JPS5951B2 - ポリエステルフイルムまたはその加工品の密封包装体 - Google Patents

ポリエステルフイルムまたはその加工品の密封包装体

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JPS5951B2
JPS5951B2 JP15334577A JP15334577A JPS5951B2 JP S5951 B2 JPS5951 B2 JP S5951B2 JP 15334577 A JP15334577 A JP 15334577A JP 15334577 A JP15334577 A JP 15334577A JP S5951 B2 JPS5951 B2 JP S5951B2
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JP
Japan
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moisture content
polyester film
edges
width direction
rolled product
Prior art date
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Expired
Application number
JP15334577A
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English (en)
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JPS5485252A (en
Inventor
智 名倉
康男 三浦
尚武 柏倉
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
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Publication of JPS5485252A publication Critical patent/JPS5485252A/ja
Publication of JPS5951B2 publication Critical patent/JPS5951B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は厚物と<に50μ以上のポリエステル。
フィルムまたはその加工品の巻製品で発生する端部のワ
カメ状欠点をなくする密封包装体に関する。通常の条件
で製造した50μ以上のポリエステルフィルムまたはそ
の加工品を巻製品で長時間放置したものはシート状にす
ると必ず端部にワカメ状の欠点が発生している。このワ
カメ状欠点とは、第1図1ζ示すように、フィルムの端
部が部分的にもり上がり、このもり上がり部分が端部を
底としてフィルムの幅方向に半円錐状に変形した状態を
いう。この端部のワカメ状欠点は後加工での印刷、コー
チング、マット、および穴あけ、裁断などの成型などで
蛇行などが起り、十分な加工が出来ず、加工品の歩留り
の低下および品質の低下をきたす。この端部のワカメ状
欠点は50μ以上の厚物のポリエステルフィルムまたは
その加工品に見られ、50μ以下のポリエステルフィル
ムまたはその加工品には見られない。また巻製品の表層
1〜2m/m部分にはほとんど見られないが、内層2〜
3m/m以上の部分に見られる。本発明者らは、このよ
うなポリエステルフィルムまたはその加工品の巻製品で
発生する端部のワカメ状欠点をなくするため鋭意研究の
結果、巻製品での端部と幅方向の湿気の吸着状態の相違
により、起る湿気膨張が原因していることを見い出し、
本発明にいたつたものである。
本発明の骨子は厚物ポリエステルフィルムまたはその加
工品の製造過程において、端部と幅方向の水分率の差が
殆んどない状態に巻上げた巻製品であつて、かつ該巻製
品の少なくとも端部が密封包装され、巻製品の端部と幅
方向の水分率の差を5×10−2%以下に保持したポリ
エステルフィルムまたはその加工品の密封包装体にある
ポリエステルフィルムの製膜工程では約150〜250
℃の温度が付与され、絶乾状態にあり、さらに製膜後の
スリットなどにより巻製品に仕上げた時点ではフィルム
の端部および幅方向の吸着水分は最大でも平衡水分率の
0.2倍以下で(100%RHにおけるポリエステルフ
ィ歩ムの水分率0.70%を平衡水分率とする)、また
端部と幅方向の吸着状態にほとんど差がない。そのため
、製膜、スリット直後の巻製品には端部のワカメ状欠点
は見られない。しかし、この巻製品を長期放置すること
により、外気の湿気が巻製品の端部から侵入し、端部の
みが外気の湿気と平衡状態に達し、その部分の水分率は
大きくなる。一方、幅方向の吸着状態は製膜スリツト直
