JPS59522Y2 - ガススプリング - Google Patents
ガススプリングInfo
- Publication number
- JPS59522Y2 JPS59522Y2 JP2054779U JP2054779U JPS59522Y2 JP S59522 Y2 JPS59522 Y2 JP S59522Y2 JP 2054779 U JP2054779 U JP 2054779U JP 2054779 U JP2054779 U JP 2054779U JP S59522 Y2 JPS59522 Y2 JP S59522Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- piston rod
- spring
- pressure
- seal member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は内部圧力の上昇による爆発等の危険を防止した
ガススプリングに関する。
ガススプリングに関する。
ガススプリングは、シリンダ内より外部へ突出するピス
トンロッドを、該シリンダ内に封入したガスの圧力によ
り伸び方向または縮み方向のいずれか一方向に附勢した
ものであるが、温度上昇に伴って内部のガス圧が大きく
なり過ぎると爆発等の危険がある。
トンロッドを、該シリンダ内に封入したガスの圧力によ
り伸び方向または縮み方向のいずれか一方向に附勢した
ものであるが、温度上昇に伴って内部のガス圧が大きく
なり過ぎると爆発等の危険がある。
このため従来は、シリンダの一部は切削等により薄肉部
を形成しておき、シリンダ内が所定圧以上になると該薄
肉部の破断により内部の高圧ガスを大気へ開放するよう
にしているが、通常シリンダは金属で形成されているた
めこの薄肉部の厚さ等のわずかの加工精度のばらつきが
これを破断するのに必要なガス圧に大きな変化をもたら
し、したがってあらかじめ設定したガス圧によりこの破
断を生じさせることが難しく、信頼性に乏しかった。
を形成しておき、シリンダ内が所定圧以上になると該薄
肉部の破断により内部の高圧ガスを大気へ開放するよう
にしているが、通常シリンダは金属で形成されているた
めこの薄肉部の厚さ等のわずかの加工精度のばらつきが
これを破断するのに必要なガス圧に大きな変化をもたら
し、したがってあらかじめ設定したガス圧によりこの破
断を生じさせることが難しく、信頼性に乏しかった。
本考案は上記欠点を解消したガススプリングを提供する
ことを目的とする。
ことを目的とする。
以下に本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図において、1はシリンダで、これは筒体2と筒体
2の右端部に溶接されたヘッドフランジ3と筒体2の左
端部内に摺動自在に嵌挿したロッドガイド4とから構成
されている。
2の右端部に溶接されたヘッドフランジ3と筒体2の左
端部内に摺動自在に嵌挿したロッドガイド4とから構成
されている。
シリンダ1内にはピストン5が摺動自在に嵌挿され、該
ピストン5に一体化されたピストンロッド6が、ロッド
ガイド4を摺動自在に貫通してシリンダ1外へ伸びてい
る。
ピストン5に一体化されたピストンロッド6が、ロッド
ガイド4を摺動自在に貫通してシリンダ1外へ伸びてい
る。
ピストン5によりシリンダ1内に画成された2室A、
B内にはそれぞれ圧縮ガス7が封入され、該両室A、
Bはピストン5に開口した連通路8により連通されてい
る。
B内にはそれぞれ圧縮ガス7が封入され、該両室A、
Bはピストン5に開口した連通路8により連通されてい
る。
前記ピストンロッド6には、ロッドガイド4の内面に着
座状態で該両者4,6間をシールするシール部材9が摺
動自在に嵌合される一方、ロッドガイド4よりも外方側
において皿ばね10が遊嵌状態で嵌合されている。
座状態で該両者4,6間をシールするシール部材9が摺
動自在に嵌合される一方、ロッドガイド4よりも外方側
において皿ばね10が遊嵌状態で嵌合されている。
この皿ばね10は、ロッドガイド4をその一方側(内端
部)の座とし、またロッドガイド4の抜は止め用として
形成された筒体2の内方折返し部2aを他方側(外端部
)の座としており、これによりロッドガイド4及びシー
ル部材9は、皿ばね10によりシリンダ1内方側へ附勢
されている。
部)の座とし、またロッドガイド4の抜は止め用として
形成された筒体2の内方折返し部2aを他方側(外端部
)の座としており、これによりロッドガイド4及びシー
ル部材9は、皿ばね10によりシリンダ1内方側へ附勢
されている。
シール部材9の外周面は筒体2の内周面に摺動自在に密
着しており、このようなシール部材9の軸方向変位によ
って開閉される逃し通路11がシノンダ1に形成されて
いる。
着しており、このようなシール部材9の軸方向変位によ
って開閉される逃し通路11がシノンダ1に形成されて
いる。
この逃し通路11は、筒体2の内周面に形式されて、ロ
ッドガイド4近傍部分において室A内に開口する軸方向
通路11aと、筒体2の折返し部2aの内周面に形式さ
れて大気へ開放された半径方向通路11 bとから構成
されている。
ッドガイド4近傍部分において室A内に開口する軸方向
