JPS595687B2 - 複合紡績糸およびその製造方法 - Google Patents
複合紡績糸およびその製造方法Info
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- JPS595687B2 JPS595687B2 JP10022378A JP10022378A JPS595687B2 JP S595687 B2 JPS595687 B2 JP S595687B2 JP 10022378 A JP10022378 A JP 10022378A JP 10022378 A JP10022378 A JP 10022378A JP S595687 B2 JPS595687 B2 JP S595687B2
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- spun yarn
- filament
- composite
- spun
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はオープンエンド紡績システムによって得られる
スパン糸とフィラメント糸条が合体した複合紡績糸およ
び該複合紡績糸を一挙に高能率に製造する方法に関し、
衣料用素材として好適な形態の複合糸と該糸を安定して
生産するための方法に関するものである。
スパン糸とフィラメント糸条が合体した複合紡績糸およ
び該複合紡績糸を一挙に高能率に製造する方法に関し、
衣料用素材として好適な形態の複合糸と該糸を安定して
生産するための方法に関するものである。
従来、複数本の異なる糸条を用いて形成させる複合糸は
、それぞれの単一な糸条の持つ欠点、特性を補ない合い
、それ′ぞれの好ましい特性を兼備した糸として知られ
ている。
、それぞれの単一な糸条の持つ欠点、特性を補ない合い
、それ′ぞれの好ましい特性を兼備した糸として知られ
ている。
例えば回転紡糸室を利用したオープンエンド紡績装置に
ステーブル繊維とフィラメント糸条とを供給して被覆複
合糸を製造する方法は、特公昭47−10260号、特
公昭49−2380号公報等によって提案されている。
ステーブル繊維とフィラメント糸条とを供給して被覆複
合糸を製造する方法は、特公昭47−10260号、特
公昭49−2380号公報等によって提案されている。
しかるに、これらに記載されている方法は、オープンエ
ン)M績によることではあるが、得んとする複合被覆糸
はフィラメント糸条を芯糸とし、この芯糸にステーブル
繊維から成る紡績糸が巻付いたカバリング状複合糸であ
る。
ン)M績によることではあるが、得んとする複合被覆糸
はフィラメント糸条を芯糸とし、この芯糸にステーブル
繊維から成る紡績糸が巻付いたカバリング状複合糸であ
る。
また、これらの技術では回転紡糸室での通常の紡績糸、
即ちステーブル100%のものを紡糸する程度の糸切れ
数を保持して製造することが難しい。
即ちステーブル100%のものを紡糸する程度の糸切れ
数を保持して製造することが難しい。
従って、実際の操業においては極めて糸切れを発生し易
く、更には操作性の良くないこと、あるいは紡出素材の
多様化等を達成できない等の問題があり、なお改良の余
地があった。
く、更には操作性の良くないこと、あるいは紡出素材の
多様化等を達成できない等の問題があり、なお改良の余
地があった。
本発明の目的は上記の公知技術とは異なり、ステーブル
繊維から成るスパン糸の表面にフィラメント糸条が該ス
パン糸のヨリ方向と同一方向で巻付いて撚回被覆してい
る構造の被合紡績糸およびその製造方法を得ることにあ
る。
繊維から成るスパン糸の表面にフィラメント糸条が該ス
パン糸のヨリ方向と同一方向で巻付いて撚回被覆してい
る構造の被合紡績糸およびその製造方法を得ることにあ
る。
すなわち本発明は次の構成からなる。
(1) ステーブル束から構成されヨリ係数に−b″
