JPS5951430B2 - 多層容器 - Google Patents
多層容器Info
- Publication number
- JPS5951430B2 JPS5951430B2 JP51155479A JP15547976A JPS5951430B2 JP S5951430 B2 JPS5951430 B2 JP S5951430B2 JP 51155479 A JP51155479 A JP 51155479A JP 15547976 A JP15547976 A JP 15547976A JP S5951430 B2 JPS5951430 B2 JP S5951430B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- layer
- nylon
- polypropylene
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、非常に優れたガスバリヤー性と耐熱変形温度
、表面光沢性、透明性を有する中空の3層容器に係るも
のである。
、表面光沢性、透明性を有する中空の3層容器に係るも
のである。
詳しくは、外層がポリアミド(ナイロン)、中間層がガ
ラス繊維入り変性ポリプロピレン、内層がポリプロピレ
ンからな。る3層容器で、3層間の接着強度が良好で多
層共押出し法により成形した3層容器に関するものであ
る。従来特に内容物がハム、ソーセージ、かまぼこ等の
加工食品の場合常温で流通するため、これらjの中には
殺菌剤や保存剤が添加されている。
ラス繊維入り変性ポリプロピレン、内層がポリプロピレ
ンからな。る3層容器で、3層間の接着強度が良好で多
層共押出し法により成形した3層容器に関するものであ
る。従来特に内容物がハム、ソーセージ、かまぼこ等の
加工食品の場合常温で流通するため、これらjの中には
殺菌剤や保存剤が添加されている。
しかしながらこれらの殺菌剤や保存剤を添加しても、常
温で流通した場合約2週間しか保存できず、どうしても
低温流通を行なわなければならなく、流通工程に欠点が
あつた。また上記殺菌剤や保存剤には種々の制約があり
、常温で流通することがますます困難になつた。
温で流通した場合約2週間しか保存できず、どうしても
低温流通を行なわなければならなく、流通工程に欠点が
あつた。また上記殺菌剤や保存剤には種々の制約があり
、常温で流通することがますます困難になつた。
そこでそれに替る殺菌法として、レトルト殺菌方法が近
年非常に発展した。この殺菌方法は、蒸気や過熱水を用
いて高温、高圧殺菌を行なうものである。″ また従来
このレトルト殺菌では、所望の形状に成形された容器に
加工食品を充填し密封された後、一般にレトルト殺菌機
中で125〜135℃で5〜20分間加熱殺菌後冷却す
る加熱殺菌方法であるため、上記の高温加圧状態で容器
が熱変形きてしまい、その耐熱性を向上するための各種
の方法が試みられて来たが、その効果は十分でなかつた
。
年非常に発展した。この殺菌方法は、蒸気や過熱水を用
いて高温、高圧殺菌を行なうものである。″ また従来
このレトルト殺菌では、所望の形状に成形された容器に
加工食品を充填し密封された後、一般にレトルト殺菌機
中で125〜135℃で5〜20分間加熱殺菌後冷却す
る加熱殺菌方法であるため、上記の高温加圧状態で容器
が熱変形きてしまい、その耐熱性を向上するための各種
の方法が試みられて来たが、その効果は十分でなかつた
。
さらには従来用いられていた包装材を使用した場合ガス
遮断性と<に酸素透過遮断性が悪く、殺菌が完全に行な
われたものでも保存中に内容物が酸化劣化し、長期保存
性に適さないという欠点があつた。本発明の目的は、従
来のこれらの欠点を解消すべく、殺菌剤や保存剤の添加
せずに常温流通が可能で、高温殺菌容器の熱変形がなく
、しかもすぐれたガスバリヤー性をもつ多層容器を提供
することにある。
遮断性と<に酸素透過遮断性が悪く、殺菌が完全に行な
われたものでも保存中に内容物が酸化劣化し、長期保存
性に適さないという欠点があつた。本発明の目的は、従
来のこれらの欠点を解消すべく、殺菌剤や保存剤の添加
せずに常温流通が可能で、高温殺菌容器の熱変形がなく
、しかもすぐれたガスバリヤー性をもつ多層容器を提供
することにある。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明における多層容器は、内層がポリプロピレン、中
間層がガラス繊維入りポリプロピレン、外層がナイロン
からなる3層容器である。外層のナイロンは、6ナイロ
ン、66ナイロン、6−66共重合ナイロン、6−10
共重合ナイロン、11ナイロンなどがあるが、耐熱性と
コストの安価な6ナイロン、66ナイロンが好ましい。
間層がガラス繊維入りポリプロピレン、外層がナイロン
