JPH1119183A - 医療用容器 - Google Patents
医療用容器Info
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- JPH1119183A JPH1119183A JP9190442A JP19044297A JPH1119183A JP H1119183 A JPH1119183 A JP H1119183A JP 9190442 A JP9190442 A JP 9190442A JP 19044297 A JP19044297 A JP 19044297A JP H1119183 A JPH1119183 A JP H1119183A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- layer
- density polyethylene
- vessel
- wall
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 容器壁に透明性、柔軟性があると共に熱寸法
安定性にも優れているブロー成形物からなる医療用容器
を提供。 【構成】 容器本体がブロー成形物からなり、内容物が
上記容器本体と共に高圧蒸気滅菌処理される医療用容器
において、上記容器本体壁は密度が0.921〜0.9
25g/cm3の範囲にあるメタロセン触媒系直鎖状低
密度ポリエチレン層からなり、且つ上記容器本体壁が単
層樹脂からなる場合は該直鎖状低密度ポリエチレンを6
0容量%以上含有する層で形成され、又は上記容器本体
壁が多層樹脂からなる場合は該直鎖状低密度ポリエチレ
ン層が厚み60%以上の主層からなることを特徴とす
る。
安定性にも優れているブロー成形物からなる医療用容器
を提供。 【構成】 容器本体がブロー成形物からなり、内容物が
上記容器本体と共に高圧蒸気滅菌処理される医療用容器
において、上記容器本体壁は密度が0.921〜0.9
25g/cm3の範囲にあるメタロセン触媒系直鎖状低
密度ポリエチレン層からなり、且つ上記容器本体壁が単
層樹脂からなる場合は該直鎖状低密度ポリエチレンを6
0容量%以上含有する層で形成され、又は上記容器本体
壁が多層樹脂からなる場合は該直鎖状低密度ポリエチレ
ン層が厚み60%以上の主層からなることを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輸液、腹膜透析液、血
液或いは臓器等の保存用薬液を収容した医療用容器に関
するものであり、特に、透明性、柔軟性に優れたメタロ
セン触媒系直鎖状低密度ポリエチレンを使用した医療用
容器に関するものである。
液或いは臓器等の保存用薬液を収容した医療用容器に関
するものであり、特に、透明性、柔軟性に優れたメタロ
セン触媒系直鎖状低密度ポリエチレンを使用した医療用
容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に輸液容器等の医療用容器は従来の
ガラス製から樹脂製容器に代わりつつある。これは、樹
脂製容器が破損しないこと、廃棄処分がガラス容器より
容易であること、及び使用時に通気針等を使用しないた
め操作性が優れていることなどによるものである。樹脂
製の医療用容器は従って柔軟性、透明性が要求される他
に、高圧蒸気滅菌等に耐え得る耐熱性が要求される。医
療用容器に用いられる樹脂としてはポリエチレン、ポリ
プロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、エ
チレン−酢酸ビニルコポリマー等が使用されている。中
でもオレフィン系樹脂は容器内容物に悪影響が少ない点
で望ましいとされている。最近、容器に柔軟性と透明性
とを十分に賦与する樹脂としてメタロセン触媒系低密度
ポリエチレンが注目され、かかる樹脂により製造した医
療用容器が提案されている。例えば、特開平6−180
3号公報、特開平9−99035号公報等に記載される
医療用容器である。
ガラス製から樹脂製容器に代わりつつある。これは、樹
脂製容器が破損しないこと、廃棄処分がガラス容器より
容易であること、及び使用時に通気針等を使用しないた
め操作性が優れていることなどによるものである。樹脂
製の医療用容器は従って柔軟性、透明性が要求される他
に、高圧蒸気滅菌等に耐え得る耐熱性が要求される。医
療用容器に用いられる樹脂としてはポリエチレン、ポリ
プロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、エ
チレン−酢酸ビニルコポリマー等が使用されている。中
でもオレフィン系樹脂は容器内容物に悪影響が少ない点
で望ましいとされている。最近、容器に柔軟性と透明性
とを十分に賦与する樹脂としてメタロセン触媒系低密度
ポリエチレンが注目され、かかる樹脂により製造した医
療用容器が提案されている。例えば、特開平6−180
3号公報、特開平9−99035号公報等に記載される
医療用容器である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平9−
99035号公報等に記載された医療用容器には柔軟性
及び透明性に優れていることが見られる。かかる医療用
容器は密度0.920g/cm3以下のメタロセン触媒
系直鎖状低密度ポリオレフィンのインフレーションシー
トから容器本体を成形している。しかしながら、従来の
医療用容器はブロー成形物よりなるものではなく、この
