JPS5951328B2 - カルシウムイオンを含有する赤泥スラリ−による排ガス中の硫黄酸化物の吸収除去方法 - Google Patents

カルシウムイオンを含有する赤泥スラリ−による排ガス中の硫黄酸化物の吸収除去方法

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JPS5951328B2
JPS5951328B2 JP53022398A JP2239878A JPS5951328B2 JP S5951328 B2 JPS5951328 B2 JP S5951328B2 JP 53022398 A JP53022398 A JP 53022398A JP 2239878 A JP2239878 A JP 2239878A JP S5951328 B2 JPS5951328 B2 JP S5951328B2
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/46Removing components of defined structure
    • B01D53/48Sulfur compounds
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は排ガス中の硫黄酸化物をカルシウムイオンを含
有する赤泥スラリーによって吸収除去する方法に関する
更に詳細には排ガス中の硫黄酸化物をアルミナを製造す
る際に副生ずる未溶解残渣であるカルシウムイオンを含
有する赤泥で処理するに当り、硫黄酸化物によるスケー
ルの生成を防止し、加えて赤泥中のソーダ抽出率を高め
ると共に硫黄酸化物の吸収率を向上せしめた排ガス中の
硫黄酸化物の吸収除去方法に関する。
大気汚染は近時非常に大きな社会問題となっている。
排ガス、例えばボイラー、燃焼炉などから排ガスは一般
に5O20,05〜5容量%、0゜2〜5容量%、CO
210〜20容量%、N270〜80容量%、5030
,0005〜0.005容量%等の組成を有し、該排ガ
ス中の有害なSO2が大気汚染の原因の一つである。
排ガス中の有害なSO2を除去するためには高価な資本
および高い操作費用のいずれか、またはその両者を必要
とするため、この問題の解決は満足しつる状態にはいた
っていない。
またバイヤー法によるアルミナの製造いおいて副生する
未溶解残渣である赤泥は通常Na2O3〜10重量%、
Al20318〜22重量%、310217〜22重量
%、Fe2O33037重量%、TiO32〜5重量%
、灼熱減量8〜12重量%等の組成を有し、ソーダ、ア
ルミナ、シリカ等の有効成分が含有されているが、これ
らの有効成分は全く回収されず廃棄されている。
ところで、この赤泥にもプロセスによって含有成分に違
いが存在する。
すなわち、バイヤープロセスにおいては、副生する炭酸
ソーダを苛性ソーダとなすためにバイヤー液に石灰を添
加し苛性化するとか、バイヤー液中のリン、バナジウム
等を除くために石灰を添加し不純物を除去するとか、更
には石灰添加によりA I 203分の抽出率向上を計
ることが任意に行なわれている。
プロセスによっては上記処理を行なっても赤泥中には石
灰分が実質的に含有されないものもあり、またプロセス
によっては赤泥中(固形分)の石灰分が約1.5重量%
(CaOとして)以上となることもあり、赤泥中のカル
シウムの含有は採用されているプロセスにより変わる。
本発明方法はこのカルシウム分(CaOとして)が約0
.1重量%以上の赤泥スラリーの利用を対象とした発明
で゛ある。
以下、本発明において、゛カルシウムイオンを含有する
赤泥スラリー“とは赤泥中の石灰分が約0.1重量%(
CaOとして)以上のものをいい、またこれを単に赤泥
と称することもある。
従来この廃棄されている赤泥スラリーを室温〜100℃
に冷却した燃焼設備から排出される硫黄酸化物を含有す
る排ガスと接触させ、排ガス中の硫黄酸化物を赤泥中の
ソーダと世が4〜5となるまで反応させ、主として酸性
亜硫酸ソルダとして捕捉することは公知である (例え
ば米国特許第3298781号明細書)。
しかし上記方法は硫黄酸化物を主として酸性亜硫酸ソー
ダとして捕捉するために系内の酸性亜硫酸ソーダの分圧
