JPS5952231B2 - ヘツデイング加工性の良好な電子部品リ−ド材の製法 - Google Patents

ヘツデイング加工性の良好な電子部品リ−ド材の製法

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JPS5952231B2
JPS5952231B2 JP359877A JP359877A JPS5952231B2 JP S5952231 B2 JPS5952231 B2 JP S5952231B2 JP 359877 A JP359877 A JP 359877A JP 359877 A JP359877 A JP 359877A JP S5952231 B2 JPS5952231 B2 JP S5952231B2
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JP
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hedging
cold
processability
electronic component
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JP359877A
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JPS5388996A (en
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義和 橋本
「てい」四郎 守安
稔 横田
和夫 澤田
正範 日向
末次 安田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高機械的特性を有し、且つへツデイング加工性
の良好な、電子部品リード用の無酸素銅材料を製造する
方法に関する。
近年、電子部品のリード材として無酸素銅あるいは脱酸
銅と称される、酸素含有量が少なく (通常約10pμ
m以下)、水素雰囲気で高温加熱しても脆性を起こさな
い銅線が使用されることが多々ある。
このようなリード材は半導体素子との組立てを良好に行
なうために、通常は片側部分にヘツデイング加工を施し
て使用する。したがつてリード材としてはヘツデイング
加工に際しその加工部がずれたり割れを発生しないこと
、即ちへツデイング加工性が良好であることが極めて重
要なこととされている。更にリード材には組立時の作業
性や信頼性の点から強度が大きいことと繰返し屈曲に対
して破断し難いことが望まれる。従来、このような無酸
素銅材料を製造するには不純物や混合物を含まない良質
素材を使用したり、キズ発生の防止や焼鈍温度の制御に
よる軟化温度の調節が行なわれたにすぎず、リード材と
しては不十分なものであつた。
本発明者等は上記の加工性と強度においてすぐれたリー
ド材を供給すべく研究を重ねた結果、次に示す本発明に
到達した。
すなわち、本発明は95%以下の冷間加工を施した無酸
素銅もしくは脱酸銅を240〜350℃の温度にて焼鈍
後、加工率8〜30%の冷間加工を行なうことを特徴と
する電子部品リード材の製法に関する。ここで素材とし
ての無酸素銅は、耐食性やはんだ付性改善の目的でAg
やNiをクラッドしたものを使用してもよいし、最終焼
鈍後もしくは最終冷間加工後にAg、Sn、Ni、はん
だなどのメッキ処理を行なつてもよい。冷間加工とは一
般的には、特に人為的に加熱しない温度での加工をいい
、摩擦により多少の発熱は生じても通常、冷間加工とい
う。金属学的には、回復、再結晶現象を起こさない温度
における加工をいう。そして冷間加工率とは通常断面積
の減少率(冷間伸線加工率)をいい、冷間加工前のj線
材の径をR。、冷間加工後の線材の径をR1とすると、
{1−(R1/RO)2}×100(%)で表わされる
。また板材の場合は巾方向の増加は無視できるため厚さ
の減少率、即ち圧延率で示せばよく、冷間加工前の厚さ
をL。、冷間加工後の厚さlをL1とすると、 (1−
L1/LO)×100(%)で表わされる。本発明にお
いて最終焼鈍前の冷間加工率を95%以下としたのは、
95%を越えて冷間加工を受けた無酸素銅では以下の処
理法にしたがつてもヘツデイング加工性が改善されない
ためである。1なお、ここでいうヘツデイング加工とは
、線材をその軸方向に平行もしくは垂直に冷間鍛造する
ことや、板材をその圧延面に垂直に冷間鍛造することを
指す。
また焼鈍温度範囲を上記の如く規定したのは、350℃
を越えるとヘツデイング加工後の2加工部側面の平滑さ
が著しく害されるほか、加工部の位置がずれたり形状が
所望のものからゆがんだりするためであり、また240
℃未満の場合はヘツデイング加工性が劣るのみならず耐
屈曲特性も劣るためである。更に最終冷間加工率8%未
満では最終焼鈍後冷間加工しない場合よりヘツデイング
加工性が劣り、30%を越えると再びヘツデイング加工
性が低下すると共に、繰返し屈曲に対しても破断し易く
なる。実施例 同一ロツトの8mmφのワイアロツドから伸線した0.
80φ、0.82φ、0.84、0.88φ、0.92
φ、1.00φの無酸素銅線群と、2.6愉φで中間軟
化処理(280℃にて3時間)した同じ線径の無酸素銅
線群を準備し、これらを370℃、300℃、230℃
の温度でそれぞれ3時間焼鈍後、これらに約4φの厚さ
