JPS5950979B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
- Publication number
- JPS5950979B2 JPS5950979B2 JP52100717A JP10071777A JPS5950979B2 JP S5950979 B2 JPS5950979 B2 JP S5950979B2 JP 52100717 A JP52100717 A JP 52100717A JP 10071777 A JP10071777 A JP 10071777A JP S5950979 B2 JPS5950979 B2 JP S5950979B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photoreceptor
- electrophotographic photoreceptor
- parts
- resin
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は光導電性粒子を樹脂結合剤中に分散させてなる
電子写真用の感光体に関するもので、特に湿度特性を向
上した感光体を提供することを目的とするものである。
電子写真用の感光体に関するもので、特に湿度特性を向
上した感光体を提供することを目的とするものである。
従来光導電性粒子を塩化ビニール、酢酸ビニル、塩化ビ
ニル→酢酸ビニル共重合体、アクリル酸エステル、ニト
ロセルロース、アルキッド樹脂、ポリビニルブチラール
、ポリスチレン等の樹脂結合剤中に分散したタイプの感
光体を多湿下で使用する場合、光導電層の吸湿により、
暗部と明部の等電位の差が極端に低くなる。
ニル→酢酸ビニル共重合体、アクリル酸エステル、ニト
ロセルロース、アルキッド樹脂、ポリビニルブチラール
、ポリスチレン等の樹脂結合剤中に分散したタイプの感
光体を多湿下で使用する場合、光導電層の吸湿により、
暗部と明部の等電位の差が極端に低くなる。
又、場合によつては全く現像出来ない等の欠点を有して
いた。これは光導電性粒子が吸湿性である他に結合剤樹
脂自体の吸湿によるものである。従来、この欠点を補う
べく、使用する樹脂結合剤の種類を変えたり、感光層中
の樹脂比率を増したりする試みが、いろいろとなされて
いた。しかし、ずれも満足な結果を得られるものではな
かつた。さらに、感光層の上にポリエステルフィルムな
どを層合してなる、いわゆる三層構造の感光体において
も、ポリエステルフィルムが湿気の通過をある程度阻止
するので耐湿性には有利であるが、感光層内部にある空
隙のため、また長時間高湿下にさらされた場合、やはり
満足な耐湿性が得られていない。そこで本発明において
は、これらの試みとは別個に光導電性粒子−樹脂分散物
の中にイソシアネート化合物を含有させることにより湿
度特性を向上させたものである。すなわち、本発明によ
れば光導電性粒子を樹脂溶液中に分散させ、さらにイソ
シアネート化合物を加えた後、適当な方法で分散させた
塗布液をアルミ箔等から成る導電性の適当な支持体の上
へ塗布したものを感光体としたものである。
いた。これは光導電性粒子が吸湿性である他に結合剤樹
脂自体の吸湿によるものである。従来、この欠点を補う
べく、使用する樹脂結合剤の種類を変えたり、感光層中
の樹脂比率を増したりする試みが、いろいろとなされて
いた。しかし、ずれも満足な結果を得られるものではな
かつた。さらに、感光層の上にポリエステルフィルムな
どを層合してなる、いわゆる三層構造の感光体において
も、ポリエステルフィルムが湿気の通過をある程度阻止
するので耐湿性には有利であるが、感光層内部にある空
隙のため、また長時間高湿下にさらされた場合、やはり
満足な耐湿性が得られていない。そこで本発明において
は、これらの試みとは別個に光導電性粒子−樹脂分散物
の中にイソシアネート化合物を含有させることにより湿
度特性を向上させたものである。すなわち、本発明によ
れば光導電性粒子を樹脂溶液中に分散させ、さらにイソ
シアネート化合物を加えた後、適当な方法で分散させた
塗布液をアルミ箔等から成る導電性の適当な支持体の上
へ塗布したものを感光体としたものである。
分散はボールミルロールミル、サンドミル、ホモジナイ
ザー、超音波分散等公知の方法を利用出来る。また導電
性支持体への塗布もエアードクター、ワイヤーバー、ド
クターブレード、デイツピング、流延、回転塗布等、公
知の方法を用いてよい。次に本発明に有用なイソシアネ
ート化合物は、分子中に少なくとも1個以上のイソシア
ネート基を有する化合物で、モノイソシアネート、ジイ
ソシアネート、ポリイソシアネートなどがある。具体例
をあげれば、イソシアン酸ブチルエステル、イソシアン
酸ステアリルエステル、イソシアン酸トリルエステル、
へキサメチレンジイソシアネート、トルイレンジイソシ
アネート、4,4’, 4”−トリフエニルメタントリ
イソシアネート、1,5−ナクチレンジイソシアネート
などがある。これらのイソシアネート化合物を本発明に
適用するには光導電性粒子100(重量)部に対し、0
.05〜 5部、好ましくは0.1部から2部の範囲で
用いるのがよく、これより少ない場合には耐湿特性が向
上せず、また多く用いた場合は明部と暗部の静電位の差
