A JP12263277A JPS595851B2 JP S595851 B2 JPS595851 B2 JP S595851B2 JP 52122632 A JP52122632 A JP 52122632A JP 12263277 A JP12263277 A JP 12263277A JP S595851 B2 JPS595851 B2 JP S595851B2
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crystal
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arm
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薫 古沢
光麿 小池
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Meisei Electric Co Ltd
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Meisei Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、力が印加されると印加された力に対応して振
動周波数が変化する力検出素子を2個用い、この2個の
力検出素子に上記印加された力が差動的に作用するよう
にして、それ等の振動周波数の差の信号、すなわちビー
ト信号の周波数に基いて上記印加した力の大きさを測定
する力センサの構造に係り、特に上記力検出素子として
水晶振動子を用いたものに関するものである。
印加した力を検出する力センサとしては、定磁場内に振
動線を2本引張して設定し、印加した力が2本の振動線
に差動的に作用するようにして当該2本の振動線の振動
周波数の差によって上記印加した力の大きさを求めるよ
うにしたもの(例えば特公昭36−3345号中に原理
的に開示されているもの、以下、振動線力センサという
)、2個の水晶振動子を使用し、印加した力がそれぞれ
の結晶軸(X軸)に対して互に異った方向から当該2個
の水晶振動子に作用するようにして上記印加した力に対
し、上記2個の水晶振動子が互に逆方向の振動周波数変
化を生ずるようにして当該2個の水晶振動子の振動周波
数の差によって上記印加力の大きさを求めるようにした
もの(例えば特公昭36−13314号で提案されてい
るもの、以下、異方向印加力水晶振動子力センサという
)、又は、2個の水晶振動子を使用し、印加した力が上
記2個の水晶振動子に撓め力(曲げ力)として作用して
、それぞれの結晶軸(X軸)に対して同じ方向から、一
方の水晶振動子には圧縮力が、他方の水晶振動子には引
張力が加わるようにして互に逆方向の振動周波数変化を
生じせしめるようにし、当該2個の水晶振動子の振動周
波数の差によって上記印加した力の大きさを求めるよう
にしたもの(例えば特開昭50−84280号で提案さ
れているもの、以下、同方向印加力水晶振動子力センサ
という。
)等、種々のタイプの力センサが従来から提案されてい
る。
しかしながら、上記振動線力センサはあっては、2本の
振動線を定磁場内におく機構等、複雑な構造を有するこ
と、引張力の違いによ−って振動線の振動周波数が異な
るため経時変化等で測定が不安定となること、振動周波
数をあまり上げることができないので測定の精度、分解
能をあまり上げることができないこと、及び振動線に生
ずる僅かな逆起電力を検知しなければならないため測定
回路構成が複雑になること等の問題点がある。
また、上記異方向印加力水晶振動子力センサにあっては
、結晶軸(X軸)に対する力の印加方向を、2個の水晶
振動子に対して別個に設定しなければならず、この設定
は一般に精度よく行なうことは困難であって精度よい測
定が期待できないこと、結晶軸に対する印加力の方向で
最大感度を呈する方向は一方向しかないので、少なくと
も一方の水晶振動子は感度の低い状態で使用しなければ
ならず、このため分解能及び感度をあまり上げることが
できないこと等の問題点がある。
更にまた、上記同方向印加力水晶振動子力センサにあっ
ては、曲げによって水晶振動子に力を伝えているため、
2個の水晶振動子のそれぞれに加わる引張力と圧縮力の
大きさが必ずしも等しくはならず、検出信号対印加力特