で電気的に銀メツキ処理を施して後、更に0.80φま
で伸線した。
これら加工群の冷間加工率を次に示すが、メツキ厚さに
関しては無視してある。Bにおいて中間軟化処理前の加
工率89.5%は本発明とは関係ないものであり、最終
焼鈍前加工率,および最終焼鈍後の加工率からして、9
2.6mmφにて中間軟化した素材を用い、0.84φ
、0.88φ、0.92φの線径として300℃にて最
終焼鈍したものが本発明実施例であり、他の条件により
処理されたものは比較例である。これらの束線試料から
、240本/分の速度で伸直、切断、ヘツデイング加工
(ヘツデイング加工比:3.0)を行ない、各200本
を抜取り割れ不足選別を行なつた。
また素線は引張試験および屈曲試験を行なつた。屈曲試
験の条件は、第1表に示したとおりである。以上の結果
を第1図(300℃焼鈍の場合)、第2図(370℃焼
鈍の場合)および第3図(230℃焼鈍の場合)に示し
た。
各図において一。−。一は最終焼鈍前の冷間加工率約9
9%の加工材を、一・一は最終焼鈍前の冷間加工率85
.2〜90.5%の加工材を示し、各図の横軸は最終焼
鈍後、ヘツデイング加工前の冷間伸線加工率(%)を表
わし、縦軸に関してはa割れ不良率(%)、b引張強さ
(Kg/Mm2)、C屈曲値(回)を各々表わす。第1
図aは次のようなことを示している。すなわち2.6m
mφで軟化して最終焼鈍前の冷間加工率を85.2〜9
0.5%におさえた材料は、99%冷間加工材よりも最
終焼鈍後の冷間加工率の多少にかかわらず割れ発生不良
が少なく、また300℃における3時間の最終焼鈍後の
冷間伸線加工率(グラフ横軸に示した)が8%未満であ
ると、割れ不良率が焼鈍したままのものより高い値を示
すが、本発明例のように8%〜30%の加工率範囲の冷
間伸線を行なうことにより割れ不良率は、かえつて小さ
くすることが出来る。次に第1図B.cを同時に見ると
、最終焼鈍後の冷間加工により引張強さは単純に増加し
、また屈曲値(繰返し屈曲により破断するまでの繰返し
回数)においても、約30%の冷間伸線加工率までは軟
材とかわらぬ高い値を示している。
すなわち本発明の実施例のように冷間加工率95%以下
の無酸素銅(もしくは脱酸銅)を、300℃で最終焼鈍
後ヘツデイング加工前に8%以上30%以下の冷間伸線
を行なうことにより、耐屈曲性をそこなうことなく軟材
より引張強さが改善され、さらにヘツデイング加工性の
極めて良好な無酸素銅線材料が得られることがわかる。
また第2図には、370℃で最終焼鈍した場合にも30
0℃の場合と類似した特性が得られることが示されてい
るが、この場合へツデイング加工頭部の側面が平滑さを
失ない、また頭部の軸に対する位置が偏心するものや頭
部の横断面形状が真円でないものが生じることがあつた
これに対し本発明の実施例により製造されたリード線で
は、このような問題点は発生しなかつた。また第3図の
ように240℃で最終焼鈍した場合には、ヘツデイング
加工時の割れ不良が平均的に多いことや、耐屈曲特性が
劣ることが指摘される。
以上のように本発明では、リード材として好ましい高機
械的特性を有しながらへツデイング加工性の良好な電子
部品リード用の材料を供給することができ、工業的に多
大の利益をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明で得られるリード材の特性を示し、第2
図および第3図はそれぞれ本発明の範囲から外れる条件
下で得られるリード材の特性を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 95%以下の冷間加工を施した無酸素銅もしくは脱
    酸銅を240〜350℃の温度にて焼鈍後、加工率8〜
    30%の範囲で冷間加工を行なうことを特徴とする電子
    部品リード材の製法。
JP359877A 1977-01-18 1977-01-18 ヘツデイング加工性の良好な電子部品リ−ド材の製法 Expired JPS5952231B2 (ja)

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JPS5388996A JPS5388996A (en) 1978-08-04
JPS5952231B2 true JPS5952231B2 (ja) 1984-12-18

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0743966B2 (ja) * 1985-11-13 1995-05-15 住友電気工業株式会社 リツツ線
US4810310A (en) * 1986-05-27 1989-03-07 Olin Corporation Composites having improved resistance to stress relaxation
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JP2008115423A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Hitachi Cable Ltd 耐屈曲性ケーブル用導体及びその製造方法並びにその導体を用いた耐屈曲性ケーブル

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