JPS595825Y2 - ガス加熱単独窯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガス加熱単独窯において、送風機により外気
送入を強制されかつ送風量調節装置により燃焼空気の通
風量を調節される送気管の圧力を感知して作動する均圧
弁によりガス供給管のガス送給圧力を比例的に自動調整
し、送気管により送られる燃焼空気を、窯温の上昇とと
もに昇熱する排気温度により加温される煙突に設けた燃
焼空気予熱装置により予熱し、その予熱空気をガス供給
管を被覆するガス予熱套管に送り込んで、均圧弁により
送給量を自動調整された燃料ガスを予熱し、その予熱燃
料ガスと予熱燃焼空気とを窯体に配置したガスバーナに
送り込んで混合燃焼させ、その燃焼により窯体の内部を
加熱するようにしたものであって、その目的とするとこ
ろは、通風量を調節された送気管内の予熱前の燃焼空気
の圧力を制御主体とする均圧弁により燃料ガスの送給量
を決定して、燃料ガスと燃焼空気を完全燃焼に適応する
送給比率とした上、燃焼空気を窯の排気温度で予熱し、
燃料ガスをその予熱燃焼空気により予熱して、排気のも
つ熱エネルギーを回収することで燃焼空気と燃料ガスの
熱損耗を共に防ぐ省エネルギーを実現し、しかも燃焼空
気と燃料ガスを夫々に予熱することでそれぞれの体積を
膨張させてガスバーナへの供給比率を均圧弁により自動
調整した比率にほとんど倣わせるようにするにある。

本考案の一実施例を添付図面について説明する。

第１、２図において１はガス加熱単独窯体、４は該窯体
１の加熱排気を排出する煙突であって、窯体１の窯温の
上昇とともに煙突４を通る排気温度が上昇する。

窯体１の外部にガス供給管５を設け、その供給管５から
の多数の分岐管６を配管し、窯体１の両側の窯底煉瓦２
に設けられる多数の燃焼焔吹込口３の下部に配置した各
ガスバーナ７に一個ずつの分岐管６を連通させる。

煙突４には熱交換器からなる燃焼空気予熱装置９を取巻
き状に設け、該装置９の送入口に送気管１０を連結する
。

その送気管１０には外気送入を強制する送風機１１と、
コントロールダンパーなどからなる送風量調節装置１２
とを設ける。

また、前記予熱装置９の送出口に連結した配管１３は各
分岐管６の外周を覆うガス予熱套管１４の上端に連通す
る。

該套管１４は第３図に示すように窯体１の外側で分岐管
６を下端部近くまで覆い、該套管１４の下端側部から突
出した吹込管１５をガスバ−ナ７の下方側部の燃焼空気
供給開口８に連通させる。

送気管１０とガス燃料供給管５の間には均圧弁１６を設
ける。

該均圧弁１６は送気管１０中のエヤ圧力を感知するダイ
ヤフラム等検出体の感知作動によってガス燃料供給管の
ガス送給圧力を自動調整する機能をもつものであって、
送風量調節装置１２により調節された燃焼空気量と、均
圧弁１６により調節されたガス供給管５の燃料ガス量と
は完全燃焼の混合比率に常に見合うものである。

本実施例装置においては、窯体１の昇温、加熱停止等を
送風量調節装置１２の操作により施すものであって、前
記昇温の速度をプログラム制御により施す場合は、その
プログラムに従って前記調節装置１２の開度を増加する
制御を行う。

しかして前記調節装置１２により送風量を調節されて燃
焼空気予熱装置９に圧送される新鮮な燃焼空気は、熱交
換予熱により体積を膨張してガス予熱套管１４に送り込
まれ、分岐管６を通る燃料ガスの間で熱交換を行い、燃
焼空気自体は幾分温度を下げ、かつ体積を幾分収縮し、
燃料ガスは反対に温度を上げかつ体積を膨張する。

しかして前記のように体積を膨張した予熱燃焼空気は吹
込管１５からガスバーナ７に吹込まれ、また、体積を膨
張した予熱燃料ガスも分岐管６からガスバーナ７に送り
込まれ、該バーナ内に於て空燃混合を生じて完全燃焼す
るものであって、吹込管１５以外からの燃焼空気の供給
は必要でない。

本考案は前記の説明により明らかにしたように、送風機
１１により外気送入を強制され、かつ送風量調節装置１
２により通風量及びエヤ圧力を調節されて送気管１０を
流動する燃焼空気を、窯体１を加熱したガス焔の排気の
通過によって加温される煙突４に設けた燃焼空気予熱装
置９に送り込んで予熱し、その予熱燃焼空気をガス供給
管５（分岐管６）のガス加熱套管１４に通して燃料ガス
を予熱するものであって、燃焼空気と燃料ガスの予熱の
熱源は、直接予熱と間接予熱の違いはあるが共に窯体の
排棄熱であることにおいて特異性をもつ。

しかして燃焼空気予熱装置９により熱交換されて予熱さ
れた燃焼空気は温度上昇とそれに伴う体積膨張とを生ず
るが、ガス予熱套管１４内で燃料ガスと熱交換すること
により燃料ガスは昇温しで体積膨張を生じ、反対に燃焼
空気は燃料ガスの温度付近までその予熱温度を下げ、か
つ幾分収縮した体積膨張に変化させるものであって、ガ
スバーナ７での空燃混合時に、燃焼空気と燃料ガスの温
度勾配はほとんどなく、それにも増して該両者が共に体
積を膨張しているから、空燃混合体積の比率は常温状態
で均圧弁１６により自動的に決定される空燃比率をほと
んど忠実に保たせることができて、省エネルギーを目的
とした窯体１の排棄温度を共に利用する予熱に基く体積
比率の違和を生じないものであって、均圧弁１６の使用
により送風量調節装置１２を以って燃焼空気の送給を調
整するだけでガス送給量を自動調整する型式のガス加熱
単独窯の省エネルギーを目的とした空燃予熱を最も合理
化し得る効果をもつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は側面図、
第２図は平面図、第３図は一部を拡大した一部切欠正面
図である。 １・・・・・・窯体、４・・・・・・煙突、５・・・・
・・ガス燃料供給管、６・・・・・・分岐管、７・・・
・・・ガスバーナ、９・・・・・・燃焼空気予熱装置、
１０・・・・・・送気管、１１・・・・・・送風機、１
２・・・・・・送風量調節装置、１５・・・・・・吹込
管、１６・・・・・・均圧弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窯温の上昇とともに排気温度を上昇する煙突４に、送風
   機１１により外気送入を強制され、かつ送風量調節装置
   １２により送入量を調節してエヤ圧力を調節される送気
   管１０を連通した燃焼空気予熱装置９を設け、ガス供給
   管５の分岐管６を被覆するガス予熱套管１４に、前記燃
   焼空気予熱装置９の送出口の配管１３を連通し、前記ガ
   ス供給管を窯体に配置したガスバーナ７に連通させると
   共に、ガス予熱套管１４をガスバーナに予熱空気を吹込
   む吹込管１５に連通させ、さらに送気管１０とガス供給
   管５との間に前記送気管１０のエヤ圧力と比例させてガ
   ス供給管５に送給するガス送給圧力を自動調整する均圧
   弁を設けたことを特徴とするガス加熱単独窯。