ような密度の低いメタロセン触媒系直鎖状低密度ポリオ
レフィンを用いてブロー成形の容器本体を製造すると以
下の問題点が生じる。上記密度以下のメタロセン触媒系
直鎖状低密度ポリエチレンを用いてブロー成形容器を形
成し、内部に薬液を密封収容して105〜130℃の範
囲で高圧蒸気滅菌処理をすると、容器本体は冷却後、容
器壁に透明性、柔軟性があるものの、その容積は滅菌処
理前の80%程度に変化して耐熱寸法安定性が十分に見
られない。従って、本発明は、容器壁に透明性、柔軟性
があると共に熱寸法安定性にも優れているブロー成形物
からなる医療用容器を提供することにある。
99035号公報等に記載された医療用容器には柔軟性
及び透明性に優れていることが見られる。かかる医療用
容器は密度0.920g/cm3以下のメタロセン触媒
系直鎖状低密度ポリオレフィンのインフレーションシー
トから容器本体を成形している。しかしながら、従来の
医療用容器はブロー成形物よりなるものではなく、この
ような密度の低いメタロセン触媒系直鎖状低密度ポリオ
レフィンを用いてブロー成形の容器本体を製造すると以
下の問題点が生じる。上記密度以下のメタロセン触媒系
直鎖状低密度ポリエチレンを用いてブロー成形容器を形
成し、内部に薬液を密封収容して105〜130℃の範
囲で高圧蒸気滅菌処理をすると、容器本体は冷却後、容
器壁に透明性、柔軟性があるものの、その容積は滅菌処
理前の80%程度に変化して耐熱寸法安定性が十分に見
られない。従って、本発明は、容器壁に透明性、柔軟性
があると共に熱寸法安定性にも優れているブロー成形物
からなる医療用容器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、容器本体がブ
ロー成形物からなり、内容物が上記容器本体と共に高圧
蒸気滅菌処理される医療用容器において、上記容器本体
壁は密度が0.921〜0.925g/cm3の範囲に
あるメタロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチレン層から
なり、且つ上記容器本体壁が単層樹脂からなる場合は該
直鎖状低密度ポリエチレンを60容量%以上含有する層
で形成され、又は上記容器本体壁が多層樹脂からなる場
合は該直鎖状低密度ポリエチレン層が厚み60%以上の
主層からなることを特徴とする医療用容器を提供するこ
とにより、上記目的を達成したものである。
ロー成形物からなり、内容物が上記容器本体と共に高圧
蒸気滅菌処理される医療用容器において、上記容器本体
壁は密度が0.921〜0.925g/cm3の範囲に
あるメタロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチレン層から
なり、且つ上記容器本体壁が単層樹脂からなる場合は該
直鎖状低密度ポリエチレンを60容量%以上含有する層
で形成され、又は上記容器本体壁が多層樹脂からなる場
合は該直鎖状低密度ポリエチレン層が厚み60%以上の
主層からなることを特徴とする医療用容器を提供するこ
とにより、上記目的を達成したものである。
【0005】本発明に係る上記容器本体は通常可撓性壁
を有する樹脂容器である。可撓性壁は撓むことにより容
器内の容積が容易に変化するものであれば良い。また容
器壁は内容物の確認できる程度に透明性を有することが
望ましい。容器内での薬剤の状態を確認する上で必要と
なるからである。上記容器本体はブロー成形したもので
ある。ブロー成形は種々の方法が採用され、例えば、上
部の押出しヘッドから樹脂パリソンを押し出し、押し出
された樹脂パリソンを金型内に配して樹脂パリソン内に
加圧流体を吹き込んで形成する等の方法が採用できる。
上記容器本体には密度が0.921〜0.925g/c
m3の範囲にあるメタロセン触媒系直鎖状低密度ポリエ
チレンが用いられ、容器本体壁は単層の樹脂壁でも多層
の樹脂壁でも良い。単層の樹脂壁の場合、単層は他の樹
脂とのブレンド物でもよいが、そのブレンド物は上記メ
タロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチレンが60容量%
以上含有されるものである。また多層の樹脂壁の場合、
その主層は上記メタロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチ
レンからなり、容器本体壁の厚みの60%以上を占める
ものである。単層の含有量或いは主層の厚みが上記範囲
を上回らないものは、上記直鎖状低密度ポリエチレンに
よる透明性、柔軟性等が容器壁に十分に現れないおそれ
がある。
を有する樹脂容器である。可撓性壁は撓むことにより容
器内の容積が容易に変化するものであれば良い。また容
器壁は内容物の確認できる程度に透明性を有することが
望ましい。容器内での薬剤の状態を確認する上で必要と
なるからである。上記容器本体はブロー成形したもので
ある。ブロー成形は種々の方法が採用され、例えば、上
部の押出しヘッドから樹脂パリソンを押し出し、押し出
された樹脂パリソンを金型内に配して樹脂パリソン内に
加圧流体を吹き込んで形成する等の方法が採用できる。
上記容器本体には密度が0.921〜0.925g/c
m3の範囲にあるメタロセン触媒系直鎖状低密度ポリエ
チレンが用いられ、容器本体壁は単層の樹脂壁でも多層
の樹脂壁でも良い。単層の樹脂壁の場合、単層は他の樹
脂とのブレンド物でもよいが、そのブレンド物は上記メ
タロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチレンが60容量%
以上含有されるものである。また多層の樹脂壁の場合、
その主層は上記メタロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチ
レンからなり、容器本体壁の厚みの60%以上を占める
ものである。単層の含有量或いは主層の厚みが上記範囲
を上回らないものは、上記直鎖状低密度ポリエチレンに
よる透明性、柔軟性等が容器壁に十分に現れないおそれ
がある。
【0006】メタロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチレ
ンは、カミンスキー触媒或いはシングルサイト触媒とも
指称され、活性点が単一である触媒を用いて製造された
直鎖状低密度ポリエチレンである。本発明に係るメタロ
セン触媒系直鎖状低密度ポリエチレンは密度が0.92
1〜0.925g/cm3の範囲、特に0.922〜
0.924g/cm3の範囲であることが望ましい。上
記密度範囲を上回る樹脂を用いると、容器本体の透明性
及び柔軟性が十分でなくなる。また上記密度範囲を下回
ると、容器本体を高圧蒸気滅菌処理したとき、その容器
本体は収縮を起こす不都合がある。
ンは、カミンスキー触媒或いはシングルサイト触媒とも
指称され、活性点が単一である触媒を用いて製造された
直鎖状低密度ポリエチレンである。本発明に係るメタロ
セン触媒系直鎖状低密度ポリエチレンは密度が0.92
1〜0.925g/cm3の範囲、特に0.922〜
0.924g/cm3の範囲であることが望ましい。上
記密度範囲を上回る樹脂を用いると、容器本体の透明性
及び柔軟性が十分でなくなる。また上記密度範囲を下回
ると、容器本体を高圧蒸気滅菌処理したとき、その容器
本体は収縮を起こす不都合がある。
【0007】上記容器本体に収容される薬液は輸液、透
析液、臓器保存液に用いられる成分であり、例えば、ナ
トリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロ
ール、リン等、その他の人体に存在する無機電解質、酢
酸、乳酸、クエン酸等、その他の人体に存在する有機電
解質等であり、また、電解質の他に糖類、アミノ酸、蛋
白質、脂肪等のエネルギー、必要により生理活性物質、
ビタミン等も含まれる。尚、溶液は樹脂容器に無菌的に
充填しても良いが、樹脂容器の収容室に液密収容した
後、蒸気滅菌処理されたものである。かかる滅菌処理に
より、母液の滅菌が確実になされ、患者への安全な投与
ができるからである。高圧蒸気滅菌処理は温度100℃
〜140℃、特に温度105℃〜115℃の範囲で滅菌
処理することが望ましい。上記範囲を下回る滅菌温度で
は、時間がかかり、また滅菌が不十分となるおそれがあ
る。一方、上記範囲上回る滅菌温度ではプラスチック容
器や包装材が熱変形、熱変質等を起こして好ましくな
い。このように構成された本発明に係る医療用容器で
は、柔軟性、透明性及び耐熱寸法安定性があり、医療用
容器としての機能を一層高めることができる。
析液、臓器保存液に用いられる成分であり、例えば、ナ
トリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロ
ール、リン等、その他の人体に存在する無機電解質、酢
酸、乳酸、クエン酸等、その他の人体に存在する有機電
解質等であり、また、電解質の他に糖類、アミノ酸、蛋
白質、脂肪等のエネルギー、必要により生理活性物質、
ビタミン等も含まれる。尚、溶液は樹脂容器に無菌的に
充填しても良いが、樹脂容器の収容室に液密収容した
後、蒸気滅菌処理されたものである。かかる滅菌処理に
より、母液の滅菌が確実になされ、患者への安全な投与
ができるからである。高圧蒸気滅菌処理は温度100℃
〜140℃、特に温度105℃〜115℃の範囲で滅菌
処理することが望ましい。上記範囲を下回る滅菌温度で
は、時間がかかり、また滅菌が不十分となるおそれがあ
る。一方、上記範囲上回る滅菌温度ではプラスチック容
器や包装材が熱変形、熱変質等を起こして好ましくな
い。このように構成された本発明に係る医療用容器で
は、柔軟性、透明性及び耐熱寸法安定性があり、医療用
容器としての機能を一層高めることができる。
【0008】本発明に係る請求項2記載の医療用容器
は、請求項1記載の医療用容器において、上記容器本体
壁が多層樹脂からなり、その最内層は分子量分布(Mw
/Mn)が3.0以下のメタロセン触媒系ポリプロピレ
ンと該ポリプロピレンより融点の低いオレフィン系樹脂
とを混合したブレンド層からなり、上記容器本体には該
内層同士を剥離可能に熱溶着シールした隔離シール部が
形成され、該隔離シール部により上記容器本体が複数の
収容室に区分されていることを特徴とする。本発明に係
る医療用容器は薬液或いは薬剤成分を分離して保存する
ものであり、使用時に無菌的に外側から容器壁越しの操
作により室内と室内とを互いに連通することができるも
のである。上記室同士を隔てている隔離シール部は剥離
可能な隔離シールで形成される。通常ピールシール部は
弱シール部とも称され、外部から室或いは容器を圧迫
し、内部が一定の昇圧状態にさせたときに剥離すること
ができるシール部、或いは容器外壁のそれぞれを把持し
て引っ張ったときに剥離することのできるシール等であ
る。上記ピールシール部の剥離強度は、室内の圧が0.