通路11aと、筒体2の折返し部2aの内周面に形式さ
れて大気へ開放された半径方向通路11 bとから構成
されている。
そして、ばね10が十分に伸びた状態でシール部材9が
ピストンロッド6の縮み方向すなわち第1図右方側へ十
分変位された位置では、第2図にも示すように該シール
部材9により逃し通路11の室A内への開口部位が閉塞
され、逆にばね10が撓んでシール部材9がピストンロ
ッド6の伸び方向へ十分変位した位置では、第3図に示
すように逃し通路11が室A内に連通されるようになっ
ている。
ピストンロッド6の縮み方向すなわち第1図右方側へ十
分変位された位置では、第2図にも示すように該シール
部材9により逃し通路11の室A内への開口部位が閉塞
され、逆にばね10が撓んでシール部材9がピストンロ
ッド6の伸び方向へ十分変位した位置では、第3図に示
すように逃し通路11が室A内に連通されるようになっ
ている。
すなわち、シール部材9は、室A内の圧力によりピスト
ンロッド6の伸び方向の力を受ける一方、ばね10によ
りピストンロッド6の縮み方向の力を受けることとなる
が、いまピストン5の断面積をAp、ピストンロッド4
の断面積をAr、室A(B5内の圧力をP、ばね10の
ばね力をFとすると、シール部材9には、上記伸び方向
の力として(Ap−Ar) Pが作用し、上記縮み方向
の力としてFが作用し、該両方の力が釣合った位置すな
わち(AP−Ar) P=Fを満足する位置でシール部
材9が静止する。
ンロッド6の伸び方向の力を受ける一方、ばね10によ
りピストンロッド6の縮み方向の力を受けることとなる
が、いまピストン5の断面積をAp、ピストンロッド4
の断面積をAr、室A(B5内の圧力をP、ばね10の
ばね力をFとすると、シール部材9には、上記伸び方向
の力として(Ap−Ar) Pが作用し、上記縮み方向
の力としてFが作用し、該両方の力が釣合った位置すな
わち(AP−Ar) P=Fを満足する位置でシール部
材9が静止する。
ここで、F 、 Ap、 Arは一定と考えることがで
きるので、Pの変化によりシール部材9の変位位置が決
定されることが理解される。
きるので、Pの変化によりシール部材9の変位位置が決
定されることが理解される。
そして、Pか所定圧以下、すなわちシリンダ1が爆発す
る危険の全くない許容範囲の圧力以下のときは、ばね1
0のばね力Fが勝って、シール部材9により逃し通路1
1が閉状態とされている。
る危険の全くない許容範囲の圧力以下のときは、ばね1
0のばね力Fが勝って、シール部材9により逃し通路1
1が閉状態とされている。
なお、室A、 B内にはガス7と共に若干量の油液も封
入され、ピストン5、ピストンロッド6の滑らかな摺動
及びシール部材9のより一層のシール作用を確保してい
る。
入され、ピストン5、ピストンロッド6の滑らかな摺動
及びシール部材9のより一層のシール作用を確保してい
る。
実施例において、室A、 B内の圧力(ガス圧)Pか所
定圧以下のときは、上述のとおり逃し通路11が閉とさ
れ、したがってこのガス圧により、ピストン5にはその
両側の面の受圧面積の差により第1図左方向の力が作用
し、ピストンロッド6が伸び方向へ附勢される。
定圧以下のときは、上述のとおり逃し通路11が閉とさ
れ、したがってこのガス圧により、ピストン5にはその
両側の面の受圧面積の差により第1図左方向の力が作用
し、ピストンロッド6が伸び方向へ附勢される。
このときのピストンロッド6の伸び速度は、連通路8を
ガス7が通過するときの抵抗力の大きさによって決定さ
れる。
ガス7が通過するときの抵抗力の大きさによって決定さ
れる。
いま、室A、 B内の圧力が所定圧以下になると、ばわ
10のばね力Fに抗してシール部材9がピストンロッド
6の伸び方向へ変位され、逃し通路11を開とし、該両
室A、 B内の圧力をすみやかに降下させる。
10のばね力Fに抗してシール部材9がピストンロッド
6の伸び方向へ変位され、逃し通路11を開とし、該両
室A、 B内の圧力をすみやかに降下させる。
そして、室A、 B内が所定圧まで下降すると、逆にシ
ール部材9がピストンロッド6の縮み方向へ変位して再
び逃し通路11を開とし、通常のガススプリングの作用
を行うこととなる。
ール部材9がピストンロッド6の縮み方向へ変位して再
び逃し通路11を開とし、通常のガススプリングの作用
を行うこととなる。
以上実施例について述べたが本考案はこれに限らず例え
ば次のような場合をも含むものである。
ば次のような場合をも含むものである。
■ 伸び型の形式のものでなく、縮み型(シリンダ内の
ガス圧によってピストンロッドが縮み方向の附勢力を受
けたもの)の形式のものでもよい ■ シリンダ内にフリーピストンを設け、シリンダ内に
油液室とガス室とを設けるようにした形式のものでもよ
い。
ガス圧によってピストンロッドが縮み方向の附勢力を受
けたもの)の形式のものでもよい ■ シリンダ内にフリーピストンを設け、シリンダ内に
油液室とガス室とを設けるようにした形式のものでもよ
い。
すなわち、室B内をフリーピストンにより更に2室に画
成し、この2室のうちピストンに臨んだ側の室とA室と
に油液を封入し、残りの室にガスを封入し、このガス圧