−1,8≦に≦3.0のオープンエンド紡績糸条とフィ
ラメント糸条との複合紡績糸であって、フィラメント糸
条の存在割合が5〜40重量楚であり、かつ前記オープ
ンエンド紡績糸条とフィラメント糸条との糸長差率Q(
至)1.0≦Q≦15.0でフィラメント糸条が前記オ
ープンエンド紡績糸の表面に該紡績糸の有するヨリ数、
ヨリ方向と実質的に同一ヨリ数、同一ヨリ方向で撚回し
ていることを特徴とする複合紡績糸。
−1,8≦に≦3.0のオープンエンド紡績糸条とフィ
ラメント糸条との複合紡績糸であって、フィラメント糸
条の存在割合が5〜40重量楚であり、かつ前記オープ
ンエンド紡績糸条とフィラメント糸条との糸長差率Q(
至)1.0≦Q≦15.0でフィラメント糸条が前記オ
ープンエンド紡績糸の表面に該紡績糸の有するヨリ数、
ヨリ方向と実質的に同一ヨリ数、同一ヨリ方向で撚回し
ていることを特徴とする複合紡績糸。
ただし、 K:t1/朽ζ
t□: オープンエンド紡績糸条のヨリ数(turn/
1nch ) N1: オープンエンド紡績糸条の英式綿番手し1:複
合紡績糸の測定杷持長 L2:長さLlの複合紡績糸を解ネン分解したときのフ
ィラメント糸条の長さ く2)回転紡糸室、糸条排出管および該糸条排出管先端
部に設けられたヨリ制御部材を主要素としたオーフッエ
ンド紡績装置に短繊維束を供給してヨリ係数Kかに≦3
.0の紡績糸条を形成せしめるとともに、回転紡糸室内
にフィラメント糸条を下記(a)式の関係を満足するよ
うに、かつ該フィラメント糸条を紡績糸条に比べて1.
0〜15.0予オーバーフイードし、前記紡績糸条が前
記ヨリ制御部材に至る以前かないしは該ヨリ制御部材上
で該フィラメント糸条と該紡績糸とを合体せしめ前記紡
績糸条にフィラメント糸条が巻ぎ付いた複合紡績糸を形
成せしめて該複合紡績糸が前記ヨリ制御部材上で接触撚
回するように構成したことを特徴とする複合紡績糸の製
造方法。
1nch ) N1: オープンエンド紡績糸条の英式綿番手し1:複
合紡績糸の測定杷持長 L2:長さLlの複合紡績糸を解ネン分解したときのフ
ィラメント糸条の長さ く2)回転紡糸室、糸条排出管および該糸条排出管先端
部に設けられたヨリ制御部材を主要素としたオーフッエ
ンド紡績装置に短繊維束を供給してヨリ係数Kかに≦3
.0の紡績糸条を形成せしめるとともに、回転紡糸室内
にフィラメント糸条を下記(a)式の関係を満足するよ
うに、かつ該フィラメント糸条を紡績糸条に比べて1.
0〜15.0予オーバーフイードし、前記紡績糸条が前
記ヨリ制御部材に至る以前かないしは該ヨリ制御部材上
で該フィラメント糸条と該紡績糸とを合体せしめ前記紡
績糸条にフィラメント糸条が巻ぎ付いた複合紡績糸を形
成せしめて該複合紡績糸が前記ヨリ制御部材上で接触撚
回するように構成したことを特徴とする複合紡績糸の製
造方法。
TF: フィラメント糸条の供給張力Q)Ts:短繊維
束のみからなる紡績糸条を回転紡糸室から紡出する場合
の紡出糸張力 □□□) 本発明において複合紡績糸は、その被覆構造において上
記の従来糸にくらべ全く逆の関係を有しており、スパン
糸がほぼ中心に位置し、その周囲にフィラメント糸条が
巻付いているものであり、スパン糸の持つ風合の良さと
、フィラメント糸条(例えば好適な例としてフィラメン
ト糸)の持つ耐摩耗性、抗ビル性等の機能性の良さの両
者の好ましい特性を兼備した複合紡績糸であり、該フィ
ラメント糸条の糸長がスパン糸の糸長よりも大ぎくなっ
ているものである。
束のみからなる紡績糸条を回転紡糸室から紡出する場合
の紡出糸張力 □□□) 本発明において複合紡績糸は、その被覆構造において上
記の従来糸にくらべ全く逆の関係を有しており、スパン
糸がほぼ中心に位置し、その周囲にフィラメント糸条が
巻付いているものであり、スパン糸の持つ風合の良さと
、フィラメント糸条(例えば好適な例としてフィラメン
ト糸)の持つ耐摩耗性、抗ビル性等の機能性の良さの両
者の好ましい特性を兼備した複合紡績糸であり、該フィ