01〜2.0Kgf/cm2、特に、0.05〜0.5
Kgf/cm2の昇圧で剥離する強度が望ましい。上記
範囲を下回る強度であれば、製造、運搬、保存時等の隔
離状態を保つための安全性に欠ける。上記範囲を上回る
強度であれば、用時に室と室同士の連通操作を容易にす
ることができなくなるおそれがある。
は、請求項1記載の医療用容器において、上記容器本体
壁が多層樹脂からなり、その最内層は分子量分布(Mw
/Mn)が3.0以下のメタロセン触媒系ポリプロピレ
ンと該ポリプロピレンより融点の低いオレフィン系樹脂
とを混合したブレンド層からなり、上記容器本体には該
内層同士を剥離可能に熱溶着シールした隔離シール部が
形成され、該隔離シール部により上記容器本体が複数の
収容室に区分されていることを特徴とする。本発明に係
る医療用容器は薬液或いは薬剤成分を分離して保存する
ものであり、使用時に無菌的に外側から容器壁越しの操
作により室内と室内とを互いに連通することができるも
のである。上記室同士を隔てている隔離シール部は剥離
可能な隔離シールで形成される。通常ピールシール部は
弱シール部とも称され、外部から室或いは容器を圧迫
し、内部が一定の昇圧状態にさせたときに剥離すること
ができるシール部、或いは容器外壁のそれぞれを把持し
て引っ張ったときに剥離することのできるシール等であ
る。上記ピールシール部の剥離強度は、室内の圧が0.
01〜2.0Kgf/cm2、特に、0.05〜0.5
Kgf/cm2の昇圧で剥離する強度が望ましい。上記
範囲を下回る強度であれば、製造、運搬、保存時等の隔
離状態を保つための安全性に欠ける。上記範囲を上回る
強度であれば、用時に室と室同士の連通操作を容易にす
ることができなくなるおそれがある。
【0009】容器壁の内層はメタロセン触媒系ポリプロ
ピレン及び該ポリプロピレンより融点の低いオレフィン
系樹脂、好ましくはメタロセン触媒系ポリプロピレン及
びメタロセン触媒系低密度ポリエチレンのブレンド物が
望ましい。容器壁の内層同士のピールシールの形成或い
は完全密封シールを形成する場合には、容器壁の内層は
異なる樹脂のブレンド物であることが望ましい。特に、
異なる樹脂は、熱溶融開始温度、或いはピカッド軟化点
が異なり、相溶性のあまりない樹脂ブレンド物からなる
ことが望ましい。かかるブレンド物層を有することよ
り、同一の内層で、完全な密封シール接着のシール温度
条件設定が簡単にできる一方、ピールシール接着のシー
ル温度条件設定も簡単にできる。特にピールシール接着
に求められるシール強度、即ち、使用時の外力による易
剥離性と、保存時に剥離が生じないシール強度との関係
を厳密に設定することができる。これは、内層に相溶性
の異なる樹脂を溶融混合し、これをシート状に成形する
ことによって、ミクロ的に熱接着性の異なる部分に分離
した表面としたものである。そして、任意の温度におけ
るそのシートの表面相互のミクロ的な部分の熱溶融性を
決めることにより、シール強度の強弱を正確に付け、上
記効果を容易に達成するものである。更に、ブレンド物
の樹脂中、融点の最も高いメタロセン触媒系ポリプロピ
レンにあっては低分子量を含まないことが望ましく、分
子量分布(Mw/Mn)が3.0以下、特に2.5以下で
あることが望ましい。本発明に係るメタロセン触媒系ポ
リプロピレンは低分子量のものが少ないことからブロッ
キングが生じ難いので望ましい。即ち、高圧蒸気滅菌中
に、ピールシール部が長時間加温された状態にあると、
加熱温度以上の融点を示す樹脂であっても低分子量のも
のが接着界面に出てきて互いに完全熱溶着を起こす可能
性が高くなる。しかし、メタロセン触媒系ポリプロピレ
ンであれば、低分子量のものが少ないため上記のような
完全熱溶着を起こすおそれが少ない。メタロセン触媒系
ポリプロピレンの融点より低いオレフィン樹脂として
は、低、中、高密度ポリエチレン或いは上記メタロセン
触媒系ポリエチレン、その他のポリプロピレン、エチレ
ン−酢酸ビニル等の共重合体等を挙げることができる。
ピレン及び該ポリプロピレンより融点の低いオレフィン
系樹脂、好ましくはメタロセン触媒系ポリプロピレン及
びメタロセン触媒系低密度ポリエチレンのブレンド物が
望ましい。容器壁の内層同士のピールシールの形成或い
は完全密封シールを形成する場合には、容器壁の内層は
異なる樹脂のブレンド物であることが望ましい。特に、