性が必ずしも直線的にならないため、得られる精度に限
界があること等の問題点がある。
本発明は、以上のような従来の力センサの問題点を解決
し、構造が簡単で環境変化、経時変化等に影響されるこ
とが少なく、測定の精度、感度及び分解能が高くでき、
かつ作動用電子回路が簡単に構成できる力センサを得る
ことを目的とする。
以上の目的を達成するため本発明では、力をてこによっ
て2枚の水晶振動子に伝達し、これら2枚の水晶振動子
によって構成される2つの水晶発振回路の発振周波数の
ビート信号を検出し、このビート信号の変化に基いて力
の大きさを測定するものにおいて、支点部材を挟んで平
行状に配置された2個の支持部材の間で上記支点部材か
ら等距離の個所に当該支持部材の板面に対して垂直とな
るように2個の水晶振動子を、その両端部分で固設し、
上記支持部材の一方を印加する力に対して不変個所に固
定し、上記支持部材の他方を印加する力に応じて支点部
材を中心に転動的に偏移せしめるようにした。
この転動的な偏移は目視できないミクロ的な移動であり
、本発明はこの構造によって、2個の水晶振動子にはそ
の板面に沿った方向から圧縮力又は引張力が作用するの
みで、撓め力(曲げ力)は加わらない構成を実現したも
のである。
以下本発明の実施例について図によって説明する。
第1図は本発明の電気回路の構成を示す系統図である。
第1図において各部の意味は次の通りである。
1.2・・・水晶振動子 31.32・・・発振回路 33・・・ミクサ 4・・・電子回路 16・・・電気信号出力リード 17・・・力伝達機構 電子回路4は発振回路31,32及びミクサ33を含み
、電子回路4の作用電力は電気信号出力リード16より
供給されでいる。
力伝達機構17に力が作用しない状態では発振回路31
と発振回路32は電子回路設計上の公知の理由によりわ
ずかに相異する周波数で発振している。
上記2つの発振信号はミクサ33で混合され、電気信号
出力リード16には上記2つの発振信号の差によるビー
ド周波数の信号が出力されている。
力伝達機構17に力が作用すると水晶振動子1には引張
力(又は圧縮力)、水晶振動子2には圧縮力(又は引張
力)が働き、発振回路31の発振周波数は高い(又は低
い)方へ偏移し、発振回路32の発振周波数は低い(又
は高い)方へ偏移する。
力伝達機構17に作用する力と電気信号出力リード16
に出力されるビート信号の周波数の偏移量に基いて、作
用した力の大きさを測定することができる。
第2図は本発明の実施例の構造を示すもので、第2図A
は平面図、第2図Bは同じものの側断面図である。
これらの各図において引用記号で示す各部の意味は次の
通りである。
゛1.2・・・水晶振動子 4・・・電子回路(発振回路31,32、ミクサ33な
ど)5,6・・・水晶振動子ホルダ(以下ホルダという
)I・・・支柱 8.9・・・アーム 10・・・支台 11・・・ガイダ 12・・・ケース 13.15,20,21・・・止ネジ 14・・・荷重点(外力の印加点) F・・・力(外カニ矢印により向きを示す)支柱7は横
面から見て概形X字状、H字状等のものであって、両側
面から中心に向ってそれぞれ大きく切り込んでくびれだ
部分が中心部の両側にあり、これは力が作用した場合に
この部分が屈曲して、印加した力に対して当該支柱7が
支点部材として機能するようにするために設けたもので
ある。
このくびれた部分を以下屈曲点という。第4図は支柱7
の形状の例を示すもので、第4図A2は第4図A1の斜
視図のものを側面図で示したものであってこれは屈曲点
の両側のくびれが半円状のものであり、第4図B2は第
4図B1の斜視図のものを側面図で示したものであって
、これは屈曲点の両側のくびれた形状が〈字状(V字状
)のものであり、これらの図で、71及び72は止ネジ
20を螺合するネジ孔、72は止ネジ21を螺合するネ
ジ孔であり、また18は屈曲点である。
支柱7は図上紙面奥行方向(第4図A2、第4図B2に
おいて紙面に垂直な方向)には形状変化がなく、屈曲点
18は紙面奥行方向に同一のくびれた形状で連続する綾
状をなすものである。
この綾状全体の奥行方向の全部に亘って屈曲点という。
支柱7は側面図(A2.B2)について、屈曲点18に
関してこの実施例では設計上対称に作っである。
即ち支柱7の上の平面と下の平面とは平行であってかつ