が高くなり、工業的規模において排ガス中の硫黄酸化物
の吸収率を80%以上となすことが困難であり、加えて
赤泥中のソーダ抽出率は約50%以下と低く、硫黄酸化
物の吸収率および赤泥中のソーダ利用率の面から見て満
足されたものではない。
さらに、硫黄酸化物を含有する排ガスを100℃以下に
冷却し、次いで冷却された排ガスを赤泥スラリーとpH
6以上に維持して接触させる方法も公知である(特開昭
52−44773号公報)。
しかしながら、該方法は、pH6以上としているために
赤泥中のソーダの利用率が低く満足されたものではない
更に排ガス中の硫黄酸化物の除去法として硫黄酸化物を
吸収させた赤泥スラリーを酸化した後循環使用すること
により排ガス中の硫黄酸化物の除去率を向上させると共
に赤泥中のソーダ分の抽出率を高める方法も公知である
(特公昭51−40870号)。
該方法はSO2の除去率と向上させると共に赤泥スラリ
ー中のソーダ分の抽出率を高めるという意味からは極め
て優れている。
しかし、上記方法はカルシウムイオンを含有しない赤泥
スラリーを用いて実施する場合には何らトラブルを生じ
ないが、カルシウムイオンを含有する赤泥スラリーを用
いて実施する場合には吸収塔内にカルシウム化合物のス
ケールを生じ、運転期間が著しく短縮されるという不都
合が存在することが本発明者らにより確認された。
すなわち、該方法はカルシウムイオンを含有する赤泥に
は有効でないことがわかった。
かかる状況下において本発明者らはカルシウムイオンを
含有する赤泥スラリーを用いて排ガス中の硫黄酸化物を
吸収除去する方法において、スケールの生成を防止し、
加えて赤泥中のソーダ抽出率を高めると共に硫黄酸化物
の吸収率を向上せしめた排ガス中の硫黄酸化物の吸収除
去方法を見出すべく鋭意検討を行なった結果、スケール
の生成は赤泥スラリーの…ナスラリー中の全SO3に対
する5O4−のモル分率に関連していることを見出しか
かる知見にもとづき新規な排ガス脱硫方法を確立するに
至った。
すなわち、本発明は硫黄酸化物を含有する排ガスを赤泥
スラリーと接触させることにより排ガス中の硫黄酸化物
を吸収除去する方法いおいて、約100℃以下の硫黄酸
化物を含有する排ガスと後述の第2工程から導出される
一部硫黄酸化物を吸収させたところのカルシウムイオン
を含有する赤泥スラリーとを、該スラリーの田が4.3
以上6未満となるまで、かつ前記世領域にある赤泥スラ
リー中の全SO□に対する5O4−のモル分率を0.0
5〜0.7となるように維持しつつ接触させ硫黄酸化物
を吸収させる第1工程及び第1工程から導入される硫黄
酸化物を含有する排ガスカルシウムイオンを含有する赤
泥スラリーとを赤泥スラリー中のNaH3Oa濃度を約
8gハ以下となるように維持しつつ接触させ排ガス中の
硫黄酸化物を吸収させる第2工程より成ることを特徴と
するスケールの生成を防止し、加えて赤泥中のソーダ抽
出率を高めると共に硫黄酸化物の吸収率を向上せしめた
、カルシウムイオンを含有する赤泥スラリーによる排ガ
ス中の硫黄酸化物の吸収除去方法を提供するにある。
以下に本発明方法を詳細に説明する。
本発明方法の実施に当り、硫黄酸化物を含有する排ガス
は該ガスが約100℃以下の温度で送られてくる場合は
そのまま、また通常ボイラー排ガス、製錬所ガス、燃焼
炉ガス等の如く通常100℃以上の高温を有する状態で
送られてくる排ガスは、水、海水等の冷却水により約1
00℃以下、好ましくは40〜80℃に冷却した後、本
発明方法の処理に付される。
排ガスの冷却にはスプレー塔、棚段式吸収塔、漏壁塔、
多孔板塔、本格子充填塔、気泡塔等を用いることができ
る。
排ガスと冷却水との供給量比、すなわち液ガス比(17
Nm3)は接触方法により変わるが、一般には0.3以
上を用いればよい。
本発明方法の実施に当り、約100℃以下の温度を有す
る硫黄酸化物を含有する排ガスは後述の第2工程から導
出される一部硫黄酸化物を吸収させたところのカルシウ
ムイオンを含有する赤泥スラリーと該スラリニの…が4
.3以上6未満となるまで、かつ前記…領域にある赤泥
スラリーは赤泥スラリー中の全SO2に対する5O4−
のモル分率を0.05〜0.7となるように維持しつつ
接触させて硫黄酸化物を吸収させる第1工程に送られる