後に巻製品にした状態に近く水分率は小さい。
その結果巻製品の端部と幅方向の吸着状態の異なる場所
での湿気膨張の差により端部にワカメ状欠点が生じる。
このワカメ状欠点の大きさは端部から幅方向で吸着状態
が一定(水分率が一定)(ごなる部分まで入り込む。こ
の関係を第2図に示す。第2図aは、ワカメ状欠点の大
きさを示すものでbの水分率と対応しており、水分率が
高目の場合は欠点/){大きいことを示している。さら
に巻製品が放置される雰囲気の湿度1ごより、端部と幅
方向の吸着伏態の相違が発生する速さが異なる。
即ち50〜80%RHの湿度の高い雰囲気では数時間(
2〜10時間)、50%RH以下の湿度の低い雰囲気で
は数日間(1〜7日)で発生する。巻製品の表層1〜2
m/m部分は巻圧が小さいためもあり、外気の湿気が端
部から幅方向に容易に侵入し、また外気の湿気と接触し
、端部と幅方向の吸着状態に差がほとんどないため、端
部のワカメ伏欠点が発生しにくぃ。上記に述べた関係は
50μ以上のポリエステルフイルム加工巻製品について
も同様である。
この50μ以上のポリエステルフイルムまたはその加工
品の巻製品端部に発生するワカメ伏欠点をなくするには
端部と幅方向の吸着状態の差をなくすることである。即
ち、我々の検討結果からは端部と幅方向の吸着水分率の
差が5×10−2%以下にすると、このワカメ状欠点の
発生がなくなることを、見い出した。そのためポリエス
テルフイルムまたはその加工品の端部および幅方向の吸
着状態を均一にしたままの状態に保持することである。
即ち、ポリエステルフイルム製膜直後およびスリツト後
の巻製品仕上げの状態では絶乾状態に近く、また若干の
吸着があつても端部と幅方向の吸着状態に差がないので
この状態で端部の密封包装を行なうとワカメ状欠点の発
生をおさえることができる。またポリエステル加工品に
おいても、コーテング、印刷などの加工工程での乾燥で
ポリエステルフイルムの吸着している湿気(水分)が除
去され、端部および幅方向の吸瘤状態に差がないのでこ
の場合も巻製品仕上げ時に端部の密封包装を行なうと同
様にワカメ状欠点の発生をおさえることができる。ざら
にポリエステルフイルムまたはその加工品を巻製品に仕
上げる際に湿気の付与を施してもよいし、湿気(水分)
を含んだ状態にしてもよい。この場合にも端部の密封包
装を行なう必要がある。さらに端部の密封包装と巻製品
全体の密封包装の併用も可能である。本発明でいうポリ
エステルフイルムとは、80?以上のポリエチレンテレ
フタレートからなる50μ以上のフイルムで未延伸、多
軸延伸フイルムに適用できる。
さらにここで言うポリエステル加工品とは印刷、コーテ
イング、サンドマツト、穴あけ成型加工、蒸着品など、
ポリエステルフイルムの長尺品を加工する製品および裁
断などの加工製品に通用できる。
さらに密封包装材料および方法としては、本発明を満足
させるものであれば良く、必ずしも限定しないが、例え
ばポリエステルフイルム、ポリプロピレンなどのプラス
チツクフイルムのAlなどの金属蒸着フイルム、Al箔
および防湿紙などの単体あるいは複合体、プラスチツク
フイルムとの複合体などが使われる。
その他、湿気の通過を抑えるプラスチツク、金属材料が
使われる。
この密封材料の内部にシリカゲル、生石灰等の乾燥剤を
設けてもよい。特に、フイ゛ルムまた(ま加工品の巻製
品の端部に設けるとさらに効果がある。実施例 1 (1)二軸延伸ポリエステルフイルム◆100(100
μ)を製膜したのち1000m/m幅×400m長さの
巻製品1ζスリツト仕上げした。
この巻製品の表層5m/m内層部分を切開し、この部分
を3m長さのシート状で取り出し、20m/m厚さのコ
ルク製の板上へ平板状に十分密着する状態に置き、端部
のワカメ状欠点を調べるとともに、即座1ζ端部と中央
部のそれぞれについて1?幅、1m長さの短冊状にサン
プル採取し、重量(W1)を測定した。さらに採取サン
プルを200C110−2t0rrで24時間真空乾燥
し、即座に重量(WO)を測定し、次式により水分率を
求めた。の水分率は0.01%であり、端部と中央部と
の水分率の差はほとんどなかつた。
また、ワカメ状欠点は認められなかつた。(2)(1)
項で得られた二軸延伸ポリエステルフイルム巻製品の端
部に35μのアルミニウム箔でカバーしたものおよび巻
製品そのままの状態で40℃、60%RH雰囲気中に一
週間放置した。
この巻製品を、表層より10m/m部分を切開し、その
部分を3m長さのシート状で取り出し、コルク製の板上
に均一に置き、ワカメ状欠点の観察と端部および端部よ
り50CT!l中央方向の部分の水分率をそれぞれ測定
した。
端部を密封包装した製品の場合、端部の水分率は0、0
4%、中央部分の水分率は0,01%で、端部と幅方向
の水分率の差は0.03%と小さく、端部1ごカワメ状
欠点は見られなかつた。
端部を密封包装しない製品の場合、端部の水分率は0.