異なる樹脂は、熱溶融開始温度、或いはピカッド軟化点
が異なり、相溶性のあまりない樹脂ブレンド物からなる
ことが望ましい。かかるブレンド物層を有することよ
り、同一の内層で、完全な密封シール接着のシール温度
条件設定が簡単にできる一方、ピールシール接着のシー
ル温度条件設定も簡単にできる。特にピールシール接着
に求められるシール強度、即ち、使用時の外力による易
剥離性と、保存時に剥離が生じないシール強度との関係
を厳密に設定することができる。これは、内層に相溶性
の異なる樹脂を溶融混合し、これをシート状に成形する
ことによって、ミクロ的に熱接着性の異なる部分に分離
した表面としたものである。そして、任意の温度におけ
るそのシートの表面相互のミクロ的な部分の熱溶融性を
決めることにより、シール強度の強弱を正確に付け、上
記効果を容易に達成するものである。更に、ブレンド物
の樹脂中、融点の最も高いメタロセン触媒系ポリプロピ
レンにあっては低分子量を含まないことが望ましく、分
子量分布(Mw/Mn)が3.0以下、特に2.5以下で
あることが望ましい。本発明に係るメタロセン触媒系ポ
リプロピレンは低分子量のものが少ないことからブロッ
キングが生じ難いので望ましい。即ち、高圧蒸気滅菌中
に、ピールシール部が長時間加温された状態にあると、
加熱温度以上の融点を示す樹脂であっても低分子量のも
のが接着界面に出てきて互いに完全熱溶着を起こす可能
性が高くなる。しかし、メタロセン触媒系ポリプロピレ
ンであれば、低分子量のものが少ないため上記のような
完全熱溶着を起こすおそれが少ない。メタロセン触媒系
ポリプロピレンの融点より低いオレフィン樹脂として
は、低、中、高密度ポリエチレン或いは上記メタロセン
触媒系ポリエチレン、その他のポリプロピレン、エチレ
ン−酢酸ビニル等の共重合体等を挙げることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る医療用容器の好ましい実
施例を添付図面を参照しながら詳述する。図1は本発明
に係る医療用容器の第一及び第二実施例の部分破断した
正面図である。本実施例に係る医療用容器1は、容器1
本体がブロー成形物からなり、内容物が容器1本体と共
に高圧蒸気滅菌処理される医療用容器である。上記容器
1本体壁は密度が0.921〜0.925g/cm3の
範囲にあるメタロセン触媒系低密度ポリエチレン層から
なる。
施例を添付図面を参照しながら詳述する。図1は本発明
に係る医療用容器の第一及び第二実施例の部分破断した
正面図である。本実施例に係る医療用容器1は、容器1
本体がブロー成形物からなり、内容物が容器1本体と共
に高圧蒸気滅菌処理される医療用容器である。上記容器
1本体壁は密度が0.921〜0.925g/cm3の
範囲にあるメタロセン触媒系低密度ポリエチレン層から
なる。
【0011】第一実施例に係る炭酸成分入り医療用容器
1を更に詳しく説明すると、医療用容器1はブロー成形
物からなり、ブロー成形物の胴壁の厚みは350μm
で、その容量は370mlで、胴部長さ(H)が200
mmで、幅(W)が200mmである。ブロー成形物の
胴壁は密度:0.921〜0.925g/cm3、M
I:0.5〜2.0、融点:123℃付近)からなるメ
タロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチレンからなる。ブ
ロー成形物はブロー成形時のブロー吹出口が医療用容器
1における排出用ポート2として形成され、排出用ポー
ト2にはゴム栓3が取り付けられる。医療用容器1には
内容物である輸液が排出用ポート2から充填され、ゴム
栓3でポート2が閉じられて輸液は医療用容器1内に収
容される。そして、医療用容器1を温度110℃で高圧
蒸気滅菌処理して以下の実施品について評価を行った。
下記表1に示すそれぞれの密度のメタロセン触媒系直鎖
状低密度ポリエチレンを用いて上記医療用容器1をそれ
ぞれに三つのサンプルを製造してその透明度、柔軟度、
耐熱寸法安定性を評価する。透明度は波長450nmで
の胴壁の水中光透過率を測定し、柔軟度は引張弾性率k
g/cm2(JISK7113)で評価し、耐熱寸法安
定性は滅菌前と滅菌後との胴部長さ(H)及び幅(W)
の減少変化率Δ%を評価する。その結果を下記表に示し
た。
1を更に詳しく説明すると、医療用容器1はブロー成形
物からなり、ブロー成形物の胴壁の厚みは350μm