屈曲点18から上の平面までの距離と屈曲点18から下
の平面までの距離とが同じであり、また屈曲点18を通
ってこれら2つの平面に垂直な面に関して、上の平面及
び下の平面とも、左右同じ長さである。
くびれた部分は可及的に小さいことが水晶振動子に力を
伝達するために有効であり、望ましくは線状の稜として
屈曲点を形成すべきであるが、一方水晶振動子1,2が
屈曲力を受けて破損することがないように、当該支柱7
の屈曲点18に必要な抗力が得られるようにするために
、この部分が適宜の面積(第4図A2、第4図B2の如
く側面もしくは断面として観察した場合における屈曲点
18の周囲の面積)を有するように設定する。
また、この屈曲点18部分の面積は力センサの感度及び
力の最大測定限界値に関係し、この面積の設定によって
力センサの感度及び力の最大測定限界値を任意に設定で
きる。
支柱7の材質としては適宜の硬さと屈曲点18に若干の
可撓性を得るために例えば鋼を使用する。
支柱7の上の平面とホルダ6の下面とは止ネジ20によ
って一体的に強固に結合固定され、支柱7の下面とホル
ダ5の上面とは止ネジ20によって一体的に強固Qこ結
合固定され、支台10の上面とホルダ5の下面とは止ネ
ジ20(支柱Iの下面とホルダ5の上面とを結合してい
るネジと同一のネジ)によって一体的に強固に結合固定
されており、さらに支台10はその下面をケース12の
内面に止ネジ21によって取付けられている。
従ってホルダ5の上面とホルダ6の下面とは平行であり
、かつそれぞれ屈曲点18から等距離にある。
水晶振動子1および水晶振動子2はそれぞれ屈曲点18
の両側においてホルダ5とホルダ6との間に位置し、か
つホルダ5の上面及びホルダ6の下面に垂直な面にそれ
ぞれ平行して対向しており、かつ屈曲点18から水晶振
動子1までの距離と屈曲点18から水晶振動子2までの
距離とが等しく設定しである。
従って水晶振動子1及び水晶振動子2はそれぞれホルダ
6の下面及びホルダ5の上面に垂直である。
水晶振動子1及び水晶振動子2はそれぞれ平板状のもの
で、この実施例の場合長方形のものを用い、両面の中央
部に被膜状の電極を有し、各電極から電気信号を取出す
ための引出導線を有する。
水晶振動子1の各電極からの引出導線は第1図の発振回
路31に接続され、水晶振動子2の電極からの引出導線
は第1図の発振回路32に接続される。
ホルダ5の上面の両端部及びホルダ6の下面の両端部に
それぞれ溝を設け、この溝に水晶振動子1の両端、水晶
振動子2の両端を埋設することにより、水晶振動子1及
び水晶振動子2をホルダ5とホルダ6の間に挟持する。
水晶振動子1及び水晶振動子2はそれぞれホルダ5及び
ホルダ6以外には拘束されていない。
ホルダ5及びホルダ6の材質は例えば鋼を用いて剛体と
しての作用を得るようにする。
アーム8は第3図に示すようにその先端部が分岐してい
るホーク状のものであり、各分岐枝81゜81の先端に
はネジ孔82がある。
ホルダ6は上面(平面)から見て略十字形のものであり
、中心を挟んで対向して両端に水晶振動子1、水晶振動
子2を支承する1対の分岐と、この分岐に垂直に中心を
挟んで対向して両端でアーム8の分岐枝81を支承する
1対の分校とを有する。
アーム8の2つの分岐枝81.81は各先端のネジ孔8
2,82に止ネジ15,15を螺退してホルダ6に固定
する。
アーム8はこの止ネジ15゜15で固定する先端部以外
ではホルダ6に拘束されていない。
なお、アーム8の2つの分岐枝81゜81の間(分岐枝
の根元部)には、高さ的位置が異なるが、上方から見て
水晶振動子2を固定するホルダ6の分岐の1つが位置し
ている。
また止ネジ20と2個の止ネジ15,15はこの実施例
では一線上に並びかつ屈曲点18を通ってホルダ5及び
ホルダ6に垂直な面に含まれて位置するようにする。
このようにすることで、双方の水晶振動子1及び2から
みた力の印加点は等距離となり、仮に印加した力により
ホルダ6が若干の弾性変形を生じても、水晶振動子1,
2に作用する圧縮力又は引張力の絶対値は等しくなり、
それぞれの力に対する水晶振動子1,2の周波数変化量
が等しくなる。
ケース12の支台10を取付けていない一側には孔があ
り、この孔にはガイダ11が嵌合している。
ガイダ11は孔を有し、この孔をアーム8が挿通してケ
ース12の外部に突出している。