が減少するなど感光体に悪影響を及ぽすようになる。し
かしながら、イソシアネート化合物を加えた光導電性粒
子一樹脂分散液を加熱することにより、イソシアネート
化合物を多く加えた場合でも、感光体の静電特性が悪化
しないことが見い出された。
ザー、超音波分散等公知の方法を利用出来る。また導電
性支持体への塗布もエアードクター、ワイヤーバー、ド
クターブレード、デイツピング、流延、回転塗布等、公
知の方法を用いてよい。次に本発明に有用なイソシアネ
ート化合物は、分子中に少なくとも1個以上のイソシア
ネート基を有する化合物で、モノイソシアネート、ジイ
ソシアネート、ポリイソシアネートなどがある。具体例
をあげれば、イソシアン酸ブチルエステル、イソシアン
酸ステアリルエステル、イソシアン酸トリルエステル、
へキサメチレンジイソシアネート、トルイレンジイソシ
アネート、4,4’, 4”−トリフエニルメタントリ
イソシアネート、1,5−ナクチレンジイソシアネート
などがある。これらのイソシアネート化合物を本発明に
適用するには光導電性粒子100(重量)部に対し、0
.05〜 5部、好ましくは0.1部から2部の範囲で
用いるのがよく、これより少ない場合には耐湿特性が向
上せず、また多く用いた場合は明部と暗部の静電位の差
が減少するなど感光体に悪影響を及ぽすようになる。し
かしながら、イソシアネート化合物を加えた光導電性粒
子一樹脂分散液を加熱することにより、イソシアネート
化合物を多く加えた場合でも、感光体の静電特性が悪化
しないことが見い出された。
すなわち本発明の分散液を加熱することにより、静電特
性を悪化させずに多湿下においても良好な耐湿特性が得
られることを見い出した。またイソシアネート化合物は
添加物として塗布分散液中に加えるだけでなく、結着樹
脂中に導入してもよい。例えばイソシアネート残基を有
するポリウレタン化合物もまた有用である。以下、本発
明における感光体と従来の感光体との比較を行う目的で
、実施を示し、本発明における感光体の湿度特性の優れ
た点を示す。
性を悪化させずに多湿下においても良好な耐湿特性が得
られることを見い出した。またイソシアネート化合物は
添加物として塗布分散液中に加えるだけでなく、結着樹
脂中に導入してもよい。例えばイソシアネート残基を有
するポリウレタン化合物もまた有用である。以下、本発
明における感光体と従来の感光体との比較を行う目的で
、実施を示し、本発明における感光体の湿度特性の優れ
た点を示す。
本発明の感光体I
光導電性粒子として銅で活性化された硫化カドミウムを
用い、この硫化カドミウム100重量部に対し、アクリ
ル樹脂10重量部、へキサメチレンジイソシアナート0
.5重量部をメチルイソブチルケ.トンを用いて混合さ
せ、ホモジナイザーにより10分間分散させた。
用い、この硫化カドミウム100重量部に対し、アクリ
ル樹脂10重量部、へキサメチレンジイソシアナート0
.5重量部をメチルイソブチルケ.トンを用いて混合さ
せ、ホモジナイザーにより10分間分散させた。
このようにして得られた分散液(光導電性材)をアルミ
ニウム板即ち図で示す導電性支持体1上にドクターブレ
ードにより乾燥後の厚みが50μmになるように塗布し
て光導電層2.1を形成する。この塗布物を光分に乾燥
させた後、25μm厚の透明部材の絶縁材であるポリエ
ステルフイルムを重ね絶縁層3を形成して、作成された
感光体。本発明の感光体114 上記感光体Iにおいてヘキサメチレンジイソシアネート
の代わりに、イソシアン酸ステアリルエステルを用いた
以外は全く同様にして作成した感光体。
ニウム板即ち図で示す導電性支持体1上にドクターブレ
ードにより乾燥後の厚みが50μmになるように塗布し
て光導電層2.1を形成する。この塗布物を光分に乾燥
させた後、25μm厚の透明部材の絶縁材であるポリエ
ステルフイルムを重ね絶縁層3を形成して、作成された
感光体。本発明の感光体114 上記感光体Iにおいてヘキサメチレンジイソシアネート
の代わりに、イソシアン酸ステアリルエステルを用いた
以外は全く同様にして作成した感光体。
本発明の感光体111
光導電性粒子として銅により付活された硫化カドミウム
100重量部に対してアクリル樹脂10重量部、へキサ
メチレンジイソシアネート0.5重量部をメチルイソブ
チルケトンを用いて混合し、超音波を10分間照射して
分散させた後、110℃に加熱した油浴中にて1時間か
きまぜを行なつた。
100重量部に対してアクリル樹脂10重量部、へキサ
メチレンジイソシアネート0.5重量部をメチルイソブ
チルケトンを用いて混合し、超音波を10分間照射して
分散させた後、110℃に加熱した油浴中にて1時間か
きまぜを行なつた。
そして分散液を室温まで冷却した後、アルミニウム板上
に50μm厚に塗布し、25μm厚のポリエステルフイ
ルムを層合して作成した感光体。本発明の感光体IV 上記感光体Iにおいて、へキサメチレンジイソシアネー
トの添加量を2.0重量部とした他は、感光体Iと同様
にして作成した感光体。
に50μm厚に塗布し、25μm厚のポリエステルフイ
ルムを層合して作成した感光体。本発明の感光体IV 上記感光体Iにおいて、へキサメチレンジイソシアネー
トの添加量を2.0重量部とした他は、感光体Iと同様
にして作成した感光体。
従来の感光体i
上記感光体Iにおいて、ヘキサメチレンジイソシアネー