からなる3層容器である。外層のナイロンは、6ナイロ
ン、66ナイロン、6−66共重合ナイロン、6−10
共重合ナイロン、11ナイロンなどがあるが、耐熱性と
コストの安価な6ナイロン、66ナイロンが好ましい。
またこの外層は容器重量の20〜35wt%内で十分な
ガスバリヤーとしての性能をもつ。ところでこの容器の
成形法として、成形機のダイ内(パリソンを形成するダ
イヘツド)で各層が相互に重ね合わされ強固に密着をも
つた多層共押し法により成形する。
ガスバリヤーとしての性能をもつ。ところでこの容器の
成形法として、成形機のダイ内(パリソンを形成するダ
イヘツド)で各層が相互に重ね合わされ強固に密着をも
つた多層共押し法により成形する。
したがつて中間層は外層と内層の両方に対し十分接着性
を有する樹脂を用いる。この中間層はガラス繊維を5〜
50%混入したポリプロピレン、好ましくは10〜30
%混入したポリプロピレンで外層ナイロンと密着するた
めに、無水マVイン酸をグラフト変性した変性ポリプロ
ピレンを用いる。このグラフト変性率は、ポリプロピレ
ンの性質をできるだけ保つため10−4〜3重量%の範
囲のものが好ましい。このガラス繊維含有変性ポリプロ
ピレンは(以下変性FR−PPと称す。)ガラス繊維で
強化されているため衝撃強度に優れるとともに、高温時
の熱変形が非常に少ない。本発明の中間層の耐熱性は第
1図および第2図に示されるようにガラス繊維20%含
有のFR−PPは熱変形温度が150℃で一般に耐熱性
の良いといわれているポリアセヌーノレやポリカーボネ
ートより優れている。しかもこれらに比較し、コストが
安く成形性に優れているため耐熱性複合材料の基材とし
ては最も使いやすいものである。この変性FR−PPで
は、ナイロンとの接着性を有するため、無水マレイン酸
グラフトポリプロピレンを用いているが、このグラフト
基はガラス繊維との密着性も良く、熱変形性と衝撃強度
の向上に役に立つている。
を有する樹脂を用いる。この中間層はガラス繊維を5〜
50%混入したポリプロピレン、好ましくは10〜30
%混入したポリプロピレンで外層ナイロンと密着するた
めに、無水マVイン酸をグラフト変性した変性ポリプロ
ピレンを用いる。このグラフト変性率は、ポリプロピレ
ンの性質をできるだけ保つため10−4〜3重量%の範
囲のものが好ましい。このガラス繊維含有変性ポリプロ
ピレンは(以下変性FR−PPと称す。)ガラス繊維で
強化されているため衝撃強度に優れるとともに、高温時
の熱変形が非常に少ない。本発明の中間層の耐熱性は第
1図および第2図に示されるようにガラス繊維20%含
有のFR−PPは熱変形温度が150℃で一般に耐熱性
の良いといわれているポリアセヌーノレやポリカーボネ
ートより優れている。しかもこれらに比較し、コストが
安く成形性に優れているため耐熱性複合材料の基材とし
ては最も使いやすいものである。この変性FR−PPで
は、ナイロンとの接着性を有するため、無水マレイン酸
グラフトポリプロピレンを用いているが、このグラフト
基はガラス繊維との密着性も良く、熱変形性と衝撃強度
の向上に役に立つている。
この中間層は容器の基材層として容器重量の50〜90
wt%の範囲であるのが好ましい。
wt%の範囲であるのが好ましい。
内層は、とくにこの構成での容器が食品の包装を主とし
た場合、直接食品と触れる層で衛生性を考慮した材料が
望ましい。この層には、一般のポリプロピレンを用いれ
ばよい。耐熱性を考慮した場合ホモポリプロピレンが望
ましい。したがつてこの内層は直接内容物と触れる層と
して衛生面を考慮しただけであるから、できるだけ薄く
てよく5〜20wt%の範囲にあるのが好ましい。この
ような素材により3層中空成形機により押し出された容
器は、ナイロンのもつ優れたガスバリヤー性とポリプロ
ピレンのもつ水蒸気バリヤー性などの保存性能をもち、
高温時での熱変形が大幅に向上した。
た場合、直接食品と触れる層で衛生性を考慮した材料が
望ましい。この層には、一般のポリプロピレンを用いれ
ばよい。耐熱性を考慮した場合ホモポリプロピレンが望
ましい。したがつてこの内層は直接内容物と触れる層と
して衛生面を考慮しただけであるから、できるだけ薄く
てよく5〜20wt%の範囲にあるのが好ましい。この
ような素材により3層中空成形機により押し出された容
器は、ナイロンのもつ優れたガスバリヤー性とポリプロ
ピレンのもつ水蒸気バリヤー性などの保存性能をもち、
高温時での熱変形が大幅に向上した。
したがつて120〜140℃の温度で5〜20分のレト
ルト殺菌にも十分耐え、それによる容器の収縮もほとん
どない。またこのようにして得られた容器は、金属缶ガ
ラスなどに比較し内容物が見え、軽く衝撃強度も良好な
ため輸送時でのメリツトも大きい。
ルト殺菌にも十分耐え、それによる容器の収縮もほとん