22%、中央部の水分率は0.09%で、端部と幅方向
の水分率の差は0.11%と大きぐJ端部に、幅方向2
50m/mの長さのワカメ状欠点が7コ/2.5m発生
していた。
実施例 2 二軸延伸ポリエステルフイルム響100 (100μ)の製膜直後、1000m/m幅X4OOm
長さの巻製品にスリツト仕上げした。
このスリツト巻上げの際、下部15(V7lに7CTr
L×1400m/m幅のウオータバスを置き、5m/M
inの低速で1000m/m幅全面に蒸気を付与した。
この巻製品を、端部に35μのアルミニウム箔でカバー
したものおよび巻製品そのままの状態で40℃、60%
RH雰囲気中に一週間放置した。
この巻製品を、表層より10m/m部分を切開し、その
部分を3m長さのシート状に取り出し、板上に均一に置
き、ワカメ状欠点の観察と、端部および端部より50?
の中央部分の水分率を、それぞれ測定した。水分率の測
定は実施例1(1)と同一方法による。端部を密封包装
した製品の場合、端部の水分率は0.31%、中央部の
水分率は0.28%で、端部と幅方向の水分率の差は0
.03%と小さく、端部にワカメ状欠点は見られなかつ
た。
端部を密封包装しない製品の場合、端部の水分率は0.
40%、中央部は0.32%で、端部と幅方向の水分率
の差は0.08%と大きく、端部に幅方向に150m/
mの長さのワカメ状欠点5ケ/2.5m1および部分タ
ルミが見られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来欠点であるフイルム巻製品におけるワカ
メ状欠点を示す図、第2図は水分率とワカメ状欠点との
対応を示す図である。 符号説明、1:フイルム、2:ワカメ状欠点。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 厚物ポリエステルフィルムまたはその加工品の製造
    過程において、端部と幅方向の水分率の差が殆んどない
    状態に巻上げた巻製品であつて、かつ該巻製品の少なく
    とも端部が密封包装され、巻製品の端部と幅方向の水分
    率の差を5×10^−^2%以下に保持したポリエステ
    ルフィルムまたはその加工品の密封包装体。
JP15334577A 1977-12-20 1977-12-20 ポリエステルフイルムまたはその加工品の密封包装体 Expired JPS5951B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP15334577A JPS5951B2 (ja) 1977-12-20 1977-12-20 ポリエステルフイルムまたはその加工品の密封包装体

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JP15334577A JPS5951B2 (ja) 1977-12-20 1977-12-20 ポリエステルフイルムまたはその加工品の密封包装体

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Publication Number Publication Date
JPS5485252A JPS5485252A (en) 1979-07-06
JPS5951B2 true JPS5951B2 (ja) 1984-01-05

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ID=15560435

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JP15334577A Expired JPS5951B2 (ja) 1977-12-20 1977-12-20 ポリエステルフイルムまたはその加工品の密封包装体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH049828Y2 (ja) * 1985-11-29 1992-03-11
JPH0733843B2 (ja) * 1986-09-04 1995-04-12 メカニカル プラスチックス コーポレーション ファスナー装置
CN1316921C (zh) * 2005-03-23 2007-05-23 余姚市泰夫昌农庄有限公司 含灵芝多糖和茶多酚的保健品

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FR2690451B1 (fr) * 1992-04-23 1994-07-01 Du Pont Film polyester ultrafin sec et applications de celui-ci.

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