をフリーピストン及び油液を介してピストンへ伝達する
ようにしたものでもよい。
成し、この2室のうちピストンに臨んだ側の室とA室と
に油液を封入し、残りの室にガスを封入し、このガス圧
をフリーピストン及び油液を介してピストンへ伝達する
ようにしたものでもよい。
■ ばね10としては皿ばね以外の他の種類のばねを用
いることができる。
いることができる。
もつとも皿ばねのような板ばねとしておけば、その収容
スペースが小さくて済む等の利点がある。
スペースが小さくて済む等の利点がある。
■ ロッドガイド4を筒体2に一体的に設け、ロッドガ
イド4とシール部材9との間にばね10を設けるように
してもよい。
イド4とシール部材9との間にばね10を設けるように
してもよい。
本考案は以上述べたことから明らかなように、は゛ねと
シリンダ内の圧力とのバランスにより該シリンダ内の大
気への圧力解放を制御するようにしたのでこの大気解放
作動が確実で信頼性の高いものとなる。
シリンダ内の圧力とのバランスにより該シリンダ内の大
気への圧力解放を制御するようにしたのでこの大気解放
作動が確実で信頼性の高いものとなる。
またシリンダ内が所定圧にまで降下すれば再びシリンダ
内が密閉されてそのまま継続して使用することが可能と
なる。
内が密閉されてそのまま継続して使用することが可能と
なる。
さらに、ピストンロッドとロッドガイドとの間のシール
部材を大気解放用逃し通路の開閉弁としてそのまま利用
するので構造が簡単で安価に実施できる等、種々の効果
を奏する。
部材を大気解放用逃し通路の開閉弁としてそのまま利用
するので構造が簡単で安価に実施できる等、種々の効果
を奏する。
第1図は本考案によるガススプリングの−実施例を示す
全断面図、第2図、第3図は互いに異なる作動状態にお
ける第1図の要部拡大断面図、第4図は第2図IV−I
V線断面図である。 1・・・・・・シリンダ、4・・・・・・ロッドガイド
、6・・・・・・ピストンロッド、7・・・・・・ガス
、9・・・・・・シール部材、10・・・・・・ばね、
11・・・・・・逃し通路。
全断面図、第2図、第3図は互いに異なる作動状態にお
ける第1図の要部拡大断面図、第4図は第2図IV−I
V線断面図である。 1・・・・・・シリンダ、4・・・・・・ロッドガイド
、6・・・・・・ピストンロッド、7・・・・・・ガス
、9・・・・・・シール部材、10・・・・・・ばね、
11・・・・・・逃し通路。
Claims (1)
- シリンダ内より外部へ突出するピストンロッドを、該シ
リンダ内に封入したガスの圧力により伸び方向または縮
み方向のいずれか一方向へ附勢するようにしたガススプ
リングにおいて、前記ピストンロッドを摺動案内する前
記シリンダのロッドガイド部分近傍に位置させて該シリ
ンダ内に大気解放用の逃し通路を開口させ、前記ピスト
ンロッドとロッドガイドとの間をシールするシール部材
を前記シリンダ内に摺動自在に嵌挿して、該シール部材
により前記逃し通路を開閉可能とし、ばねにより該シー
ル部材をピストンロッドの縮み方向側へ附勢して常時は
前記逃し通路を閉とし、シリンダ内が所定圧以上になっ
たとき、前記ばねに抗して前記シール部材がピストンロ
ッドの伸び方向へ変位して前記逃し通路を開とするよう
にしたことを特徴とするガススプリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2054779U JPS59522Y2 (ja) | 1979-02-20 | 1979-02-20 | ガススプリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2054779U JPS59522Y2 (ja) | 1979-02-20 | 1979-02-20 | ガススプリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55120843U JPS55120843U (ja) | 1980-08-27 |
JPS59522Y2 true JPS59522Y2 (ja) | 1984-01-09 |
Family
ID=28851736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2054779U Expired JPS59522Y2 (ja) | 1979-02-20 | 1979-02-20 | ガススプリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59522Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7037389B2 (ja) * | 2018-02-23 | 2022-03-16 | Kyb-Ys株式会社 | ガスシリンダ装置 |
-
1979
- 1979-02-20 JP JP2054779U patent/JPS59522Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55120843U (ja) | 1980-08-27 |
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