ラメント糸条の糸長がスパン糸の糸長よりも大ぎくなっ
ているものである。
さらに本発明の複合紡績糸は中心のスパン糸のヨリ係数
Kかに≦3.0程度のせヨリであって、該スパン糸のヨ
リ数をtlとした時に、該スパン糸の表面にフィラメン
ト糸条が該スパン糸と同一ヨリ方向に、 t□なるヨリ
数でカバリングしているものである。
Kかに≦3.0程度のせヨリであって、該スパン糸のヨ
リ数をtlとした時に、該スパン糸の表面にフィラメン
ト糸条が該スパン糸と同一ヨリ方向に、 t□なるヨリ
数でカバリングしているものである。
本発明の複合紡績糸の特徴の1つは、上記の如くスパン
糸のヨリ係数かに≦3.0と小さいことであり、好まし
くはl。
糸のヨリ係数かに≦3.0と小さいことであり、好まし
くはl。
8≦に≦3.0である。ここでヨリ係数にはスパン糸の
ヨリ数をtl turn/1nchとし、英式綿番手
をN1とするとににt、/i”’e求められる値である
。
ヨリ数をtl turn/1nchとし、英式綿番手
をN1とするとににt、/i”’e求められる値である
。
即ち、通常、ステーブル繊維だけをオープンエンド紡績
装置に供給してスパン糸を製造する場合にはヨリ係数を
3.5よりも低くすることはむずかしい。
装置に供給してスパン糸を製造する場合にはヨリ係数を
3.5よりも低くすることはむずかしい。
即ちスパン糸100%でヨリ係数が3.5よりも小さい
と、糸切れを多発したり、糸切れが少くてもしごかれて
ネップ等を発生し、糸強力も低く、品質的にも好ましく
ないのである。
と、糸切れを多発したり、糸切れが少くてもしごかれて
ネップ等を発生し、糸強力も低く、品質的にも好ましく
ないのである。
従ってヨリ係数が3.0以下の如き低ヨリ数ではさらに
通常の生産は困難となる。
通常の生産は困難となる。
ここで上記の”しごき”とはオープンエンド紡績装置の
主として回転紡糸室内のヨリ制御部材上、および糸排出
管の出口などのガ、イド部を紡出糸が通過する際に受け
る糸軸方向への走行抵抗力である。
主として回転紡糸室内のヨリ制御部材上、および糸排出
管の出口などのガ、イド部を紡出糸が通過する際に受け
る糸軸方向への走行抵抗力である。
本発明糸においては回転紡糸室内にステーブル繊維とフ
ィラメント糸条を供給するシステムを採用し、かつ該回
転紡糸室内においてスパン糸にフィラメント糸条が巻付
いた構造のものとなるために、スパン糸のヨリ係数カ3
.0以下と小さくとも、フィラメント糸条が被覆し、巻
付いているために強力維持に寄与し、しごぎに対する抵
抗力が強くなり、安定紡出が可能になるのであり、品質
的にも正常で良好なものが得られる。
ィラメント糸条を供給するシステムを採用し、かつ該回
転紡糸室内においてスパン糸にフィラメント糸条が巻付
いた構造のものとなるために、スパン糸のヨリ係数カ3
.0以下と小さくとも、フィラメント糸条が被覆し、巻
付いているために強力維持に寄与し、しごぎに対する抵
抗力が強くなり、安定紡出が可能になるのであり、品質
的にも正常で良好なものが得られる。
また、本発明糸はスパン糸の表面に被覆物が存在すると
いっても完全にスパン糸表面全体を覆うのではなく、ら
せん状に巻付いているのであり、ヨリ数が少ないことに
より十分にスパン糸も外表面に露出し、適度にスパン糸
の風合を発揮させることができる。
いっても完全にスパン糸表面全体を覆うのではなく、ら
せん状に巻付いているのであり、ヨリ数が少ないことに
より十分にスパン糸も外表面に露出し、適度にスパン糸
の風合を発揮させることができる。
ここで該フィラメント糸条の比率に関しては、スパン糸
の長所を適度に保持し、かつ前述の複合紡績糸としての
機能性を維持させるべく種々検討した結果、複合紡績糸
の重量を基準に前記フィラメント糸条が5〜40%重量
比率含まれていると好適である。
の長所を適度に保持し、かつ前述の複合紡績糸としての
機能性を維持させるべく種々検討した結果、複合紡績糸