本工程において赤泥スラリーには赤泥スラリーの田が4
.3以上6未満となる範囲で硫黄酸化物が吸収される。
赤泥スラリーに吸収させる硫黄酸化物の量が少なく、声
が6以上の場合には使用赤泥量当りの硫黄酸化物の吸収
量が低下し経済的ではなく、また吸収させる硫黄酸化物
の量を多く、世を4.3より小さくしようとすると硫黄
酸化物の吸収率が低下するとともに赤泥中のソーダ以外
の成分、例えばアルミナ、シリカ等が溶出し、以降の工
程において析出を生じ操業上の繁雑を招くという不都合
がある。
特に赤泥スラリーの…十5以上6未満に維持しながら硫
黄酸化物の吸収を行なうのが好ましい。
他方上記用範囲においてはカルシウムイオンを含有する
赤泥スラリーを用いて硫黄酸化物を吸収させる場合には
極めて短時間の間に吸収塔内にスケールが生じ操業がで
きなくなることが本発明者らにより確認された。
該スケールの組成は主としてCaSO4のスケールであ
ること、およびこのCaSO4スケールの生成はCaS
O4の溶解度が赤泥スラリー中の全SO2に対する5O
4−のモル分率及び声に依存することを見出した。
すなわち、声が6未満においては赤泥スラリー中の全S
O2に対する5O4−のモル分率が0.7より大きくな
ると田の低下と共にCaSO4の溶解度が低下し、Ca
SO4スケールが生成するに至る。
本発明者らの実験結果によれば市によって赤泥スラリー
中のNaH803の酸化速度が異なる理由は明らかでは
ないが、NaH8O3の酸化速度は田が6以上において
は非常に遅く、声が6未満では急速に進行することを見
出した。
それ故に工業的規模の運転において、pH6未満では、
通常上記モル分率が0.7より大きくなっていたのであ
る。
このことは、例えば三菱重工技報Voz 、 2.A5
.第572頁の“赤泥スラリー0世が4.6〜4.7ま
で硫黄酸化物を吸収させる場合には、ガス中の酸素によ
り酸化され液中ソーダの70〜90%はNa2SO4に
なっている“との記載によっても明らかである。
そのためにCaSO4のスケールが生成していたのであ
る。
ところが赤泥スラリー中の全SO2に対する5O4−の
モル分率を0.7以下とするCaSO4の溶解度は世の
低下と共に増加することが認められ、この事実より赤泥
スラリー中の全SO2に対する5O4−のモル分率が0
.7以下にしなければならないのである。
一方、世が6未満で赤泥スラリー中の全SO2に対する
5O4−のモル分率が0.05未満となるとNaH3O
3の分圧が高くなり吸収効率が低下するようになるし、
またCaSO3のスケールが生ずるようになるので好ま
しくない。
従って、第1工程において硫黄酸化物の吸収は赤泥スラ
リー中の全SO2に対する5O4−のモル分率が0.0
5〜0.7、特に0.12〜0.6になるように維持し
て吸収操作が実施される。
このようなモル分率の維持は、循環槽における赤泥スラ
リーの滞留時間、吸収形式、ボイラー、燃焼炉などの過
剰空気率の制御による排ガス中酸素濃度等を調整するこ
とにより実施すればよい。
第1工程におけるカルシウムを含有する赤泥スラリーと
硫黄酸化物を含有する排ガスとの供給量比、すなわち液
ガス比(17Nm3)は接触方法により変わるが、一般
には0.3以上好ましくは1〜3が用いられる。
また、吸収塔としては例えば、ターボグリッド塔、キラ
テルトレイなとの棚段式吸収塔、TCA塔、漏壁塔、本
格子充填塔、多孔板塔、無理多孔板塔等を用いることが
できる。
本第1工程からの排ガスは次いで第2工程に送られ、そ
こで排ガス中の硫黄酸化物の濃度が所定の濃度・通常1
100pI1以下Gよるまで赤泥スラリーに吸収させ、
また、本第1工程で硫黄酸化物を吸収した後のカルシウ
ムイオンを含有する赤泥スラリーは系外へ取出される。
この系外へ取出された赤泥スラリーは好ましくは冷却工
程からの冷却水と混合した後排出される。
本発明方法の実施に当り、第1工程で吸収処理に付され
た硫黄酸化物を含有する排ガスはさらにカルシウムイオ
ンを含有する赤泥スラリーと、赤泥スラリー中のNaH
3O3濃度が約8g月以下となるように維持しつつ接触
せしめられ排ガス中の硫黄酸化物を吸収させる第2工程
に送られる。
本工程において排ガスは赤泥スラリー中のNaH8O3
濃度が約8g月以下、好ましくは約4g月以下、となる