で、その容量は370mlで、胴部長さ(H)が200
mmで、幅(W)が200mmである。ブロー成形物の
胴壁は密度:0.921〜0.925g/cm3、M
I:0.5〜2.0、融点:123℃付近)からなるメ
タロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチレンからなる。ブ
ロー成形物はブロー成形時のブロー吹出口が医療用容器
1における排出用ポート2として形成され、排出用ポー
ト2にはゴム栓3が取り付けられる。医療用容器1には
内容物である輸液が排出用ポート2から充填され、ゴム
栓3でポート2が閉じられて輸液は医療用容器1内に収
容される。そして、医療用容器1を温度110℃で高圧
蒸気滅菌処理して以下の実施品について評価を行った。
下記表1に示すそれぞれの密度のメタロセン触媒系直鎖
状低密度ポリエチレンを用いて上記医療用容器1をそれ
ぞれに三つのサンプルを製造してその透明度、柔軟度、
耐熱寸法安定性を評価する。透明度は波長450nmで
の胴壁の水中光透過率を測定し、柔軟度は引張弾性率k
g/cm2(JISK7113)で評価し、耐熱寸法安
定性は滅菌前と滅菌後との胴部長さ(H)及び幅(W)
の減少変化率Δ%を評価する。その結果を下記表に示し
た。
【0012】
【表1】
【0013】実施例1及び実施例2の医療用容器1は通
常の直鎖状低密度ポリエチレンを用いた比較例3の医療
用容器に比べて透明度及び柔軟性が優れていることが分
かる。また、密度の小さいメタロセン触媒系直鎖状低密
度ポリエチレンを用いた比較例1の医療用容器より耐熱
寸法安定性があることが分かる。更に、密度の高いメタ
ロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチレンを用いた比較例
2の医療用容器より柔軟性及び透明性に優れていること
が分かる。
常の直鎖状低密度ポリエチレンを用いた比較例3の医療
用容器に比べて透明度及び柔軟性が優れていることが分
かる。また、密度の小さいメタロセン触媒系直鎖状低密
度ポリエチレンを用いた比較例1の医療用容器より耐熱
寸法安定性があることが分かる。更に、密度の高いメタ
ロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチレンを用いた比較例
2の医療用容器より柔軟性及び透明性に優れていること
が分かる。
【0014】図2は本発明に係る医療用容器の第三実施
例の正面図である。図2に示す如く第三実施例に係る医
療用容器11は第一実施例に係る医療用容器1とほぼ同
様な構成からなるが、異なる点は以下の点にある。上記
容器11本体壁は多層樹脂からなり、密度が0.922
g/cm3の範囲にあるメタロセン触媒系直鎖状低密度
ポリエチレン層が厚み60%以上の主層からなり、上記
内層がメタロセン触媒系ポリプロピレンと直鎖状低密度
ポリエチレンとを混合したブレンド層からなり、上記容
器本体には該内層同士を剥離可能に熱溶着シールした隔
離シール部14、14が形成され、該隔離シール部14
により上記容器11本体が複数の収容室12、15に区
分されている。
例の正面図である。図2に示す如く第三実施例に係る医
療用容器11は第一実施例に係る医療用容器1とほぼ同
様な構成からなるが、異なる点は以下の点にある。上記
容器11本体壁は多層樹脂からなり、密度が0.922
g/cm3の範囲にあるメタロセン触媒系直鎖状低密度
ポリエチレン層が厚み60%以上の主層からなり、上記
内層がメタロセン触媒系ポリプロピレンと直鎖状低密度
ポリエチレンとを混合したブレンド層からなり、上記容
器本体には該内層同士を剥離可能に熱溶着シールした隔
離シール部14、14が形成され、該隔離シール部14
により上記容器11本体が複数の収容室12、15に区
分されている。
【0015】第三実施例の医療用容器を更に詳しく説明
すると、ブロー成形物の胴壁の厚みは250μmで、そ
の容量は360mlで、長さが350mmで、幅が10
0mmである。ブロー成形物の胴壁は外層と内層との二
層に成形され、外層は厚みが220μmの直鎖状低密度
ポリエチレン(密度:0.922g/cm3、MI:
1.0、融点:123℃)からなる。内層は厚みが30
μmの直鎖状低密度ポリエチレン(密度:0.922g
/cm3、融点:123℃)とメタロセン触媒系ポリプ
ロピレン(密度:0.902g/cm3、MI:1.