ガイダ11とアーム8との間にはいくらかのギャップ8
aが設けである。
ケース12の外に突出したアーム8の先端には、長軸に
沿ってアーム9が嵌入している。
アーム9とアーム8とは、長軸(アーム8の長軸とアー
ム9の長軸とは一致もしくは平行)に垂直な止ネジ13
によって相互に固定される。
アーム8とアーム9との双方によって統一的な1個の力
伝達部材として作用し、その全体としての長さは止ネジ
13を緩めてアーム9のアーム8への嵌大度合いを調節
することにより、任意に設定できる。
アーム9の先端(アーム8に嵌入しない部分)には長軸
に直角な方向にV字底に形成された溝で構成される荷重
点(外力の印加点)14が設けである。
荷重点14の頂部(最深部)の高さはこの実施例では支
柱7の屈曲点の高さくレベル:第2図において紙面に沿
った方向についていう。
)と同じであるように設定しである。
なお、第2図の場合は、支柱7、ホルダ5、ホルダ6を
当初別体で準備して組立てるものとして示しであるが、
設計上及び製作上の都合によってこれらを当初から一体
的に形成してもよく、さらに都合によってはアーム8、
アーム9及び/又は支台10も支柱7、ホルダ5、ホル
ダ6とともに当初から一体的に形成してもよい。
なおまた、第1図の力伝達機構17としては、第2図の
実施例の場合はホルダ5、ホルダ6、支柱7、アーム8
、アーム9の全体が総合的に相当するものであり、さら
に支台10、ケース12も機能しているといえる。
外力Fがアーム9の荷重点14に作用すると、アーム8
の分岐枝81.81を介して、ホルダ6に力が働く。
この場合支柱7の屈曲点18を支点(軸)として支柱7
がてことして作用するのでホルダ6が一体的にわずかに
回転し、水晶振動子1には引張力、水晶振動子2には同
量の圧縮力が作用する。
その結果水晶振動子1を含む発振回路31の発振周波数
は高い(又は低い)方へ偏移し、圧縮力が作用する水晶
振動子2を含む発振回路32の発振周波数は低い(又は
高い)方に偏移する。
この2つの周波数の差によるビート信号の周波数が電気
信号出力リード16に出力され、この周波数に基いて力
を測定することができる。
荷重点14に外力Fが印加されたことによるホルダ6の
わずかな傾きは目視できないミクロ的な偏移である。
すなわち、水晶振動子1及び2にはその板面に沿った方
向から外力Fによる力が作用し、撓め力(曲げ力)が加
わることがないため、上記外力Fによる水晶振動子1及
び2の振動周波数変化(発振回路31.32の発振周波
数変化、すなわちミクサ33から出力されるビート信号
の周波数変化)は上記外力Fの大きさに対して良好な直
線性を有する。
なお、アーム8及びアーム9は荷重点14に作用する力
を支柱7の屈曲点18に伝達する剛体媒体としてのもの
にすぎないので、その形状及び配置はこの実施例の場合
のものに限定されることなく実施できる。
また、外力Fの作用する向きは第2図の場合と逆に図上
で上向きでも同様に本発明は成立する。
この場合水晶振動子1へは圧縮力、水晶振動子2へは引
張力が作用するが、力のセンサとしての動作は同様であ
る。
また電子回路4は適宜の箇所に取り付ける。
第5図は第2図の力伝達機構を利用することにより気体
圧又は液体圧を測定するセンサとしての実施例である。
第5図の引用記号で、1,2.4〜8,10,12,1
5及び20は第2図と同様の意味であり、その他の記号
の意味は次の通りである。
25・・・ベローズ機構(以下ベローズという)26・
・・バランスウェイト 27・・・外圧(被測定圧)大枠 28・・・大気圧(基準圧)大枠 P・・・外圧(被測定圧) PA・・・大気圧(基準圧) ベローズ25の一端をアーム8の一端に固定し、ベロー
ズ25の他の一端をケース12に固定している。
ベローズ25とケース12との結合部へ外圧大枠27が
結合されており、外圧Pがベローズ25の内部に伝達さ
れる。
支柱7に関してベローズ25と反対側のアーム8の一端
にはバランスウェイト26が設置されていてベローズ2
5の動作を安定している(この実施例ではアーム8はバ
ランスウェイト26の位置まで延びている。
)。大気圧大枠28はケース12の内部と外部とを同一
気圧にするために設置され、第5図には示してないが電
気信号出力り一ド16も大気圧大枠28を通してケース
12の外へ引き出されている。
