JPS5950539B2 - サイドサポ−ト調整装置付座席 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は乗物などに用いられるサイドサポート調整装置
付座席に関する。

座席の背もたれサイド部、即ち着座者の脇腹部を横方向
から保持するサイドサポート部の保持位置を可変調整す
るサイドサポート調整装置付きの座席としては、従来、
例えば第１．２図（アメリカ特許第４．１３０．３１８
号参照）に示すものがある。

図において、ａは座席の背もたれ、ｂ、Ｃは着座者の脇
腹部を横方向から保持するサイドサポート部で、背もた
れ本体ｄと別体構成して独立して可動できるようになっ
ている。

ｅはサイドサポート部す、Ｃに設けた張分は線である。

か・る構成の座席では、サイドサポート部ｂ、Ｃの存在
が一目瞭然であって、座席デザインが全体として特異な
ものになっている。

このため、座席デザインが特定のデザインに限定され、
その自由度が失われるという欠点がある。

そこで、実開昭５４−３１５０４号公報のように背もた
れそのものに抱持部を形成したものがある。

この場合は特異な外観デザインを施す必要がなく、かつ
、極く一般的な外観デザインの座席に広く適用できるよ
うにしである。

ところがこの公報によれば抱持部を支持体で押しても抱
持部自体の弾性で抵抗され、抱持力を大きく出来ない欠
点がある。

本発明はか・る従来例に鑑み、その目的とするところは
、乗員の脇腹を保持したサイドサポート部自体の左右自
由度番大きくできるサイドサポート調整装置付座席を提
供するにある。

以下、本発明の構成を、第３図乃至第８図に示す実施例
によって説明する。

１はパイプ材および平板よりなるシートバックフレーム
、２．３はシートバックフレーム１の左右両側部内面に
並列して設けたウィング軸４．５に軸支されて前記シー
トバックフレーム１面に対し前後方向３０．３１に回動
する左右一対のウィング、２ａ、３ａはウィング２．３
の裏面にそれぞれ突設したアーム、６．７はシートバッ
クフレーム１の内面に立設したピン８．９をそれぞれ軸
にして前記シートバックフレーム１面にそって矢１１３
２．３３または３４．３５方向に回転する左右一対の第
１、第２回転レバーで、前者はＬ形、後者はＴ形に形成
しである。

第１、第２回転レバー６．７の一端部に設けたレバー杆
６ａ、７ａは前記アーム２ａ、３ａに穿った長孔２ｂ、
３ｂに挿入してあり、第１、第２回転レバー６．７の他
端部６Ｃ１７Ｃは第１回転レバー６の長孔６ｂに第２回
転レバー７のピン７ｂを挿入してピン連結しである。

更に第２回転レバー７の第三の端部７ｄには長孔７ｅを
穿って、回動装置たる移動軸１０先端のピン１０ａを挿
入し、第２回転レバー７、および移動軸１０をピン連結
しである。

上記移動軸１０は、ネジ１０ｂが設けてあり、シートバ
ックフレーム１に回動自在に取付けたダイヤル１１付ナ
ツト１２に螺入し、ダイヤル１１の回動により矢印３４
．３ぢ方向に移動するようになっている。

１３はウィング２．３の前面が当接する凹部１３ａが形
成されたウレタンフオームなどのバックバット、１４は
バックパッド１３に埋設された枠線で、シート表皮１５
の入隅部１５ａを引きつける引線１６が止めである。

このバックパッド１３のウィング２側の構成は、図示し
ないが、上記ウィング３側と左右対称構成である。

なお、１７は本発明による座席シート、１８はバックパ
ッド１３のサイドサポート部、１９．１９、・・・・・
・はシートバックフレーム１に懸架されたＳ字状のスプ
リング、２０はバックパッド１３の裏面に固定されウィ
ング２．３がバックパッド１３内にのめり込まないよう
にした裏地である。

次に、作用を説明する。

今、ダイヤル１１を左に廻してこれと一体のナツト１２
を左旋回させると移動軸１０は矢印３４方向に移動し、
第２回動レバー７が時計方向に回転する。

すると、レバー杆７ａは矢印３３方向に回転する。

同時に、連結端７Ｃは矢印３６方向に回動して第１回転
レバー６を反時計方向に回動する。

その結果、レバー杆６ａは矢印３３方向に回転する。

両レバー杆６ａ、７ａの移動により、アーム２ａ、３ａ
を介してウィング２．３はウィング軸４．５を中心に矢
印３０方向に回転することになる。

逆に、ダイヤル１１を右に廻すと、上記左旋回の場合と
は反対に作動してウィング２．３はそれぞれ矢印３１方
向に回転し復元する。

勿論、アーム２ａ、３ａとレバー杆６ａ、７ａ、連結端
６ｃと連結端７Ｃ１および端部７ｄと移動軸１０はいず
れも円運動するが、その円運動による相互位置のズレは
長孔２ｂ、３ｂ、６ｂ、７ｅによって吸収する。

かくして、ウィング２．３が矢印３０方向に回転すると
、第８図のように、バックパッド１３のサイドサポート
部１８は、一点鎖線で示す位置に変位する。

このときウィング２．３はバックパッド１３の凹部１３
ａの内面を滑るように回転し、しかも、シート表皮１５
の入隅部１５ａを枠線１４に引きつけであるから、上記
変位はサイドサポート部１８のみに生じ、かつ局部的な
変形、歪を伴なうことはない。

また、シート表皮１５とバックパット１３の間にズレを
生ずるおそれもない。

又、裏地２０によってウィング２．３がバックパッド１
３にのめり込むこともない。

上述のごとく、本発明は、シートバックフレームの左右
両側部内面に左右一対のウィングを設けこれをダイヤル
の操作で回転し、そのウィングを被覆するバックパッド
の左右両側のサイドサポート部を変位させ、座席着座者
の脇腹部を横方向から保持する構成にしたので、サイド
サポート部が大きく動き、確実に乗員の脇腹を保持する
ことが出来ることになり、座席の座り心地が極めて快適
なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は在来の座席の要部斜視図、第３図
は本発明の座席の斜視説明図、第４図は本発明の座席の
要部斜視説明図、第５図乃至第７図は本発明のサイドサ
ポート調整装置における連結部の拡大説明図、第８図は
第３図のＶｌｌｌ−Ｖｌｌｌ線に係る断面説明図である
。 １・・・・・・シートバックフレーム、２．３・・・・
・・ウィング、２ａ、３ａ・・・・・・アーム、６．７
・・・・・・回転レバー、１０．１１．１２・・・・・
・回動装置、１３・・・・・・バックパッド。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ シートバックフレームの前面に前後方向に回転自在
   なるよう軸支された左右一対のウィングと、回動装置の
   操作力を直接伝達してウィングを回転自在とした回転レ
   バーとよりサイドサポート調整装置を構成し、該装置を
   シートバックの中に組込むと共に、シート表皮の大隅部
   を引きつける引線が止めである枠線を埋設したパッドで
   覆ってなることを特徴とするサイドサポート調整装置付
   座席。