の重量を基準に前記フィラメント糸条が5〜40%重量
比率含まれていると好適である。
以上の構成要件から成る本発明の複合紡績糸は通常のス
テーブル繊維束のみから構成したオープンエンド糸に比
較して、中心部に位置するスパン糸のヨリ数が大幅に低
いことによりソフト羽独感を与え得るのである。
テーブル繊維束のみから構成したオープンエンド糸に比
較して、中心部に位置するスパン糸のヨリ数が大幅に低
いことによりソフト羽独感を与え得るのである。
また、ヨリ係数が小さくて済むということは生産性も高
くできるという長所も併せて持つものである。
くできるという長所も併せて持つものである。
このような本発明糸は下記の紡糸態様により有効に得る
ことができる。
ことができる。
即ち、回転紡糸室を利用した空気力および遠心力利用紡
績装置にステーブル繊維束を供給し、さらに回転紡糸室
内に前記ステーブル繊維束とは別途にフィラメント糸条
を供給するに際し、前記ステーブル繊維のみを完成され
たスパン糸として紡出する場合のスパン糸紡出張力をT
s(gram)、一方前記連続糸乗物の供給張力をTp
(gram)とし左とき、TF/Ts≦帆7となるよう
にすることを特徴とする。
績装置にステーブル繊維束を供給し、さらに回転紡糸室
内に前記ステーブル繊維束とは別途にフィラメント糸条
を供給するに際し、前記ステーブル繊維のみを完成され
たスパン糸として紡出する場合のスパン糸紡出張力をT
s(gram)、一方前記連続糸乗物の供給張力をTp
(gram)とし左とき、TF/Ts≦帆7となるよう
にすることを特徴とする。
さらにこの態様において回転紡糸室内にフィラメント糸
条を供給するに際し、フィラメント糸条とスパン糸との
合体点が少くとも糸条排出管先端部に設けられたヨリ制
御部材上にあるか、あるいは該ヨリ制御部材よりも外周
側に位置するように構成させるものである。
条を供給するに際し、フィラメント糸条とスパン糸との
合体点が少くとも糸条排出管先端部に設けられたヨリ制
御部材上にあるか、あるいは該ヨリ制御部材よりも外周
側に位置するように構成させるものである。
以下、これらについて図面により説明する。
第1図は本発明複合紡績糸の紡糸態様例を示す糸道断面
図、第2図は該紡糸態様において主要部の1つを構成す
るヨリ制御部材を示す拡大断面図、第3図は本発明の詳
細な説明するためのパラメータである糸長差の測定原理
を示すモデル図、第4図は本発明糸の外観を示す顕微鏡
写真であり、フィラメント糸条を明確にわかり易くする
ために黒色の原色糸をフィラメント糸条として用いたも
のである。
図、第2図は該紡糸態様において主要部の1つを構成す
るヨリ制御部材を示す拡大断面図、第3図は本発明の詳
細な説明するためのパラメータである糸長差の測定原理
を示すモデル図、第4図は本発明糸の外観を示す顕微鏡
写真であり、フィラメント糸条を明確にわかり易くする
ために黒色の原色糸をフィラメント糸条として用いたも
のである。
中心にある白い色の繊維束がステーブル繊維からなるス
パン糸である。
パン糸である。
第1図においてステーブル繊維2を供給パイプ4から回
転紡糸室8の内壁面に指向して供給する。
転紡糸室8の内壁面に指向して供給する。
一方、フィラメント糸条1は張力調整装置26を経て糸
条供給管3から供給する。
条供給管3から供給する。
ステーブル繊維2は回転紡糸室8の最大径部6を経てス
パン糸7を形成し、糸排出管10に向かう。
パン糸7を形成し、糸排出管10に向かう。
かかるスパン糸1とフィラメント糸条1は合体点11で
合体され、複合紡績糸となる。
合体され、複合紡績糸となる。
回転紡糸室8はベアリング12は軸支された回転自在で
ある。
ある。
また糸排出管10は下方に種糸供給ノズル部14を連結
し、スパン糸成分の紡出開始に際し、空気流によって下
方から上方の回転紡糸室内に向って種糸を供給する役目
を果す。
し、スパン糸成分の紡出開始に際し、空気流によって下