トを添加しないで、分散液を作り、作成した感光体。
トを添加しないで、分散液を作り、作成した感光体。
従来の感光体Ii
上記感光体i と同様にして作成した分散液を110℃
に加熱された油浴中で1時間かきまぜた後、室温まで冷
却し、アルミニウム板上に50μm厚に塗布し、25μ
m厚のポリエステルフイルムを層合して作成した感光体
。
に加熱された油浴中で1時間かきまぜた後、室温まで冷
却し、アルミニウム板上に50μm厚に塗布し、25μ
m厚のポリエステルフイルムを層合して作成した感光体
。
以上の様に作成された各感光体に、まず第1帯電として
、+5kvの電圧を印加し、次いで第2帯電として−3
.5kvの電圧印加と同時に9.71ux・Secの光
照射を行ない、さらにタングステン光により全面を均一
に露光することにより、該光照射された明部と照射され
ない暗部との静電コントラストを得た。
、+5kvの電圧を印加し、次いで第2帯電として−3
.5kvの電圧印加と同時に9.71ux・Secの光
照射を行ない、さらにタングステン光により全面を均一
に露光することにより、該光照射された明部と照射され
ない暗部との静電コントラストを得た。
次にこれらの感光体を20℃90%相対温度に保たれた
密閉容器中に放置し、3昼夜後にとりだして、同様の測
定により静電コントラストを得た。
密閉容器中に放置し、3昼夜後にとりだして、同様の測
定により静電コントラストを得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 光導電性粒子を樹脂結合剤に分散させて成る電子写
真感光体であつて、上記光導電性粒子と結合樹脂との混
合物中にイソシネート基を有する化合物を含ませること
を特徴とする電子写真感光体。 2 イソシアネート基を有する化合物を光導電性粒子1
00重量部に対して0.05〜5重量部の範囲で含ませ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電子写
真感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52100717A JPS5950979B2 (ja) | 1977-08-22 | 1977-08-22 | 電子写真感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52100717A JPS5950979B2 (ja) | 1977-08-22 | 1977-08-22 | 電子写真感光体 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22234385A Division JPS61172151A (ja) | 1985-10-03 | 1985-10-03 | 電子写真感光体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5434241A JPS5434241A (en) | 1979-03-13 |
JPS5950979B2 true JPS5950979B2 (ja) | 1984-12-11 |
Family
ID=14281389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52100717A Expired JPS5950979B2 (ja) | 1977-08-22 | 1977-08-22 | 電子写真感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5950979B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61172151A (ja) * | 1985-10-03 | 1986-08-02 | Sharp Corp | 電子写真感光体の製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4913028A (ja) * | 1972-05-17 | 1974-02-05 | ||
JPS5383744A (en) * | 1976-12-29 | 1978-07-24 | Toyo Ink Mfg Co | Photosensitive body for electrophotography |
-
1977
- 1977-08-22 JP JP52100717A patent/JPS5950979B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4913028A (ja) * | 1972-05-17 | 1974-02-05 | ||
JPS5383744A (en) * | 1976-12-29 | 1978-07-24 | Toyo Ink Mfg Co | Photosensitive body for electrophotography |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5434241A (en) | 1979-03-13 |
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