ように制御されたカルシウムを含有する赤泥スラリーと
接触せしめることが必須であり、この濃度より高くなる
とNaH8O3の分圧が高くなるためにSO2の吸収率
が著しく低下し好ましくない。
しかして、本工程においてカルシウムイオンを含有する
赤泥スラリー中のNaH8O3濃度は吸収帯における液
ガス比、赤泥スラリーの滞留時間、排ガス中の酸素濃度
等により約0〜30g/lの範囲において任意に制御さ
れうるちのであるが、本発明方法の実施においてはNa
H8O3濃度は約8g月以下に制御することが必要であ
る。
本発明方法の実施に当って赤泥スラリー中のNaH8O
3の濃度を約8g月以下とする方法としては、例えば特
公昭51−40870号公報に記述されているような方
法、すなわち、第2工程において用いられる赤泥スラリ
ーを循環槽に取出しそこで空気、酸素等の酸化剤を吹込
むことにより酸性亜硫酸ソーダを酸化するとか、また排
ガス中の酸素は赤泥スラリー中に溶存するので吸収塔内
に赤泥スラリーを長時間滞留(循環を多くする)させる
とか、または、赤泥スラリーを循環槽に長時間、通常約
0.2時間以上、好ましくは1〜3時間保持することに
より排ガス中の酸素のみで酸化する等の方法が採用でき
る。
特に後者が特別な動力を要しないということから好まし
い。
かかる酸化処理は排ガス中の硫黄酸化物の吸収効率を高
めるという効果に加えて赤泥中のソーダの利用率を高め
るという利点をも達成させるものである。
第2工程におけるカルシウムイオンを含有する赤泥スラ
リーと第1工程からの排力゛スとの供給量比、すなわち
液ガス比(1/Nm3)は接触方法により変わるが、一
般には0.3以上、好ましくは1〜3か′用いられる。
また、吸収塔としては、例えばターボグリッド塔、キラ
テルトレイ等の棚段式吸収塔、TCA塔、漏壁塔、本格
子充填塔、多孔板塔、無堰多孔板塔等を用いることがで
きる。
さらに、第2工程の操業は一般に赤泥スラリーの世を6
〜9、好ましくは7〜9に維持して実施される。
本発明方法の実施に当り、硫黄酸化物の吸収工程に供給
される赤泥スラリーは固形分濃度を約500g 71以
下、好ましくは約50〜350g/lの状態で行なわれ
る。
固形分濃度が約500gハを越すようになると取扱いが
困難となるし、−前約50gハ以下となる莫大な大きさ
の循環槽を必要とするようになり好ましくない。
本発明方法の実施に当り、第1および第2工程の吸収段
数および吸収塔は単数でもまた複数に構成してもよく適
宜選択される。
以下に本発明方法を図面により更に詳細に説明するが、
本発明方法はこれにより制限されるものではない。
第1図において、SO2を含有する高温の排ガスは導管
1を通じて冷却塔21に導入され、導管16.17を通
じて導入される水、海水等の冷媒により約100℃以下
、好ましくは80℃以下に冷却される。
排ガスを冷却するために用いた冷媒は、必要に応じ導管
19により一部再使用し、導管18.20を通じて系外
へ取出される。
本冷却工程は低温(約100℃以下)の排ガスからSO
2を吸収除去する場合には必らずしも必要でない。
冷却された排ガスは導管2を経て第1工程であるSO2
吸収塔22に導入され、導管11から供給されるpH4
,3以上6未満の赤泥スラリーと接触し、排ガス中のS
O2が酸性亜硫酸ソーダ、亜硫酸ソーダとして捕捉され
る。
SO2吸収塔22は例えば無堰多孔板塔、流動層式吸収
塔などを用いることができるが、ガスとスラリーの緊密
な接触が達成されるものがより好ましい。
SO2吸収塔22内の赤泥スラリーの温度は−般に40
〜80℃に保たれる。
SO2吸収塔22においてSO2を酸性亜硫酸ソーダ、
亜硫酸ソーダ、硫酸ソーダとして吸収した赤泥スラリー
は導管12を通じて取出され、循環槽25に送られる。
導管10必要により導管7により供給される赤泥スラリ
ーの第一工程における平均滞留時間は通常0.2時間以
上、好ましくは1〜3時間とし、この滞留の間に導管1
1を経てSO3吸収塔22にくり返し循環される。
この循環滞留操作の間、赤泥スラリー中の全SO2に対
する5O4−のモル分率を0.05〜0.7に保持する
循環槽内25における温度と圧力は一般に40〜80℃
、大気圧付近に保たれる。