どない。またこのようにして得られた容器は、金属缶ガ
ラスなどに比較し内容物が見え、軽く衝撃強度も良好な
ため輸送時でのメリツトも大きい。
コスト的にもポリカーボネートやポリエステノレ、ナイ
ロンより安く、成形性と保存性に優れているためより多
くの食品や医薬品への容器としての用途が拡大した。以
下実施例をあげ本発明を詳細に説明する。
ロンより安く、成形性と保存性に優れているためより多
くの食品や医薬品への容器としての用途が拡大した。以
下実施例をあげ本発明を詳細に説明する。
く実施例〉外層の樹脂として6−ナイロン(相対粘度η
Vel=4.5:JISK−6810による)、中間層
の樹脂としてガラス繊維が20%混入された変性ポリプ
ロピレン(無水マレイン酸グラフト量0.5重量%の変
性ポリプロピレン、密度1.03、スパイラルフロー2
50℃45cm)、内層樹脂としてホモポリプロピレン
(密度0.90g/CIn゛、メルトインデツクス0.
5)を用い、それぞれ外層、中間層、内層用ダイに供結
し、ダイ内で熱融着しそのまま押出し3層のパリソンを
形成する。
Vel=4.5:JISK−6810による)、中間層
の樹脂としてガラス繊維が20%混入された変性ポリプ
ロピレン(無水マレイン酸グラフト量0.5重量%の変
性ポリプロピレン、密度1.03、スパイラルフロー2
50℃45cm)、内層樹脂としてホモポリプロピレン
(密度0.90g/CIn゛、メルトインデツクス0.
5)を用い、それぞれ外層、中間層、内層用ダイに供結
し、ダイ内で熱融着しそのまま押出し3層のパリソンを
形成する。
このパリソンを中空成形し外、中間、内層の厚さが0.
09mm、0.45mm.0.06mmで容量が500
m1の容器を成形した。この容器の物性を表1および第
3図に示す。
09mm、0.45mm.0.06mmで容量が500
m1の容器を成形した。この容器の物性を表1および第
3図に示す。
〈比較例〉密度0.90g/CIn3メルトインデツク
ス0.5のホモポリプロピレンを用い、中空成形法によ
り厚さ0.7mm容量500cn]3の容器を得た。
ス0.5のホモポリプロピレンを用い、中空成形法によ
り厚さ0.7mm容量500cn]3の容器を得た。
この容器の物性は、実施例1と同様、表1および第3図
に示す。
に示す。
第1図、第2図は各種樹脂の熱変形温度を示すグラフ、
第3図は実施例と比較例との熱による容器の体積変化を
示すグラフである。
第3図は実施例と比較例との熱による容器の体積変化を
示すグラフである。
Claims (1)
- 層容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51155479A JPS5951430B2 (ja) | 1976-12-23 | 1976-12-23 | 多層容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51155479A JPS5951430B2 (ja) | 1976-12-23 | 1976-12-23 | 多層容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5379674A JPS5379674A (en) | 1978-07-14 |
JPS5951430B2 true JPS5951430B2 (ja) | 1984-12-13 |
Family
ID=15606939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51155479A Expired JPS5951430B2 (ja) | 1976-12-23 | 1976-12-23 | 多層容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5951430B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5820657A (ja) * | 1981-07-24 | 1983-02-07 | 東洋製罐株式会社 | エアバツク防止性に優れた絞り出し容器 |
JPS60183334A (ja) * | 1984-03-02 | 1985-09-18 | 日精エー・エス・ビー機械株式会社 | 耐熱性及びガスバリヤ−性に優れた2軸配向容器 |
-
1976
- 1976-12-23 JP JP51155479A patent/JPS5951430B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5379674A (en) | 1978-07-14 |
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