方から上方の回転紡糸室内に向って種糸を供給する役目
を果す。
糸排出管10の回転紡糸室8内に延入した先端部9は形
成する複合紡績糸に対して摩擦仮ヨリ作用を付与するよ
うになっている。
成する複合紡績糸に対して摩擦仮ヨリ作用を付与するよ
うになっている。
かかる先端部9は前述のヨリ制御部材を呼称したものに
相当する。
相当する。
該部材9は第2図に示す通り、糸と接触する表面19は
摩擦仮ヨリ作用を付与するべく各種工夫を施すことが可
能であり、表面粗度とか形状を適宜設計すると良い。
摩擦仮ヨリ作用を付与するべく各種工夫を施すことが可
能であり、表面粗度とか形状を適宜設計すると良い。
該部材9は排出管本体10の先端にゴム状弾性体等の固
定用部材20で接続固着すれば良い。
定用部材20で接続固着すれば良い。
さて上記により紡出される複合紡績糸15はテリベリロ
ーラ16゜17から下方に引き出す。
ーラ16゜17から下方に引き出す。
本発明の複合紡績糸は第4図で示すようにフィラメント
糸条(黒色で示す)がスパン糸表面に撚回しており、該
スパン糸成分のヨリ係数Kが3.0以下の低ヨリで構成
される。
糸条(黒色で示す)がスパン糸表面に撚回しており、該
スパン糸成分のヨリ係数Kが3.0以下の低ヨリで構成
される。
ヨリ数の好ましい下限値は糸切れ発生頻度を考慮して1
.8までである。
.8までである。
かかる複合紡績糸において、スパン糸の糸長よりはフィ
ラメント糸条の糸長の方が太きいものであり、特に複合
紡績糸の糸長を100としたとぎに、フィラメント糸条
の糸長が101乃至115程度の値を示す。
ラメント糸条の糸長の方が太きいものであり、特に複合
紡績糸の糸長を100としたとぎに、フィラメント糸条
の糸長が101乃至115程度の値を示す。
これは後記する糸長差率Qが1%乃至15%であること
を意味する。
を意味する。
本発明においてフィラメント糸条とはいがなる種類のも
のであってもよい。
のであってもよい。
またフィラメント糸条に代えて紡績糸等も用いることも
考えられるカミ、紡績糸等は一般に繊度が太く、良好な
捲回構造の複合糸とすることばできないので不適切であ
る。
考えられるカミ、紡績糸等は一般に繊度が太く、良好な
捲回構造の複合糸とすることばできないので不適切であ
る。
さて上記の糸長差率Qについて第3図で説明する。
まず複合紡績糸21を糸長さL□(朋)で検撚器に把持
してセットしく第3図A)、これを第3図Bの如く解撚
してフィラメント糸条23とスパン糸22の同成分に分
解し、該同成分の交ネンを零にする。
してセットしく第3図A)、これを第3図Bの如く解撚
してフィラメント糸条23とスパン糸22の同成分に分
解し、該同成分の交ネンを零にする。
次いで第3図Cの如くスパン糸成分を切断し、24,2
5に分断し、該スパン糸の影響を断った状態でフィラメ
ント糸条23を直線状に引張り、長さL2 (mm)を
測定する。
5に分断し、該スパン糸の影響を断った状態でフィラメ
ント糸条23を直線状に引張り、長さL2 (mm)を
測定する。
糸長差率Qは、で算出される値であ
る。
尚、本発明では複合紡績糸の試料長(把持長部)Llを
350朋として測定した。
350朋として測定した。
また、上記の2成分に分離した時点で、複合紡績糸の把
持長L□に対し、スパン糸22は第3図Bに示したよう
に多少解ネンされてビ、となるが、本発明におけるスパ
ン糸22は結束状の捲回繊維が表面に少なからず存在し
、解ネンがスムースに行なわれない。
持長L□に対し、スパン糸22は第3図Bに示したよう
に多少解ネンされてビ、となるが、本発明におけるスパ
ン糸22は結束状の捲回繊維が表面に少なからず存在し
、解ネンがスムースに行なわれない。
従ってL′□は事実上L1と大差ない値をとりやすく、
従ってL□値とL2値との対比で糸長差率Qを求めるよ
うに定義する。
従ってL□値とL2値との対比で糸長差率Qを求めるよ
うに定義する。
