JPS5954034A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録媒体に係り、特定の有機珪素化合物を
磁性層中に含ませておくことにより、磁性層の潤滑性及
び耐摩耗性が改善され、走行安定性に優れたものとなる
磁気記録媒体を提供するととを目的とする。

近年、家庭用ビデオテープレコーダの小型化が進み、屋
外での使用頻度が増大しつつある。従って、これらの磁
気記録再生装置に用いられる磁気記録媒体に関して、種
々の環境条件、例えば広い温度範囲にわたっても使用に
耐え得る品質が要求されている。例えば、温度によって
影響を受けやすいものとして走行性の問題があり、特に
低温条件下においては磁性層の動摩擦係数の増加が著し
く、走行性が一段と悪くなっている。

従来、磁気記録媒体の摩擦を軽減する目的で、磁性層中
に高級脂肪酸、ジメチルシリコーン又は一般式（■）、
（■）で表わされる有機珪素化合物を添加しておくこと
によって、磁性層の潤滑性を向」ニさせることが提案さ
れている。

０Ｆ３０Ｈ，０Ｈ２Ｓ　１（ＯＯＯＲ）１　　　　　　
　　　　　　ｍ （ＯＨ３）３−ｍ しか１７、磁性層中に加えられるものが高級脂肪酸の場
合には、高級脂肪酸は磁性層中の樹脂成分との相溶性が
良く、滑性効果をある程度示すものの、高級脂肪酸が磁
性粉に吸着しやすく、従って磁性層表面に滲出しに＜＜
、磁性層表面の動摩擦係数を低下させる効果は小さく、
かつ温度の影響も受けやすいといった欠点がある。

又、ジメチルシリコーンを用いた場合には、磁性層の表
面滑性に大きな効果を示すものの、磁性層中の樹脂成分
との相溶性が悪く、磁性層表面から容易に滲出し、従っ
てこのような磁気記録媒体を繰り返して使用していると
、徐々に動摩擦係数が上昇し、走行性及び耐摩耗性が劣
下してしまう。

又、さらには磁気ヘッドの汚染を引き起こしやすく、記
録再生に悪影響を及ぼすといった欠点もある。

そして、このような高級脂肪酸、ジメチルシリコーンに
代るものとして提案されてきたのが前記一般式（Ｉ）（
特公昭５２−３４９２４号）又は（１１）（特開昭５７
　　’１２４２４号）の有機珪素化合物であり、これら
の有機珪素化合物は滑性効果に優れ、温度変化に対する
摩擦係数も安定しているものではあるが、磁性層中の樹
脂成分との相溶性が充分であるとは言えず、それ程満足
できるものではない。

本発明者は、磁気記録媒体の磁性層中に添加していても
磁気特性等を低下させることなく、シかも磁性層中の樹
脂成分との相溶性に優れ、し７かも温度変化によって影
響を受けにくいものとなる潤滑剤の研究を続けた結果、
次の一般式（ＩＩＩ）で示される有機珪素化合物が上記
欠点のない極めて満足し得るものとなることを見い出し
た。

（ＣＨ３）３−０−０ Ｆ　（ＯＦ２）ｋ（ＣＩ（２）ｔＳ　ｉ　−（０００Ｔ
％、　’ｍ　　　　　（Ｉｌｌ）（ＯＲ２） （但し、凡、は炭素数７〜２１の飽和又は不飽和の１価
炭化水素基、Ｌは炭素数１〜４の飽和の１価炭化水素基
、ｋは１〜１２の整数、ｔ　ｉＪ、２〜　　　′６の整
数、ｍは１又は２、ｎは１又は２．１η１−ｎ≦３の条
件を満たすもの） この一般式ｆｌｌｌ）で表わされる有機珪素化合物は、
前記一般式（１）及び（■）で表わされる有機珪素化合
物に比べて、耐久性に優れ、しかも磁気ヘッドの汚染も
引き起こしにくいものである。

又、この有機珪素化合物はフッ化炭化水素基を有してい
るので、滑性効果に優れているのみでなく、熱安定性の
面でも良好であり、耐久性及び磁気ヘッドの汚染も引き
起こしにくいものである。