0、融点:160℃、分子量分布Mw/Mn:2.4)と
を2:1の割合で混合したブレンド物の層からなる。ブ
ロー成形物はブロー成形時のブロー吹出口が医療用容器
における排出ポート17として形成され、また端部に混
注ポート18が形成されている。容器11本体の胴部に
は容器11内を二室12、15に分ける隔離シール部1
4、14が形成されている。隔離シール部14、14は
内壁同士が液密に接着シールされて形成され、隔離シー
ル部14、14は剥離可能なピールシールである。隔離
シール部14の剥離強度は、一の室12内の圧が0.0
1〜0.3Kgf/cm2の昇圧で剥離する強度であ
る。隔離シール部14で隔離される医療用容器11の一
の室12にはアミノ酸溶液13が収容され、他の室15
には糖類及び電解質を含む高カロリー輸液の母液16が
収容される。
すると、ブロー成形物の胴壁の厚みは250μmで、そ
の容量は360mlで、長さが350mmで、幅が10
0mmである。ブロー成形物の胴壁は外層と内層との二
層に成形され、外層は厚みが220μmの直鎖状低密度
ポリエチレン(密度:0.922g/cm3、MI:
1.0、融点:123℃)からなる。内層は厚みが30
μmの直鎖状低密度ポリエチレン(密度:0.922g
/cm3、融点:123℃)とメタロセン触媒系ポリプ
ロピレン(密度:0.902g/cm3、MI:1.
0、融点:160℃、分子量分布Mw/Mn:2.4)と
を2:1の割合で混合したブレンド物の層からなる。ブ
ロー成形物はブロー成形時のブロー吹出口が医療用容器
における排出ポート17として形成され、また端部に混
注ポート18が形成されている。容器11本体の胴部に
は容器11内を二室12、15に分ける隔離シール部1
4、14が形成されている。隔離シール部14、14は
内壁同士が液密に接着シールされて形成され、隔離シー
ル部14、14は剥離可能なピールシールである。隔離
シール部14の剥離強度は、一の室12内の圧が0.0
1〜0.3Kgf/cm2の昇圧で剥離する強度であ
る。隔離シール部14で隔離される医療用容器11の一
の室12にはアミノ酸溶液13が収容され、他の室15
には糖類及び電解質を含む高カロリー輸液の母液16が
収容される。
【0016】次に、医療用容器11の製造方法を簡単に
説明すると、先ず、ブロー成形物を製造し、その内部を
洗滌する。次に隔離シール部14、14を温度条件14
0℃でインパルスシール機を用いて熱溶着シールして上
記剥離強度の接着シール部とする。排出ポート17から
アミノ酸溶液13を室12に所定量充填し、その充填後
排出ポート17をゴム栓で密封する。混注ポート18か
ら母液16を室15に充填し、その充填後混注ポート1
8を密封する。密封後、医療用容器11を温度110℃
で40分間、高圧蒸気滅菌処理して製品とする。このよ
うに構成される医療用容器11にあっては第一実施例と
同様に耐熱寸法安定性、透明性及び柔軟性のあるものが
得られる他に、高圧蒸気滅菌中での隔離シール部14で
のブロッキングによるピールシール機能の喪失が全く見
られなかった。
説明すると、先ず、ブロー成形物を製造し、その内部を
洗滌する。次に隔離シール部14、14を温度条件14
0℃でインパルスシール機を用いて熱溶着シールして上
記剥離強度の接着シール部とする。排出ポート17から
アミノ酸溶液13を室12に所定量充填し、その充填後
排出ポート17をゴム栓で密封する。混注ポート18か
ら母液16を室15に充填し、その充填後混注ポート1
8を密封する。密封後、医療用容器11を温度110℃
で40分間、高圧蒸気滅菌処理して製品とする。このよ
うに構成される医療用容器11にあっては第一実施例と
同様に耐熱寸法安定性、透明性及び柔軟性のあるものが
得られる他に、高圧蒸気滅菌中での隔離シール部14で
のブロッキングによるピールシール機能の喪失が全く見
られなかった。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る医療用
容器によれば、容器本体がブロー成形物からなり、内容
物が上記容器本体と共に高圧蒸気滅菌処理される医療用
容器において、上記容器本体壁は密度が0.921〜
0.925g/cm3の範囲にあるメタロセン触媒系直
鎖状低密度ポリエチレン層からなり、且つ上記容器本体
壁が単層樹脂からなる場合は該直鎖状低密度ポリエチレ
ンを60容量%以上含有する層で形成され、又は上記容
器本体壁が多層樹脂からなる場合は該直鎖状低密度ポリ
エチレン層が厚み60%以上の主層からなるので、容器
壁に透明性、柔軟性があると共に熱寸法安定性にも優れ
ているブロー成形物からなる医療用容器を提供すること
ができる。
容器によれば、容器本体がブロー成形物からなり、内容
物が上記容器本体と共に高圧蒸気滅菌処理される医療用
容器において、上記容器本体壁は密度が0.921〜
0.925g/cm3の範囲にあるメタロセン触媒系直
鎖状低密度ポリエチレン層からなり、且つ上記容器本体
壁が単層樹脂からなる場合は該直鎖状低密度ポリエチレ
ンを60容量%以上含有する層で形成され、又は上記容
器本体壁が多層樹脂からなる場合は該直鎖状低密度ポリ
エチレン層が厚み60%以上の主層からなるので、容器
壁に透明性、柔軟性があると共に熱寸法安定性にも優れ
ているブロー成形物からなる医療用容器を提供すること
ができる。
【図1】図1は本発明に係る医療用容器の第一及び第二