また、該Q値を用いて複合紡績糸に占める連続糸条物の
長さ比率を計算上求め、実際に複合紡績糸を製造した場
合のフィラメント糸条の消費された長さとの対比を調査
した結果、はぼ計算値と合致した値が得られた。
長さ比率を計算上求め、実際に複合紡績糸を製造した場
合のフィラメント糸条の消費された長さとの対比を調査
した結果、はぼ計算値と合致した値が得られた。
従って、Q値はフィラメント糸条、ステーブル繊維の各
々の所要量を算出する場合に有効な尺度とすることがで
きる。
々の所要量を算出する場合に有効な尺度とすることがで
きる。
本発明の複合紡績糸を製造する方法において最も重要な
点は、ステーブル繊維のみを完成されたスパン糸として
紡出する場合のスパン糸紡出張力をTs、一方フィラメ
ント糸条の供給張力をTFとしたとぎにTF/T8≦帆
7の関係を満足するようにして紡出を行なうことである
。
点は、ステーブル繊維のみを完成されたスパン糸として
紡出する場合のスパン糸紡出張力をTs、一方フィラメ
ント糸条の供給張力をTFとしたとぎにTF/T8≦帆
7の関係を満足するようにして紡出を行なうことである
。
かかる条件を外れると、好ましい複合紡績糸の紡出は極
めて困難となる。
めて困難となる。
ここでTFは第1図で示した調力調整装置26によって
自由に設定できる値である。
自由に設定できる値である。
またステーブル繊維のみを完成されたスパン糸として紡
出する場合の張力Tsとは、ヨリ制御部材9とデリベリ
ローラ16,170区間において、実質的に糸の走行を
じゃまする部材やガイド類が設けられていない態様下に
おいて測定するとよい。
出する場合の張力Tsとは、ヨリ制御部材9とデリベリ
ローラ16,170区間において、実質的に糸の走行を
じゃまする部材やガイド類が設けられていない態様下に
おいて測定するとよい。
第1図の場合にはノズル14とデリベリローラ16.1
7の間で測定すると良い。
7の間で測定すると良い。
次に本発明にオイ”’(重要な事項は、フィラメント糸
条とスパン糸の合体点11が少くともヨリ制御部材9上
にあるか、あるいは該部材9よりも外周側に位置させる
ことである。
条とスパン糸の合体点11が少くともヨリ制御部材9上
にあるか、あるいは該部材9よりも外周側に位置させる
ことである。
該合体点の特異な位置関係を保持することにより紡出安
定性が確保されるが、かかる合体点11は複合紡績糸の
製造中、糸排出管10の中心軸を中心にして回転運動を
するのであり、このようにしてフィラメント糸条により
ヨリ回わされ、強力面での補強がなされた複合紡績糸が
ヨリ制御部材9の上を通過することになり、前述したと
おり、K≦3.0と小さい挿入ヨリ数でのスパン糸の紡
出が可能になるのである。
定性が確保されるが、かかる合体点11は複合紡績糸の
製造中、糸排出管10の中心軸を中心にして回転運動を
するのであり、このようにしてフィラメント糸条により
ヨリ回わされ、強力面での補強がなされた複合紡績糸が
ヨリ制御部材9の上を通過することになり、前述したと
おり、K≦3.0と小さい挿入ヨリ数でのスパン糸の紡
出が可能になるのである。
本発明で得られる複合紡績糸は(a)抗ビル性にすぐれ
、強力も大ぎい。
、強力も大ぎい。
(転)糸外観が良好で、布帛にしても表面品位が良好で
ある。
ある。
(c)ソフトなタッチでかつ張、腰のあるものが得られ
る。
る。
(d)糸としてボリューム感のある嵩高性にすぐれたも
のが得られる。
のが得られる。
等の効果を有する。以下、実施例で説明する。
実施例
第1図に示した紡糸態様において、ステーブル繊維2と
してアクリル繊維1.5 d138mmを用い、フィラ
メント糸条としてポリアミドマルチフィラメント糸のタ
ーり加工糸(50D−24fil)を用いて複合紡績糸
を得た。
してアクリル繊維1.5 d138mmを用い、フィラ
メント糸条としてポリアミドマルチフィラメント糸のタ
ーり加工糸(50D−24fil)を用いて複合紡績糸