そして、このような有機珪素化合物は、磁性層中の磁性
粉に対して約０．１重置部以上含まれていれば効果があ
り、そして含有量の増加に伴ない効果もより一層顕著な
ものとなるが、約１５重量％を越えてあまりに多く含ま
れていると、磁気ヘッドの汚染や磁性塗膜の過度の可塑
化の原因ともなり、従って約０．１〜１５重量％の範囲
内のものが望ましい。

同、一般式（ｎ＋１中、Ｒｏの炭素数が７未満の場合に
は摩擦係数の低下及び耐久性といった効果は小さく、父
、Ｒ１１の炭素数が２１を越えると、磁性層中の樹脂成
分との相溶性が悪くなり、磁気ヘッドの汚染が引き起こ
されやすいものとなる。又、Ｒ１２の炭素数が４を越え
ると、磁性層中の磁性粉、バインダー樹脂成分との親和
性が低下し、磁気ヘッドの汚染が引き起こされやすいも
のとなり、又、磁性層の耐久性も低下しがちなものとな
る。又、１（が１２を越えたものとなると、バインダー
樹脂成分等との相溶性が悪くなり、磁気ヘッドの汚染が
引き起こされやすいものとなる。

湖、本発明において用いられる一般式（■）以外の磁性
層中に含まれる成分については特別な制限があるもので
はなく、磁性粉末としては、例えばｒ　Ｆｅ２Ｏ３、Ｆ
ｅ３Ｏ４、ｃｏ含含有−Ｆｅ２０３、メタル等があり、
又、バインダーとしては、例えば塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリウレタン樹脂
、ニトロセルロース、エポキシ樹脂等があり、又、磁性
塗料を作る為の有機溶剤としては、例えばトルエン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン、テトラヒドロフラン等がある。

以下、本発明に係る磁気記録媒体の具体的実施例の幾つ
かを述べる。

実施例Ｉ ＣＯ含含有−１？ｅ２０３約１００重量部、塩化ビニル
−配置酸ビニルービニルアルコール共重合体とポリウレ
タンエラストマーの混合物約１９重量部、カーボンブラ
ック約５重量部、大豆レシチン約１重量部、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン及びトルエンの混合
溶剤約２７０重量部、及びＣＦ３ ■ ＣＦ３ＣＨ２Ｃｌ］２ＳＩ−ＯＣＯＣ１７Ｈ３３で表わ
される有機珪素Ｃ２Ｈ５ 化合物約１５重量部以下、例えば２重量部の混合物を約
２０時間混合分散した後、ポリイソシアネート（例えば
武田薬品工業■のＤ　−１０３Ｈ）を約８重量部加え、
この磁性塗料をポリエステルフィルム」二に塗布し、カ
レンダー処理した後、約５５℃で約２４時間加熱処理を
施し、所定巾にスリットして、例えばビデオテープレコ
ーダ用の磁気テープを得る。

実施例２ 実施例１における有機珪素化合物の代りに、０Ｆ３０Ｈ
２０ｆ（２Ｓ　ｉ　−（０００Ｃ９１−Ｉ□９）を用い
て、実ｍｉ例（００４Ｉ−１９）２ 】と同様にして磁気テープを得る。

実施例３ 実施例１における有機珪素化合物の代りに、ＣＦ３ ■ ０４Ｆ９０Ｈ２０Ｈ２Ｓ　１−００００，３Ｈ２７を用
いて、実施例１ＣＨ３ と同様にして磁気テープを得る。

実施例４ 実施例１における有機珪素化合物の代りに、０４Ｆ９Ｃ
Ｈ２Ｃ■１□５ｉ−（ＯＣＯＣ２、Ｈ４３）２を用いて
、実施ＣＨ３ 例１と同様にして磁気テープを得る。

実施例５ 実施例１における有機珪素化合物の代りに、Ｃ４Ｆ９Ｃ
Ｈ２ＣＨ２Ｓｉ−（ＯＣＯＣ１７Ｈ３□）２を用いて、
実施例Ｃ３Ｈ７ １と同様にして磁気テープを得る。

実施例６ 実施例１における有機珪素化合物の代りに、０８Ｆ１７
ＣＩ■２ＣＩＩ２Ｃ■１□Ｃ１−■２Ｓｉ−ＯＣＯＣ１
７Ｈ３５を用いて、（ＯＣＨ３）２ 実施例１と同様にして磁気テープを得る。