導管11を通じて供給される赤泥スラリーの田の調整は
吸収塔22で吸収するSO3量によす、[(が4.3以
上6未満の条件を逸脱しないように吸収塔設備、および
操作条件を調整するとともに導管15および/または導
管7で供給または排出される世の異なる赤泥スラリーに
よって行なうのか田調整のために特別の工業薬品を用い
る必要がないことから好ましい。
赤泥中のソーダ抽出率が目的とする抽出率まで達しな赤
泥は導管13を経て系外へ取り出される。
S02吸収塔22においてSO2が一部捕捉された後の
排ガスは導管3を経て第2工程であるSO□吸収塔23
に導入され、導管8を通じて供給されるpH6〜9の赤
泥スラリーによって排ガス中に残存するSO2を酸性亜
硫酸ソーダ、亜硫酸ソーダおよび硫酸ソーダとして捕捉
される。
SO2吸収塔23はSO2吸収塔22と同様の吸収塔が
使用でき、また、吸収塔内の温度範囲も同様の条件が用
いられる。
SO2吸収塔23においてSO2を吸収した赤泥スラリ
ーは導管9を通じて取出され、循環槽24に送られ、導
管6を経て供給されてくる赤泥スラリーは通常0.2時
間以上、好ましくは1〜3時間第二工程に滞留させられ
るとともに、この滞留の間に導管8を経てSO2吸収塔
23にくり返し循環される。
新しいカルシウムイオンを含有する赤泥スラリーは導管
5より供給される。
この循環滞留操作によって排ガス中のSO2を吸収させ
るとともに、SO2の吸収によって生成した酸性亜硫酸
ソーダと赤泥中のソーダとの反応を行なわせ硫酸ソーダ
、亜硫産ソーダの生成を行なわせる。
それによりSO3の吸収率を向上させることが可能とな
る。
導管を経て供給される赤泥スラリーの世は導管3を経て
供給される排ガス中のSO2のほぼ全量を吸収除去して
も吸収塔23で、世が6〜9の値の範囲になるように第
一吸収工程で予かじめSO2を吸収除去しておく必要が
あり、本吸収塔において排ガス中のSO3のほぼ全量を
吸収除去できるように吸収塔および操作条件を選定する
ことが好まし)い。
本吸収工程の赤泥スラリーは導管10より導出し第一工
程のSO2吸収塔22に循環され、赤泥スラリーとして
使用される。
所望のレベルまでSO2を除去せしめ処理済み排ガスは
導管4を大気中へ排出される。
以上詳述したような本発明方法によれば、■ 本発明方
法はカルシウムイオンを含有する赤泥スラリーを用いて
、排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去するに当り、赤泥中
のソーダ抽出率を高めると共に硫黄酸化物の吸収率を向
上せしめた状態でスケールの生成を防止したものであり
その工業的意義は極めて大なるものである。
■ 従来提案されているpH6以上で運転する方法に比
較して赤泥中のソーダ抽出率が向上するので赤泥使用量
が少なくてすみ換言すれば同−赤泥量において排ガスを
多量に処理できる。
■ 従来方法によればSO2吸収後の赤泥スラリーを循
環するとSO3吸収率は低下するが、本発明方法によれ
ばSO2吸収率は低下しない。
そのためSO2吸収率を著しく高めることができる。
■ さらに本発明方法によれば従来廃棄されている赤泥
を利用するのであるから、安価で実施できるというよう
な公害防止上極めて価値あるものである。
等の工業的利益が発揮され、その工業的意義は大なるも
のである。
以下に実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明するが
、本発明はこれらに制限されるものではない。
実施例 1 第1表に示す組成の170℃のボイラー排ガスを添付の
第1図に示す導管1から110.00ONm”/ Hの
割合で冷却塔21に導入し、一方第2表に示す組成のカ
ルシウムイオンを含有する赤泥スラリー(スラリー中の
固体濃度280g / I )を導管5,6から21m
3/Hで循環槽24に連続的に供給した。
排ガスは導管1から導入し、冷去基21で70℃に冷却
した後、導管2より取出し、無理多孔板式吸収塔22に
導入し、導管11から…5.3の赤泥スラリーを300
m3/H供給し赤泥スラリーによりSO2を接触吸収さ
せた後、導管3より取出し、次いでSO2吸収塔23に
導入し導管8からpH7,5の赤泥スラリーを300m
3/H供給し、赤泥スラリーによりSO2を吸収させた