実施例の部分破断した正面図である。
実施例の部分破断した正面図である。
【図2】図2は本発明に係る医療用容器の第三実施例の
平面図である。
平面図である。
1、11 医療用容器 12 室 14 隔離シール部 15 室
Claims (2)
- 【請求項1】容器本体がブロー成形物からなり、内容物
が上記容器本体と共に高圧蒸気滅菌処理される医療用容
器において、上記容器本体壁は密度が0.921〜0.
925g/cm3の範囲にあるメタロセン触媒系直鎖状
低密度ポリエチレン層からなり、且つ上記容器本体壁が
単層樹脂からなる場合は該直鎖状低密度ポリエチレンを
60容量%以上含有する層で形成され、又は上記容器本
体壁が多層樹脂からなる場合は該直鎖状低密度ポリエチ
レン層が厚み60%以上の主層からなることを特徴とす
る医療用容器。 - 【請求項2】上記容器本体壁が多層樹脂からなり、その
最内層は分子量分布(Mw/Mn)が3.0以下のメタロ
セン触媒系ポリプロピレンと該ポリプロピレンより融点
の低いオレフィン系樹脂とを混合したブレンド層からな
り、上記容器本体には該内層同士を剥離可能に熱溶着シ
ールした隔離シール部が形成され、該隔離シール部によ
り上記容器本体が複数の収容室に区分されていることを
特徴とする請求項1記載の医療用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9190442A JPH1119183A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 医療用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9190442A JPH1119183A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 医療用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1119183A true JPH1119183A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16258211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9190442A Pending JPH1119183A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 医療用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1119183A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1090621A1 (en) | 1999-10-08 | 2001-04-11 | Nissho Corporation | Heat-resistant plastic sheet for infusion bag |
EP1520573A1 (en) * | 2003-09-30 | 2005-04-06 | Total Petrochemicals Research Feluy | Polyethylene squeezable pouches |
-
1997
- 1997-07-01 JP JP9190442A patent/JPH1119183A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1090621A1 (en) | 1999-10-08 | 2001-04-11 | Nissho Corporation | Heat-resistant plastic sheet for infusion bag |
US6545096B1 (en) | 1999-10-08 | 2003-04-08 | Nipro Corporation | Heat-resistant plastic sheet and infusion bag using the same |
EP1520573A1 (en) * | 2003-09-30 | 2005-04-06 | Total Petrochemicals Research Feluy | Polyethylene squeezable pouches |
WO2005030112A1 (en) * | 2003-09-30 | 2005-04-07 | Total Petrochemicals Research Feluy | Polyethylene squeezable pouches |
CN100411604C (zh) * | 2003-09-30 | 2008-08-20 | 托塔尔石油化学产品研究弗吕公司 | 聚乙烯可挤压袋 |
US7892614B2 (en) * | 2003-09-30 | 2011-02-22 | Total Petrochemicals Research Feluy | Polyethylene squeezable pouches |
JP4796497B2 (ja) * | 2003-09-30 | 2011-10-19 | トータル・ペトロケミカルズ・リサーチ・フエリユイ | スクイーズ可能なポリエチレンのパウチ |
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