を得た。
紡出条件は次の通りである。
回転紡糸室80回転数:36・000 rpmスパン糸
成分成分手:25S(英式綿番手)〃 ヨリ数二に=
2.5 スパン糸とフィラメント糸の撚回数: 約12.5 t/1nch 紡糸開始時の種糸挿入およびフィラメント糸の導入は各
々スムーズであり、スパン糸とフィラメント糸の合体は
即座に行なわれ、合体点でフィラメント糸がスパン糸に
撚回し、糸切れトラブルはTF 発生しなかった。
成分成分手:25S(英式綿番手)〃 ヨリ数二に=
2.5 スパン糸とフィラメント糸の撚回数: 約12.5 t/1nch 紡糸開始時の種糸挿入およびフィラメント糸の導入は各
々スムーズであり、スパン糸とフィラメント糸の合体は
即座に行なわれ、合体点でフィラメント糸がスパン糸に
撚回し、糸切れトラブルはTF 発生しなかった。
上記紡出条件において□値’rs
を種々変更し、糸長差率Qと糸の外観状態、可紡性、さ
らには紡出糸を用いて編地(天竺、16ゲージ、目付2
98gΔ2)での抗ビン性を各々調査した。
らには紡出糸を用いて編地(天竺、16ゲージ、目付2
98gΔ2)での抗ビン性を各々調査した。
結果を第1表に示す。第1表から明らかな如く、TF/
Ts値が0.7をこえると糸切れトラブルが急増すると
共に、糸外観的に壁ヨリ状のジグザグ状のものとなり、
汎用性のない糸となる。
Ts値が0.7をこえると糸切れトラブルが急増すると
共に、糸外観的に壁ヨリ状のジグザグ状のものとなり、
汎用性のない糸となる。
また編地によるビルテスト(ICI法判定)結果をみて
も、TF/Ts値が0.7より低下すると抗ビル機能が
向上する。
も、TF/Ts値が0.7より低下すると抗ビル機能が
向上する。
フィラメント糸の重量比率と最終製品の特性については
種々検討結果を総合すると、比率が40%をこえると、
シャリ感、粗硬感が増大し、風合上であまり好ましくな
く、また糸切れ数も急増する傾向にある。
種々検討結果を総合すると、比率が40%をこえると、
シャリ感、粗硬感が増大し、風合上であまり好ましくな
く、また糸切れ数も急増する傾向にある。
従って、前述の如く範囲的には40%から5%が良好で
ある。
ある。
上記の紡出水準のうち特にT /T −0,3のものに
ついて編地の風合は良好であり、適度にストレッチ性と
ボリューム感があり、子供服、スポーツ衣料、婦人外衣
用ジャージとして好適なものであった。
ついて編地の風合は良好であり、適度にストレッチ性と
ボリューム感があり、子供服、スポーツ衣料、婦人外衣
用ジャージとして好適なものであった。
第1図は本発明の複合紡績糸の製造法に関し、紡出態様
例を示す糸道断面、第2図は第1図において糸排出管の
上端に設けたヨリ制御部材の拡大断面図、第3図は本発
明の複合紡績糸構造を説明するためのパラメータである
糸長差率Qの測定原理を示すモデル図、第4図は本発明
糸の県側面を示す顕微鏡写真である。 主要部の説明、1・・・・・・フィラメント糸条、2・
・・・・・ステーブル繊維、7・・・・・・スパン糸、
15・・・・・・複合紡績糸、9・・・・・・ヨリ制御
部材、8・・・・・・回転紡糸室。
例を示す糸道断面、第2図は第1図において糸排出管の
上端に設けたヨリ制御部材の拡大断面図、第3図は本発
明の複合紡績糸構造を説明するためのパラメータである
糸長差率Qの測定原理を示すモデル図、第4図は本発明
糸の県側面を示す顕微鏡写真である。 主要部の説明、1・・・・・・フィラメント糸条、2・
・・・・・ステーブル繊維、7・・・・・・スパン糸、
15・・・・・・複合紡績糸、9・・・・・・ヨリ制御
部材、8・・・・・・回転紡糸室。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ステーブル束から構成されヨリ係数Kが1.8≦に
≦3.0のオープンエンド紡績糸条とフィラメント糸系
との複合紡績糸であって、フィラメント糸条の存在割合