後導管4より大気中に排出した。
導管3および4からの排ガス中にはそれぞれ610pI
]T1,50pp[TlのSO2が含有されていた。
全SO2吸収率は約97%であり、第1吸収工程で全吸
収SO□量の約66%、第2吸収工程で約34%が除去
された。
一方赤泥スラリーは導管6より実容積40m3循環槽2
4に供給し導管8を経てSO2吸収塔23へ300m”
/Hで供給しSO2を吸収させた後、導管9を経て循環
槽24へ取出し循環滞留を行わせた後、導管10を経て
実容積30m3の循環槽25へ21m8/Hの割合で供
給した。
さらに赤泥スラリーは導管11を経てSO2吸収塔22
へ300m3/Hの速度で供給しSO2を吸収させた後
導管12を経て循環槽25へ取り出し、循環滞留を行な
わせた後、導管13を経て約21m3/Hの赤泥スラリ
ーを連続的に取出した。
循環槽25への導管7による赤泥スラリーの供給、循環
槽25から24への導管15による赤泥スラリーの逆供
給は行なわれなかったが定常状態が達成されたとき導管
8および導管11の赤泥スラリーの…は各々7,5.5
.3であった。
吸収工程における滞留時間は吸収塔内での赤泥スラリー
のホールドアツプが少なくほとんど無視できるので、循
環槽25で約1.5時間、循環槽24で約2時間であっ
た。
その結果、導管8を経てSO2吸収塔23へ供給される
赤泥スラリー中の液中組成はNaH3O3は認められず
、Na25Oa 13.4g / l、Na2SO42
,1g月、導管11を経てSO2吸収塔22へ供給され
る赤泥スラリー中の液中組成はNa25Oa 18.2
g月、Na2SO37,5gハ、Na2S0417.5
g月、Ca5040,7g /1 (全SO2に対す
る5O4−モル分率0、35)であった。
本実施例では、循環槽25は攪伴機を備えておりほぼ槽
内均一な濃度分布とみなせ、導管10の赤泥スラリーは
導管8と、導管13の赤泥スラリーは導管11とほぼ同
一濃度であった。
また赤泥中のソーダ抽出率は導管10で16%、導管1
3で62%であり、導管13の赤泥スラリーを次いで酸
化することにより更に24%のソーダが抽出された。
実施例 2 実施例1の方法において、赤泥スラリーの供給量、循環
槽25および24の滞留時間をそれぞれ変更し、第一吸
収工程の世、全SO□に対する5O4−のモル比、第二
吸収工程でのNaH3O2の濃度を第3表のごとく変更
して運転した。
その時のSO2吸収塔の状態、及び赤泥中のソーダ抽出
率、SO2吸収率、導管4からの排ガス中のSO2濃度
は第3表に示すような結果となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施態様を示すフローシートである
。 21・・・・・・冷却塔、22.23・・・・・・SO
3吸収塔、24.25・・・・・・循環槽。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 硫黄酸化物を含有する排ガスを赤泥スラリーと接触
    させることにより排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去する
    方法において、約100℃以下の硫黄酸化物を含有する
    排ガスと後述の第2工程から導出される一部硫黄酸化物
    を吸収させたところのカルシウムイオンを含有する赤泥
    スラリーとを該スラリーの世が4.3以上6未満となる
    まで、かつ前記世領域にある赤泥スラリーは赤泥スラリ
    ー中の全SO2に対する5O4−のモル分率を0.05
    〜0.7となるように維持しつつ硫黄酸化物を吸収させ
    る第1工程及び第1工程から導出される硫黄酸化物を含
    有する排ガスとカルシウムイオンを含有する赤泥スラリ
    ーとを赤泥スラリー中のNaH8O3濃度を約8g/l
    以下となるように維持しつつ接触させ排ガス中の硫黄酸
    化物を吸収させる第2工程よりなることを特徴とするカ
    ルシウムイオンを含有する赤泥スラリーによる排ガスの
    硫黄酸化物の吸収除去方法。
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