ケース12内の気圧は大気圧もしくは基準圧PAであり
、外圧Pがケース12の内部でかつベローズ25の外部
の気圧と等しいとき電子回路4から基準状態を示すもの
として規定された周波数の信号(水晶振動子1の発振周
波数と水晶振動子2の発振周波数とのビート信号)が出
力するようにバランスウェイト26の大きさ、取付位置
等が設定しである。
外圧Pがケース12の内部(ベローズ25の外部)の大
気圧より高くなると外圧大枠27を通してベローズ25
を伸張させる。
その結果アーム8は当初のバランスを崩し、水晶振動子
1には圧縮力、水晶振動子2には同量の引張力が作用す
る。
外圧Pが大気圧より低くなる場合はベローズ25が縮ん
で水晶振動子1が伸張し、水晶振動子2が圧縮されるが
同様に測定できる。
即ちこの第5図の実施例のセンサは外圧が大気圧(基準
圧)よりも高い場合でも低い場合でも測定することがで
きる。
第2図の場合について説明したと同様に電気信号出力リ
ード16から外圧Pに対応した周波数信号が得られ、大
気圧を基準圧とする外圧Pを測定することができる。
大気圧の代りに他の基準圧を用いることもできる。
水晶振動子1、水晶振動子2、ホルダ5、ホルダ6、支
柱7、支台10およびケース12の相互関係は第2図の
場合と同様であり、また支柱7の構造も第2図の場合と
同様である。
第6図は第5図のものを利用したもので、液圧計として
の実施例である。
引用記号で示す各部の意味はPAは第5図の場合と同様
であり、他は下記による。
31・・・圧力センサ(第5図で示すもの)32・・・
圧力伝達パイプ 33・・・ケース 34・・・ベース 35・・・O(オー)リング 36・・・受圧コネクタ 37・・・ホースコネクタ 38・・・吊りボルト 39・・・吊りワイヤ 41・・・ケーブルコネクタ 42・・・ホース PW・・・液圧(被測定圧) 第6図において31は第5図の圧力センサであり、その
内部は第5図の場合と同様であるとして、その具体的な
説明は省略する。
液圧Pwは受圧コネクタ36の中を貫通している圧力伝
達パイプ32により第5図のベローズ25内に導入され
る。
すなわち第6図のPwが第5図のPに相当する。
ケース33はベース34と0リング35とによりケース
内を防水構造とし、ホースコネクタ37の中に電気信号
出力リード16を貫通している。
吊りボルト38は吊りワイヤ39を固定するメガ゛ネボ
ルトであり、吊りワイヤ39とケース33との結合をは
かり、ケース33の液中への吊り下げを便ならしめてい
る。
電気信号出力リード16はホース42によりカバーされ
、ホース42と電気信号出力リード16との間から大気
圧PAをケース33内に導入し、この大気圧PAは第5
図の大気圧入枠28へ接続されている。
従って大気圧PAが液圧pwに加算されている場合でも
大気圧PAを自動的に補正して液圧を知ることができる
この液圧計はセンサは1つであるので、従来の液圧測定
のときのように大気圧測定用センサと別個に液圧測定用
センサを用いてこれら2つのセンサの特性の均一性を考
慮する必要がなく、また測定後の補正処理等の必要がな
いから測定が正確であるとともに簡便であり、かつセン
サが1箇で足りるので経済的にも有利である。
以上述べたことから明らかなように、本発明によれば次
に示すような種々の長所を有し、前記従来例が有するそ
れぞれの問題点を同時に解決できるものであり、本発明
は極めて著しい効果を有する。
(1)水晶振動子に対して板面に沿った方向から力が印
加されるので、2個の水晶振動子にそれぞれ作用する圧
縮力及び引張力は撓め力(曲げ力)を伴なわないで上記
印加される力に正し長比例し、被測定力対検出信号の直
線性が極めて良好であって誤差の少ない測定が可能とな
る。
(2)2個の水晶振動子の特性(特に結晶軸からの裁量
角度)は同一でよいから量産性に富み、かつ温度変化及
び電源電圧変化による発振周波数の変動を互に補正し合
うので、非常に安定した信号出力が得られる。
(3)2個の水晶振動子のそれぞれに印加する圧縮力及
び引張力の方向は、それぞれの結晶軸に対して同一の方
向でよいから、印加する力の方向が正確に設定でき、測
定誤差の少ない力センサが得られる。
(4)本来が振動素子である水晶振動子を使用している
ので、力センサの構造が極めて簡単にでき、また力検出
素子として使用している水晶振動子は力の印加による周