実施例７ 実施例１における有機珪素化合物の代りに、ＣＦ３ Ｏ８Ｈ１７Ｃ１，（，２０Ｈ２０Ｈ２０Ｈ２Ｓ　１００
００　ｔｓ　Ｈａ□を用いて、０Ｈ３ 実施例１と同様にして磁気テープを得る。

実施例８ 実施例１における有機珪素化合物の代りに、？す。

０１□Ｆ２５０ｔ−Ｉ２０Ｈ２Ｓ　ｒ　　００００７　
Ｈ１５を用いて、実施例１Ｃ２Ｈ５ と同様にして磁気テープを得る。

比較例１ 実施例１における有機珪素化合物の代りにブチルステア
レートを用いて、実施例１と同様にして磁気テープを得
る。

比較例２ 実施例１における有機珪素化合物の代りに、ＯＦ３０Ｈ
２（Ｍ−Ｉ２Ｓ　ｉ　−に００００，５Ｈ３、）２を用
いて、実施例ＣＦ３ １と同様にして磁気テープを得る。

比較例３ 実施例１における有機珪素化合物の代りに、０８Ｆ１□
０Ｈ２０Ｈ２Ｓ　ｉ　−（００００，□”３３）２　を
用いて、実施ＣＦ３ 例１と同様にして磁気テープを得る。

このようにして得られた磁気テープについて、温度６０
℃、相対湿度９０％の環境条件下で磁気記録再生装置に
装着し、磁気テープを４００回繰り返し走行テストを行
なった結果、表に示すような特性のものであった。

・Ｓハ劣下は、走行テスト前のＳＩＮと走行テスＩ・後
のＳハの差で表示。

・ヘッド汚染は、走行テスト後に磁気ヘッドを光学顕微
鏡で観察して４段階に表示したものであり、Ａは汚れ極
めて少ない、Ｂは汚れ少ない、Ｃけ汚れ多し、Ｄは汚れ
極めて多く、周囲のドラムも汚れている程度を示す。

この結果かられかるように、すなわち比較例１のもので
は、ヘッド汚染が比較的少なく、シかもＳＩＮの劣下も
比較的小さいものではあるが、動摩擦係数が大きく、走
行安定性に欠け、又、比較例２及び３のものでは、動摩
擦係数が比較的小さく、走行安定性は比較的得られるも
のの、ヘッド汚染が酷く、又、Ｓハの劣下も大きい。こ
れに対して、実施例１〜８のものでは、ヘッド汚染は少
なく、又、繰り返し走行テストを行なってもＳＩＮの劣
下は小さく、さらには動摩擦係数も低く安定したもので
あるといったように、走行安定性及び磁気特性等に優れ
ており、特に、６０℃、９０％ＲＨといった厳しい環境
条件下で長時間用いていても、走行安定性に優れ、ヘッ
ドの汚染といった問題も引き起こされにくいものである
。

上述の如く、本発明に係る磁気記録媒体は、磁性層中に
、次の一般式 ％式％） ） （ （２） （但し、Ｒ１，は炭素数７〜２１の飽和又は不飽和の１
価炭化水素基、Ｒ２は炭素数１〜４の飽和の１価炭化水
素基、１（は１〜１２の整数、ｔは２〜６の整数、ｎは
１又は２、ｍは１又は２、ｎ＋ｍ≦３） で表わされる有機珪素化合物を含むものであるので、厳
１〜い環境条件下においても走行性は安定しており、す
なわち広い温度範囲にわたって動摩擦係数は低く安定し
たものであり、又繰り返し走行を行なってもＳハの低下
は小さく、かつ磁気ヘッドが汚染されにくいものであり
、さらには磁性層の耐久性にも富んだものである等の特
長を有する。

・・、−ノ′ （１２）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 磁性層中に、次の一般式 ％式％ ） ） （但し、Ｒ１は炭素数７〜２１の飽和又は不飽和の１価
   炭化水素基、Ｒ２は炭素数１〜４の飽和の１価炭化水素
   基、１（は１〜１２の整数、ｔは２〜６の整数、ｎは１
   又は２、ｍは１又は２、ｎ＋ｍ≦３） で表わされる有機珪素化合物を含むことを特徴とする磁
   気記録媒体。