が5〜40重量係であり、かつ前記オープンエンド紡績
糸条とフィラメント糸条との糸長差率Q(%)1.0≦
Q≦15.0でフィラメント糸条が前記オーブンエンド
訪績糸の表面に該紡績糸の有するヨリ数、ヨリ方向と実
質的に同一ヨリ数、同一ヨリ方向で撚回していることを
特徴とする複合紡績糸。 ただし、 tl:オープンエンド紡績糸条のヨリ数 (turn/ 1nch ) N□ :オープンエンド紡績糸条の英式綿番手L1 :
複合紡績糸の測定把持長 L2 :長さLoの複合紡績糸を解ネン分解したときの
フィラメント糸条の長さ 2 回転紡糸室、糸条排出管および該糸条排出管先端部
に設けられたヨリ制御部材を主要素としたオープンエン
ド紡績装置の短繊維束を供給してヨリ係数Kかに≦3.
0の紡績糸条を形成せしめるとともに、回転紡糸室内に
フィラメント糸条を下記(a)式の関係を満足するよう
に、かつ該フィラメント糸条を紡績糸条に比べて1.0
〜15.0%オーバーフィードし、前記紡績糸条が前記
ヨリ制御部材に至る以前かないしは該ヨリ制御部材上で
該フィラメント糸条と該紡績糸とを合体せしめ前記紡績
糸条にフィラメント糸条が巻き付いた複合紡績糸を形成
せしめて該複合紡績糸が前記ヨリ制御部材上で接触撚回
するように構成したことを特徴とする複合紡績糸の製造
方法。 TF :フィラメント糸条の供給張力(g)Ts:短繊
維束のみからなる紡績糸条を回転紡糸室から紡出する場
合の紡出糸張力(g)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10022378A JPS595687B2 (ja) | 1978-08-17 | 1978-08-17 | 複合紡績糸およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10022378A JPS595687B2 (ja) | 1978-08-17 | 1978-08-17 | 複合紡績糸およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5526273A JPS5526273A (en) | 1980-02-25 |
JPS595687B2 true JPS595687B2 (ja) | 1984-02-06 |
Family
ID=14268285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10022378A Expired JPS595687B2 (ja) | 1978-08-17 | 1978-08-17 | 複合紡績糸およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS595687B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2607835B1 (fr) * | 1986-12-05 | 1990-02-09 | Schappe Sa | Procede d'obtention sur continu a filer a anneaux de fils composites a ame en files de fibres longues entouree d'une enveloppe exterieure |
JP4639541B2 (ja) | 2001-03-01 | 2011-02-23 | 株式会社デンソー | エジェクタを用いたサイクル |
-
1978
- 1978-08-17 JP JP10022378A patent/JPS595687B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5526273A (en) | 1980-02-25 |
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