波数変化の検出に必要な発振回路の発振素子ともなるの
で、力センサの電子回路構成が簡単である。
(5)被測定力が水晶振動子の板面に沿った方向め力で
あれば、反対方向の力をも測定することができる。
(6)支点部材(支柱)のくびれ部の形状を変えること
により、被測定力の最大限界値及び被測定力に対する感
度を自由に設定できる。
(7)測定周波数を高く設定でき、かつ2個の水晶振動
子に対する力の印加方向を、双方とも最大感度に設定で
きるので被測定力を高分解能(例えば±0.02%)で
測定できる。
(8)アームの長さを調節することにより成る程度広い
範囲の力を測定することができる。
又アームの長さを微少長さ変化して調整することにより
特性の均一な製品を得ることができる。
(9)出力信号が直接に周波数値(ディジタル値)で得
られるので、この信号を発振回路、ミクサ等の電子回路
の作動電力である直流と重畳して処理することができ、
外部と電子回路とを接続リードが平行2本線で足りる。
00)力を周波数信号に直接的に変換しているので、変
換過程の誤差がなく、またA/D変換などを行うことな
くディジタル処理することができるから回路構成が簡単
である。
住υ 気体圧、液体圧にかかわらず測定でき、液体圧の
場合、液体圧に加わる大気圧を、液体圧を測定する共通
のセンサで自動的に補正することができるので、従来方
法のセンサが2つの場合のような誤差がない。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図A1第2図B1第3図、第4図A1、第
4図A2、第4図B□、第4図B2、第5図A1第5図
B1第6図Aおよび第6図Bは本発明の詳細な説明する
ための図である。 第1図は電気系統を示すブ田ンク図、第2図Aは平面図
、第2図Bは側断面図、第3図は斜視図、第4図A1は
斜視図、第4図A2は側面図、第4図B1は斜視図、第
4図B2は側面図、第5図Aは平面図、第5図Bは第5
図AのものをA−A矢視で切断した側断面図、第6図A
は平面図、第6図Bは第6図Bのものの内部の一部を省
略した側断面図である。 主な記号の意味は次の通りである。 1,2・・・・・・水晶振動子、31,32・・・・・
・発振回路、33・・・・・・ミクサ、5,6・・・・
・・水晶振動子ホルダ、γ・・・・・・支柱、8,9・
・・・・・アーム、10・・・・・・支台、14・・・
・・・荷重点(外力の印加点)、18・・・・・・屈曲
点、25・・・・・・ベロース機構、26・・・・・・
バランスウェイト、P、PW・・・・・・外圧(被測定
圧)、PA・・・・・・大気圧(基準圧)、31・・・
・・・圧力センサ、32・・・・・・圧力伝達パイプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 同一の方向から加わる力に対して同じ方向への振動
    周波数変化が生ずる2個の水晶振動子のそれぞれに、被
    測定力の印加によって大きさの等しい圧縮力及び引張力
    が作用するようにし、上記2個の水晶振動子を振動素子
    としてそれぞれ含む2個の発振回路の発振周波数の差に
    よって生ずるビート信号の周波数によって上記被測定力
    を知るようにした力センサに於いて、印加される被測定
    力に対して不変的な個所に固設した第1の支持部材と、
    該第1の支持部材と平行に、かつ肖該第1の支持部材と
    間隔を保って配置した第2の支持部材と、中央部にくび
    れ部を有し、上記第1の支持部材と第2の支持部材とを
    、それらの中間部分で剛性的に連結する支点部材と、該
    支点部材に対して互に反対側で、かつ上記くびれ部から
    等距離にある個所に於いて、上記第1の支持部材と第2
    の支持部材との間に、これ等と垂直に固設した2個の水
    晶振動子と、上記第2の支持部材に剛性的に結合され、
    被測定力の印加点となる力伝達部材を有する水晶振動子
    による力センサ。
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JPS5084280A (ja) * 1973-11-24 1975-07-08

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