JPS595544B2 - 軽量セメントの押出成形による中空成形材の強化方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、軽量骨材を少なくとも５〜３０％混入した軽
量セメントの押出成形による中空成形材を強化する為の
ものである。

従来木造住宅等を建築する場合は、その部位、部所によ
り使用材料の材質、形状等を選定し、更にこれ等に現場
加工を加えて使用している。

しかし軽量セメント押出成形品を使用して住宅等を建築
する場合は、その性質上現場加工は容易でない。従つて
出来るだけ少い種類の形状、材質を組合せて、使用する
事がより経済的である。軽量セメントの押出成形による
中空成形材はそれ単体で不燃、耐火、防火、遮音、防音
、断熱、等の優れた性質を有して居りその上安価な住宅
建築部材として将来を期待されているものである。しか
し、製造方法の性質上、形寸法の種類並びに強度等の種
類が多くなるとその製品は非常に割高なものとなつてく
る。即ち、出来る限り少い種類の形状、並びに材質で、
目的とする強度の部材が得られれば、それだけ安価な材
料を市場に供給することが可能となる。本発明になる、
軽量セメントの押出成形による中空成形材の強化方法は
通常の方法で成形した中空材料をその使用目的に応じて
補強強化した部材を製造するもので、例えば壁部材を量
産している場合、その壁部材を本発明になる方法で補強
強化する事により、更に強度を要求する柱、梁、等に使
用する事が可能となる。従つて、形状が同じで強度を必
要とする部材は、本発明になる方法で、安価に供給する
事が可能となる。次に本発明になる壁材を強化する例を
次に述べる。

第１図１は量産されている標準の壁部材で、通常の壁と
しての強度があれば十分である。第２図はその部材を使
用して、建築中の住宅の窓部分を表わした見取図で１な
る標準壁部材を使用して壁を構成し３なる本発明になる
方法で強化された１と同一断面の壁部材を、窓部分の上
枠として使用している。４はサッシの挿入される空間部
分である。

第３図は本発明になる方法で強化された標準形状壁材３
の断面図、１は標準形状の中空壁材、フ ５は繊維を加
えた樹脂、モルタル等の注入材、２は中空部分である。
補強用樹脂、モルタル等は、部材の中空部分に注入する
に必要な流動性を損わない程度の長さを有する有機、又
は無機繊維を５〜２０％程度加え、更に必要に応じて細
骨材を加５ える。又これらの補強材は部材の中空部分
の内、強度上必要とする部分だけに充填されれば良く端
部に圧縮強度を要求する場合はその端部分に、又上から
の曲げ強さを要求する場合は部材の下段の中空部分に長
さ方向全般に空隙無く注入する等強化目的に応じた方法
を取る事が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は軽量セメントの押出成形による中空成形材の例
で１は中空壁材、２はその中空孔、第２図は中空壁材を
使用して窓部分を組立てた場合の見取図で１は中空壁材
、３は本発明になる方法で補強した窓上部の小梁材、４
は窓サツシをはめ込む空間、第３図は本発明になる方法
で補強した中空壁材で２は中空孔、５は２に注入した補
強材である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 多数の貫通口を有するセメント押出成形品を製造後
   、硬化し、任意の所望長に切断して成形製品を作成し、
   該成形製品の所望の部分にのみ、繊維を加えた樹脂、モ
   ルタル等を補強材として注入して硬化させることを特徴
   とする軽量セメント押出成形製品の強化方法。